【ネタバレ注意】アニメ『怪物事変』闇を抱える怪物たちの成長譚が心に響く。

怪物事変(けものじへん)とは、作中で千年ほど前に起きたといわれている怪物(けもの)と人間の大きな戦争のことです。

この世界観でいう怪物は【鬼・狐・狸・蜘蛛など様々な種族やその半妖たち】のことを指しています。怪物たちは昔から、正体を隠し異形の存在と気付かれないように注意しながら人間と関わり合って生きてきました。

『怪物事変』は自分を怪物だと知らず孤児として生きてきた主人公・夏羽(かばね)が同じく怪物の隠神(いぬがみ)と出会い自分のルーツを探る物語です。

普通なら引いてしまうようなことにも躊躇せず突っ込む夏羽に、初めはサイコパス要素を感じたりもしましたが、回を重ねるごとに不思議と引き込まれていき、事前情報ゼロでなんとなく視聴した作品だったのですが完全にハマってしまいました!

メインで活躍する怪物たちは主に少年少女で、同世代の彼らと行動を共にするうちに機械のようだった夏羽の変化していく姿が魅力の一つです。

引用:アニメ『怪物事変』公式サイト

今回は2021年1月から放送されたアニメ『怪物事変』をご紹介します。

『怪物事変』は藍本松(あいもと しょう)先生原作で、ジャンプスクエアにて2017年1月号から連載中の人気作品です。

※以下ネタバレを含みますのでご注意ください。

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あらすじ

引用:YOU TUBE BANDAI NAMCO Arts Channel

家畜が一晩で腐乱死体になるという怪事件の解決を依頼された探偵・隠神は鹿の子村で孤児の夏羽と出会います。

体臭がきついと敬遠されていた夏羽が泥田坊(どろたぼう)と呼ばれ、汚れ仕事ばかりさせられている姿は見ていて辛くなるものがありました。

それでも夏羽は文句も言わずすべて受け入れていましたが、感情が無いように見えても何も感じていないわけではなかったと思います。

夏羽が調査に協力することになり二人は行動を共にしますが、隠神の本当の依頼は怪物である夏羽を殺す事でした。

依頼主である叔母は、夏羽を預けられた時に姉である夏羽の母から、夏羽が半妖であることを聞いていたようなので何か事情を知っていそうで気になります。

隠神は夏羽に本当のことを伝え銃殺し、遺体処理という形で死体を持ち帰るのですが怪物の夏羽は目を覚まし東京の隠神探偵事務所で働くことになります。

迷うことなく「殺してください」という夏羽の表情は、笑顔なのに切ないものがありました。しかし怪物の特性上死なないことが分かっていた隠神は初めから夏羽をあの村から脱出させようと思っていたのでしょう。

この出来事を機に“泥田坊”は死に、“日下夏羽”としての新しいスタートを切りました。

登場人物

日下 夏羽(くさか かばね CV:藤原夏海)

引用:アニメ『怪物事変』公式サイト

屍鬼(クーラー)と呼ばれる血を持たず死なない鬼と人間の間に生まれた半妖の少年です。

痛覚を持たず、たとえ体の一部を損傷しても炎をまとい再生することができるので、殺しても死なない不死の鬼と言えます。

屍鬼は渇きが限界を迎えると本能的に人間を襲いますが、赤子の頃に両親から与えられた命結石(めいけっせき)の持つ「渇きを癒す」特性のおかげで、夏羽は人間を襲うことはありません。

隠神 鼓八千(いぬがみ こはち CV:諏訪部順一)

引用:アニメ『怪物事変』公式サイト

隠神探偵事務所の所長で怪物専門の探偵業を生業としている狸の怪物です。

人間と怪物の共存を望んでいるので、怪物が起こした問題を解決するための何でも屋を自称しています。

夏羽や識、晶を従業員として事務所に住まわせ、上司だけでなく保護者代わりも務めているようです。

変化の能力を持ち自身の体を人間や動物、物体と何にでも変えることが出来ますが、全身を変化させるには時間がかかるという短所があります。

蓼丸 織(たでまる しき CV:花江夏樹)

