ミステリというなかれ4巻感想|男の独り言から事件がみえてくる

今回は、連載マンガ「ミステリと言う勿れ4巻」について、お話していこうと思います。

この物語は主人公、久能整の推理が光るミステリー物語です。

彼はうんちくを語らせたら、止まらなくなる子。まだ大学生なのに、人生を達観したかのような奥深い発言をします。

個人的に同感することもあるし、目からうろこになることもあり、こんな子が現実にいたら絶対話してみたいと思います。

ではこれまでのお話をご紹介すると共に、4巻についてお話していきたいと思います。

3巻までのお話

3巻までのお話では、整が遺産相続のもつれ話に巻き込まれてしまうという話です。事件に巻き込まれることが多いのも整にはつきもの。
今回は話が進むにつれて、実は遺産相続とは別の問題がある事がわかりました。今回の話の重要人物、狩集汐路の父親とその兄弟達は『遺産相続とは別の問題』が原因で死んでしまったのですが、整の推理によってその犯人は車坂朝晴だと分かりました。
朝晴は汐路のあこがれの人だったので、深い悲しみにくれています。

もし自分が汐路だとして、心ときめく相手が人殺しで、自分の親を殺したと知った時、どんな反応をするのだろうと考えても、答えは出ませんでした。整は恋愛と全く無縁な男の子ですが、汐路を慰めるところは見どころです。 是非読んでチェックしてみてください。

 

主な登場人物

  • 久能整(くのう ととのう)…大学生、記憶力が良く、カレーが好き、うんちくが始まると止まらない
  • 狩集 汐路(かりあつまり しおじ)…整のことを遺産問題に引き込んだ

※作品内容のネタバレを含みます。お気をつけください。

4巻のあらすじ

本編の季節は寒い冬。だけど汐路の心は、冬のように冷たくなってしまっているのではないでしょうか。

そんな彼女に対して、車坂朝晴の口から聞き捨てならない言葉がでてきました。
父親を殺される前に幼い頃汐路は、最近父の様子がおかしい、勝手に蔵に入ってコソコソしているということを朝晴に話していたのでした。
朝晴は彼女の話から汐路の父親が家の歴史を調べていて、彼の動きを知ることができたと言いました。 これではまるで、汐路が殺すタイミングを教えたようではありませんか。

小学館から引用

自分が、父を殺すきっかけをつくってしまったのかと思った彼女は、涙をこらえきれずに泣いてしまいます。

こちらまで悲しくなる場面のひとコマ。↑

汐路のことを心にかけているのかと思いきやそんなことは微塵もなく、昔から続いていきている鬼同士の約束を自分の手で執行しようとしていたというのです。

おもわず、卑怯者と言ってやりたくなりました。
朝晴の祖父と税理士の真壁も共犯者です。

この話からわかりますが、やさしい人だと思っていてもわからないものだということを改めて感じました。些細なことがきっかけで、人は心変わりするかもしれない不実な生き物ですからね。

雨降る日に出会った男の独り言

雨の降る日に、整は傘をささない男と話をして、時限爆弾が仕掛けられている場所と時間を当てました。

この男は、幼いころに父親と別れて出ていった母親がいます。小学校の先生となって再会することができますが、中学の時に亡くなってしまいます。

髪の毛をだらしなく伸ばし、清潔感とは程遠い無精髭のあるこの男は、時限爆弾を仕掛けることは自分の使命だと言っていましたがどんな思いから出た言葉だったんでしょうか。

  • 自分も一緒に命を絶って、母親のもとにいきたかった
  • 先立たれた母親に恨みがあった

私なりに男の気持ちを考えて2つあげてみました。正解は私にはわかりませんが、この男は根っからの悪者ではないようです。

でも、爆弾なんて仕掛けるのですから、明らかに少し普通と違っています。

整は、固定概念みたいなものをあまりもっていない子だと感じます。そんな人だからこそ、この男に話しかけられたと思うし、会話ができたのでしょう。

初対面で、相手の印象は10秒で決まると言われるぐらいですが、整のように先入観を持たずに人と付き合えると、より広い考え方を知る事ができるんだろうな。 などと考えてしまいました。

