『トランスポーター2』ネタバレ作品紹介、あらすじから車まで一気に把握

アイキャッチ画像画像 Asmik Ace オフィシャルサイト より引用

映画『トランスポーター2』の魅力について、一ファンの視点からたっぷりご紹介します。

続編カーアクション映画として人気を博した、エンターテイメント映画の良作です。主演のジェイソン・ステイサムならではの、明るめアクション映画の世界を、是非、ご堪能下さい。

本記事の読み方
本記事では、ネタバレ前提で、もう観たという人も楽しめるようにしていますので、まずは「ストーリー」で、あらすじや、フランクのルールを思い出してみてください。

内容を覚えている人には「ここが見どころ!」以下のコンテンツがおすすめです。ドラマ、アクションだけではなく、料理や車とシーンの関係などもしっかりご紹介します!

「ところで、吹き替え版と字幕版の違いは?」も地味におすすめです。「今度は思い切って違う方を観よう」なんて思っていただければ幸せです。

なお、セリフは私の日本語訳で執筆した部分もあります。そのため、必ずしも日本語版の内容と同じではありませんので、あらかじめご了承ください。

MEMO
シリーズを観る順番について
本作は、前作を知る人だけが楽しめる仕掛けが、随所にちりばめられています。前作も本作も観てないという人は、まず、前作の鑑賞を強くおすすめします!

目次

映画『トランスポーター2』とは

ストーリーを一言でいうと

依頼人の息子を狙ったテロに巻き込まれた主人公が、テロの真の目的を暴き、その完遂を阻止しようとする物語です。

映画の基本情報

2005年 87分 アメリカ・フランス作品
原題:(米)Transporter 2 / (仏)Le Transporteur 2
監督:ルイ・レテリエ
脚本:リュック・ベッソン / ロバート・マーク・ケイメン
製作:リュック・ベッソン / スティーヴ・チャスマン
ジャンル:カーアクション / アクション / ドラマ
オフィシャルサイト:EuropaCorp オフィシャルサイト
日本配給元オフィシャルサイト:Asmik Ace オフィシャルサイト

前作に引き続き、ルイ・レテリエ監督がメガホンをとった作品です。

共同監督だった武術指導の名手、コリー・ユンが参加していないので、アクションシーンがどう変わったか気になるところです。


注意
以下はネタバレ記事です。ネタバレが嫌な方は見ないで下さい。

ストーリー

前作のおさらい

本作は続編ということもありますので、まずは、前作を簡単に振り返ってみましょう。

物語は南フランスのリゾート都市、ニースから始まっていました。

主人公フランク・マーティンは、裏社会の荷物を運ぶ「トランスポーター」で、彼には3つのルールがある、というのが作品のポイントでした。

ルール1 契約変更はしない
ルール2 お互い名前は伏せる
ルール3 荷物は開けない

ですね。

ところが、仕事中に「ルール3」を破ってしまい、それが原因で、依頼主から命を狙われてしまうというストーリーです。

冒頭のカーチェイスから、最後の死闘シーンまで、破天荒なアクションあり、ラブロマンスあり、ユーモアありで、本当に面白い作品でした。

今作のあらすじ

では、今作のほうを眺めてみましょう。

舞台はアメリカ屈指のリゾート都市、マイアミです。フランクは、意外にもアメリカに引っ越していたんですね。

そういえば、米軍から授与された「ブロンズスターメダル(青銅星章)」が、フランスの自宅にあったのを思い出します。

しかし、それも、家と一緒に吹っ飛んでしまいました。愛車のBMWも失い、もう何も残っていないようなフランクでしたね。

でも、本作をみると、少なくとも、タルコニ警部との友情は、しっかりと残っていたようです。

では、ストーリーを追ってみましょう。

(1) フランクの新しい仕事と新しいルール

今回の依頼人は、国家薬物取締政策局の局長を務める、ジェファーソン・ビリングスです。アメリカ合衆国大統領直属のスタッフですね。

裏社会のトランスポーターとしては、意外な展開です。

しかも、その仕事内容はというと、ジェファーソンの息子ジャックの送迎ドライバーなのでした。ジャックは、まだあどけない子供です。

どうやら、専属のドライバーが休暇を取っている間だけの、臨時の仕事のようです。フランクはジャックと親密な関係を築き、幸せそうな顔をみせています。

・ ・ ・

さて、フランクは今回もルールを定めています。

今回のルールは、まず3つ

ルール1 人の車をリスペクトすること。すると、君にリスペクトが返ってくるだろう
ルール2 人に挨拶をすること
ルール3 シートベルト装着!

