映画『黒い家』良さを理解するための4つの考察!意外な人のカメオ出演もご紹介

「この人間には心がない」

1999年公開

監督・森田芳光、主演・内野聖陽/大竹しのぶ

『青の炎』『悪の教典』などの原作を手掛けた貴志祐介による同名小説『黒い家』を原作としたサイコ・ホラーです。

引用:カドカワストア

「保険金というのは自殺した時でも出るんですか?」

生命保険会社に勤める主人公・若槻(内野聖陽)は、この一本の電話から【悪夢のような事件】に巻き込まれていきます。

予測不能なサイコパスの狂気に鳥肌が止まりません!!

保険金殺人という縁遠いようで身近な犯罪が人間の心を失くした者によって実行されていく様子は、平和ボケした私の背筋にじわりと嫌な汗を滲ませました。

今回はこの作品の

  • 「ひどい」「つまらない」という評判
  • 映像でしかできない危険信号の演出
  • 映画版でのみ描かれた水泳とボーリング
  • 性と死のコントラスト

この4点に注目して考察していきたいと思います。

本編のシリアスさに反して、原作者が出演していたり山崎まさよしさんが一瞬だけ映っていたりという「クスッと笑える」部分にも触れていきますね!

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注意
以下ネタバレが含まれます。ご注意ください。

映画『黒い家』あらすじ

生命保険会社に勤める若槻慎二は、顧客である菰田(こもだ)一家の息子・和也の死をきっかけに保険金殺人を軸にした猟奇的事件に巻き込まれていきます。

若槻の恋人・恵や犯罪心理学に詳しい大学助教授・金田、保険会社の同僚までも巻き込み、菰田重徳・幸子夫婦の狂気がじわじわと若槻を追い詰めていく様子は視覚的にかなりショッキングです。

危険を感じながらも菰田夫妻の調査をやめない若槻や、なかなか保険金が払われないことに奇行で抗議してくる重徳、契約を取り消そうとする保険会社の社員や若槻に対し怒りを爆発させる幸子に困惑していると次々事件が起こります。

金田の凄惨な死・菰田重徳の両腕切断・恵の拉致が立て続けに起き、保険金殺人の黒幕であった幸子がいよいよ若槻を標的にした時、若槻は幸子を退け生き残ることができるのでしょうか…!

菰田夫妻(主に幸子)の猟奇的行動は、過程の描写がなく結果を次々見せられるので精神的なきつさはあまり強くありません。

しかし、映画序盤の和也の首つりシーンを始め、思わず「ん”っ!!」と声が出てしまうようなインパクトのあるシーンが度々あり観終わった時には程よい疲れを感じることができます。

映画『黒い家』登場人物(キャスト)

若槻慎二(演:内野聖陽)

生命保険会社で主任として支払いの査定などの業務を行っています。

終始気弱そうに話し背中を丸めている印象が強い割に、水泳や自室のルームランナーで体を鍛えているような逞しい一面もあります。

しかし、隣のレーンまで激しい水しぶきが飛ぶほど泳ぎ方の癖が強かったり、社内でダンベルを持ってくねくねトレーニングをしているのを見ると、運動神経が良いようには見えません。

恋人の恵のことは本当に大事にしており、基本的にはデレデレ。

日常では、情けない・ダサいという言葉が似合う振る舞いをしがちですが、恵を助けに行くときは男らしい。ような、そうでもないような…?

菰田幸子(演:大竹しのぶ)

捉えどころのない、少女のような話し方をする女。

常に黄色い服を着ているのが印象的で、度々行っているボーリングでも黄色いボールを使っている描写が出てきます。

この作品の黒幕的存在で、自らが保険金の為親に傷つけられた経験から、他人に危害を加えることにためらいがありません。

あまり抑揚がない話し方で叫び凶器を振るう終盤の姿は、見てはいけないものを見てしまった気持ちにさせられます。

笑顔になるのは人の不幸を説明するときと、人を殴るときと、人を殺すときというのもゾッとするポイントです。

菰田重徳(演:西村雅彦)

