今回は純文学も児童書もライトノベルも幅広く読む私が大好きな漫画をご紹介いたします!
『最果てのパラディン』は『小説家になろう』発の小説が原作で、Webコミック誌『コミックガルド』にて連載中の漫画です。
2021年10月にはアニメ化も決定しており、今後大注目の作品。本記事ではそんな『最果てのパラディン』の魅力をたっぷりお伝えいたします。
まんが王国より引用
時は大転生作品時代――
と言ってもいいほど、主人公が転生して異世界に行く物語は数多く出ております。
実はこれもいわゆる転生もの。
「また、転生ものか……」と、似たような作品の一つと思った方。少しお待ちください!
今までの転生ものとひと味違う魅力をご紹介いたします!
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目次
あらすじ
コミックガルド公式サイトより引用
主人公のウィリアム。通称ウィルは、引きこもりだった前世の記憶を持ったまま、剣と魔法と神様のいる世界に人間の赤子として転生します。ウィルの育て親は、人間ではない3人の不死者(アンデッド)。ウィルは、自身しか生者がいない死者の街で育ちます。
「なぜ人間の僕が三人の死体と暮らしているのか」
心温かな不死者(アンデッド)の家族と共に暮らす中で、自身の出生の秘密や生まれ育った死者の街についての秘密を知っていくことになります。
前世では引きこもりで死ぬことがどうでもよく、実質「生きていない」状態だったウィル。大切な家族である不死者(アンデッド)に触れ、「ちゃんと生きて、そして死ぬ」ことの大切さに気付きます。
成人になると自身の守護神を選ぶ世界。ウィルは、「ちゃんと生きて、そして死ぬ」という志をもって、ウィルの魂をこの世界に導いた『灯火(ともしび)の神さまグレイスフィール』を守護神として仕えることを決意します。
そしてその神さまに導かれ、世界にはびこる悪魔(デーモン)や悪神と戦う聖騎士(パラディン)となり、廃れつつあるグレイスフィールの信仰の復興と世界を平和へと導いていくというストーリーです。
物語のおすすめポイント
まんが王国より引用
ここからは気になってはいるけどまだ読んだことがない人のために、『最果てのパラディン』のおすすめポイントをご紹介したいと思います。
登場人物が魅力的
初めに主人公を取り巻く魅力的な登場人物を紹介いたします。
・ウィル(ウィリアム)
まんが王国より引用
前世の記憶を持ち死者の街に生まれた主人公。育て親の影響でとても信心深く育ちます。自分を犠牲にしても相手のために行動できる優しい性格をしています。
・ブラッド
まんが王国より引用
ウィルを育てた骸骨(スケルトン)。ウィルに戦士としての武術を教えます。少しガサツなところがありますが、ウィルを思いやれる気のいい兄やお父さんのような存在です。
・マリー
まんが王国より引用
ウィルを育てたミイラ。ウィルに生活するための知識全般と信仰を教えます。ミイラのイメージを変えるくらい優しいお母さんのような存在です。
・ガス(オーガスタス)
まんが王国より引用
ウィルを育てたゴースト。ウィルに魔法や学問を教えます。気難しそうな性格をしていますが、実は心の底から家族思いのツンデレおじいちゃんです。
・メネル(メネルドール)
まんが王国より引用
獣の森(ビーストウッズ)を活動拠点にしていた元冒険者のハーフエルフ。精霊を操る力があります。ウィルが生まれて初めて会った生きた相手で、口が悪くクールぶっていますが実はとても熱い性格のキャラクター。少年漫画のようなウィルとメネルの関係も注目です。
・ビィ(ロビィナ・グッドフェロー)
まんが王国より引用
吟遊詩人の小人族(ハーフリンク)。小柄ですがとても快活で、その場を明るくしてくれるような雰囲気のあるキャラクターです。
・トニオ(アントニオ)
まんが王国より引用
行商人の人間。ビィと行動を共に行動しています。少し抜けたところがありますが、商人としてはとても優秀でウィルを支えます。洞察力が高く、察して寄り添ってくれるような性格です。
登場人物は一部抜粋のため、気になる方は漫画を手に取って是非ご自身の目でお確かめください!
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王道だけど面白い!
