ネタバレ有り。難解漫画『東京喰種:re』をキャラクターから読み解く

『東京喰種』

2021年1月時点で全世界シリーズ累計発行部数は4700万部を突破している大人気コミックスであり、アニメ化・実写映画化・ゲーム化もされるなど根強い人気を誇っています。

以前、私は“漫画『東京喰種』で見て欲しい名シーンについて”というタイトルで紹介記事を書かせて頂きました。今回はその続編である『東京喰種:re』の紹介記事を書かせて頂きます。

前回の記事をご覧頂いてから本記事をお読み頂くとより一層『東京喰種』『東京喰種:re』の世界をお楽しみ頂けるかと思いますので、一度読んでみて下さい。

参考 漫画『東京喰種』で見て欲しい名シーンについてあいらいく名

『東京喰種:re』は『東京喰種』の正式な続編タイトルであります。
ですが、私の感想では『東京喰種:re』の方が話の展開は圧倒的に難しいです。

前作『東京喰種』は事故後の手術により喰種と化してしまった主人公金木 研(かねき けん)の苦悩と葛藤を描いた作品でしたが、主人公も含めて内容は大きく変わっています。

本作は、喰種とそれを取り締まるCCG喰種捜査官、そしてCCG内部での揉め事が主軸となっています。

『東京喰種:re』の難解な点がその登場人物の多さと本物語はどの組織とどの組織が戦っているのかが分かりにくいことです。

今回はこれら難解なストーリー読解を“キャラクター把握”から行ってみようと思います。

今回も、元古本屋店長で新旧問わずあらゆる漫画を読んできた私が独自の視点で解説していきたいと思います。

ではいってみましょう!

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<あらすじ>

20区隻眼の梟討伐戦からしばらく経ち、佐々木琲世(ハイセ)が真戸暁(アキラ)の下に来てから2年。ハイセは一等捜査官に、アキラは上等捜査官に昇進していた。

そんな時、CCGでクインクス計画なるものが始まり、ハイセは実験体集団 クインクスのメンターに任命される。「まともな人間でない」彼らに振り回され、業績も振るわず、ハイセはCCGで肩身の狭い思いをしていた。

あるとき、ハイセ、クインクス含む真戸班は下口班とともにトルソーと呼ばれる喰種の調査をすることになる。

ウリエ、シラズがトルソーの正体を突き止め、彼を追い詰めているときに強力な喰種オロチが乱入。

2人は彼に終始圧倒されるが、そこにハイセが現れ、オロチと交戦を始める。クインケだけでは太刀打ちできず、ハイセは赫子を発現させる。

彼はオロチと渡り合っていたが、あることを言われたことで苦しみ始め、オロチを追っていた平子班とアキラに暴走とみなされ動きを封じられる

。結局、トルソー、オロチ共に取り逃してしまう。また、身元がCCGに発覚してしまったトルソーは以前から情報をやり取りしていたアオギリの樹に正式加入する。

引用:Wikipedia

こちらがwikipediaでのあらすじなのですが、意味わかりました?
読んでみるまで私にはさっぱり分からなかったです。

まずあらすじだけで人物が6人も出てきてしまっています。
実際はCCGや喰種組織等も含め主要と言われる人物が20人以上存在し、
最早名前すら忘れてしまうレベルです。

そして前作にはなかった新しい単語“クインクス”というものが出てきます。
“クインクス”とはクインケを体に内蔵した兵士であり、クインケとは喰種の赫子をベースに作られる喰種捜査官の喰種殲滅用武器のことです。

難しさに難しさを上乗せしていますね。

簡単にまとめると

MEMO
・今回の主人公はCCG一等捜査官の佐々木琲世(ハイセ)
・ハイセはクインクスのメンターを任される
・クインクスとは体内に喰種殲滅用武器を入れた兵士
・そんなクインクス班を率いてトルソーという喰種を調査する