常に体を小刻みに揺らし、間延びしたやや癖のある話し方をする男。

幸子の夫で、過去に指の切断で保険金を受け取っていたことなどから、連れ子である幸子の息子・和也を殺したと思われていました。

しかし作品中盤では保険金の為両腕を切り落とされるという悲惨な目に遭います。

ビーチで砂浜に膝をつき幸子にオイルを塗ってあげるなど幸子への献身をほんのりと感じるシーンもあり、両腕の切断も幸子のために受け入れたのかと考えると何とも可哀相な人物。

ただし、ビーチのシーンでは体の震えもなく話し方も普通なので、若槻を追いつめるためおかしな挙動を演じていた節もあり完全な被害者でもなさそうです。

黒沢恵(演:田中美里)

若槻の恋人。

心理学を学び大学に勤めています。しかし、心理学を用いて人を分類するような言い方を嫌い「人間らしい心を持たない人間」の存在に疑問を持つような、清い心の持ち主です。

ところが、若槻と喧嘩するシーンでは囁くような穏やかな口調で結構ひどい一言を言うので、他人事ながら「そりゃないよ…」と若槻に同情してしまいました。

作品後半で幸子に監禁され、若槻を見て錯乱するほど心に深い傷を負いながらも最後は若槻と再会できるまでに回復します。意外とタフですな。

カメオ出演している意外な人達

原作者・貴志祐介

エンドロールに「京都支社の営業マン」という役名でクレジットされている原作者の貴志祐介さんですが、実はこの京都支社の営業マン、どのシーンで出てくる人なのか特定できませんでした。

恐らくは作品冒頭、入院中の不良顧客を訪ねる若槻に同行している水色のスーツを着た営業マンですが、貴志祐介さんの画像を探してみてもどうにも顔が一致しないのです。

というのも『黒い家』は1999年の作品であり、貴志祐介さんはそれからも多くの作品を生み出し映像化されてきているため、最近の作品に関連した画像が多く当時の画像はなかなか出てきません。

出演箇所を特定できなかったのは残念ですが、作家として活躍されていることがわかり映像化されている別の作品にも触れてみたいと思いました。

特に『悪の教典』は『黒い家』と同じくサイコ・ホラー作品なので必見です。

山崎まさよし

役名「出前持ち」。まさかの出前持ちです。

最近ではゲーム「ロマンシングサガ」のCMで歌われていた山崎まさよしさん。歌手としてご存じの方はもちろんとても多いでしょう。ですが、実は俳優としても大変活躍されています。

この『黒い家』に出演される前の年では、ドラマ『奇跡の人』で主演を務める程、既に有名になっていました。

そんな山崎まさよしさんの『黒い家』でのセリフはただ一つ「お待たせいたしました」です。

一瞬の出番で小さく映っている程度ですが、すごくいい笑顔が見られるので、山崎まさよしさんのファンとしては作中唯一ほっこりした気持ちになるシーンでした。

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映画『黒い家』考察

「ひどい」「つまらない」という評判が出る理由

この映画には原作にない設定や演出があるため、それが原作を知る人の不興を買ったようです。

若槻と恵の濃厚なキスシーンや、半裸で踊る女性の描写、作品終盤での若槻と幸子の戦闘シーンに差し込まれる衝撃の「乳しゃぶれー!!」などのお色気シーンはホラー映画を見ている中で突然出てくるとぎょっとしてしまうのも頷けます。

たとえ小説にそういった描写があっても、文字で読むのと映像で見るのは印象が違いますから、その意図が伝わらなければ嫌悪感が先に立ってしまうこともあるでしょう。

また、若槻や幸子の水泳・ボーリングのシーンも原作では登場しないことから、原作を知る人にとっては集中を遮られるような印象もあるのではないでしょうか?

