映画『ミュージアム』あらすじ詳細&キャスト紹介!5つの見所をご紹介!

今回は主演・小栗旬、監督・大友啓史の映画『ミュージアム』をご紹介いたします。

雨の日にだけ現れる快楽殺人犯「カエル男」。

白日の下に晒されるのは、果たして罪か罰か。

どんな作品かを超超超!端的に紹介すると

  • 刑事と殺人鬼の衝突
  • 痛覚を刺激する被害者たちの最期
  • 陰鬱な情景描写
  • 観ていて後ろめたくなる心理描写
  • 息が詰まる狂気
  • 終盤のどんでん返し

こういった描写のある映画が好きな方にオススメの作品です!

最初から最後まで気を抜けないこの作品、刑事を主役としたサスペンスホラーでありながら、殺人鬼の手口やその描写はまるでサイコスリラー作品を見ているかのような気持ちにさせられること請け合い!

また、この作品には原作となる同名漫画があります。

それを踏まえて、原作を読破した私が映画をみた感想は

  • 巴亮介による原作漫画の世界を忠実に再現
  • より人の罪悪感に訴える【処刑】理由
  • 邦画らしい勧善懲悪が加わった
  • 作品内の世界が続いて行くような後味の残るラスト

といったものでした。

今回は、私がどのようにこの作品を楽しんだのか、詳しいあらすじに加え

  • グロ描写
  • 衝撃の一言「彼氏なんていません」
  • カエル男の狂気
  • 密室の緊迫感
  • エンディング

この5つの見所をご紹介していきます!

引用:ワーナーブラザース公式チャンネル

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注意
ネタバレが含まれますのでご注意ください。

登場人物

沢村久志(演:小栗旬)

主人公の刑事。仕事により家族とはすれ違いが多く、今回の事件が起きた当初、妻・遥は息子・将太を連れて家出中。

良くも悪くも世の中に沢山いる「言われなきゃわからないタイプのお父さん」ですね。

沢村遥(演:尾野真千子)

久志の妻。家庭を顧みない久志に愛想を尽かし、将太を連れて友人の元に身を寄せています。

子供に構わないことの他にも、久志には話せないでいるわだかまりがあるようです。

内助の功をしようと我慢に我慢を重ねて爆発してしまった感。あるあるですね。

沢村将太(演:五十嵐陽向)

久志と遥の息子。家族でコンビニへ行った日のことを「お出かけ」の思い出として絵にいているなど、僅かな関わり合いの中でも久志との時間を大切にしていることが伺い知れます。

第2の○○○○……?

ずっと不遇で本当に可哀相。

カエル男(演:妻夫木聡)

雨の日に現れる連続殺人鬼。雨合羽にカエルのお面を被り、自らをアーティストと称し殺人を繰り返す狂人。

ある理由で異常ともいえる抑圧を余儀なくされており、衝撃的な出来事をきっかけに狂人として開花します。

生きた証を残そうとしたらこういう手段しか取れなかったのかと思うと哀しい人物です。

映画『ミュージアム』の詳しいあらすじ

引用:映画『ミュージアム』オフィシャルサイト

『ミュージアム』開幕

電話の音で目を覚ました沢村久志(以下、沢村 )は、「ドッグフードの刑」とメモが残された猟奇殺人の現場に呼び出されます。

これを皮切りに事件は

「母の痛みを知りましょうの刑」
「均等の愛の刑」
「ずっと美しくの刑」
「針千本飲ますの刑」

と、次々に続いて行きました。

【被害者の罪を裁く】かのようなメモの真意とは……?

次第にこの事件には共通点があることがわかってきます。

  • 事件は雨の日に起こる
  • 現場付近で雨合羽を着た不審者が目撃されている
  • 被害者がいずれも過去に起きた「幼女樹脂詰め事件」の裁判員裁判で犯人に死刑を求めていた
MEMO
幼女樹脂詰め事件とは

その名の通り、幼女がレジンでブロック状に固められ殺害されたという『ミュージアム』内の事件。

犯人として逮捕された男は死刑求刑を受けて刑務所内で自害しています。

この事件は【裁判の結果に対する復讐行為】なのでしょうか?

