20年以上漫画を読み続け、グロ系サスペンスをこよなく愛する私が今回お勧めする漫画は『血海のノア』です。
この漫画は、逃げ場のない大海の真ん中で吸血鬼が人間を弄び、恐怖と欲望が渦巻いていく物語です。
グロ系、サスペンス、ミステリーが好きな人であれば、大体の人が「ああ、こういう感じね」と読み続けるのをためらってしまうかもしれません。
しかし!この漫画はただのグロ系サスペンス漫画ではありません。本記事では、『血海のノア』の他にはない魅力をたっぷりお伝えいたします。
以下は3巻までのネタバレ記事です。ネタバレに抵抗のある方は見ないで下さい。
『まんが王国』なら『鬼滅の刃』「呪術廻戦」など大人気作品を含め、3,000作品以上が常時ラインナップ。気になっていた漫画も、手軽に読めちゃいますね。
目次
1.あらすじ
引用元:まんが王国
どこにでもいそうな大学生カケルは同級生のトマ、コイケそして弟のウシロこと優(すぐる)と偶然手に入れたチケットで、豪華客船の旅に参加することになりました。船内で出会うあかりとその家族、そしてその他大勢の一般人に訪れる運命は吸血鬼によって悍ましいものになります。
惨劇が繰り広げられるも、カケルはある少女との出会いを機に自身の運命が左右されます。
カケルとその仲間たちの運命はどうなるのか。また吸血鬼たちの目的はなんなのか・・・。
2.ネタバレ!吸血鬼たちの目的とは!?
引用元:まんが王国
1巻冒頭から人食いシーン
冒頭、唐突に食卓テーブルの上に拘束された女性が置かれます。次の瞬間、テーブルを囲む一人がナイフを使い、ステーキでも食べるかのような振る舞いで女性の耳を切り、切り口から血を吸い始めました。それを皮切りに他の者たちも女性の血を堪能し始めます。
いきなり謎の者たちによる人食いシーンがあり恐怖と緊張感を与えられました。
食べられた女性はなぜ捕まったのか、その場にいる者たちは一体何者なのか・・・。
1巻中盤、スペシャルマジックショー衝撃の真実
始めの緊張感とは裏腹に舞台は会場の豪華客船に移ります。何が起こっても逃げ場がないことがわかりますね。そして気になるのは乗客たちに付けられた本人の血液型が記されたリストバンド。これは何を意味するのか、後ほどわかります。
乗客は豪華ディナーに招待されました。カケルたちは普段ありつけないような料理を楽しんでいましたが、その光景を上方から見下ろす者たちがいました。皆正装に身を包み、活きの良い魚を選ぶかのように双眼鏡まで使っている者もいます。
翌日の夜、乗客はスペシャルマジックショーに招待されます。しかし開催までの時間、乗客の身に次々と悪の手が忍び寄ります。あかりの弟であるゆずるは吸血鬼に目を付けられ、何かの催眠にかけられたのか船内を放浪します。そして不思議に思ったあかりはゆずるを追いかけますが、ゆずるに穴の中へ突き落とされてしまうのです。
一方、ツアーに参加した老夫婦はあるはずのないルームサービスを受け、その後気を失ってしまったのか、亡くなってしまったのか・・・。その身は謎の者たちに回収されます。
そしてついにスペシャルマジックショーが始まりました。不気味なピエロが司会と演者を務めています。するとマジックに使われるセット、よく見るギロチンと拘束された男性が運ばれてきました。次の瞬間、ギロチンの刃が男性の首を切断し、大量の血が流れます。その血は始めから回収するためにあったであろうバケツの中に溜まっていきます。
しかし再び次の瞬間、ピエロが切断された頭を首にくっつけると男性は元通りになってしまいました。続く演目ではなんとあかりが出てきます。箱を被せられ剣で何度も突き刺され悲鳴を上げますが、始めの男性同様箱から生還します。その後もこのような演目が続きました。
観客たちは不思議に思いつつも歓声を上げますが、一人異変に気づく男がいました。それはカケルです。カケルは1日過ごし乗客が減っていること、マジックで生還した人物が入れ替わっていることに一人気づいていました。マジックでは実際に人が死んでいたと話すカケルに同級生たちは驚愕します。そして彼らは真相を求め動き出すのです。
2巻で開かれた仮装パーティは惨劇の始まり
不自然な状況に混乱するカケルたちでしたが、船はどんどん沖合へ進みます。しかも、ウシロは船が予定している航路と反対方向に進んでいることを告げます。電波も入らなくなり、悪天候という嘘の情報を理由に寄港もしないというアナウンスが。いよいよ逃げ場もなく助けも呼べない状況になりました。
怪しく思ったウシロは船内を調べ始めます。すると黒猫に出くわし、なんとなく付いて行きます。すると・・・酷い異臭に襲われ、人の体が解体されている場所にたどり着いてしまいました。ウシロは危うく捕まるところでしたが黒猫のお陰でその場から逃れます。