引用:アニメ『怪物事変』公式サイト

隠神探偵事務所の従業員で、アラクネという蜘蛛の妖怪である母親と人間の父親の間に生まれた半妖の少年です。

汗や唾が蜘蛛の糸のようになり、その糸を様々な形態に変化させることが出来ます。

強気な言動が目立ちますが、実は心配性で面倒見が良いので世間知らずな夏羽やマイペースな晶に振り回されることが多いです。

晶 (あきら CV:村瀬歩)

引用:アニメ『怪物事変』公式サイト

隠神探偵事務所の従業員で、100年に一度だけ生まれるという雪男子(ゆきおのこ)という怪物です。

双子の兄と再会するときまでに「ビビりで泣き虫な自分でも兄に頼ってもらえるよう強くなりたい」と考え、苦手分野の依頼にも彼なりに一生懸命取り組んでいます。

虫やグロい物が苦手で気絶することも多い男の娘です。

ミハイ・フロレスク (CV:小野大輔)

引用:アニメ『怪物事変』公式サイト

情報機器が苦手な隠神にかわり、探偵事務所に情報通信技術を提供している不老の吸血鬼です。

することが無くなり退屈に感じていた時に、丁度古くからの知り合いだった隠神に呼ばれ日本に来ましたが、オンラインゲームにハマりほとんどの時間を自室に籠って過ごしています。

情報通信に関して高い能力を持っていますが、自分本位な好奇心から状況を引っ掻き回す癖があるので隠神も手を焼く人物です。

飯生(いなり CV:花澤香菜)

引用:アニメ『怪物事変』公式サイト

狐の怪物でありながら、警察を裏で操るほど権力を持った警視の女性です。

人間を支配することを考えているので、隠神とは協力関係と言いつつ思想の違いからよく対立しています。

目的のためには手段を選ばず、飯生を母親のように慕っている紺の気持ちを利用する行動をとることも少なくありません。

結石に異様な興味があるようで夏羽の持つ命結石も狙っています。

紺(こん CV:花守ゆみり)

引用:アニメ『怪物事変』公式サイト

飯生の付き人を務めていた化け狐の少女ですが、夏羽の命結石を奪うことに失敗し見捨てられてしまいました。

それ以降は公園で野宿をしながら「いつかまた飯生のそばにいきたい」と思っていたところ、夏羽に再会し懐くようになります。

夏羽に恋心を抱くもその感情が何なのか理解できず一喜一憂する姿が可愛らしいです。

野火丸(のびまる CV:下野紘)

引用:アニメ『怪物事変』公式サイト

紺の後に飯生の付き人を務める化け狐の少年ですが、飯生のことは好きではないようです。

礼儀正しく実力があり、飯生が欲しがっている結石を捜索する警視庁チーム「捜査特課」のリーダーを務めています。

飯生の命令には忠実ですが、影で夏羽を助けるような行動を取ったりもするので謎が多いキャラクターです。

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両親が夏羽に命結石(めいけっせき)を残した理由は?

引用:アニメ『怪物事変』公式サイト

命結石は夏羽が赤子の時から肌身離さず身に着けていたもので、彼の唯一の所持品です。

『怪物事変』はこの結石をめぐって物語が進んでいきます。

「捨てる子にやるような代物じゃない。」「お前は捨てられてないよ。」
村では疎まれ酷い扱いを受けてきた夏羽が初めて優しい言葉を掛けられたシーンです。

隠神さんの言葉を受けて、これまで愛情を感じたことのなかった夏羽に初めての感情が生まれたようにも見えました。親に捨てられたと思い込んで育った夏羽が、これまで触れないよう蓋をしてきた感情の存在を認識し戸惑っているようにも見えましたが、少しそわそわしている様子に初めて少年らしさを感じました。