です。笑。

フランクの定めたこのルールは、もちろん、ジャックのために用意したものです。ジャックがしっかりとルールを守る姿が微笑ましく、こんなトランスポーターもいいなぁ、と感じてしまいます。

実はもう一つルールがあります。

ルール4 守れない約束はしない

です。

このルールが、この映画を鑑賞するときのハラハラ感につながっていて、前作の「ルール3」みたいな効果を生み出しています。

ビリングス夫妻画像 EuropaCorpオフィシャルサイト より引用

ジェファーソンとオードリー。
お互いに相手に不満をもっている二人です。
そんなオードリーとフランクの関係も本作の見どころです。

そんなビリングス家を監視する、穏やかならぬ者がいます。

しかし、フランクはそのような動きに、まったく気づいていません。ここから物語は、フランクの思いもしない方向へと動き出します。

(2) ジャックの誘拐

翌日の朝、マイアミに遊びにくるタルコニ警部を迎えに行く前に、ジャックを病院に連れてきたフランク。

病院はマフィアに乗っ取られているのですが、フランクはマフィア達を見抜くことができません。診察室に入ったジャックは、怪しげな液体を注射されそうになります。

しかし、間一髪で気づいたフランクは、持ち前の格闘能力と機転を生かして、ジャックを救い出し、からくも病院から逃れ出るのでした。

・ ・ ・

無事にビリングス家に戻ったフランクとジャックですが、マフィアの親玉、ジャンニの方が一枚上手でした。

ジャンニからの電話で、ジャックがライフルで狙われていることを知った彼は、追ってきた二丁拳銃使いのローラを、車に乗せるしかありませんでした。

ローラは二人に銃を向け、車を発進させるように促します。

ローラとフランク画像 EuropaCorpオフィシャルサイト より引用

ジャンニとローラからの脅迫を受けるフランク。
バックシートにいるのがジャックです。
ケイト・ノタの存在感がすごいです。

フランクに選択の余地はありませんでした。ローラを追ってきたパトカーとの、カーチェイスの幕開けです。

本作のカーチェイスは、車がBMWからアウディに変わったこともあいまって、前回とはまた違った迫力があり、楽しみ方が広がったものになっています。あの手この手のカーアクションは必見です。

・ ・ ・

警察とのカーチェイスを制したフランクは、ジャンニとの落ち合い場所に到着します。

ジャックを手に入れたジャンニは、ジェファーソンに電話をし、500万ドルもの身代金を要求するのでした。

ジャンニとフランク画像 EuropaCorpオフィシャルサイト より引用

ジャンニにジャックを渡さざるおえなかったフランク。
ジャンニを演じるアレッサンドロ・ガスマンはイタリアのローマ出身。
そのせいか、彼の英語はとても聞き取りやすいです。

フランクは、車に爆弾が仕掛けられていることに気づきます。しかし、ジャンニに促されて、その車で立ち去るほかありませんでした。

一体どうやってこの危機を切り抜けるのか、ハラハラさせられるシーンです。

フランクは見事に爆発寸前の爆弾を外し、ジャンニに死んだと思わせることに成功します。

(3) 事の真相に迫るフランクと、ミスリードされる連邦保安官たち

ここから、フランクの密かな巻き返しが始まります。

連邦保安官局で過ごしているタルコニ警部の助けもあり、次第にテロの核心に迫っていくフランク。ジャックを通じて、特殊な殺人ウィルスをジェファーソンに感染させるのが、ジャンニの目的だと知ります。