ウシロはこのツアーの異変に気づきますがそんな不安とは裏腹にイベントは続きます。その夜仮装パーティが開かれました。そしてマジックショーとは大きく異なることが1つありました。それは“会員”と呼ばれる人たちが参加する点です。
参加者は全員仮面を被り、豪華に身を包んでいます。“会員”は品定めをするかのように乗客をダンスに誘います。トマが一人の女性に目をつけられ迫られます。その瞬間、その女がトマの首に噛みつきました。「トマ!」と叫ぶカケルに女が飛びかかります。
その時、謎の少女がカケルに飛びつき口に噛みつきました。すると女は身を引き去っていきました。周りでは乗客が噛みつかれている光景が広がっていました。
すると突然女性の悲鳴が。女性の幼い息子が何者かに襲われ血まみれになっていたのです。実は少し前、その少年は謎の少女と出会い、自分のスケートボードを取られ少女の顔を叩いてしまいました。その瞬間、周りの“会員”と思われる者たちが少年を睨みつけたのです。おそらく少年はその“会員”たちに襲われたのでしょう。
惨劇は続きます。大柄の男が現れ、「アタシの16番はどこ!」と叫びます。その男は地についた先ほどの少年の血液を舐め、その16番を探します。おそらく乗客たちには番号が割り振られているのでしょう。
そして16番と勘違いし男は少年を持ち上げます。少年のリストバンドにはTypeBの文字。つまりこの少年の血液型はB型ということです。それを見た瞬間男は驚愕の表情を浮かべ、吐血し倒れてしまいました。
これが一体何を意味するのか。“会員”とは吸血鬼であり、吸血鬼には血液型によって弱点があることがわかります。しかしこの惨劇はいつまで続くのでしょうか・・・。
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2巻、謎の少女
カケルは謎の少女に手を引かれ仮装パーティの会場から出ます。船の深部にどんどん進んでいき、船内とは思えない不思議な空間で偶然あかりの父と出会います。少女は壁や行き止まりでも手をかざして扉を開けるので何か特別な能力を持っていそうです。
少女の能力により空間を抜け出し船内に戻ると、黒丸サングラスにハットを被り、髭をはやした紳士が立っていました。少女のことを“ノア”と呼び自分の元に戻します。その直後、その紳士はサングラスを取りカケルを見つめました。「おや?おかしいですね」と紳士。
あかりの父はその紳士に見つめられ身動きがとれない状況に。つまりその紳士は吸血鬼であり、見つめた標的の動きをとめる能力を持っている。そしてカケルにはその能力が効かなかったということです。
能力が効かなかったカケルを殴って気絶させますが、ノアはカケルを守るような動きをします。ノアにとってカケルは特別な存在のようです。そして吸血鬼はノアの行動を尊重します。周りのノアへの態度は何か特別なものを感じますね。
3巻、吸血鬼の能力とルール
吸血鬼の名はカイザー。そして客船にいる吸血鬼たちの親玉です。「我々の世界にも秩序はある」とカイザーは言います。ただ野蛮なのではなく、たとえ殺す命であっても死の直前までは丁寧にもてなすのが礼儀だとか。そして近年殺しを楽しむ仲間が増え、吸血鬼たちの品位を落としかねないとカイザーは言います。
その裏では吸血鬼たちがなにやら残酷な催し物をしていました。それは“選別会”と呼ばれる恐ろしい儀式でした。吸血鬼たちによって価値のないものとされればプールへ、楽しみたいものとされればディナーへ、そして仲間に選ばれたものはフレンドへというルールがありました。
催眠によって集められた人間の中から最初に選ばれた者は、なんとプールの判定。死神のような者が鎌を振りかざし人間は切られそのままプールへと落ちました。そのプールはまるで血の海のようです。その後も吸血鬼たちによる選別は続きました。
昔は人間から排除されることのないよう、慎重で真面目な儀式だったとカイザーは話します。しかし時代は代わり、吸血鬼が人間を支配する側になり駆逐される心配がなくなったことでそれまでの伝統や格式が軽んじられるようになったと。
そしてカイザーはカケルに言います。我々はあなたを歓迎すると。カケルは現状を理解した上で、仲間になることを告げます。しかしカケルの思惑は仲間になることではなく、吸血鬼の能力を手に入れることだったと思います。
吸血鬼は特殊な能力を持つとともに、驚異的なパワーを持っています。カケルはそれらの能力を使って人間たちを救おうと考えたのでしょう。しかし吸血鬼には弱点もあるのです。 ここで現時点でわかっている吸血鬼の特徴をまとめてみましょう。
まずメリットから、高い身体能力・不老不死・視線によって相手を怯ませる・血を飲むことで一時的にパワーアップ。