刑事たちの間でこの裁判が話題にのぼると、沢村は突然あわて始めます。

なんと、その裁判には沢村の妻・遥も裁判員として出廷していたのです。

潜み、奪う、カエル男

沢村は遥がターゲットになるかもしれないと気づきます。

しかし、保護しようにも将太を連れて出て行った遥の行方が分かるはずもありません。

更に捜査からも外されてしまった沢村は、独自に遥を捜索するべく遥の友人・秋山佳代の職場を訪ねます。

ここで沢村は遥の行方を掴むどころか、佳代から遥が悩みを抱えていたと教えられました。

  • 裁判員になり思い悩んでいた
  • 第二子を流産していた

沢村は戸惑いを隠せません。

するとそこに別の刑事たちが現れました。

警察もまた、遥の通話履歴から佳代に辿り着いていたのです。

一度は佳代の自宅を訪ねた刑事たちでしたが、家にいた佳代の彼氏から「職場を訪ねてほしい」と言われ、職場を訪れたところで沢村と鉢合わせしたのでした。

 

刑事たちが沢村に対してその場にいることを咎めつつ、佳代に遥の居場所を問いただします。

そうまでして佳代はようやく、遥が自分の家にいることを打ち明けました。

刑事たちは佳代の家を訪ねた際、佳代の彼氏にも行方不明者(遥)について尋ねていましたが、何も知らないというそぶりをされています。
遥が佳代の自宅にいるのならば、当然その彼氏もそれを知っているはずです。

 

そんなことがあったため、刑事たちは佳代に対して「あんたの彼氏とんだ食わせ者だな」と怒りをぶつけます。

しかし、ここで狼狽える佳代の口から衝撃的な言葉が飛び出しました。

「いません、私、彼氏なんていません」

遥と将太は無事でいるのでしょうか?

ぶつかり合う男達

佳代の家へ向かう途中、沢村はすれ違う車の中に雨合羽を着た男(カエル男)を見つけます。

刑事たちが佳代の家に乗り込むも、遥は既に佳代の彼氏になりすましたカエル男に、将太ごと連れ去られたあとでした。そして例にもれず残されたメモ「お仕事見学の刑」。

 

沢村は刑事たちが降りた車を運転しカエル男を追いますが、激しいぶつかり合いの末車は横転、更にはカエル男から暴行を受け意識を失ってしまいました。


それからさほど時間は経っていないのでしょう。

目元に大きなガーゼを貼り複数の傷でボロボロの沢村は、捜査を外れ大怪我を負ったにも関わらず喫茶店で後輩の刑事と事件について情報交換をしていました。

そこに突然カエル男が現れ状況は一変します。

喫茶店の窓越しに沢村を挑発するカエル男。店を飛び出す沢村。迅速と思われたこの行動はこのあと最悪の結果を招きました。

 

あるビルの屋上に駆け付けた沢村の目の前には、人質に取られた後輩とカエル男がいました。
そこで遂にカエル男の殺人目的が明かされます。

「幼女樹脂詰め事件」の犯人は自分で、あの裁判によって自分の芸術を他の人間がやったことにされた、その復讐だと語ったのです。

話し終わったカエル男は、沢村の目の前で後輩を殺害しました。


沢村は後輩を喪った失意に暮れる間もなく、カエル男の特徴からその正体を掴みアジトに乗り込みます。

カエル男は太陽を見るだけで発症するほど重度の日光アレルギーを持つ人物で、ある病院に来院歴が残っていたことで所在を特定することができたのでした。

 

いよいよカエル男を追い詰め、遥と将太を救えると思ったのも束の間。

返り打ちにあった沢村はカエル男によって監禁され、更に極限まで追い詰められることになります。

追い詰められる沢村

監禁された部屋の中、閉ざされたドアを開けるには用意されたパズルを解きそこに現れる暗号を手にいれるしかありません。

カエル男から与えられる食事を、屈辱的でも生きて家族を救うため口に押し込み、沢村はパズルに立ち向かい続けます。

開かないドア。苛立ちの叫び。カエル男との問答。家族と多くの時間を過ごさなかった後悔。そして謝罪。沢村の苦しみが狭い部屋に響き渡りました。

沢村は極限まで追い詰められながら、それでも遥と将太は生きていると信じ、絶対に助けると自分に言い聞かせます。

そうして解いたパズルに浮かんだ文字、EAT(食べる)。
床に転がるカエル男からの食事、血のようなもので汚れたハンバーガー。

 