ここでの、解毒薬を確保するための路上アクションシーンは、次々に車が絡んできて、ハラハラさせられる出来上がりになっています。

・ ・ ・

一方、ジェファーソンや、事件解決のために動いている連邦保安官らは、事件の核心に触れられないまま、ウィルスに感染したジャックの保護に成功してしまいます。

そして、ジェファーソンや、ジャックの母親のオードリーも、人知れず、そのウイルスに感染していくのでした。

フランクはビリングス家に忍び込み、無事にジャックに薬を投与します。

しかし、サミットに出席したジェファーソンを通じて、ウィルスは、各国の麻薬担当大臣にも感染してしまいます。ジャンニの計画が成功したのでした。

(4) ジャンニとの最終決戦

フランクはさらなる解毒薬を奪取するため、ジャンニのアジトに乗り込みます。しかし、残りの解毒薬はすべて、ジャンニの体内で保存されている状況でした。

立ちふさがるローラとの戦いを制し、ジャンニの乗るヘリコプターを追跡します。

このシーン、黒のランボルギーニをドライブするフランクが、本当にハマってます。ここからは、最後の決着までまっしぐらのアクションシーンの連続です。

・ ・ ・

二人の闘いは、ジェット機の中での死闘へと発展していきます。

操縦者不在となり、墜落していく機内でも、激しくもみ合う二人。洋上に墜落したあとも、沈みゆく機内で闘いは続きました。

しかし、ついに闘いに決着をつけたフランクは、ジャンニを確保することに成功します。

(5) エピローグ

映画では描かれませんでしたが、解毒薬は無事に皆に投与されようです。

ビリングス夫妻を見舞おうとするも、会わずに帰るフランクの姿が味わい深いです。心に残るシーンでした。

空港で別れを告げあう、タルコニ警部とフランクのやりとりも、素晴らしいですね。

人のために捧げた時間を互いに理解し合っているかのような、そんな二人がみられます。おどけ合う中にも、さわやかさと深みが感じられる名場面です。

フランクとタルコニ警部画像 EuropaCorpオフィシャルサイト より引用

空港にて、タルコニ警部を送るフランク。
この宣材用スチルだと険しい表情に見えますが、映像ではそんなことないですよ。

アクションだけにとどまらない、本当にいい映画です!

登場人物の紹介

では、あらためて登場人物とキャストをご紹介します。

主役 フランク・マーティン
俳優ジェイソン・ステイサム

元特殊部隊の隊長で、掃討作戦のスペシャリスト。
裏社会で名の知れたトランスポーターですが、本作では1ヶ月間の臨時ドライバーとして、ジェファーソン・ビリングスに雇われています。

子供 ジャック・ビリングス
子役ハンター・クラリー

フランクが送迎する、ビリングス家の子供。
政府要人の息子だったばかりに、ジャンニの陰謀に利用されてしまいます。

素直で仕草がキュート!冒頭のシーンは、本当に微笑ましいです。

母親 オードリー・ビリングス
女優アンバー・ヴァレッタ

ジャックの母親。
ジャックの誕生日サプライズ・パーティを準備し終えた矢先に、目の前でジャックが誘拐されてしまいます。
そのときの悲痛な表情が忘れられません。

家庭を顧みない夫に不満を持ち、人妻ながらフランクに好意を寄せているところが、映画的にGood!

父親 ジェファーソン・ビリングス
俳優マシュー・モディーン

ジャックの父親。
国家薬物取締政策局(ONDCP)の局長という政府の要職についています。
自宅には何ヶ月も帰らず、帰ってくればオードリーに小言を言う仕事人間。
中南米6カ国の麻薬担当大臣との会合を控えている状況でした。

フランクの引き立て役とも言えるポジションですが、アメリカの政治システムを知らない日本人には、そのポストの責任の大きさはわかりにくく、ちょっとかわいそうです。

ボス ジャンニ・チェリニ
俳優アレッサンドロ・ガスマン

暗殺ビジネスを受け負うマフィアのボス。
なかなか用意周到で、フランクが手玉にとられるほどの悪党です。

剣道の達人ですが、フランクとの闘いで、その剣技を披露する機会はありませんでした。

MEMO
剣道の達人とご紹介しましたが、「自由剣道」とでも呼ぶべきそのスタイルは、日本人的には笑えるポイントです。

愛人 ローラ
女優ケイト・ノタ

ジャンニに忠誠を誓っている狂気的な女マフィア。
ほぼ全身を露出した細い体で、二丁拳銃(フルオートマチックのグロック17)をぶっ放す姿が強烈です。

彼女のイカレっぷりに、すごい真面目さを感じてしまうのが不思議です。

MEMO
こんな秘話も!ローラ登場シーン
ローラは薄手の着物を羽織った姿で登場します。実は、そこで流れる曲は、演じているケイト・ノタ自信の楽曲「Revolution」なんです。歌っているのも彼女なんですよ。

友人 タルコニ警部
俳優フランソワ・ベルレアン

フランス人で、フランクの友人。料理とユーモア、そして文学が好物のおじさん警部。
休暇を利用してフランクのもとを訪ねてきました。

MEMO
ここが前作のパロディ!
タルコニ警部が連邦保安官を出迎えたときに「コックです」と答えのは、前作のヒロイン、ライを真似たパロディですね。
前作ではライが、タルコニ警部に対して「新しいコックです」と嘘をついてました。

同じく前作で、タルコニ警部自身が「コックは信用するな」とコメントするシーンもありました。実はこれ、もともと「やせたコックは信用するな」という言葉なんです。

まさに、痩せてるコックのタルコニ警部は、信用出来ない嘘つきなわけですね。ナイス脚本です!