まんが王国より引用
次に『最果てのパラディン』の魅力の1つとして、純ファンタジー世界の系譜をくむ、深い物語設定と王道の世界観をご紹介いたします。
①深くねられた歴史設定と各所に張り巡らされた伏線
ウィルが育った死者の街は、とある理由で200年前に滅び人里と隔絶されています。
現在はウィルと不死者(アンデット)の3人以外は住んでいません。
その遥か昔に街が滅びた歴史の詳細は、物語が進むごとに徐々に明かされることになります。
また、ウィルのいるファータイル王国の安定しない政局の情勢等も徐々に明らかになります。図らずも、ウィルはグレイスフィール信仰の復興ための慈善活動を通し、国政に巻き込まれていくことになるのです。
隔絶された世界で育ち世間知らずのウィルを通し、初めから至る所に張り巡らされていた伏線を徐々に回収することで、物語設定の深さを実感することができるでしょう。
② タダの「最強」じゃないウィル
転生作品ものの主人公でよくある設定の一つとして、前世や今までの経験を活かして「俺TUEEE」があると思います。確かにウィルも一般人と比べると「最強」の部類に属します。
ただウィルの場合、「最強」にまでなった根拠がしっかりしています。前世のころから元来持っていたと思われる素直さと謙虚さによって、ウィルとなってからは反省し日々努力することを惜しみませんでした。その性格こそが最強を生み出した所以だと考えます。
またウィルは、育て親の不死者(アンデッド)の3人によって英才教育を施されます。他に人がいなかったためウィルは気が付いていませんでしたが、3人は歴史に名を遺すほどの傑物でした。そのため、その息子として育てられたウィルは、一般人の規格から外れるほどの力をつけられたのは納得がいく部分です。
そして、一番タダの「最強」じゃない理由として、ウィルはその強さゆえに悩み、それでも奢らず成長していく点にあると思います。ウィル個人の望みは「世界を知り、友達を作る」こと。一般人と比べ規格外の力を持っているために、どうしても隣に並び立ってもらえないことに悩みます。しかし、隣を任すことができる親友や多くの仲間との出会いで、相手を仲間を信頼することを学んでいきます。
そんな常に悩み続けて成長する姿は、読者の私たちと変わらない魅力と言えると思います。
③ 純ファンタジーの世界観
『最果てのパラディン』の世界は様々な種族が共存しています。
ウィルを育てた不死者(アンデット)はもちろん、エルフやドワーフ、小人族。神さまや悪魔(デーモン)も実在し、ウィルと接触します。王道の世界設定だからこそ、ファンタジー好きなら別の作品でも一度は振れたことがあるような理解しやすい世界観になっています。
しかしその単純な設定だけではなく、魔法には縛りがあったり、独自の神話があったりと『最果てのパラディン』独自の世界観が広がっています。
人間臭い神さまに親近感
コミックガルド公式サイトより引用
次にこの作品には外せないこの世界の神さまについてご紹介します。ウィルの育った世界は、成人になると自身の守護神を選ぶ多神教の世界です。マリーの教えから信心深くなったウィルは、高位神官(ハイプリースト)として世界を苦しみから救っていきます。
・世紀と雷の神 ヴォールト
・大地と恵みと育児を司る地母神 マーテル
・炎と技術の神 ブレイズ
・風と交流の神 ワール
・水と緑の神 レアシルウィア
・文字の創造者 知識神 エンライト
・生々流転や輪廻を司る神 グレイスフィール
・不死神 スタグネイト
ウィルは『生々流転や輪廻を司る神 グレイスフィール』に仕えることを誓いました。
信仰が廃れてかけている神のため、神さまはウィルに信仰を広めてくれることを期待し、祝祷術の形として力を分け与えました。そこからこの世界がとても人と神との距離が近いことが分かります。
また、神さま間にもまるでギリシャ神話のようなストーリーがあり、性格があるため、どの神に仕えるかによってそこからその人がどのような人生を送るのかに影響します。
日本人は宗教にやや疎く想像しにくいと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、この世界の神さまはそれぞれどこか人間臭く感じ、概念というよりかは一人の登場人物のように距離が近いです。
『死』は不幸か幸福か
まんが王国より引用
最後に、テーマにもなっていると思われるこの作品の『死』について紹介していきたいと思います。
作中でウィルの前に悪神という形で「不死神 スタグネイト」の分身が出現します。スタグネイトは、不死者(アンデット)を生み出す神です。ゾンビと戦う映画やドラマがあるように、通常アンデットと聞くと本人の尊厳を無視し死体が動くという観点から嫌がられ、敵方の存在として描かれることが多いです。
しかし、スタグネイトは「生死の悲劇を見たくない」「悲劇なき世界を創りたい」という観点から、不死神になっています。死ぬことがなくなれば悲しいことがなくなる。根底には慈悲があり、誰かのためを思った神なのです。
『最果てのパラディン』にはウィルを取り巻く大切な存在に不死者(アンデット)がいます。師匠であり大切な家族であり、そして、死ぬことで輪廻に帰ることが出来なくなった存在。この作品でも本来不死者の存在は許されておりません。グレイスフィールにより輪廻転生し、新しい命に生まれ変わる流れをくまなければなりません。
だからここで「生きている」とは「死んでいる」とはどのような状態なのかを読者も考えさせられます。
前世では、引きこもるだけで実質「生きていない」状態だったウィル。
大切な家族である不死者(アンデッド)に触れ、ここで「ちゃんと生きて、そして死ぬ」ことの大切さに気が付かせてくれます。
こんな人におすすめ
まんが王国より引用
ずばりこの漫画は『純ファンタジー文学好きな人に読んでいただきたい作品』です!
正直に申し上げるとこの作品、ウィルにとっての女性のヒロインに該当する人物が出てきておりません。
個人的には聖職者という立ち位置から、神さまであるグレイスフィールがヒロインなのかなと思うのですが、あくまで神さまなので概念みたいな存在です。
ライトノベルが原作だし……とお思いの方。
わかりやすいヒロインが出ず設定が読者に媚びていないという部分では、最近のライトノベル原作の作品にしては少し変わっていると感じる方もいるかもしれません。
ただ、少年漫画のような「友情」「努力」「勝利」はバッチリ入っているので、家族愛や男同士の熱い友情の話が好きな人は確実におすすめできます!下手にキャラクターに逃げていないので、純粋なファンタジー作品として楽しむことができると思います。
もちろん、悪魔との闘いのシーンなどのストーリーの魅力を最大限に引き出す綺麗で迫力のある絵も素敵です!表紙は目を惹きますし、キャラクター達が生き生きと表情豊かに描かれています。
ぜひ気になった方は、ご自身の目でお確かめください!
「最果てのパラディン」は今読むべきおすすめの漫画まとめ
ここまで「最果てのパラディン」がいかにおすすめの漫画かお伝えして参りました!
本作は今流行りの異世界転生要素と少年漫画のような熱い展開を含みながら、『生』とは?『死』とは?と考えることができる深い作品です。
2021年10月からアニメも放送されることが決定しておりますので、ぜひこの期に本作を読んでみてはいかがでしょうか。
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