襲い掛かる嫌な想像を振り払いドアを開けた先には、遥と将太の頭部が並んでいました。

『ミュージアム』閉幕

絶望に絶叫する沢村をモニターで見つめ恍惚の表情を浮かべるカエル男。

そしてその後ろで震える遥と将太。二人はまだ生きていました。

それを知るはずもなく、失意に項垂れる沢村の前に現れたカエル男はまたしても沢村を挑発し自分を追わせます。

しかし、カエル男に銃を向けた沢村は目の前にいるカエル男の中身が遥であることに気づきました。

そのカエル男の姿をした人物は酷く怯えたように震え、嗚咽のような声を漏らし膝から崩れ落ちたのです。

 

カエル男は沢村から追われる途中で遥と入れ替わり、沢村の手で遥を殺させることで作品として完成させようと企んでいました。

自分を撃たないと将太が殺される、自分を殺せと懇願する遥。
自分が死んでもいいから二人を助けてくれと哀願する沢村。
カエル男に銃を突きつけられ泣き叫ぶ将太。
この家族のやり取りに興奮し昂ぶり喘ぐカエル男。

 

とうとう沢村が遥を撃つかと思われたその瞬間、沢村は銃口をカエル男に向け発砲しました。

咄嗟に撃ち返したカエル男により沢村は重症を負いますが、そこに沢村の動向を追っていた警察が駆け付けます。

逃走しようと外に飛び出すカエル男を待っていたのは大勢の警官と太陽でした。

日光アレルギーにより気絶するカエル男。

そうしてこの事件は幕を下ろしました。


時は過ぎ、将太の運動会。

嬉しそうな遥の横にはカメラを構える沢村の姿がありました。

そして、そのカメラには、太陽に目を眇めながら首を搔き続ける将太が映し出されているのでした。

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映画『ミュージアム』はここを楽しむ! 見所5選

引用:映画『ミュージアム』オフィシャルサイト

R指定なしでいいの? 驚きのグロ描写

映画前半で立て続けに映し出される被害者たち然り、終盤の遥と将太の生首然り、この映画には思わず目をそむけたくなるようなシーンが多数あります。

グロ表現が苦手な方は注意が必要ですが、逆に「大丈夫!」という方はこの衝撃を見届けていただきたいです。

カエル男曰く芸術なわけですが、これを美しいと思ってしまったらサイコパスの才能があるのかも……?

読めていても衝撃! 「彼氏なんていません」

こちらは遥の居場所を突き止める過程で友人・佳代の放つ一言です。

このシーンの前に佳代の自宅を警察が訪れ、彼氏と思しき人物と会話しており、展開的に言えばカエル男のなりすましであることが読めますが、佳代の狼狽え緊張した様子には観ている側も思わず息を飲んでしまいました。

「彼氏なんていません!」

(きたー!そうそうこれこれ!鳥肌ぶわわ!)

が、楽しめます(笑)

余談ですが、映画『ミュージアム』の半年ほど前に公開された『クリーピー 偽りの隣人』ではある主要人物の娘が「あの人、お父さんじゃありません。全然知らない人です」と言うシーンがあり、「彼氏なんていません」と同質の鳥肌を感じることができます。

中身は爽やかなイメージのあの人!? カエル男の狂気

妻夫木聡 演じるカエル男ですが、観ている間にも「カエル男の俳優って誰だったっけ?」と思ってしまう程恐ろしいです。

そもそも自分をアーティストと名乗り殺人を作品と言っている時点で狂気を感じますが、人の後ろめたい部分を調べつくし罪悪感を煽り、本人の何気ない言葉を追い詰めるために聞かせるなど執念と悪趣味さが満点でした。