貴重だとされる命結石は【怪物特有の渇きを抑える力】を持っています。

具体的には夏羽は屍鬼(クーラー)と呼ばれる鬼の血が流れているので、人間を襲い喰らう衝動に駆られる可能性がありますが、命結石を持つことで人間としての理性を保ち怪物化せずにいられるようです。

1話で居候先の一人息子・弥太郎に命結石を奪われたシーンでは夏羽の一部が鬼化して暴走しかけますが、その後命結石を取り返したところで理性を取り戻しています。

あれだけの衝動を抑え込む効果を持つ命結石を持たせたというのは、夏羽に人間として生きて欲しいという両親の願いや祈りが込められていたのではないでしょうか。

そもそも結石とはどのように生まれたのか。
千年ほど前に人間と怪物の間で「怪物事変」という多くの犠牲を伴う戦争があり、この過ちを二度と繰り返さない為に怪物は正体を隠し人に紛れて生きるようになるのでした。

力の均衡を保つことを目的に、当時最も力を有していた怪物たちが石に力を込め結石を作り、それぞれの土地や子孫に引き継いでいたのです。

12話でこの結石の成り立ちを説明した晶の双子の兄である結(ゆい)は雪の里の長で、零結石(れいけっせき)という結石を所持していました。

結石の知識を持つ結に、「赤子に命結石を持たせることができた夏羽の両親は、怪物の長なのでは?」という可能性を提示され、夏羽はきっとドキドキしていたと思います。

結石が誰でも簡単に持てるような代物ではないこと、両親はそんな貴重なものを扱える立場にいたのかもしれないこと、初めて知る事実や可能性に探求心に火がついたのではないでしょうか。

まとめ
隠神さんの言うように、夏羽を叔母の家に預けたのにはそうしなければいけない事情があったように思います。

夏羽の父と母どちらが屍鬼でどちらが人間なのか現時点では明かされていませんが、死なない鬼である屍鬼ですから今も必ずどこかで生きているはずです。

両親は夏羽を守るために命結石を持たせたとは思いますが、それだけでなく命結石を頼りにいつか自分たちのところまでたどり着いてほしいという願いも込められていたら激アツですね!

探偵所の仲間、織と晶の成長

織 ~生き別れた母との再会~

引用:アニメ『怪物事変』公式サイト

任務で過去のトラウマを克服した織は、生き別れた両親について知る決心をし故郷を訪れます。そこで叔父である蓼丸昭雄により両親は既に亡くなっていると知らされました。

しかしそれは昭雄の嘘で、真実に気付いた織は昭雄に殺意を抱きます。

蓼丸昭雄のCVが石田彰さんの時点で、「穏やかな展開にならないのでは…」とそわそわしてしまうのはアニメヲタクあるあるでしょうか。

富と名声を求めた結果の行き過ぎた行動にもかかわらず、昭雄に全く悪気のない様子にはかなり狂気を感じました。

そして殺意を持ってからの織の揺れている心理描写も素晴らしかったです。

幼少期の記憶を思い出した時は怒りを抑えきれない様子でしたが、それでも暴走せずに冷静さを取り戻せたのは【昭雄の嘘に勘付いていながら現実から逃げた自分自身の弱さ】が一番許せなかったんだと思います。

わずか5歳の少年が、自分の母が酷い目に遭っているところを目撃するなんて相当な精神的ダメージがあったはずです。

当時の昭雄の話が嘘だと薄々気付いていた織が、心の中で<本当は母は死んでいる>と思っていたのか<本当のことを聞きたくない>と思っていたのかハッキリは分かりませんが、どちらにせよこの時の大きなストレスが織のトラウマに繋がったんだと思います。

「幼いころ母と過ごしたことがあるのは覚えているが、きっと何かものすごく怖いことがあったから何故離れ離れになったのか思い出せない」

「本当のことを知って良くない現実と向き合うのが怖い」

そう考える織は、大きすぎる恐怖心を抱えながら虚勢を張って生きてきたんだと思います。それでも夏羽や晶と隠神探偵所の依頼に取り組む中で【怖いことがものすごく怖い】というトラウマを乗り越えられた結果、きちんと現実と向き合う覚悟が出来たのでしょう。

全てを知り、憎むべき相手である昭雄を殺そうとする時でも「せめて楽に殺してやる」と言う織の言葉には隠しきれない優しさが出てしまっていました。

そんな優しい織の心を折る戦略に出る昭雄が本当にクズすぎて許せません!