というのが物語です。

要は前回が“喰種側の視点”で今回は“捜査班の視点”ということになります。

今回はこの物語をクインクス班視点で読み取っていきます。
ではまずクインクス班メンバーを紹介します。

以下ネタバレを含みますのでご注意ください。

<登場人物紹介>

頼れる我らの班長 瓜江 久生(うりえ くき)

引用:週刊ヤングジャンプ公式サイト

一等捜査官。男性。2月12日生まれ。初登場時19歳。血液型O型。『東京喰種:re』で狂言回しを務める。クインクス班現班長。愛称は「ウリエ」。初登場時は二等捜査官。

クインケは本来のものが破損した為、ブレード状の尾赫[ツナギ〈plain〉]を使用していましたが、月山家殲滅戦後からはノロの赫包から造り出された尾赫[銀喰]を使用しています。

クインクスの中でも嗅覚に優れ、またアカデミーを飛び級で卒業した特待生でもあり、感情表現の乏しい黒髪ショートの青年で、泣きほくろが特徴的。そして外出時にはヘッドレスイヤホンを付けてます。

捜査官として高い能力を持つ反面、仲間意識が低く、対オロチ戦では他の班員を顧みず戦闘を続行しようとしたことを咎められ、ハイセから班長を外されてしまうのでした。
※その後、彼は再度班長として任命されます

この人が主人公でも良いではないかというぐらい活躍するイケメン捜査官。
優しく温厚なハイセと対照的にクールでありながらも強い信念も持つ、頼れる班長キャラ

MEMO

・愛称「ウリエ」

・クインクス班の班長⇒退任⇒班長

・泣きほくろが特徴的なイケメン捜査官

クインクス班のムードメーカー 不知 吟士(しらず ぎんし)

引用:週刊ヤングジャンプ公式サイト

二等捜査官。男性。3月8日生まれ。初登場時19歳。血液型A型。クインクス班元班長。愛称は「シラズ」。初登場時は三等捜査官。クインケはウリエと同じ尾赫[ツナギ<plain>]だったが、月山家殲滅戦では尾赫と甲赫のキメラクインケ[ナッツクラッカー]を使用。

大型二輪と普通免許を所有する為、バイクを移動手段として使っており、捜査対象の追跡にも用いています。

金髪で三白眼、鮫のような歯を持つ青年。その性格は良く言えば素直、悪く言えばバカであり、ウリエの嘘を間に受けるなど抜けた一面を持つ。

しかし、外見や粗暴な言動とは裏腹にクインクス班内で特に強い仲間意識を持ち、トルソー戦ではトオルを庇って班長であるウリエに撤退を進言するなど、任務の遂行よりも仲間の安全を優先する傾向にありました。

その一面をハイセに評価されクインクス班の新班長に任命。

月山家殲滅戦ではハイセから班員らの統率を任され、ノロと交戦。
トラウマを克服し[ナッツクラッカー]でノロの身体を爆散するが、再生した彼の猛攻により対峙した捜査官はほぼ壊滅。

自身はそれを唯一回避する事に成功し、単独で奮戦、致命傷を負いながらウリエに討伐を託し、駆逐に貢献しました。

その後は肉体の再生こそ行われていたものの傷の深さや失血の多さから治癒が追いつかず、ハルの安楽死をウリエに頼み、彼とサイコに看取られながら息を引き取るのです。

これにより、クインクス班班長は再びウリエとなりました。

ウリエに班長を戻すまでの間、班長を務めた人物。
クインクス班の中で一番人間味のある人物ではないでしょうか。

とても味のあるキャラですが、早々に死んでしまいます。
ですが、この辺りから物語が大きく動くこともあり、彼がキーマンであることは間違いないでしょう。

MEMO

・愛称「シラズ」

・ウリエの後に班長になった人

・クインクス班のムードメーカー

・作中殉職

不屈の闘志 六月 透(むつき とおる)

引用:週刊ヤングジャンプ公式サイト

一等捜査官。12月14日生まれ。初登場時19歳。血液型AB型。愛称は「トオル」。初登場時は三等捜査官。両利きである為、クインケはナイフ状の鱗赫[アブクソル]と[イフラフト]であり、戦闘時はこの二刀を同時併用する。