元刑事だった男の名言

元刑事だった牛田五郎という男の独り言から、ある事件の犯人を整は言い当てます。
牛田は元刑事というだけに、大変な人生を歩んできたようで、まるで今ままでの苦労が刻まれているかのような深いシワがあり、やつれた顔をしていました。
牛田は整に、病気でもうすぐ死んでしまうのだと言い、ある事件について話を始めますが、整の推理によると、その事件の犯人は牛田の相棒刑事でした。

実際、牛田は犯人が誰だか分かりましたが、誰にも言わなかったのです。

牛田は自分の弱さに愕然すると言っていました。刑事として、そしてここにきて病気にまでも負けてしまった弱さに。と嘆いていましたが、整は「自分が病気に負けるんじゃなくてその時点での医療が負けるんです。」と指摘しました。

牛田の返答は「病と戦うぞ、と思う気持ちも大事なんだよ」言っています。私の中ではどっちも正解。

闘病生活をしているわけではありませんが、実際は、私は、牛田寄りの考え方をしてしまうと思います。
だけど整の考え方もありだなと思い、自分が大病と戦う時には、このようなポジティブな見方をしたいと思いました。

決して自分は力及ばず弱いんだと、卑下することない自分でありたいものです。重みのある考え方です。

整のような異なる観点から問題を見られるなら、また違ったものが見えてくるかもしれませんね。

ミステリと言う勿れのポイントはこれっっ|天然石は効果があるのか

話の中で汐路と従妹たちに、天然石のブレスレットを与えらえる場面があります。ひとりひとりに合う天然石に、願いを込めて作られたものです。
実際に天然石のは、効果があるのでしょうか。

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古くから魔除けなどに使われていたこともある天然石。一説にはクレオパトラも持っていたようです。日本でも「三種の神器」の一つ『八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)』というものもあるぐらい権力者たちから愛されていた天然石です。

天然石には持ち主のパワーを高める効果、つまり自分がもつ「気」のような潜在能力を高めるはたらきがあるようです。

一例として

  • アクアマリン 「夢や目標への羅針盤、人生を導く石」
  • アメジスト  「直感力を高める、魔よけのお守り石」

パワーストーンの意味・効果 一覧表

しかし、持っていればそれだけで願いが叶うということではなく、自身の努力をすることによって、追い風となりその人をより高める力があるとされています。

石に力を与えてもらうにしても、自分自信を高めて変わっていくには、自分の努力はかかせないということなんですね。

自分自身の成長に欠かせない要素として、個人的には次の点があると思っています。

  • たくさんの経験
  • 人との出会い
  • 自己を振り返る

自分にあった具体的な努力をして天然石を持つならば、はじめては力を発揮する=パワーストーンになるということなのでしょうね。

ミステリというなかれ4巻感想|まとめ

4巻は、男の独り言がキーポイントかなと思います。男の独り言に、事件のヒントが隠されていて、それを整が解決していきますので、是非ご覧ください。

そして、幼いころに整に何があったかということについてはまだ謎のままですが、ヒントになると思われるシーンもありました。
整が広島から東京に帰る時に「ととろじゃろ」と声をかけられた時、彼は「人違いだ」と言って退散してきます。本当に人違いだったのでしょうか。
嘘だとしたら、なぜ隠す必要があるのか。いろいろと疑問が出てきます。

どんな過去なのだろうと想像するに、
幼いころ、家庭内に不慮の事故があった
とか、
実は彼自身が記憶が書き換えられていた
などと勝手に妄想しています。こんなことを考えるのは私にとって、楽しいひと時です。

このシリーズの他の記事もご紹介して今回はこの辺で。

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「ミステリと言う勿れ」3巻