夏羽もかなり怒っていたようでこれまで見守ることに専念していましたが、織の気持ちを一番尊重したうえで行動を起こしていました。このおかげで織も我に返ることが出来たんだと思います。

まとめ
織はこの一件で内に秘めた恐怖心に打ち勝つことが出来ただけでなく、死んだと思っていた母親と再会、さらに父違いの妹とも出会い、守るべきものを手に入れ一層強くなったように見えました。

ずっと近くで助けになってくれた夏羽にはとても恩を感じているようで、当初の突っぱねるような態度からは想像できない程の信頼が生まれています。

夏羽の両親探しに尽力することを誓う姿には感動しました!!

晶 ~双子の兄・結の真意~

引用:アニメ『怪物事変』公式サイト

雪の里では男の子が100年に1度しか生まれないため、結と晶の双子の兄弟は里の貴重な長候補として育ちます。しかし長は村の存続のため強制的に子孫を残す役割だと気付いた結は、純粋な晶を守るため自らが長となり晶を里から脱出させました。

2人は「東京・怪物屋・隠神」をキーワードにいつか必ず再会しようと誓い別れています。

長髪に華奢な体と可愛らしい声で、登場した時は女の子だと思ってしまいました。夏羽が初対面の晶を女の子だと勘違いしたのも納得です!

CVを担当した村瀬歩さんによる男の娘の演技が本当に素晴らしく、どうしても女の子に聞こえてくるので驚きました。村瀬さんはこれまで多くの可愛らしいキャラクターや中性的なキャラクターを担当されてきましたが、個人的に晶はダントツ可愛くてこれ以上ないキャスティングだったと思います!

見た目だけでなく中身も女の子そのもので、見ていて混乱してしまいました!

汚いものやグロイもの、虫などが嫌いで探偵所の依頼に向かっても活躍できないことの方が多いですが、晶はムードメーカーとしてそこにいるだけで良いんです!

普段から抜けているので日常生活でも失敗が多く織を怒らせてばかりですが、ずっとSNSばかりに夢中になっている晶のままで居続けて欲しいと真剣に考えてしまいました。(全部良い意味で!)

天然の愛嬌の良さで、流れに任せて運よく隠神さんの元にたどり着いた晶は、自分の故郷や一人残った結の考えを全く知りませんでした。

ずっと探していた結と偶然の再会を果たした晶は、結の態度に違和感を感じつつも深く考えることをしませんでしたが、凍った夏羽たちを見た時は相当大きなショックを受けていたようです。

それでもみんなが生きていることを知った途端、いつもの調子が戻るという切り替えの早さも晶の魅力の一つなのでしょう。

純粋で心の優しい晶が夏羽たちを守るために「大嫌いだ」と嘘をつくシーンは、見ていて胸が苦しくなってしまいました。

水を凍らせる能力を使って、溢れる涙をすぐに凍らせ泣き顔を見せないようにしたのは、泣き虫の晶が出来る精一杯の頑張りだったと思います。

晶にとっては結も夏羽も同じくらい大切な存在だったはずなのに、その二人が戦いどちらも死にかけているのは耐えがたいものがあったと思います。

さらにそのタイミングで、結が晶を守るために命を懸けて秘密にしてきた事実を、零結石を通して知ってしまうなんて絶望したのではないでしょうか。

病室で自分のしたことを後悔し1人抱え込む結を前にして、晶は珍しく感情を爆発させていました。

不安や恐怖から声を上げる場面はこれまで多々ありましたが、基本的に他人の感情に敏感で頭の回転が早く、空気を読むのが上手な晶は、サポート的な立場に立って物事を進めることが多かったように思います。