線の細い容姿をしており、褐色の肌と右眼の眼帯が特徴。気が小さく血を見るのが嫌い。一人称は「俺」。
両親と兄を喰種に殺され、アカデミーに保護されたという過去を持つ。かつて実父に深刻な虐待を受けており、のちにその家族を殺したのは他でもない六月本人であったことが判明します。

その際に女としての存在である自分を嫌悪していることを告白し、女性としてではなく男性として生きていくことになった。アカデミー生時代、クインケ操術の講師として度々講義に訪れていたのが後の上官となるハイセであったことから、捜査官となった今も彼を先生と呼び慕っているのです。

衝動に駆られて無意識のままにトルソーを殺害。欠落していた記憶を取り戻したことで己の残虐性を自覚し、一時的に狂乱。その後はある程度落ち着きを取り戻し、アキラを殺そうとするオウルと交戦。

劣勢に立たされるのですが、最終的にはクインクス班が到着したことで不利な戦況を打破するも、赫者化した亜門に重傷を負わされ、戦闘不能に陥いるのでした。

女性でありながらも、男性として強く生きようする姿勢や
亜門との関係など読者を惹きつける要素が多いキャラクターであります。

MEMO

・愛称「トオル」

・眼帯っ子

・心は男性

・二刀流

クインクス班のオタク姫 米林 才子(よねばやし さいこ)

引用:週刊ヤングジャンプ公式サイト

二等捜査官。女性。9月4日生まれ。初登場時20歳(なりたて)。血液型B型。愛称は「サイコ」。初登場時は三等捜査官。クインケはハンマー状の甲赫[ぼくさつ2号]。

ダウナーな雰囲気とツインテールが特徴的なやや肥満気味の小柄な女性。経済難を抱えた母の元で育ち、学費が安いという理由でCCGアカデミーに通わされていたため、彼女自身に元来喰種捜査官になる意思はありませんでした。

しかし、アカデミージュニアを対象に行われたクインクス施術適性テストにて候補者の中で最高の適性を示し、施術を受ければ多額の補償金が出ることを知った母の一存で自身の意思とは無関係に捜査官になったという過去を持っています。

そのためか任務や捜査に対する意欲が見られず、非常に消極的です。捜査官ながら半ニート状態で、ゲームをしながらお菓子を食べるという自堕落な生活を送っておりアニメ・漫画・イラスト・フィギュア収集・ネットサーフィン・地下アイドルなどのサブカル系趣味を持つオタク。

流島上陸作戦ではウリエと共にトオルの捜索に奔走。しかし、シラズの殉職から仲間の喪失を恐れるようになっていたウリエはそれを拒否、[銀喰]によって致命傷を負わせます。

しかし、それによって亜門の赫子が暴走。ウリエと相討ちとなりながらも余力を残す亜門に全力で赫子を撃ち込み、その上で彼に対話を乞うが、自身の問いに従って亜門が伝えた言葉や彼の人としての最後の思いを汲み、涙ながらに自身の赫子でとどめを刺すのでした。

クインクス1の破天荒キャラで、見た目がとても可愛らしく人気も高いです。
最初は読んでいて「やる気あるのかなあ」と心配になってしまいますが、

物語の進行と共に当事者意識も芽生え成長していく姿も読んでいて魅力的であります。

MEMO

・愛称「サイコ」

・クインクス班のロリっ子担当

・オタク

・心も体も成長キャラ

クインクス班のお母さん 佐々木 琲世(ささき はいせ)

引用:週刊ヤングジャンプ公式サイト

本作の主人公。4月2日生まれのおひつじ座。登場時22歳。血液型AB型。髪色は毛先が白髪、生え際は黒髪のツートンカラー。愛称は「ハイセ」。自称“鼻赫子”を頼りに喫茶店を巡るのを二等捜査官時代からの趣味としています。また読書家でもあり、読書から得た知識も多く活用。

