堀越耕平先生原作『僕のヒーローアカデミア』は、週刊少年ジャンプで連載中の大人気作品です。
『ヒロアカ』の魅力と言えば、一人一人のキャラクターがものすごく丁寧に描かれているところ!
トップ10入りしたキャラクターの魅力や特徴をご紹介します。 さらに上位5人は個人的に印象的なエピソードなどをまとめつつ 『僕のヒーローアカデミア』を振り返っていきたいと思いますので是非お付き合いください!
『ヒロアカ』は、主人公・緑谷が憧れのヒーローになろうと成長していく物語なんですが、緑谷ばかりにスポットが当たるわけではありません。
ライバルであり仲間であるクラスメイト達の存在が非常に重要で、互いの成長に作用しています。
サルワカくん
そんなヒーローの卵たちが夢を叶えられるよう、厳しく指導にあたる教師陣やプロヒーローもまた魅力的な人物ばかりで、思わず「こんな学校に通いたい!」と考えてしまう程です。
生徒たちを【未来の仲間】【次世代を担うヒーロー】として見ていて、愛を持って接する人間性の高さに、私も人としてのあるべき姿を教わったような気がします。
これだけだと綺麗事ばかりのサクセスストーリーになりそうですが『ヒロアカ』では、ダークサイドもびっくりするほど丁寧に描かれているんです。
だからこそ真実味が増し多くの人が夢中になるのではないでしょうか。私はそうでした!
ヒーロー物に不可欠な、<敵側なりの信念><そこに至るまでの過程と背景><負の心理描写>がとてもリアルで、本気で恐怖を感じたり嫌悪感を抱いたりと、感情を動かされたのを覚えています。
大のヒロアカファンである私がアツく語っております!
引用:TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』公式サイト
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目次
- 1 『僕のヒーローアカデミア』の魅力
- 2 第6回人気投票TOP10
- 2.1 1位 爆豪勝己(ばくごうかつき) 14,937票 (1位→1位)
- 2.2 2位 緑谷出久(みどりやいずく)8,115票 (3位→2位)
- 2.3 3位 轟焦凍(とどろきしょうと)6,524票 (2位→3位)
- 2.4 4位 飯田天哉(いいだてんや)3,722票 (9位→4位)
- 2.5 5位 相澤消太(あいざわしょうた)2,708票 (11位→7位)
- 2.6 6位 切島鋭児郎 (きりしまえいじろう)1,999票 (5位→4位)
- 2.7 7位 ホークス1,962票 (4位→11位)
- 2.8 8位 エンデヴァー1,344票 (8位→18位)
- 2.9 9位 真堂揺(しんどうよう)1,244票 (14位→15位)
- 2.10 10位 死柄木弔(しがらきとむら)1,170票 (24位→6位)
- 3 ベスト5キャラクター紹介・エピソード
- 4 最後に
- 5 『超お得!』漫画も映画もアニメも見放題のU-NEXTがおすすめ!
『僕のヒーローアカデミア』の魅力
引用:TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』公式サイト
世界総人口の8割が個性という超常的な能力を持つ世界で、無個性で生まれた落ちこぼれの少年が、人々を助けるヒーローになることを夢見て突き進む【青春ヒーローファンタジー作品】です。
努力・正義・友情という王道要素が揃っているだけあり見どころ満載で目が離せず息つく暇もありません!
戦闘アニメの要ともいえるバトルシーンのクオリティの高さには本当に驚きました!凄すぎて映画を見ていたのかと思ってしまう程!異能バトル系としては設定も分かりやすくとても見やすかったです。
多くのキャラクターが登場しますが個性がはっきりしているから混乱することもなく、それぞれにドラマがあるので気を抜いていると予想外のところで泣いてしまうことも!?
迫力あるバトルシーンが見たい!
お気に入りのキャラクターを見つけたい!
異能バトルは好きだけど難しい設定が苦手。
第6回人気投票TOP10
引用:集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイト
2020年12月7日発売の週刊少年ジャンプで発表された人気投票の結果を前回、前々回の順位と比べながらまとめてみます。
表記例
〇位 〇〇〇〇(ふりがな) 得票数 (4回投票順位→5回投票順位)
1位 爆豪勝己(ばくごうかつき) 14,937票 (1位→1位)
得票数はどの回でも他と差をつけぶっちぎりで大人気の爆豪は、初回を除いて5連覇しています。
どんなことでも負けるのが大嫌いな爆豪らしい完全勝利は、まさに完膚なきまでの1位ですね!
アニメ放送開始直後は、その言動から相当な嫌われっぷりだった爆豪ですが、物語が進むにつれすぐに人気は上昇しました。
その要因には、【挫折を経験したことで心の成長が見られ嫌な奴という印象を払拭したこと】【緑谷のライバルとして互いの成長に作用しあう存在になれたこと】があると思います。あとはやはり強力な個性や実力、芯の強さなどシンプルに強いというのが何よりの魅力です!
また乱暴な言動が目立つ爆豪ですが実は繊細で【自らの自尊心と懸命に戦う少年】という難しい役を、岡本信彦さんが見事に演じ切っているのも大きく関係しているのではないでしょうか。
2位 緑谷出久(みどりやいずく)8,115票 (3位→2位)
本作の主人公!幼馴染でライバルの爆豪には負けてしまいましたが、前回に引き続き2位をキープです。
第4回の人気投票で一度だけ轟に負けたことがあり、今回も轟の猛追が予想されましたが主人公の意地を見せましたね!