しかしこの結とのやりとりでは晶が初めて自分の感情を前面に出したように見えました。

能力が無意識に発動し病室に霜を下ろしてしまうほど、感情が高ぶったのだと思います。

まとめ
天真爛漫・純粋無垢なまま15歳まで育った晶は、誰よりも【仲間を大切に思う気持ち】に素直でした。その晶の素直さを守り抜いたのは結で、結の闇落ちしそうな心を救ったのは晶。

一度はすれ違ってしまった双子でしたが、やはり2人で一つだったんだと思います。

故郷の真実や長の仕事について何も知らされず、何もさせてもらえないことを「悲しい」とハッキリ伝えた晶は、もう守られるだけの存在ではなくなっていました。

隠神探偵事務所に入った夏羽の心はどう変わっていくのか

引用:アニメ『怪物事変』公式サイト

感情や意思が見えにくくAIのような印象の初期
隠神探偵事務所に来る前の、鹿の子村で出会ったときの夏羽は本当にロボットのようでした。

泥田坊という妖怪の名前をあだ名にされ、身寄りもなく、酷い扱いに慣れ切ってしまったのか感情の起伏が異常に乏しかった夏羽は、隠神さんと出会い初めて優しさを知ったんだと思います。

出会ったばかりの時、「体臭のキツイ自分が一緒だとご飯がまずくなる」との理由ですぐに出ていこうとする夏羽の行動は強く印象に残りました。

その一言で13歳の子どもがこれまでずっと一人きりだったことが伝わりましたし、夏羽のこれまでを想像すると切なくなり、機械のような人間になっても仕方ないと思ってしまいます。

ただ、感情が欠落しているわけではないことは隠神さんとのやり取りの中で、ほんの少しではありましたが出てきていました。

例えば、両親と会いたいか聞かれた時に「会いたいかもしれない」と答えるシーンでは、期待や喜び、戸惑いなどの感情が動いたようでした。

これまで接する相手がいなかったが故に、その表現の仕方を知らないだけだったのだと思います。

本能・心の存在を認識する中期
隠神探偵所に入った夏羽は、同年代の怪物たちと行動を共にするうちにこれまでになかった仲間意識が芽生えたように見えます。

6話”覚醒”は前話や全体の流れから織の覚醒の話かと思いましたが、実際のところは夏羽回でした。

<織と晶を失いたくないが今の自分には2人を守る力がない>と、頭では分かっていながらも必死に抵抗する様子は、それまでの夏羽には無い選択肢を前にしてもがき苦しんでいるように見えました。

【勝てないことは分かっているが、自分が負ければ織も晶も殺されてしまう】

【現状のままでは2人の死は避けられないことは理解しているのに体が抵抗することをやめない】

このような経験に夏羽は混乱したと思います。

何かに飲まれそうになった夏羽は、ミハイのアドバイスによりかなりオーバーヒート気味ではありましたが、怪物の力をなんとか制御しつつ扱っていました。

1話で弥太郎を襲いかけた時は命結石が奪われていたため瞬間的に暴走してしまいましたが、今回は命結石を身に着けたままだったのでミハイの声も耳に入り、思考を止めることなく怪物の力を開放できたのだと思います。

覚醒した夏羽は髪色と瞳の色が変化していました。

その後事務所に戻ってもなかなか寝付けない夏羽が、織と晶の心音をこっそり聞いて2人が生きていることに安心している場面は、夏羽の変化を感じました。

さらに、関わる人間が増えれば増えるほど今まで知らなかった感情が動き出し、成長途中の戸惑う夏羽の姿に母性本能をくすぐられる思いです。

基本的に人を疑うことをしない夏羽は6話から登場した野火丸の話に混乱し複雑な気持ちを抱き、同じく6話のラストには約束を忘れていた紺に対して罪悪感を感じていました。

このように初めての感情の連続に、夏羽自身まだ混乱しているようで<自分が飲み込まれそうになったよくわからないものの正体は本能であり、それが心なのかもしれない>という気付きの段階で、この時点ではまだまだ理解は追いついていないようです。