ここが見どころ

見どころがありすぎて困る映画なのですが、大人なシーンから、外せないアクションシーンまで、4つ取り上げてご紹介します。

見どころ①
さすがフランク!一流の機微に触れるシーン

まずは、フランクもタジタジだったこのシーンから。オードリーがフランクの自宅に押しかけて、一夜の関係を迫る場面です。

こんなシーンでした。

・ ・ ・

胸元の開いたホワイト・メッシュのシースルーシャツ、そして、揺れ動くフレア・ミニスカート。そんな隙だらけの彼女に「オードリーって名前で呼ぶ約束よ」と、甘えんぼう仕草で身を寄せられたフランク。壁際に追い詰められて、フェミニンな壁ドンを食らってしまいます。

さらに、「力になるって、約束してくれたわよね?」と逃げ道も塞がれてしまいました。

・ ・ ・

では、このシーンの深刻度を考えてみましょう。

彼女の夫はアメリカ大統領直属の麻薬問題担当長官で、かなり重要なポストです。しかも、いましがたのテレビ中継で、記者会見を行っている姿が映っていました。

そんな状況で、息子の送迎をする運転手で、実は裏社会で評判の運び屋と不倫しようというのは、果てしなくまずい状況です。

この、超スキャンダラスな状況で、フランクはどうするのか!?

唇の代わりにフランクが重ねたものは・・・
フランクは、自分を求めるオードリーの腕を引き離し、その誘惑を押しとどめます。

フランク ダメだ(I can’t.)
オードリー どうして?私だから?(Why? Because of who I am?)
フランク 私だからだ(Because of who I am)

そう、フランクが重ねたのは彼女の言葉

「私だから -Because of who I am-

そのものでした。

オードリーのほうは、VIPの妻で、一児の母親で、また同時に、自信をなくしている一人の女性としての自分も表している「私だから」のはずです。

それに対するフランクは、依頼人の信頼を裏切れないプロフェッショナルで、裏社会に手を染めている人間で、そしてまた、ジャックの幸せを願うものの一人だということも表している「私だから」ではないでしょうか?

苦しんでいるオードリーを否定せず、自分のせいだとうまくすり替えたフランク。

彼女の気持ちを守り、依頼人からの信頼も守り、そして、ジャックの家庭をも守った一言といえるでしょう。いや、恥じることなくジャックに見せられる、その背中をも守った一言ですね!

結果的に、オードリーの力になれたことを、別れ際の彼女の言葉が示していました。

「今夜はありがとう。あなたが見せてくれた敬意、それが、いちばん私に必要なことだったって、そう思うわ」

たった一言でピンチを切り抜け、「ルール4 守れない約束はしない」まで密かに達成してしまったフランク。さすがです!

見どころ②
賛否両論!BMWからアウディへ、カーチェイスシーンを比較

前作のカーチェイスシーンは、本当に素晴らしかったですね。

本作では愛車が変わり、パトカーも変わり、街の風景も変わりました。特にフランクの愛車の変化には、ファンの間でも賛否両論あるようですね。

具体的にはどんな違いがあったのかを、考えてみたいと思います。

[1]車種
前作でのフランクの愛車はBMW735iでした。
これは、元ネタとなっているBMWのプロモーション映画「The Hire」へのオマージュとして、ぜひともBMWにする必要があったのではないかと思います。
参考 BMW E38 7 Series 735i SpecsUltimate Specs(英語サイト)

対する本作の愛車は、BMW7シリーズのライバル、アウディA8です。
参考 Audi A8 (D3) 6.0 W12 Quattro SpecsUltimate Specs(英語サイト)