初期の頃はその大きすぎる力に体がついていかず、戦うたびにボロボロになっていく様子を痛々しく見ていましたが、努力の甲斐あり今では本当にヒーローらしくなりました。
その驚きの急成長はオールマイトが「初めて出会った頃に比べると見違えるほど強くなった」と認めるほどで、そこには緑谷の血がにじむような努力の積み重ねがあったと思います。
周りのクラスメイトに比べたら何歩も出遅れたスタートになりましたが、必死に努力し雄英高校という恵まれた環境で周りから多くのものを吸収し進み続ける姿に、皆魅了されるのではないでしょうか。
クラスメイトもそんな緑谷に刺激を受けているようで、担任の相澤は「緑谷と爆豪の熱が広がりクラスを底上げしている」と評価しています。まだまだ発展途上の緑谷ですので、今後も彼の成長が楽しみで目が離せません!
3位 轟焦凍(とどろきしょうと)6,524票 (2位→3位)
強力な個性・落ち着いた言動・整ったルックスですので、人気が出るのも当然でしょう。
アニメ1期では目立った活躍はほとんどありませんが、2期以降緑谷・爆豪に並ぶ中心人物として多くの活躍をし注目を集めています。
彼もまた雄英で多くの挫折を経験し、心が大きく成長した1人でしょう。
体育祭以降は雄英入学直後の轟と比べると、信じられない程穏やかで人間らしくなったこと、本当にうれしく思います。
あれだけ拒絶していた父・エンデヴァーを少しづつではありますが受け入れはじめ、歪んだ家族の関係は現在進行形で変わりつつあるようです。
また最初の頃は馴染もうともしなかったクラスメイトとも打ち解け、切磋琢磨する姿に喜びを感じます。
第1回の人気投票から一貫してトップ3の顔ぶれは変わらず、4位以下に大きく差をつけている結果を見ると、この3人の人気が飛びぬけているのがよく分かりますね!
4位 飯田天哉(いいだてんや)3,722票 (9位→4位)
入学試験では初対面の緑谷に厳しめな注意をして「ちょっと怖い人だなぁ」という印象を持たれます。真面目過ぎる性格で、自分の考えやモラルに反すると思ったことにはハッキリと反論し、教師陣にも臆せず意見することも!
ステイン戦を経て大きく変化した姿には成長を感じました。
その一例が、入学試験で麗日(うららか)が転んで危険な状態なのを認識していながら、試験ということもあり素通りた場面。同じ試験を受けていた緑谷は、咄嗟に麗日を助けようと飛び出すのですが、それを見た飯田は「試験でなければ自分だってそうした!」と自分を正当化しようとしていました。
一方で、ステイン戦後の仮免試験では勝ち抜け方式の早い者勝ちにもかかわらず、制限時間ギリギリまでクラスメイトのために奔走するのです。
一時は見失っていた目標である「規律を重んじ人を導く愛されるヒーロー」になるべく突き進む飯田の魅力が伝わった結果のベスト5入りではないでしょうか。
5位 相澤消太(あいざわしょうた)2,708票 (11位→7位)
個人的に相澤の好きな場面の一つは彼のヒーロー名が決定した瞬間の回想シーンです。
メディア嫌いは昔からのようで表立った活躍を避けたがる彼は、ヒーロー名に全く拘りがありませんでした。それを見て、同じく雄英生で当時のクラスメイトだったプレゼント・マイクが決めてくれたのが“イレイザー・ヘッド”だったのです。
大事なヒーロー名をこうも簡単に決めていいのかと驚きましたが、何より相澤消太役の諏訪部順一さんによる<大人の相澤先生>と<高校生の相澤少年>の演じ分けが素晴らしすぎました!
気になる方はぜひアニメ2期14話『名前をつけてみようの会』をご覧ください。一瞬なので見逃さないよう注目してみてくださいね♪
また、初登場で「お友達ごっこなら他所へ行け。」とインパクトのある言葉を発している事からも分かるように、教師としては入学当初からA組生徒に厳しく接しています。15歳の少年少女にとっては若干強すぎる言葉のようにも感じますが、雄英に来た以上は一般的な高校生とは違うということをしっかりと示し、浮かれず地に足を付けた3年間を過ごすためのレールを敷いた一言でした。
先生として、先輩ヒーローとして、愛を持って生徒たちと接する姿が人気上昇に繋がったのではないでしょうか。
6位 切島鋭児郎 (きりしまえいじろう)1,999票 (5位→4位)
USJ襲撃事件(※)やインターンでの彼の行動を見ていると、緑谷同様ピンチを前にしたとき咄嗟に体が動いてしまうタイプに見えたのですが、それは少し内気だった中学時代の後悔から来ているようです。
中学時代、ヒーローになりたいと思いながらもいざという時に体が動かなくなってしまい、困っている人を助けられなかった切島。己の不甲斐なさを痛感する中で、憧れのヒーロー紅頼雄斗(クリムゾンライオット)の「後悔のない生き方が俺の漢気だ」との言葉に涙し心を動かされるのでした。
ツンツンと尖った赤髪が目立ちますが実は高校デビューで、自分に自信が持てず少し地味だった見た目を変えることで、過去の情けない自分との決別を誓った切島なりのけじめだったようです。
クラスのムードメーカー的存在で、誰とでも分け隔てなく接することが出来る切島は、性格の良さをオールマイトにも評価されるほど!また初めから爆豪と普通にコミュニケーションを取れる貴重な人物で、爆豪救出作戦(※)に大きく貢献しました!
