【ネタバレ】漫画『同級生』記憶を消してもう一度読みたい作品!

ごままめくん

今回は漫画オタクがおすすめする学園BLを紹介します。

映画化にもなった中村明日美子先生の『同級生』。

主人公は真面目な優等生とバンドマン。

一見して相反する二人は恋に落ちていく。

この漫画を一言で言うなら、

「まじめに、ゆっくり、恋をしよう」

中村明日美子先生の二人への愛情も感じられる一作紹介します。

BL漫画に少し抵抗があった自分でも、この作品は今まで読んできた漫画の中で一番心打たれました。

男子高校の二人の生徒の甘酸っぱくてどこか歯痒い恋の物語。

ぜひ、一緒に味わいましょう。

登場人物

草壁 光・・・私立東府第一高校に通う2年生。ふわふわとした金髪でバンド「ズゴック」のギター担当。

佐条 利人・・・私立東府第一高校に通う2年生。父、祖父ともに京大出身であり、利人自身も京大を目指すほどの優等生。

原 学・・・ 佐条と草壁の音楽教諭。佐条を狙っていたが、生徒と教師の関係なので悩んでいたが、草壁に取られてしまう。

あらすじ

それは、合唱祭の練習から始まります。

バンドマンの草壁光は放課後、忘れ物を取りに教室に戻ると、そこにはひとりで合唱の練習をする佐条利人の姿が。

二人はその瞬間恋に落ちてしまいます。

そこから、二人は付き合い始めるが、男子校ならではの噂や原先生の揺さぶり、佐条の受験などを乗り越え、

ゆっくりと、愛を深めていく。

ネタバレ

出会い

佐条と草壁は同じクラスにいました。

佐条は京都大学を目指すほどの優等生であり、高校入試では満点合格で入学。

一方、草壁はバンド活動をしているバンドマン。

まるで、水と油のようなふたりがあることをきっかけに、一気に距離が縮まっていきます。

それはある日の合唱の練習中、草壁は同じクラスである佐条が歌っていないことに気づきます。

草壁は、歌なんか歌ってられるか、と佐条は下に見ているのではないかと思っていました。

放課後、草壁が忘れ物を取りに行くと、そこにはひとり佐条が合唱の練習をしていました。

その時、その姿に草壁は一目惚れしてしまい、佐条の歌の練習に付き合ってあげることに。

そして草壁の指導により、完璧に歌えるようになった佐条。

同時に二人の距離も縮まっていきます。

放課後、二人は公園で合唱について話しているときに、草壁はふと佐条の唇を奪います。

佐条はもちろんなにが起きたのか分かっていません。

が、もっと焦っていたのは草壁本人でした。

地面に溢れた炭酸がただ、流れ出します。

これが二人の初めての口付けでした。

合唱当日。

草壁は佐条がしっかりと歌えている姿に思わず涙が。

草壁が舞台から逃げ出すと、佐条も思わず追いかけます。

そして草壁は佐条に好きになってしまったということを伝えます。

先生たちが二人を探しに追いかけてくる中、二人は倉庫の中で二度目のキスをしました。

すれ違い

それから数日後、草壁は担任である原先生と面接中、佐条のことは一年生の時から知っていたと原先生に聞かされ、草壁は嫌な気持ちになります。

草壁は次の佐条を呼びに行きますが、少し前にあることがきっかけでギスギスしていました。

草壁は佐条が無視してきたことに冷たく当たってしまいます。

でも、あとからひとり後悔してしまいます。

佐条が原先生と面接を始めると、男同士で付き合うことの難しさと、草壁はそうではないと言うことを原先生は伝え、自分の吸っていたタバコを佐条の口につけます。

その頃、草壁は帰宅途中でしたが、佐条のことが気になり学校へ。

するとそこには体を近づけた佐条と原先生の姿が。

草壁はすぐに佐条を連れ出し、そして付き合ってくださいと告白。

佐条は草壁の汗を優しく拭き取りました。

まるで、恋人のように。

そして、二人は付き合い始めます。

帰りも一緒に帰るようになったことによって、男子校ならではの噂も流れ出し始めるようになりました。

ある日、草壁のバンドが解散になるということで、佐条は初めて草壁のライブに行くことになります。

ライブなどなれない場所に加えて、ドリンクの注文の際、店員の間違えで酒をもらってしまいました。

佐条がビールを片手にさまよっていると、ステージには一段と輝きながらギターを弾く草壁が目に入ります。

ライブ会場なのでもちろんそこには草壁を見にきた女の子の姿もありました。

佐条はやはり、男同士付き合うことはやめた方が良いのではと思いこれで終わりにしようと考えますが、草壁が女子と話している姿に嫉妬してしまい、草壁に合わずにライブ会場を後に。