[2]グレードと価格
互いにライバル車となるグレードで、どちらも現行車で1,000万円以上する高級車です。そんな高級車を使ってるんですね。

[3]デザイン
BMWのほうは、クライム要素もある前作にぴったりでした。一方のアウディは、より端正でやわらかめの顔つきが印象的です。

このビジュアルの好みは、もう論じようがありませんね。人それぞれ、好きなデザインの車は、それだけで、魅力的です。

[4]走行性能
エンジンはV8(235 PS)とW12(450 PS)で、アウディの方が圧倒的にパワーあり、総重量は 1,745Kg と 1,960Kg で、BMWのほうがかなり軽量です。

結果、ウェイトパワーレシオは 7.4 kg/hp と4.4 kg/hpとなり、圧倒的にアウディに軍配があがります。時速100kmまでの加速時間で、2.5秒もアウディの勝ちです。

最大トルクは 320 Nm と 580 Nm、最高速度は 244km/h と 250km/hで、いずれもアウディが勝ります。

前作が男を3人乗せていたのにくらべ、本作は女性と子供の二人だけですから、この加速性能の違いは、さらに際だって画面に現れていたかもしれません。

[5]駆動方式とトランスミッション
また、駆動方式やトランスミッションの違いも対照的です。BMWは2WDで5速度マニュアル、対するアウディは4WDで6速オートマです。

[6]映像ではどうだった?
アウディが砂浜を疾走するシーンは、一見なんのことはない場面に見えましたが、4WDだからこその力強さだったのかもしれませんね。

また、前作では、オーバー気味に後輪をスライドさせる、荒々しいシーンが多かったように思いますが、本作では、長い路地をバックした後の、バックスピンターン・シーン、あるいは、ビーチから立体駐車情へ乗り込むときの、俊敏で正確な身のこなしなど、よりキビキビした動作が印象的でした。

デッキで飛び跳ねる姿も迫力ありましたね。

それも、加速性能に優れた4WDの、アウディならではのアクションだったのかもしれません。

さらには、前作を遙かにしのぐ、破天荒な空中カーアクションもあり、まぁ、こちらは、現実の映像ではありませんが、より加速性能に優れているアウディだからこそのアクションの変化だと、一応、自分に言い聞かせることもできそうです。

[結論]BMWガンマン VS アウディニンジャ
以上を踏まえて、あえて、前作と本作の違いを形容してみると、

『トランスポーター』
男3人を乗せた2WD馬車に乗り、マニュアル手綱で荒馬をねじ伏せて疾駆する、西部劇・BMWガンマン映画

『トランスポーター2』
両肩に女子供を乗せ、4WDの卓越した身体能力で、オートマでよりスマートに疾走する、ヒーロー・アウディニンジャ映画

です!

あ、装甲車なみに堅牢な点も、前作と違うところですね!

MEMO
現実にある防弾仕様車 アウディA8 L W12 quattro Security
AudiA8クラスには7.62×51mmNATO弾も貫通できない本当の防弾仕様車もあります。映画的にはこちらを想定していた部分もあるかもしれません。
ただ、ジャンニが7.62mm弾で三方から狙っているという警告に対して、フランクは防げないと考えていたようですので、一応、撮影に使用したであろう普通のAudi A8のスペックで比較しています。
アウディA8 L W12 quattro Securityの驚きの性能は、 『トランスポーター3』ネタバレ、あらすじと分かりにくさを一気に把握 でご紹介しています。

見どころ③
ブレークスルー格闘シーンも健在!

さて、アクションシーンはどうでしょうか?
前作で魅せた、あの手この手のアクションシーンは・・・大丈夫、今回も健在です。

ここでは、いいね!ジェイソン・ステイサム・アクション!と、思わずサムズアップすることまちがいなしの、3シーンを選んでご紹介します。

[1] 鮮やかでフレッシュ!「ココ○ッツパンチ」
またの名を「ドラ○もんパンチ」とでもいいましょうか。
もう、これは、子供が観たら真似せずにはいられないシーンですね。
でも、日本ではなかなか真似できない、罪作りなアイディアです。

[2]セクシーさ際立つ!「鉄管ポールダンスバトル」

ジェイソン・ステイサムと、固定された鉄管のビジュアル的な相性は抜群です!
セクシーな男性を求める女性には、たまらないシーンではないでしょうか?

ただ、そのあとの「ふにゃふにゃ鉄管」を振り回しての格闘は、ついツッコミを入れてしまうかもしれません。

しかし、それでも「画面を持たせる」ジェイソン・ステイサムの気迫に、むしろ身が引き締まる思いでした。

[3]投げ技連発!「新体操リボン消火ホース」
まるでリボン競技の投げ技のように消火ホースを自在に操り、モッブ達を仕留めていくフランク!