あの成功は切島ありきの結果だったと思います。
文句の付け所が見当たらないキャラクターですが、特に彼の魅力が爆発した場面が<鮮烈なデビュー戦>とそのあとの<潜入捜査での乱波(らんぱ)戦>でしょう!
中学時代は硬化が地味で冴えない個性だと気にしていたようで、雄英入学後は肉体強化だけでなく、立ち回り方など頭も使い強くなる方法を日々模索していました。デビュー戦ではその努力が実り、乱波戦では強者を前に心が折れかけた自分を見事奮い立たせ弱い自分を払拭する様子が描かれ本当にかっこよかったです。
後悔のない選択で、目標の「守れるヒーロー」へと着実に近づく切島の魅力が、安定した人気につながっているのでしょう。
私自身切島推しなので他の紹介より若干熱が入ってしまいました!
爆豪救出作戦:林間学校で敵に拉致された爆豪を救出しようと勝手に敵地に乗り込み爆豪奪還を試みた出来事。
7位 ホークス1,962票 (4位→11位)
劇場版でアニメに先駆けて初登場を果たしたホークスは、登場からすぐに注目を集めあっという間に人気上位のキャラクターに落ち着きました。アニメでは4期24話という最終回直前のタイミングで初登場し、たった2話で鮮烈な印象を残しています。
CVは、重厚感のある人物からコミカルな役柄まで幅広く演じ分け多くの人気作品に出演している中村悠一さんが担当したことも人気の要因になっているでしょう。CVが発表された際、中村さんはホークスを「一筋縄ではいかなそうな非常に面白いキャラクター性」と評価し、演じるのが楽しみとのコメントを出していました。
汎用性の高い個性、22歳という若さでベテランにも劣らない功績を残す実力、一筋縄ではいかないというように少し裏がありそうな期待感、と魅力が多いので人気が出るのは納得です。
福岡県出身のホークスはエンデヴァーとのチームアップを提案し福岡で話し合いの機会を設けますが、その時には地元住民に慕われている様子が描かれており良好な関係を築けているようですね。
個人的には方言で話しているのもめちゃめちゃ好きです!!
【先を見据える早すぎる男】として先見の目を持つホークスは、その印象的な登場から今後の展開の重要人物となること間違いありません!アニメ5期での活躍にも注目です!
8位 エンデヴァー1,344票 (8位→18位)
時代が違えばNo.1になっていたであろうエンデヴァーですが、オールマイトという存在の影で悔しい思いをし続け対抗心を燃やしていました。
誰もがオールマイトを平和の象徴として絶対視する中、エンデヴァーだけはオールマイトを【超えるべき存在】として見ています。周りから冷ややかな目で見られようともそこが変わることはなく、だからこそ引退覚悟で戦うオールマイトに怒りの感情を抱いたのではないでしょうか。
誰もが応援する中、弱っているオールマイトを怒鳴りつけたあの行動は、ずっと彼の背中を追い続けたエンデヴァーだけが許される行為だったと思います。
アニメでは威圧的な雰囲気や焦凍に対する行き過ぎた教育が強くて彼の魅力が伝わりにくいですが、完全無欠の存在を前にしても心折れることなく、たった一人で追い続ける【強靭な心】こそ彼の最大の魅力でしょう!
オールマイト引退後は、新たな平和の象徴になるべく苦難に立ち向かむことで、徐々に周りからの印象が変わってきたり、本人にも変化が生まれ家族との関係も修復させようとしている様子が伺えます。
さらに原作では、息子の焦凍だけでなく緑谷・爆豪も次世代を担うヒーローとして面倒を見る様子が描かれているので、新たな姿がさらなる人気上昇に繋がるかもしれません。
9位 真堂揺(しんどうよう)1,244票 (14位→15位)
正直彼のトップ10入りは意外で驚きました。
雄英のライバル校である傑物(けつぶつ)学園高校の2年生で、触れたものを揺らす個性を持つ真堂は、3期15話『THE試験』で初登場します。
爽やかイケメンに見えますが、実は腹黒く感情が高ぶると裏の顔が出てきてしまうのが特徴です。初対面の時は緑谷たちの手を取りながら褒めていきますが、本心では相当敵対視しているようで爆豪に「セリフと面が合っていない」と隠しきれていない様子を指摘されていました。
ヒーロー科2年生として緑谷たちより1年分多くの経験を積んでいるだけあり、実力もさることながら戦況を見極め、いかに力を温存しながら優位に立つか策略をめぐらす冷静さを兼ね揃えていました。
共に進んだ救助演習である二次試験では、中心となり指示を出しており仲間からの信頼も厚いようです。
またピンチを前にすると人々のため危険を顧みず先頭に立つ正義感があり、敵対視していた雄英生である緑谷とも協力する様子からヒーローらしい人間性の持ち主であることがわかります。
なかなか強力な個性の持ち主ですが、堀越先生いわくイケメンを重視したキャラクターとのことで、今後の活躍が楽しみな1人です。
10位 死柄木弔(しがらきとむら)1,170票 (24位→6位)
堀越先生のデビュー作『テンコ』の主人公をモデルにした思い入れのあるキャラクターのようです。悪役にしてトップ10入りするところを見るとファンの間でも注目されているのが分かりますね。
緑谷が【次世代のヒーロー】として成長するのに対し、死柄木は【次世代の悪の指導者】として描かれており、緑谷と対になるキーパーソンとして重要な役割を担っています。