ラストに差し掛かる程に挙動にも不気味さが増し、沢村一家とのラストシーンでは生理的な不快さまで感じる程です。

作中でカエル男が歌う「メトロポリタンミュージアム」も異様な雰囲気を後押ししています。

密室の絶望!謎解きゲームと沢村の心理描写

小栗旬 演じる沢村の、最も注目していただきたいシーンがこの密室のシーンです。

沢村は監禁された時点で事故や暴行によりボロボロ。

カエル男に怒りを爆発させながらも生きて家族を救うため食事にむさぼりつき、カエル男からの言葉に動揺しては遥と将太の人形に縋りつき涙するその全てで心身の限界を感じさせます。

ここまでのどのシーンよりも、沢村の感情が大きく揺れ動くこのシーンは派手な車のぶつかり合いのシーンよりずっと見入ってしまう場面です。

極限の状態でゲームを持ちかけられるこのシーンは、映画冒頭の猟奇的シーンと合わせて有名なサイコスリラー映画『SAW』のような雰囲気を感じました。

もちろん経験はありませんが、密室に隔離された状態って精神的に丸裸にされるような取り繕えない心境にさせられる感じがします。

息が詰まる一瞬の先に求めていたエンディング

カエル男と沢村一家が一堂に会する終盤のシーンでは、観ているこちらが息が苦しくなるようなやり取りが飛び交います。

ここの緊迫感も個人的には癖になるものですが、この後、家族が揃って救出されたことは素直にほっとしました。

あらすじでは省いていますが、後日談的なシーンでは私刑とも言える殺戮を繰り返したカエル男にも法ではない制裁が加えられることとなり、日本人好みの勧善懲悪という感じがします。

ところが、この後に映し出される沢村一家のシーンでは不穏な余韻が残りました。

命があるからハッピーエンド。でも後味が悪い。そんな終わり方も、私がこの作品を気に入ったポイントの一つです。

幸せになれるだけのピースは残しておくけれど、ここから先はご想像にお任せします。的なエンディングは正直いろいろ考えちゃってたのしいですね!

映画『ミュージアム』感想

この映画を見終えて、カエル男が確保されて以降のシーンについて考えていました。

カエル男の死を思わせるシーンの中で、カエル男の日光アレルギーが心因性のものであることが明かされます。

強い悪意に晒され続けたことが原因、とのことですが、沢村一家が登場する運動会のシーンでは将太が日光アレルギーに罹ったことを示唆するシーンが出てきます。

ここで誰もがこの家族の今後を憂い、将太が第二のカエル男になる可能性を感じたことでしょう。

私としては、この答は否だと考えます。

沢村は仕事より家族を大切にし、遥も沢村に対し言いたいことが言えるようになったこの家族の中で、きっと将太の傷は癒されていくのですから。

ここまで考えて、やっと私の中の『ミュージアム』は完全なハッピーエンドの作品として幕を下ろすこととなりました。

映画『ミュージアム』まとめ

家族を蔑ろにしてきた刑事・沢村が連続猟奇殺人をきっかけに、カエル男との対決の中で家族を守り絆を強くしたことが描かれたこの作品。

角度を変えてみるとカエル男の猟奇性が色濃い作品でもありますが、ホラー映画が好きな方にとっては程よい刺激となるでしょう。

また、ワンシーンが長くないこともあり展開がスムーズで、そこまで頭を使わずに観られるのもストレスが少なく好みでした。

この記事では更に

  • リアルで精巧なグロ描写は必見
  • 衝撃の一言「彼氏なんていません」で鳥肌を楽しむ
  • 徐々に高まるカエル男の狂気にドキドキ
  • 密室の緊迫感はカーチェイスより見入ること間違いなし
  • ハッピー&バッド、両方の可能性を残したエンディング

以上の点に着目してご紹介していきました。

一部ご都合主義的な展開に違和感を抱く方もいらっしゃるとは思いますが、フィクションですから、楽しんだもの勝ちでしょう。

脇を固めるキャストや主題歌であるONE OK ROCKの「Taking Off」も作品の雰囲気をキリリと引き締めており、集中して観られるおすすめの映画です。

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