あきれるほどの鮮やかなお手並みですが、
消火ホースのポテンシャルを最大限に引き出した最後のシーンは、もうアクション・スリラーを超えてホラー映画の領域です!

見どころ④
ランボルギーニ ”コウモリ” 見参!瞬間爽快度MAX!

さて、ついにスーパーカーがお目見えしました。

今作のボスのガレージからフランクがチョイスした車は、黒のランボルギーニ・ムルシエラゴ ロードスター。全高わずか1m6cmの猛牛です(ランボルギーニのエンブレムは雄牛です)。

その名「ムルシエラゴ」は19世紀に実在した闘牛の名前に由来し、その意味はスペイン語で「コウモリ」です。

まさに、真っ黒な車体と、低姿勢で走り回る姿にぴったりですね。

ETCさえ不要のムルシエラゴ!
そんなコウモリの名をもつ猛牛が、バーが降りたままの高速道路料金所のゲートを、一直線に駆け抜けるシーンがあるんです。

フランクにハマっているこの爽快感!最高です。

見どころ⑤
地味な見どころ!ほかにも、あんな車やこんな車が登場

脇役に徹した自動車達も時系列で一挙にご紹介します。最後にはポルシェも登場しましたね。

注意
各自動車のリンクは、Wikipediaの日本語版、または、英語版に設定しています。極力近いものにリンクしていますが、すべて同型の車を参照出来るわけではありませんのでご了承ください。

より詳細な車種情報は、こちらを参考にしてください。 参考 Transporter 2, Movie, 2005IMCDb(英語サイト)

それでは、見ていきましょう。

No.01 ダッジ・ラムバン
ビリングス家を監視するマフィアの、錆びた外装のハイテク基地。

No.02 アウディ・A3 5ドア スポーツバック
フランクに会いたい!迷えるオードリーの車は、アウディのプレミアムコンパクト。

No.03 ハマー H2
ローラ達を送迎!病院のビルに乗り付けた黒い巨体。

No.04 フォード・クラウンビクトリア ポリスインターセプター
カーチェイスの引き立て役は、このパトカー。

No.05 フォード・エクスカージョン
マフィアに負けるな!連邦保安官が乗っていた大型SUV。

No.06 フレイトライナー ビジネスクラス M2 106
トラックを踏み台に!フランクに鼻先からよじ登られたロングノーズトラック。

No.07 インターナショナル・ハーベスター S-1900
フランクがタンデムジェットスキーで乗り付けたスクールバス。なぜか乗客は観光客。

No.08 シボレー ステップバン
母子の再会シーン。ジャックが閉じ込められていた花屋のウォークスルーバン。

No.09 ダッジ・イントレピッド
No.10 ポンティアック・グランダム Am
フランクを挟み撃ち。あのハイジャンプを引き出したのはこの2台。

No.11 フレイトライナー FLD 120
解毒薬危機一髪!フランクが命がけで飛び込んだ大型トラック。

No.12 フォード・クラウンビクトリア
敵のアジトで蜂の巣になった、あのタクシー。

No.13 リンカーン・タウンカー ストレッチ・リムジン
インターコンチネンタルホテルの照明と相性抜群。VIPなジェファーソンを演出した黒リムジン。

No.14 シボレー・タホ LT
リムジンを警護するのはこのSUV。

No.15 ポルシェ・996 ターボ・カブリオレ
タクシー運転手が、なでなでしながら彼女の○○を思い出したスポーツカー。

(○○はがなにかは下品すぎて言えません!日本語版でも訳されていませんでした)

No.16 ポルシェ・996 カレラ・カブリオレ
上記のポルシェをタクシーに改造した車。

です!

MEMO
ここも見どころ?ポルシェ・996
ジャンニのガレージで、タクシー運転手がなでなでしていたポルシェ。
そのグレードは「ターボ」でした。ターボならではのエアインテークが印象的です。
ところが、タクシーに改造したあとは、下位グレード「カレラ」になってるんです。

かあちゃんに追い出されないよう、ターボを売って、安いカレラと現金に変換したのかも?のタクシー運転手でした。

ところで、吹き替え版と字幕版の違いは?