今回は上記のシーンに関して、私なりの考察を提示していきたいと思います。

小説では表せない危険信号の演出

『黒い家』というタイトルに対し、色の主張を感じるシーンが多くあり「これは意味のあることに違いない!」という考えに至ったので、じっくりこっくり考察してみました。

この作品では主人公が置かれている状況の危険さ、接している人物の危険さが信号のように色で表現されています。

パッと見て気が付くのは、幸子・重徳を象徴する色、照明の色の2つです。

ここでは色の演出に加えて重徳登場シーンにかかるノイズにも触れていきます。

幸子・重徳を象徴する色

幸子は常に黄色の服を着用し、ボーリングで投げる球も必ず黄色です。

重徳も緑の服を着用し、軍手には緑の汚れが付いています。

これはそのまま二人の危険度を表していると言っていいでしょう。

重徳が黄色のホースで洗車をしているシーンがありますが、不自然なまでに下手な手つきでホースを扱い水をかぶるシーンはまさに「幸子にいいようにされている重徳」の比喩と受け取れます。

余談ですが、このときの重徳のホースに遊ばれ具合は集中して観ていても「そんなバカな」と笑いが出てくるくらいへたっぴで、奇妙を通り越して愛嬌を感じてしまいました。

照明の色

何度も出てくる保険会社での会議シーンでは、緑の照明と黄色の照明が交互に会議室に差し込みます。

また、恵が若槻に紹介した犯罪心理学専門の助教授・金石と若槻が、半裸の女性が踊る店で会ったときには赤い照明が店中を照らしていました。

この照明もまた危険度を表現しているように見えます。


会議室では菰田夫妻の保険金殺人疑惑について繰り返し話していますが、保険金の支給に関しては本社が決めるとしており、この会議が菰田夫妻に直接影響することはありません。

菰田夫妻もまた、妨害や詮索を受けなければ過剰に攻撃してくることはほぼないため、いくら会議で疑いが持たれていても実害がなければ何も起こらない、つまりは安全ということです。

しかし、その会議で若槻は重徳や幸子への疑惑を深め、二人の知人や母校を訪ねるといった行動にでます。

安全な会議室から出て、間接的に詮索を行うことで危険度を上げていく様子がこの緑と黄色で表現されているのではないでしょうか。

単純に菰田夫妻のことを話しているために二人を象徴している色の照明が当てられているという見方もできます。


では、赤い照明についても考えてみましょう。

金石はサイコパスの研究対象として重徳に接触し、ビデオテープで行動を録画するという明らかに危険な行動を取っています。

この時、若槻や金石は重徳が保険金殺人を企てたものと思い込んで重徳に接触していますが、実際の元凶は幸子です。

この幸子への警戒を欠いた行動は、幸子にとって殺すか殺さないかの一線を越えたものだったのでしょう。

こうして幸子の逆鱗に触れた金石が、最後に若槻と会った店の照明が赤であり、金石に死が迫っていることや若槻も攻撃対象になったことを表現しているのではないでしょうか?