一方、草壁はバンド仲間に佐条が来ていたことを知らされるとすぐに佐条に電話をします。

しかし、なかなか繋がりません。

やっと繋がったと思ったら、佐条は酒を飲んで公園の砂場に倒れていました。

酔っていたことも加えて、佐条は草壁に自分といて良いのかと問いかけはじめます。

すると草壁は佐条に、

「一番だよ。佐条が一番だ。」

と言い放ちます。

そして二人は夜の砂場で再びお互いを抱き合いました。

 佐条の模試

もうすぐ夏休み、もっと佐条といちゃつきたい草壁。

しかし、佐条にはある秘密がありました。

それは、京都大学を目指すこと。

二人は東京の高校に通っているため、京都大学に行くとなれば離れ離れになってしまいます。

しかし、佐条は何度も草壁に言おうとしますが、いつも話が逸れてしまいます。

ある日の屋上で草壁は同性愛者である原先生にいろいろ相談している時に、佐条が京大を志願していることを聞かされてしまいます。

原先生も佐条を狙っていることもあって、なんでこいつに…と言う思いもありましたが、それよりもなぜ佐条はすぐに言ってくれなかったのかと、ついイライラしてしまいました。

そのことを佐条に直接伝えるますが、気持ちとは裏腹にきつく問い立ててしまいました。

その結果、佐条も草壁のことが分からないと言い返してしまいます。

そして二人の間に亀裂ができてしまい、少し距離を取ることになってしまいました。

夏の間、草壁はバイクの免許を取りに秋田へ。

そして佐条は予備校に通い、模試試験のために電車に乗っていました。

その間も二人はずっとお互いのことを考えていました。

ある夏の日。

佐条は模試試験を受けに電車に乗っていました。

しかし、佐条には高校受験の際に電車に乗ることができず、志望高校の全てに落ちてしまった過去があり、電車に乗るといつも気持ちが悪くなってしまっていました。

今回も電車に乗ると気分が悪くなり、座り込んでしまいます。

でも、模試には行かなくては。

その時に佐条は草壁に電話をすると、なんと草壁がバイクで駆けつけてくれたのです。

しかし、模試まで30分。

佐条は過去の入試を思い出し取り乱してしまいますが、草壁がバイクで佐条を模試会場まで送ると言います。

そして無事に間に合った佐条は、模試を受けに行くことができました。

その時に佐条は草壁に口付けをします。

模試終了後、草壁は佐条が終わるまで会場の前で待っていました。

草壁が模試の結果を聞くが、佐条は模試の結果よりも、草壁が隣にいることだけに幸せを感じていました。

そして二人はしばらく体を寄せ合って座っていました。

感想

はじめの出会いから、少しずつではあるが確実にお互いの愛を深めていく二人。

読者はまさかこの二人が、と少しびっくりするかもしれません。

しかし、読み進めるたびにこの二人しか考えられなくなってきます。

そして、中村明日美子先生の繊細な美しいタッチがさらにこの二人の物語を引き立てています。

特に二人が見つめ合うときの目は、読んでいて鳥肌が立ってしまいました。

純粋な目とはまさにこのことだと痛感させられた瞬間でした。

そして、この二人は中村先生だからこそ成り立っていると断言できると思いました。

なんと言ってもやはり見所は、はじめの公園でのシーンです。

このシーンは誰もがキュンとしてしまうと思います。

私は胸が締め付けられて、その日はこの場面ばかり考えてしまっていました。

また合唱のシーンでは、草壁が佐条がちゃんと歌えていることに涙するシーンに、こんなにも人のことを思いやることができるのだなと、草壁の優しさに思わず自然と涙が…

こんなにも感想を述べている私ですが、読み始める前は正直BL漫画に抵抗がありました。

どうせ、みだらなものばかりなのだろうと思っていたのですが、それは誤解でした。

この作品が一番はじめのBL漫画で本当によかったと心から思います。

こんなにも純粋な恋愛があるのだろうか。

そして、こんなにも真剣に相手に向き合うことができるだろうか。

最近は同性愛者について理解されてきていますが、それでも男同士で付き合うということは、未だにまだ不思議に思う人もいるのではないでしょうか。

しかしこの作品はそんなことを忘れて純粋に恋している二人に癒されてしまいます。

同性愛者に対して理解されてきたからとはいえ、まだ偏見の目もあると思います。

この『同級生』でも二人は時には「普通」と言う壁にぶつかります。

しかし、この二人は少しずつ壁を乗り越えていきます。

まとめ

この続編として『卒業生-冬-』『卒業生-春-』また、二人の担任であり佐条を取り合うライバルとして登場していた原先生の高校時代の物語『空と原』、卒業後の二人と その他の人々を描いた『O.B.』、二人の結婚までを描いた『blanc』があります。

どのお話も読み出したら止まらなくなってしまい、もう一度読み直したくなってしまいます。

ごままめくん

この二人の、淡くてくすぐったい恋物語を最後まで見守ってみませんか?