不気味で異様な雰囲気とインパクトの強いビジュアルに抵抗を感じますが、死柄木の声を担当した内山昂輝さんは「大きな手で顔が覆われていて表情が見えないため感情が読めず演じるのに難しさを感じた」と話していました。
それでも見事に演じられ、死柄木のとんでもない破壊衝動や負の感情が表現されています。
初期の頃は物事がうまく進まないことに、敗北感を感じるのではなく納得いかず腹立たしいという感情を持ち、苛立ちを抑えることが出来ない子どものような不安定さが目立っていました。
しかし、多くの経験を経てシンプルな結論に至った死柄木は、憑き物が取れたようで芯が通り以前のような不安定さは無くなってきます。
<悪の魅力>というと難しいですが<死柄木弔という人物の魅力>で言えば、【多くの犯罪者を束ねるだけのカリスマ性と精神的成長】ではないでしょうか。
アニメでは、毎回登場するわけではないので時間が空いてしまうこともありますが、原作では現在進行形で重要人物として物語の渦中にいます。ヒロアカの展開になくてはならない存在の死柄木に今後も注目です。
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ベスト5キャラクター紹介・エピソード
1位:ストイックな完璧主義者。プライドが高く爆発的に肥大化した自尊心の持ち主!
引用:集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイト
登場時は<とんでもなく嫌な奴>という印象が全てだった爆豪ですが、精神的に未熟な時期だったが故の言動で、雄英入学後は人生初の挫折を経験し徐々に落ち着いた態度に変わっていきます。(とはいえ他のクラスメイトに比べると相変わらず粗暴な態度が目立ちますが…)
爆豪はその言動や実力から注目を集めやすく、敵に狙われることもしばしば。主人公の緑谷以上に多くの事件の渦中にいるので、名場面がありすぎて絞るのは本当に悩みましたが、今回はあえて活躍ではなく精神的な成長の方に焦点を当ててご紹介したいと思います。
幼いころ川に落ちた爆豪は、大丈夫かと手を差し出す緑谷に「見下された」と感じたことをきっかけに嫌悪感を抱き、中学時代は侮辱し距離を取ります。
しかし中学二年の頃、またもや自分よりも下の存在であるはずの緑谷に救われそうになり、それ以降は「関わるな」と以前にも増して強く拒絶するようになりました。
大きなわだかまりを抱えたままともに雄英進学を果たした2人は、幾度となく衝突します。
入学直後の対人訓練で、爆豪は緑谷を叩きのめす気持ちで戦いますが意外にも勝利したのは緑谷で、爆豪は生まれて初めての挫折を経験しました。
オールマイトが勝つ姿に憧れた爆豪は、幼いころから勝利への執着心が人より強かっただけでなく、その理想を自力で叶えられるほどの恵まれた個性とセンスを持っていたんだと思います。
成長の早い爆豪は周りからは一目を置かれ、大人からはチヤホヤされ何をするにも常にトップ。
そんな幼少期を過ごせば誰だって「自分が一番強い!最強!」くらいの気持ちが芽生えてもおかしくありません。きっと幼い爆豪もそう感じていたと思います。
一番良くなかったのは、爆豪の中で緑谷を<何もできない一番すごくないやつ>と認識し、底辺に位置付けてしまったことではないでしょうか。
川に落ちた時、橋の上から「大丈夫か?」と尋ねる友人には笑いながら「平気だ!」と答えている様子から、仮に別の子が手を差し伸べていたとしたら、恐らく爆豪は見下されたとまで感じることはなかったと思います。
問題はその相手が緑谷だったことです。
<手を差し伸べられた>ことではなく、それを<緑谷にされた>ことが強い不快感に繋がったんだと思います。
プライドの高い爆豪は、底辺であるはずの緑谷がトップの自分に近づいてくることに、恐怖にも似た感情があったのでは?
しかし緑谷より絶対に優位に立ちたい爆豪は、その感情を隠すため緑谷に強く当たって物理的にも自分の強さを示すことで、自分の気持ちに折り合いをつけていたように見えました。
そして中学二年、またも救われそうになったことによる屈辱で限界を迎えた結果、爆豪は緑谷を拒絶するようになったんじゃないかと思います。
さらにとどめの対人訓練での敗北。普通なら心が折れそうなものですが、ここで立て直せるのが爆豪の本当の強さなのでしょう。
生まれて初めての挫折と敗北をきちんと受け止め、勝者であり続けるため涙ながらにリスタートを誓うシーンに私も泣いてしまいました。
期末試験では、相澤に今後の課題にもなる<2人の仲の悪さ>を理由にチーム編成をされ、共に戦うことになります。しかも数少ない共通点である憧れのオールマイトとの直接対決です。
「戦闘を避け脱出すべき」とする緑谷に対し、「打倒オールマイト」の爆豪が協力して戦えるはずがなく、あっという間に追い込まれてしまいます。
「協力するくらいなら負けた方がマシだ!」と言う爆豪に殴り掛かったのは緑谷で、不本意ながら共闘するもオールマイト相手にそう簡単に勝てるはずなく、爆豪は自分が時間を稼ぐ間に緑谷を脱出させようと考えるのでした。
「折れて 自分を捻じ曲げてでも選んだ勝ち方で それすら敵わねえなんて 嫌だ」との言葉を残し、気絶するまで戦った爆豪は、最終的に緑谷に救出されともに脱出し課題クリアを果たしました。
勝ちにこだわる爆豪が何の迷いや葛藤もなく負けを選ぶほど協力するのが嫌?