重徳のノイズ

重徳が登場するシーンには一貫して音や映像にノイズが走ります。

ノイズには「目的以外の余分なもの」といった意味合いがあり、第一印象では重徳が幸子という黒幕を隠すノイズであることの表れだったのではないかと思いました。

原作では特に重徳が黒幕であるというミスリードが多かったように記憶していますが、映画ではむしろ初めから幸子が怪しく「若槻、違う違う!」と言いたくなる程でした。

ですがこのノイズによって、重徳になにか引っ掛かりを感じたのも確かです。

原作を知らずに見ていればその感覚はより強かったことでしょう。


また、何度か『黒い家』を見ていて、あることに気が付きました。

保険金が支払われるまでの重徳は若槻に会うたび段々と切羽詰まった様子になり、時には自分の指を血が溢れ出る程噛むという奇行に及びます。

和也が死んだときにもほとんど変わらなかった表情がどんどん悲痛さを感じさせるものになり、必死そのものです。

そして、保険金が払われた時には「本当に助かったよ!」と若槻に言います。

これはそのまま受け取れば、保険金が支払われないと自分が幸子に危害を加えられる、最悪殺されてしまうとわかった上での懇願でした。

しかし、終始流れるノイズがその懇願をかき消し、追い詰められたが故の突飛な行動が「こいつこそがヤバいやつ!」と訴えかけてくるのです。

重徳のSOSがノイズにかき消されていることに、初めて観た時は気が付けませんでした。

従ってこのノイズは、黒幕である幸子を隠し、重徳のSOSを隠す役割を持っていたのだと考えられます。

水泳とボーリング

映画で突然出てくる若槻の水泳シーンと幸子のボーリングシーン。

同じように「レーン」を進むスポーツでありながら、めちゃくちゃに泳ぐ若槻とストライクを連発する幸子ではまるで共通点はないように見えます。

しかし、原作にないこのシーンは二人の性格と存在を表しているのです。

若槻の趣味・水泳

水泳を楽しむ若槻は、日頃のオドオドした振る舞いとは対照的に、隣のレーンでエクササイズしている人たちもお構いなしに激しく水しぶきを上げていました。

この様子は幸子が若槻を追い詰める際、監視していることを暗に知らせるシーンで「しぶきあげすぎ」と揶揄されており、水しぶきを上げる=幸子の計画に波風を立てることに釘を刺しているといったようにも受け取れます。

一度飛び込んでしまったら黙って引き下がれない、むしろ必要以上に菰田夫妻に関わり自分勝手に余計な詮索を繰り返す若槻を水泳シーンで端的に示しているのでしょう。

幸子の趣味・ボーリング

幸子のボーリングシーンでは、投げたボールの軌道が気に入らないのかレーンに駆け込んでボールを止める場面があります。

このシーンで、ボールこそが幸子そのものなのだと私は感じました。

幸子が幼少の頃のシーンで、幼い幸子が鉄球でビー玉を弾いたり蟻を潰す描写があります。

これはまさに弱者を食らう幸子の気性を表し、幸子自身が鉄球またはボーリングのボールとして他者を潰し蹴散らすことを指しているのです。

そして、ボールを止めるシーンでは「まだ殺さない」という意思を感じます。

実際にその次のシーンでは重徳が登場しており、存命ではあるものの両腕が切断されていました。

その後、幸子が若槻の会社に忍び込んだ時にも会社の窓にボーリングのボールが投げ込まれたりと、しっかりと幸子の存在を匂わせる演出になっています。

性と死を浮き立たせる大竹しのぶの怪演

『黒い家』ではお色気シーンが何度か出てきますが、なぜそれが必要だったのかを考察してみたいと思います。

中でも、穏やかなイメージの強い女優・大竹しのぶさんが目をギラギラと光らせて若槻を殺しにかかる場面で突然差し込まれる性的なシーンは、「これ本当に大竹しのぶさん!?」という映像の衝撃度もさることながら幸子の過去が伺える意味深なシーンでもあるため是非ご注目ください。

恋人同士のキスシーン

こちらはよくあるラブシーンのようでしたが、行為に及ぼうとした二人の間には突然気まずい空気が流れます。

「いいの。私はこうしているだけで幸せだから」

恵はそう言って若槻の頭を抱きかかえますが、このシーンでわかるのは若槻が男性として性的に弱いということでしょう。

そしてそのことにコンプレックスを抱いていたのではないかということです。

これが最後の戦闘シーンで回収されています。

後述の直接的なポロリシーンより、こちらのイチャイチャの方が個人的に目のやり場に困りました。

半裸のダンサー

赤い照明で紹介した金石と若槻の会話シーンですが、二人の会話の合間合間にかなりきわどい恰好でなまめかしく踊る女性が登場します。

このシーンでの金石は踊る女性より、研究対象である重徳の話をしていることに興奮しているように見えますが、金石の興奮する対象がそうであったが故に死が近づいていることは結果を見ても明らかです。

突然ですが、【性と死は隣り合ったもの】だという考え方があることをご存じでしょうか?