喰種捜査官であり、第一部エピローグ時は三等捜査官。『東京喰種:re』開始時では一等捜査官。オークション掃討戦後からは上等捜査官、月山家殲滅戦終結後は准特等捜査官。
隻眼の梟討伐作戦からしばらく後、一等捜査官に昇進したアキラから教育を受けることとなるのでした。

“有馬貴将を超える捜査官をつくる”という目的から、喰種の能力を持ったクインクスと呼ばれる4人をメンターとして統率します。

そして有馬を超える捜査官を育成するためには、まず自分自身が彼を超えなければならないと考えているのでした。

一筋縄ではいかない問題児の部下に振り回される日々を送りますが、部下であるクインクス班への想いは深く、上官であるアキラや有馬のことも母や父のように慕っています。
快活で冗談好きだが責任感の強い篤実な性格。

戦闘技術は有馬から直接指導を受けていることもあるため実力は相当なもので、白単翼賞や金木犀賞も受勲しています。またクインケ操作以外に体術にも優れており、訓練でクインケを持ったクインクス班数名を素手で圧倒。

使用するクインケは甲赫の[ユキムラ1/3]。赫眼は左目に発現し、自身の内の“前の自分”が表層化した際には赫子の形状は自在に変化し、性格や言動も別人のように変貌します。また、表層化を繰り返すたび「前の自分」との記憶が混在し、暴走の危険性も次第に高まっていくのでした。

本作の主人公であり、捜査官として、またメンターとしての立場から周囲をまとめようとする責任感が強く、そしてまた自身の格闘センスも高いです。

まさにクインクスのお母さん的なポジションであります。
しかしながら、”読書家で喫茶店通いが趣味で前の自分の記憶がある”。

ん?もしかしてハイセは前作の”彼”ではないのか?

MEMO

・愛称「ハイセ」

・クインクス班のオカン担当兼メンター

・戦闘力抜群

・“前の自分”保持者

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<読み解き方 ①佐々木排世の動向に注目する>

ここまで登場人物の紹介をしてきましたが、
正直キャラクター一人一人の魅力が大きく、キャラの魅力が渋滞して話が入ってこない、というのが印象です。

それもあってストーリーが今どうなっているのか、付いていくのが大変!
というのが難解にしている原因なのではないでしょうか。

ですが、安心して下さい。
やっぱり『東京喰種:re』も主人公を軸として物語です。

どれだけ読者を置いてけぼりにしてこようともハイセの動向を追いましょう!

そうすると本編を通じてず~っと気になっている点が浮かび上がってくるはずです。

前作の主人公金木研はどこへ?

この疑問の答えが徐々に浮かび上がってきます。

<読み解き方② 前作との繋がりを意識する>

読み解き方①でハイセに注目した結果、作中で一つの結論が見えてきます。
それは”ハイセ”は”カネキ”であること。
ということはやっぱり”覚醒”します。

そう、『東京喰種』も『東京喰種:re』も主人公覚醒漫画です。
ですので、覚醒前と覚醒後で物語の内容ががらっと変わります。
巻数も半分ぐらいのところで覚醒してくれますし笑

前作『東京喰種』では敵からの拷問を受け、精神が錯乱。
自身の中に眠るリゼとの対話を経て覚醒し、髪が黒から白へ、そして戦闘能力が圧倒的に高くなります。

今作『東京喰種:re』でのハイセは過去の自分との対話を経て覚醒し、髪が白から黒に変化し、そして喰種の捜査官としてだけでなく、喰種をも守る組織を設立することになるのでした。

<まとめ>

MEMO
・『東京喰種:re』の話が難解である理由の一つはキャラクターの魅力が強くストーリーが頭に入ってこない
・ストーリーを追うのであればやはり主人公であるハイセの動向に注目すべき
・ハイセはカネキである
・カネキの記憶が戻った後は喰種をも守る組織を立ち上げる

 

私もこの記事を書くために改めて読み直してみたのですが、
上記点を意識して読むと話がすっと入ってきました。

皆様も是非読んでみてください。

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