自分の気持ちが出てくるようになる後期
仲間という存在ができた夏羽は、初めての感情に出会います。

織の故郷で再び怪物の力を開放した時の夏羽は、織の心を折った昭雄に対して明らかに激怒していました。これは夏羽が初めて<怒り>を表に出した瞬間だったように思います。

前回の突発的な発動と違い、本能に飲まれることなく自分の意思できちんと力を制御出来ていました。

家出した晶を迎えに行った時は、夏羽たちを庇うための晶の嘘にこれまで見たことのない動揺を見せます。

鹿の子村にいた時は村人全員から邪魔者扱いされ、どんなに酷い扱いを受けても表情一つ変えなかった夏羽が、「大嫌いだ」という晶の一言に大きな<ショック>を受け、これまで見たことのない表情でうろたえていました。

はじめて大切な存在ができた夏羽にとって、【仲間が傷つくこと】【仲間から嫌われること】どちらも大きく感情が動くトリガーだったのでしょう。

その後晶が嘘をついた真意を知り仲直りできた夏羽は目を輝かせて喜んでいました。

もともと表情豊かなタイプではないので、まだまだ感情表現は下手ですが怪物たちと過ごし、かなり人間らしくなってきたように思います。

感想・まとめ

引用:BANDAI NAMCO Arts Channel YOU TUBEチャンネル

今回なんとなく視聴してみた『怪物事変』でしたが、まず豪華すぎる声優陣に驚きました!

過去や現実に向き合い少しづつ成長していく怪物の少年たちの繊細な感情を、見事に演じられているのであっという間に世界観に引き込まれたんだと思います。

また、個人的には下野紘さんが演じた野火丸がツボ過ぎました!

言葉だけの謝罪で全く悪いと思っていないところや、笑顔で紺に暴言を吐くシーンは最高で、ある意味無邪気な子どものように見えるのに、絶対に何か隠している黒幕感をかすかに匂わせてくるので本当に目が離せません。

『怪物事変』は簡単に言えば、<人間と怪物の共存を目指す隠神派>と<人間の支配を目指す飯生派>による結石取り合い合戦です。

表向きは同盟を組む隠神と飯生ですが、思想が違うので実際はこのように対立しています。

アニメはこれから本格的に「夏羽の両親の手がかりを探すため全国各地に散らばる結石を巡ろう。」という所で終わっているので今後の展開が気になります!

最終話を見終わったあとに1話の夏羽初登場シーンを見返すと、【ちょっと怖いな】と思ってしまう程、心が死んでいるように見えました。

夏羽が少しづつではありますが心を取り戻してこれたのは、隠神さんをはじめとする探偵事務所の仲間の存在が大きかったと思います。

織も晶もそれぞれ問題を抱えていましたが、互いに助け合い無事良い形で解決できた彼らはきっとこれからも絆を深めていくのでしょう

大切な仲間の存在が自分を強くすることに繋がるはずなので、この先の彼らの成長がますます楽しみです!

今回はメインの夏羽・織・晶にスポットを当て紹介しましたが個性豊かなキャラクターが多い『怪物事変』では他にも注目すべき登場人物がたくさんいます。

今回は出番が少なく目立った活躍はしていませんでしたが、吸血鬼のミハイも気になります!

アニメ最終回では夏羽たちと別れ事務所に残った織がミハイの部屋を訪ねている姿が一瞬映っていたので、彼もまた今後深く関わってくるはずです。

気になるところで終わってしまったアニメ『怪物事変』は、今のところ2期未定とのことですが、首を長くして待ちましょう。

読んでいただきありがとうございました。

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