死に瀕した生き物は、子孫を残すため性的欲求が強くなるというという話も耳にします。

それほどに隣合った存在のうち【性を選ばなかった金石は死に選ばれてしまった】ということかもしれません。

ここはややこじつけになりますが、この性と死はこのあとに考察する幸子にも当てはまってきます。

このシーンのあと、若槻と金石が花火を両手に持ち珍妙な小躍りをする場面があるのですが、そのシーンについてはもう「おもしろ!」という一言しか出ませんでした。

考察とは離れますが、変な笑いが出ること請け合いなのでぜひ見ていただきたいです。

幸子

映画終盤、幸子と若槻の戦闘シーンにおいて、幸子が突然「乳しゃぶれー!!」と声を上げ胸をさらけ出します。

原作にないこの流れに、クエスチョンマークが浮かぶ人も多かったようです。

ですがこの言葉、直前のやり取りを辿ると、ある可能性が見えてきます。

若槻に馬乗りになり若槻の首を絞めて揺さぶる幸子。

「あたしも切られたのよ。寝てるときに親に手首を。保険金もらうために」

「同じことして何がいけないの?ねえ!なにがいけないの?」

そう言った幸子は若槻の唇にむしゃぶりつき、抵抗した若槻に「乳しゃぶれー!!」と迫ります。

このことから考えられるのは、幸子が肉体的にだけでなく性的にも虐待を受けていたのではないかということです。

それが幸子自らに降りかかった不幸なのか、親の営みを見せられたことなのかまではわかりませんが、「同じことして何がいけないの?」という言葉の後に見せる行動としては「自分もそういう目に遭ったからしようと思った」というのが一番納得がいくのではないでしょうか?

その後、幸子は「ヘタクソォ!!」と叫び若槻の頭を突き飛ばします。

その表情には一瞬も喜びのようなものはなく、むしろ不愉快そうに「何がいいんだ?」と言わんばかりです。

幸子は自分が味わった性と死の内、死(殺意)への衝動が大きかったのでしょう。

ちなみに、菰田家に若槻が侵入した際にアダルトグッズが床でうごめくシーンがありましたが、私はそれも幸子自身ではなく標的をいたぶるために使用していたのではないかと考えています。


ここで、若槻と恵のキスシーンに有った若槻が男性的に弱いという点に話が戻ります。

幸子に「ヘタクソ」となじられた若槻は、それまで逃げているばかりだったのに対し、奇声を上げ幸子に反撃を始めました。

これはただの罵倒ではなく、若槻のコンプレックスを刺激したための反応であり、ここまで言われなければ反撃もできなかったということです。

この若槻の怒りを表現するために、恵とのキスシーンがあったのだと思います。

ちなみに、この時出てきた胸は大竹しのぶさんのものではないそうです。

なぜだかわかりませんが、私はとてもほっとしました。

映画『黒い家』の長~い考察をお手軽にまとめてみる

今回は1999年公開の『黒い家』をご紹介しました。

石川県で撮影され、内野聖陽・大竹しのぶのダブル主演で映像化されたサイコ・スリラー映画ですが、原作の評価が高かったこともあり映画の賛否は分かれているようです。

考察としては

  • 酷評の理由は原作との違い(水泳・ボーリング・性的描写)
  • 映像でしか表現できない色の描写では人物の危険度をわかりやすく示唆
  • ノイズは黒幕を隠している
  • 若槻と幸子の趣味(水泳・ボーリング)では二人の性格や振る舞いを表現
  • 性的な描写は死というものを浮き立たせる対比として描かれたもの

ということで個人的な決着を迎えました。

お色気シーンも、若槻が男性的に弱いことや幸子の虐待など、意味を見出せれば嫌悪感が薄れるのではないでしょうか。


ダブル主演の時点で黒幕は明かされているようなものだと思いますが、それを踏まえて観ても面白い作品でした。

考察なしに観た時の映像のインパクト、考察して観た時のキャラクターへの納得感で一粒で二度美味しいホラーです。

また、幸子が黒幕と分かっていても、幸子は十分怖いし重徳は十分気味が悪いのでそれがまた癖になります。

特に大竹しのぶさんは『世にも奇妙な物語 ’20秋の特別編』の『タテモトマサコ』という話でも怪演と話題になっていたので、その役ともまた違う怖さを見ることができて一段とすごい女優さんだという印象が深まりました。

狂気に飢えたホラー好きにはかなりオススメの一作です。

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