次にリスク、克服可能なものは日光・銀製品・にんにく、克服できないものは喉の渇きを満たすのは人間の血のみということ。そして特に気を付けるべきものは血液の型と上位の血族。つまり血液の型によってアレルギー反応を引き起こす危険性があることと、噛んだ側が上位で逆らうことはできないということ。
しかし、そのルールが適用されない者がいたのです。
それはカケル。
一方ほぼ同時刻、選別会会場ではなにやら騒ぎが。なんと多くの吸血鬼たちが瀕死状態で倒れていました。コイケとウシロがプールに吸血鬼たちと型の合わない血液を大量に流し込んだのです。
2人は捕まらないように逃げますがウシロは見つかってしまい、首を切り落とされます。コイケも捕まってしまい顔面をぼこぼこにされ瀕死状態です。その時、現れたのはカケルです。驚異的なパワーでコイケを痛めつけていた吸血鬼を一瞬で倒してしまいました。弟の死を知ってしまい完全にキレています。
吸血鬼も人間もお互い犠牲者が多く出ています。カケルを筆頭に人間たちは脱出できるのでしょうか。そして吸血鬼たちの次の一手は・・・。
3.登場人物
引用元:まんが王国
カケルとその同級生
【カケル】
大学の同級生と弟のウシロこと優とともに偶然手に入れたチケットで豪華客船の旅に参加することになった。船内であかりとその家族に出会う。カケルには特別な能力がありそうだ。
【トマ】
カケルたちと豪華客船の旅に参加する。吸血鬼の女に目を付けられ危うく殺されそうになるもカケルのお陰で助かる。
【コイケ】
カケルたちと豪華客船の旅に参加する。ウシロと協力して吸血鬼たちを瀕死にさせるも捕まりぼこぼこにされる。カケルに救われる。
【優(すぐる)=ウシロ】
小さい頃カケルの後ろに隠れていたため周りからウシロと呼ばれていた。
コイケと協力して吸血鬼たちを瀕死にさせるが捕まり殺される。
あかりとその家族
【あかり】
父と弟のゆずると旅に参加する。誘拐され危険なマジックショーの晒しものにされるなど散々な目に遭っている。
【ゆずる】
あかりの弟。吸血鬼に目を付けられている。
【あかりの父】
子どもたちを探しに船内を放浪しているところカケルと遭遇して行動を共にする。
カイザー率いる吸血鬼たち
【カイザー】
吸血鬼側の親玉。最上位の血族であるため誰も逆らうことはきない。ノアは娘。
【ピエロ】
カイザーの部下。ピエロの格好をし、マジックショーの進行を務めた。
ノア
謎の多い少女。口をきくことはなく、周りの吸血鬼たちとは明らかに違う圧倒的なオーラを感じる。
4.血海のノア感想
引用元:まんが王国
ただのグロ系サスペンス漫画ではない
3巻まで読んでみて思ったことはただ吸血鬼と人間が殺し合う物語ではないということです。まずここまでの展開は豪華客船内だけの話です。吸血鬼の本当の目的はまだ明らかにされていません。今後舞台は変わらないのか、陸地にまで及ぶのかと考えるだけでも楽しみです。
そして吸血鬼側にあった過去の因縁のようなものも気になります。カイザーは「100年前の二の舞にはしたくない」と語っていました。100年前に何が起こったのか。そして謎の多いノアは何者でその過去にどのように関わっていたのか非常に気になります!ノアとカケルの関係性も今後どうなっていくのでしょうか!
血海のノアは何を伝えたいのか
吸血鬼側にも人間社会同様秩序やルールがあると言っています。それは人間の世界でいうと厳しい上下関係のようなもの。そして力を増した血族は秩序を乱し勝手に暴走し始めました。カイザーはそのような行為は品位を乱すと言っています。吸血鬼にとって品位はなぜ必要なのか。そこも気になります。
また吸血鬼たちは食事として人間をいただく際、殺す直前まで礼節を持って扱うとカイザーは言っています。この状況は容易に想像できます。現実、私たちは多くの命をいただいているので、カイザーの気持ちはわかります。
しかし、私たちが生きているこの世界は人間が最上位に位置しており、人間が何者かに食われるという状況はありません。血海のノアでは人間と同等の地位の種族、人間の脅威となる存在が血族です。もし、現実にこのような状況になったとしたら、お互いがお互いを傷つけずに生存する方法を私たちは考えることができるでしょうか。
5.まとめ
引用元:まんが王国
3巻まで読んでみましたが、まだそこまで大きな展開というのはありません。だからこそ、今わかっている登場人物たちの行方や過去の出来事が今後どのように紹介されていくのか非常に楽しみです。新しいキャラも出るのでしょうか?
そして特にタイトルにも入っているノア!この子が一体何者なのかとっても気になります!そして吸血鬼対人間はどのように展開していくのか。平和的解決はされるのか。見どころ満載です!
刺激が欲しいけどただグロイのは嫌!考えさせられる内容が好き!という方にぜひ読んでいただきたい作品となっています!
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