これまでの爆豪ならオールマイト相手でも本気で倒そうと考え向かっていくんじゃないだろうか?
そもそも戦闘不能になってでも緑谷の意見を無視し単独で突っ込んでいけばいいのでは?
爆豪の選択に私は少し違和感を感じました。
オールマイトに指摘され自覚しているような表情を浮かべていましたが、緑谷の急成長に爆豪は自分が思っている以上にものすごく焦っていたと思います。その焦りはいつの間にか<緑谷に追いつかれないこと>にベクトルが向いていたように見えました。
だからあれほどあっさり勝つことを諦めたのではないでしょうか。
オールマイトの勝つ姿に憧れたこと・幼いころから常に勝者であろうとしたこと・そして実際にそれを体現してきた自分の核になる部分を見失ってしまう程、周りが見えなくなっていたように感じました。
緑谷は幼馴染として、昔から爆豪を知り密かに憧れていたからこそ彼の選択を許すことが出来ず、爆豪相手にも声を荒げたのでしょう。協力ではなく緑谷を利用する形で良いから、勝つことを諦めないで欲しかったんだと思います。
雄英入学以前の爆豪なら耳を貸さなかったでしょうが、対話できるようになっただけでもこの2人にとって大きな進歩です!
自分が原点を見失っていたことを緑谷に気付かされた爆豪は、不本意ながらも緑谷と協力することを選び【自らが交戦している間に緑谷を脱出させよう】と新たな選択をしました。
勝つことに強く憧れる爆豪にとってこの選択は決して望ましい形ではなかったはずですが、彼なりの今できる最善の選択だったのでしょう。
爆豪はリスクを承知で個性を使いきるまで戦い続けますが、オールマイトという壁は高く、今の自分では勝てないことを受け入れます。
気絶寸前の爆豪が最後の気力を振り絞り発する言葉には思わず涙してしまいました。
常に勝者であろうと勝ちにこだわってきた彼の目標はオールマイトを超えるヒーローになること。
いざその憧れと対峙したことで圧倒的な実力差を痛感し、現時点でできる勝つための最善策として選んだ勝ち方は本人にとっては不本意なものだったはずですが、すべては勝つため。
自尊心の塊とまで言われた爆豪が、自分の気持ちを押し殺したその選択にたどり着くまでに彼の中でどれだけの葛藤があったのか、計り知れないものがあります。
これまでずっと突き放し続けてきた緑谷との繰り返される衝突や、雄英高校での多くの経験を経て爆豪は精神面の成長を遂げ、挫折知らずが故の危うさはなくなります。
原作では精神的に成長した爆豪が緑谷への態度の理由を、「昔から物事の根幹に自分を勘定に入れていない緑谷の考え方が理解できず不気味で遠ざけたかった。」「理解できない自分の未熟さに気付きながらもそれを棚上げし緑谷をいじめていた。」と当時の心境を振り返り、こっそりとオールマイトに打ち明けていました。
元々ヒーローに対して絶対にブレない核を持っていた爆豪は、実は誰よりも繊細で乱暴な言動の裏には常に危うさや脆さを隠していましたが、心が強くなったことで彼の世界も広がったように見えます。
目標である「勝って助けるヒーロー」になる日もそう遠くないでしょう!
4月20日生まれ A型 172㎝
ヒーロー名 大爆殺神ダイナマイト
個性 爆破
出身地 静岡県
好きなもの 登山、辛いもの全般
2位:自分よりも相手を優先する真面目で真っ直ぐ、オタク気質な主人公!