本作の最大の売りはなんといってもアクションだと思いますが、ストーリーの展開に疑問符がついたり、登場人物への感情移入ができなかったりしては、もったいないですよね。

言葉ひとつで、受け取り方が変わってしまいますので、吹き替え版を観た人と、字幕版を観た人では、まったく逆の評価がされる可能性もあります。

映画のレビューの書き込みを読んでみると、「あぁ、こっちを観たからそう感じるんじゃないかな?」と感じるところもあったりします。

たとえば、どんなところが違うのか、4箇所ほどご紹介します。

① 冒頭のなぞなぞのヒントが違う
吹き替え版がGood!

字幕版では、最後のヒントが「みんなが私を踏んづけたがる」と、ひねった日本語訳になっているため、答えを聞いても「どうして?」となってしまい、もやもや感が残ります。

吹き替え版では「みんなそこへ行きたがるが、行けたのはラッキーな人だけ」と、オリジナルに近い日本語訳になっていますので、「なるほど!」と、すっきりわかります。

② タルコニ警部のことを「友達ではない」と言うシーン
吹き替え版がGood!

オードリーに「あなたにもお友達がいて安心」と言われるシーンがあります。

ここのフランクの返事が、字幕版では「本当は違う、ただのフランス人だ」と、本心ではそんな冷めてたんだ・・・と、寂しい気持ちになるシーンとも言えます。

また、その言葉を聞いたオードリーの笑いにも「?」が浮かびます。

吹き替え版では、よりうまく表現しています。

ちなみに、英語のセリフでは「フレンド(友達)」と「フレンチ(フランス人)」をかけた、フランクのシャレになっています。オードリーも笑うわけですね。

③ オードリーがフランクに迫るシーン
字幕版がGood!

吹き替え版では、オードリーの切実なつらさがあまり伝わってこなく、なんだか色ボケしてるように感じられるかもしれません。

日本語訳も演技も、なぜかそっちに寄せている感じがします。レビューを読むと、このシーンでオードリーを嫌いになる人もいるようでした。

字幕版はよりオリジナルに寄せた日本語訳になっています。

また、役者本人の息づかいや声の調子から、揺れ動く心理が細やかに感じられ、より感情移入しやすいと思います。

④ ジャックを連れて病院を訪れたシーン
字幕版がGood!

ローラが電話で話している内容の「矛盾」に、フランクが気づくシーンがありますが、吹き替え版では白衣の「筆記体の名前」に字幕がつかないので、その英語を読めないと、漠然とした状態で話が進んでしまいます。

字幕版ではしっかり字幕がつくので、矛盾がよりわかりやすいですし、ローラのタトゥーにも字幕がつくので、さらに、違和感度が高まります。

・ ・ ・

このように、それぞれにいいところと残念なところが混じり合っている本作です。

次回鑑賞するときには、思い切って違う方を観てみてはいかがでしょうか。

観た後も楽しんじゃおう!
アフター・ウォッチング・ザ・ムービー!

プラン1 フランク御用達の「パネェ」腕時計をチェック

劇中で、仕事の時間を告げるフランクの腕時計。

ファンなら、同じブランドの時計をしてみたいものですよね。

その時計はというと、前作も今作も、オフィチーネ・パネライ(OFFICINE PANERAI)というブランドの時計です。略してパネライ。

OFFICINE PANERAI オフィシャルサイト

ジェイソン・ステイサム本人のお気に入りらしく、本人所有のものが、そのまま使われています。

本作で身につけているのは「ルミノール・クロノ・デイライト(型番 PAM00196)」という時計。

現在は生産終了しているモデルのようです。中古の価格帯をしらべてみると、えーと・・・(唖然)パ、パネェ・・・現実を突きつけられましたので、書くのはやめておきます!

ところで、現在のブランド・アンバサダーを確認してみると、イタリア海軍の「潜水奇襲攻撃部隊(COMSUBIN)」の名前があるのが面白いですね。歴史的な流れがあってアンバサダーになっているようですが、フランクにふさわしい腕時計に思えてきます。

プラン2 Uber Eatsでタルコニ警部の料理を楽しむ

前作に引き続き、本作でも物語の味付けとして、料理が使われています。ここでは、料理好きのタルコニ警部にまつわる、4品をご紹介します。

もちろん自分で作って楽しむのもいいですが、いまどきのサービス、Uber Eatsで探してみるのも一興ですね。

初めてだけど使ってみようかなという人は、「ウーバーイーツ」でググって、ホームページを訪れてみてください。プロモーションをしている期間なら、お得にサービスを利用できる可能性があります。