引用:集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイト
爆豪同様エピソードがありすぎて本当に悩みましたが、今回は緑谷の個性について爆豪が知るきっかけになる<仮免試験後に起きた彼ら史上最大の衝突>を振り返りたいと思います。
自分の恵まれた個性や才能に優越感を抱きながら緑谷を見下していた爆豪に対して、何度突き放されても爆豪の背中を追い続け密かに憧れを抱いていた緑谷。
正反対な2人の少し歪んだ関係は切れることなく続いていきます。
緑谷の突如発現したとされる個性にずっと違和感を感じていた爆豪は、それがオールマイトから貰ったものだと察し緑谷に直接対決を挑みます。
これに対し戦うことに意味を見出せない緑谷は爆豪の申し出を拒否し防御に徹しますが、彼の本心を聞き交戦に出ました。
戦いにひと段落ついた所に現れたオールマイトから全ての真実を聞き、緑谷とオールマイトの2人の秘密はこの瞬間から爆豪も含めた3人の秘密になり、緑谷と爆豪はライバルらしいライバルへと関係が変化するのでした。
この対決はどうしても爆豪にスポットが当たってしまいますが、その影で描かれる緑谷の心理について考えてみます。
まず気になったのが、爆豪に挑まれた戦いを頑なに拒否し攻撃されても逃げに徹する緑谷が、スイッチが切り替わったかのように急に戦うことを決意し、しかも最初から全力宣言する場面です。
私が初めに感じた印象は、
オールマイトの引退にショックとプレッシャーを感じていた緑谷が、自分以上に責任を感じ罪悪感と不甲斐なさに押しつぶされそうな爆豪に気付く。
→同じ人に憧れた2人が、片やその人に認められ強くなっている、片や自分の弱さが原因でその人を終わらせることになってしまった。と考える爆豪の気持ちを知る。
→仮に戦うことで負の感情を発散したいだけだったり、勝敗に意味がなかったとしても、爆豪の要求に応えられるのは彼の複雑な感情の一因となっている自分しかいないと思い戦うことを決める。
という流れでした。
でもこれだと気付きから応じるまでに、気持ちの整理や感情の動きがあるのが自然だと思います。
特に緑谷のように分析や深読みするタイプの人間なら尚更で、戦いながら徐々に全力に至るはずなので、急に逃げ→応戦と真逆の態度をとるのに違和感を感じました。この時の私は緑谷の行動を<受けて立つ>スタンスで捉えていましたがそれが違ったんだと思います。
オールマイト以上に身近にいた憧れのヒーローである爆豪の心が折れかけている姿を前にして、緑谷が放っておけるはずがないのです。
この回をアニメ放送するにあたり緑谷役の山下さんがインタビューで、緑谷の中には「爆豪をどうにかしないといけない」という気持ちがあると演出されたと語っています。
緑谷にとって今目の前にいる爆豪は救うべき対象であり、彼を救えるのは自分だけだと無意識に感じていたのではないでしょうか。決して「自分が助け出す!」という気持ちではなかったと思います。あくまで【無意識になんとか救い出さないと】と思っていた結果です。
では緑谷はどのタイミングでそう思ったのでしょう。
私は自分の気持ちを打ち明ける爆豪の表情を見た瞬間だと思いました。
爆豪が緑谷を拒絶するきっかけになった事件の時、爆豪を助けようと飛び出した緑谷はその理由を「君が助けを求める顔してた」と言っています。
今回で言うと複雑な心境をぶつける爆豪を見た緑谷は、それを彼からのSOSと受け取ったのではないでしょうか。物体としての救出対象がいないので少しわかりにくい部分もありますが、爆豪の心を救うための戦いだったんだと思います。
初期の頃、個性を使いこなせないのにピンチに突然飛び出してしまう場面がありましたが、その行動の直前には緑谷の視界に誰かの苦しそうな表情が入っている描写がありました。
それをきっかけに衝動的な行動に出ていたように見え、それは緑谷の根底にある「助けるヒーロー」になるという気持ちが瞬間的に反応した結果だと思います。
オールマイトの勝つ姿に憧れた爆豪と助ける姿に憧れた緑谷。
互いの原点であるこの憧れが信念となった2人がぶつかった結果、爆豪は緑谷に勝つことで、緑谷は爆豪の心を救うことで、それぞれの信念を貫き通しました。
そしてその信念はヒーローとしてどちらも不可欠なものであり、彼らは互いに自分に足りない部分を相手が持っていることを理解し、まっとうなライバル関係になれたんだと思います。
7月15日生まれ O型 166cm
ヒーロー名 デク
個性 ワン・フォー・オール
出身地 静岡県
好きなもの かつ丼
3位:天然なところも魅力的!感情をあまり表に出さないクールイケメン!
引用:集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイト
入学当初は強力な個性と実力で、クラスメイトと差をつけ慣れ合わない様子から「クールで強い一匹狼」という印象でしたが、No.2ヒーローエンデヴァーの息子である彼にはつらい過去があり、自らの心を凍り付かせていました。
そんな轟が変わるきっかけとなった雄英体育祭での緑谷との直接対決は、彼を語るうえで絶対に避けられないエピソードですので振り返っていきましょう。
体育祭直前の控え室で轟は緑谷に宣戦布告をします。
1回戦、2回戦と戦う中で緑谷に対しオールマイトに通じる何かを感じた轟は決勝前に再度勝利宣言しますが、緑谷もまた背負うものがあり実力者の轟に全力で戦うことを誓うのでした。
雄英高校の体育祭というとプロも注目する一大イベントです。ここで結果を残せばプロの目に留まり夢の実現に一歩近づくことになるので、生徒たちは一つでも多く勝ち進もうと本気で取り組みます。
当時の緑谷は、個性のコントロールがまだ完璧ではなく負傷してしまうことも少なくありませんでした。
一方で轟はあの爆豪が「敵わないかもしれない」と感じてしまう程の実力の持ち主で、誰がどう見ても轟のほうがレベルが高いのは歴然です。
それでも轟が格下の緑谷に二度も宣戦布告したのは、オールマイトの戦いを間近で見た時に感じた【No.1ヒーロー特有の迫力に通じる何か】を緑谷からも感じたからでした。
一つでも多く勝ち進むため皆必死で戦う中、轟は優勝することではなく、緑谷を倒すことだけを考えているのがわかります。だから緑谷に対してのみ宣戦布告していたのでしょう。
この段階では緑谷以上の力を持つ生徒はたくさんいました。にもかかわらず轟は緑谷だけを敵対視していて異常な執着を見せます。
その理由は、【オールマイトの何かを持っているであろう緑谷に半分の力で勝つことで父を見返す】という父親への強い拒絶感から来た考えのようです。
エンデヴァーはオールマイトを超えようと研鑽を積みますが、本心では自分では敵わないことを悟り自分の上位互換を育てようと個性婚をし、その最高傑作とされたのが焦凍でした。
虐待にも似た厳しい教育と唯一の救いだった母とのすれ違いを経験した轟は、すべての原因は父にあると感じ嫌悪感を募らせた結果、父だけでなく自らに備わる父の個性<炎>を酷く憎み拒絶するようになります。
そんな轟は母の個性<氷結>だけで体育祭を勝ち進み父を完全否定することに固執するのでした。
壮絶な過去を経験した轟の心は完全に凍り付いているようでした。
冷め切った目で無表情、父の思い通りにはならないとの気持ちから表れる強い抵抗、これらは典型的な愛情不足の子どもに見られるサインのようです。
緑谷との直接対決がはじまっても轟の意識はずっと父に向いてるようで、本来であれば目標とするヒーローに少しでも近づくために本気で戦うべきであり皆がそうしているのに、この時の轟は父を見返すことばかりに固執しいつの間にかゴールがすり替わっていました。
対戦中緑谷は轟に「どこ見てるんだ!」と声を荒げます。
実際に轟が一瞬視線を逸らし観客席にいる父の表情が曇っていることを確認しており、そのことに言っているようなタイミングですがそれにしては不自然過ぎるくらい怒っている様子から、轟が心ここにあらず状態になっていることに対して怒ったのではないでしょうか。
そもそも本当に拒絶したいのなら父と同じヒーローは選ばなかっただろうし、手っ取り早く真逆である悪として犯罪に個性を使うという手段だってあったはずです。でもヒーローを選んだのは轟の根底に「ヒーローになりたい!」という気持ちが強くあったからでしょう。
対戦する緑谷は、半分の力で戦うデメリットと解決策に気付きさらに激昂します。
炎を使えば解決できる問題、その解決策を持っていながら意地を張る轟が許せなかったのでしょう。
幼少期のトラウマから強く父を拒絶するあまり【炎=父の個性】と考え一切受け入れようとしなかった轟ですが「君の力じゃないか!」という緑谷の言葉で原点を思い出したんだと思います。
遂にあれほど憎んでいた炎を宿し全力を出した時は本当に興奮しました。決着直前「緑谷、ありがとな」とお礼をいう轟の姿が心が浄化され呪縛から解放されたように見えます。
この体育祭以降轟は、これまで一定の距離を保っていたクラスメイトとも友好関係を築くようになり、複雑な家庭環境や父との確執にも向き合い少しづつではありますがいい方向へと修復させていくのでした。
緑谷によって凍った心に火が灯った轟は「何物にも囚われず、なりたい自分になる」という指針を定めます。原点を思い出した轟は精神的に成長したことで心に余裕が生まれ、もう間違ったゴールに進むことはないでしょう。
1月11日生まれ O型 176㎝
ヒーロー名 ショート
個性 半冷半燃
出身地 静岡県
好きなもの 蕎麦(温かくないやつ)
4位:憧れの兄の名を継ぐ情熱家!根っからの生真面目優等生!
引用:集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイト
行き過ぎた真面目さから時に空回りし、最初の頃はクラスメイトにいじられることもあった委員長ですが、誰よりも責任感が強く友達思いな彼は雄英高校での様々な経験を経て頼もしさが増し、仲間からの厚い信頼を寄せられるようになりました。
1年A組の精神的支柱として今や自他ともに認める立派な委員長、そんな飯田天哉のエピソードをご紹介します。
体育祭の最中、兄の天晴がヒーロー殺しステインに襲撃されたという報告を受けます。
急いで駆け付けた搬送先で天晴がヒーローとして再起不能になったことを知り大きなショックを受けるのでした。そして天晴のヒーロー名“インゲニウム”を継いでくれないかと告げられ戸惑います。
ずっと近くで見て憧れ目標にしていたインゲニウムを継ぐということが飯田にとってどれだけの重圧か、ヒーロー名考案の授業で本名を発表した時の彼の表情が物語っていました。
学校に戻った飯田はクラスメイトの前では明るくいつも通り振る舞っていましたが、心の中はステインへの憎しみでいっぱいだったと思います。
そんな不安定な精神状態のまま、飯田は職場体験を利用し天晴が襲われた保須市へと向かいますが、本心を誰にも告げず、先生にも相談せずに教育課程に私情を絡めたこの選択は普段の彼なら絶対に取らない行動でしょう。
誰よりも規則にうるさい彼がこの選択を取るほど、ステインに対し強い憎悪を抱き追い込まれていたようです。
恐らくこの【憎悪】という感情、飯田にとっては初めての感情だったのではないでしょうか。育ちの良さや彼の人柄を見るに、誰かを憎むという経験はしたことがないように見えます。