さて、本作に登場した料理は・・・

① ブイヤベース


「マイアミは海の幸が素晴らしい」ということで、ブイヤベースを作るつもりでいたタルコニ警部。スープ界の横綱、フランス・マルセイユ出身!な鍋料理です。

たまには、この世界三大スープの一つで、暖まってみるのはいかがでしょうか。万が一冷めて届いても、自宅の鍋で温め直せるのがいいですね。

② マドレーヌ

マドレーヌ
フランクの家に到着してまもなく、タルコニ警部が楽しげにマドレーヌを作っていましたね。

前作で登場したライを真似るという、タルコニ警部一流のユーモアの「仕込み作業」だったのかもしれません。

③ クレームブリュレとクロックムッシュ

クリームブリュレクロックムッシュ

連邦保安官局で「逆おもてなし」を申し出たタルコニ警部。「料理の限界は想像力が決める」とか言いながら、実験器具のようなものを使って、保安官たちと料理をしていました。

それが、この二品、クレームブリュレと、クロックムッシュです。特に、ホット・サンドイッチのクロックムッシュは、「カリッとした紳士」という名前が面白いですよね。

その上に目玉焼きを乗せると、クロックマダム、つまり「カリッとした夫人」となるのが、また面白いです。

連邦保安官に不味いサンドイッチを出されたタルコニ警部でしたので、うまいサンドイッチのお手本を見せたかったのかもしれません。

プラン3 なぞなぞサイトを楽しむ

本作では「なぞなぞ」が、ほのぼのとした人間関係をあらわす、いい仕掛けとなっていました。劇中のジャック、とても楽しそうでしたよね。

この機会に、いくつかネタを仕入れてみてはいかがでしょうか。思考の柔軟体操にもなりますよ。

例えば本作にちなんだ、こんな、なぞなぞはどうでしょうか?

「車で走っているときに、カーブで必ず落としてしまうものは?」
なぞなぞランド より引用)

答えは、本記事の最後でご確認ください。

ちなみに、劇中のなぞなぞはこんな感じでした。

・プロローグのなぞなぞ
丸いときもあれば、そうでないときもある
明るいとき、暗いとき、両方のときもある
皆その上を歩きたいと思うが、一握りの幸せ者だけが歩ける
これ、なんだ?

・エピローグのなぞなぞ
目はあるけど、耳はない
皮はあるけど、毛は生えてない
外は茶色で、中は白い
これ、なんだ?

関連作品

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(6)『The Hireシリーズ』
BMWのプロモーションムービー、主演はクライヴ・オーウェン
※リュック・ベッソンがインスピレーションを得た作品

まとめ

ここまで読んでいただきまして、ありがとうございます。

では『トランスポーター2』とはどんな映画なのか、ざっと、おさらいしていきましょう。

シリーズを観る順序

● 前作を知る人だけが楽しめる要素が多いので、先に前作を鑑賞するのがおすすめ

制作関連

● 映画『フィフス・エレメント』でコンビを組んだリュック・ベッソンとロバート・マーク・ケイメンが、前作に引き続き脚本を担当

● 監督は前作の共同監督の一人ルイ・レテリエだけなので、武術指導者が前作と異なっている

● ジャンルはカーアクションだが、格闘アクションも盛りだくさん

ストーリー

● アメリカのリゾート都市、マイアミが舞台

● 臨時で送迎の仕事を請け負う主人公が、依頼人を狙った暗殺テロを阻止する物語

登場人物

● フランク役は前作と同じジェイソン・ステイサム

● 前作の登場人物からは、ただ一人、タルコニ警部だけが登場する

カーアクションとアクション

● 主人公の愛車は、前作のBMW735iからアウディA8に変化

● ついにスパーカーが登場(ランボルギーニ・ムルシエラゴ ロードスター)

● 奇想天外なアクションシーンが目白押しな作品

ドラマ

● 今回は夫婦再生のドラマ要素もある

● 不倫シーンは英語のセリフを知るとよく分かる

● 吹き替え版と字幕版、それぞれいいところと悪いところがあるので、両方観るのも一興

トリビア

● ローラ登場シーンでは、演じるケイト・ノタ自身の楽曲が流れている

● フランクの腕時計は、イタリアの高級腕時計パネライで、パネェ価格

関連作品

● 関連作品も多くあり、まだまだ楽しみの尽きない作品

です!

 

あ、なぞなぞの答えは「スピード」です。
フランクは必ずしも落とさない人ですけどね!