だからこそ自分では抱えきれない程肥大化し今回の暴走に繋がったと考えるとしっくりきました。
思惑通りステインと接触した飯田は、ここで初めて自分をインゲニウムと名乗り立ち向かいますが、返り討ちに遭います。
さらに「私欲で動いたこの行動はヒーローとは言えない」と一蹴されてしまうのでした。
心が折れかけた飯田の元に、それぞれの職場体験で近くに来ていた緑谷と轟が駆け付け、ステインの個性で身動きの取れない飯田を守りながら戦い勝利を収めます。
飯田が初めてインゲニウムを名乗る叫びのシーンは鬼気迫るものがありました。ここでインゲニウムを名乗ったのは重圧に打ち勝ったからではなく【ステインへの怒りと憎しみからきた自暴自棄な行為】だったと思います。
単身乗り込み近くのケガ人を放置してステインに向かっていく飯田は、完全に周りが見えなくなっており、ヒーローとして取るべき行動ではありません。そしてそれをステインに指摘されるという屈辱も大きかったと思います。
駆け付けた緑谷と轟が負傷しながらも戦っている様子を、何も出来ずに見ていることしかできないのもつらかったでしょう。
自分の感情を優先して取った行動が招いた激戦に2人を巻き込んでしまったことで、飯田は自らの過ちに気付き後悔したと思います。そして自分の盾となって戦う轟の言葉にハッとしていました。
「規律を重んじ人を導く愛されるヒーロー」それが兄インゲニウムであり飯田が憧れたヒーローでした。
それなのに今の自分は、個人的な感情を優先し暴走した結果友人を巻き込み怪我までさせている、さらに強い憎しみからステインを殺したいとさえ考えている、その事に気が付き我に返ったんだと思います。
2人のおかげもあり、闇落ち寸前で自分を奮い立たせた飯田がインゲニウムの名に恥じないヒーローになることを誓ったステイン戦は、彼のオリジン回であり間違いなく飯田を代表するシーンでした。
8月22日生まれ A型 179㎝
ヒーロー名 インゲニウム
個性 エンジン
出身地 東京都
好きなもの 勉強、ビーフシチュー
5位:実は誰よりも生徒思い!なんだかんだ甘くなってしまう合理主義者!
引用:集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイト
初期のころは無気力で冷たい印象でしたが、その言動の奥には生徒への愛が隠れていることはすぐに伝わりました。熱血教師の新しい形を見せてくれた相澤先生の生徒思いな行動を見ていきましょう。
入学早々、体力測定で「最下位は見込み無しとして除籍処分とする。」と早くも生徒たちに試練を与えます。
しかし生徒を追い込み本気を出させる為の合理的虚偽として、実際には誰一人除籍処分にはしていません。
実際過去には154回もの除籍指導をしており、昨年度の1年生はクラス全員を除籍とした相澤は、厳しい指導で有名でした。
そんな彼ですが、爆豪救出の際は規則を破った生徒たちに「オールマイトの引退が無かったら全員を除籍処分としている」と忠告しただけで特別な指導はしていません。
まず大前提として、躊躇なく除籍処分をする理由は【半端に夢を追わせる程残酷なことはない】との思いからのようです。
プロヒーローの厳しい世界を知っている相澤なりの生徒たちを思いやった優しさなのでしょう。もしくは過去に夢破れて辛い思いをした仲間を見てそうはさせたくないとの思いから、早い段階で諦めさせるという可能性もあるかもしれません。
やる気がなさそうで冷たい印象がある相澤ですが、ヒーローである以上人より強い正義感は持っているはずなので、相手のため除籍指導という方法を取っているんだと思います。
ではなぜ1年A組はだれも除籍されないのか。
体力テストで除籍対象だった緑谷は、当時まだ個性のコントロールが出来ず思うような結果を残せていません。
同じく入試でも個性を制御できず行動不能になっている緑谷の姿を見ている相澤は、恐らく本気で除籍を考えていたのではないかと思います。
しかし緑谷なりに今の自分に出来る最善策を考え本気で生き残りに来ている姿に<見込み>を感じたのではないでしょうか。
このように相澤は本当によく生徒のことを見ています。相澤にとってA組の生徒たちは見込みがあるとかないとかのレベルではなく、ヒーローとしての可能性を見出していたのでしょう。
その証拠に仮免試験で奮闘する生徒たちを見た相澤は、ライバル校の教師Ms.ジョークに「心配じゃない。期待しているんだ。」とはっきりと断言しています。
また雄英高校特有の注目度の高さから生徒がバッシングにさらされそうになると必ず壁となり生徒を守っていますし、成長だけでなくそれぞれの関係性や思春期の繊細な精神面までも加味した指導を行っており、ああ見えて実は誰よりも教職に向いている人材だと思います。
11月8日生まれB型 182㎝
ヒーロー名 イレイザー・ヘッド
個性 抹消
出身地 東京都
好きなもの 猫
最後に
長々と紹介してしまいましたが、こんなにも深く考えながらアニメを見たのは初めての経験で、知れば知るほど面白くなり自分でも驚くほどハマってしまいました!
ゼロからヒーローを目指す少年の物語でファンタジー要素もあり、はじめは子ども向けアニメのように思っていましたが、大人にこそ見て欲しい作品です。
一人一人の物語に連続性があるように、多くの点と点が線になり絡み合い太く深みのある展開へと繋がっていきます。
アニメ5期、第3弾劇場版が決定し勢いの止まらない『ヒロアカ』はまだまだ魅力的なキャラクターが多く登場するので今後の展開にご期待ください!
読んでいただきありがとうございました。
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