『星の王子 ニューヨークへ行く』ネタバレ/必見は伝説のお風呂シーン!?

洋画専用チャンネル ザ・シネマ 公式サイトより引用

 

言わずと知れたエディ・マーフィの名作『星の王子 ニューヨークへ行く』は、やっぱり面白い!

1988年の大ヒットラブコメディ映画ですが、今ではNGになるか、R指定が入りそうなシーンも満載です。

特に、アフリカの架空の王国「ザムンダ」のハチャメチャな設定が、何度見ても印象的でした。

最近では続編が公開され、そこで『星の王子 ニューヨークへ行く』のタイトルを見たという人も、いることでしょう。

 

今回は『星の王子 ニューヨークへ行く』の内容を、ネタバレたっぷりでご紹介。

「今さら内容を聞けないけど、どんな話?」「過激って…どういう風に、どこまで過激?」と、気になっている方は是非、本記事をご覧ください。

なお、サン・テグジュペリの「星の王子さま」とは全く関係ない作品なので、あしからず。

 



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目次

『星の王子 ニューヨークへ行く』のあらすじ

 

アフリカの美しい王国、ザムンダ国の王位継承者・アキーム王子は、身の回りのことをすべて従者が行ってくれる生活にうんざり。
21歳の誕生日、初めて顔を合わせた婚約者までもが自分の言いなりと知り、アキームは旅立ちを決意しました。

「王子ではない自分を愛してくれる」理想の花嫁を探しに、アメリカはニューヨーク市クイーンズ区へと向かうことにします。

渡米を許された期間は、たった40日。
ザムンダ国を出たことすらなく、世間知らずのアキームは、アメリカでの初めての「自立した生活」に大はしゃぎでした。

そして花嫁探しの中で、アキームはリサという女性に、一目惚れします。

「アフリカから来た留学生」だと身分を偽り、リサに接近するアキームですが、リサにはすでに恋人がいて…。

 

監督などなど映画の基本情報まとめ

 

1988年公開 117分
監督:ジョン・ランディス
音楽:ナイル・ロジャース
脚本:デヴィッド・シェフィールド、バリー・W・ブラウスタイン
製作:マーク・リップスキー、レスリー・バルツバーク

監督は『大逆転』『ブルース・ブラザース』『ビバリーヒルズ・コップ3』など、数々のコメディ映画を手がけてきたジョン・ランディス。
エディ・マーフィとは『大逆転』『ビバリーヒルズ・コップ3』で、タッグを組んでいます。

それゆえの仕掛けも、この『星の王子 ニューヨークへ行く』には隠されているかも…?

 

注意
※以下より、ネタバレを大いに含みますのでご注意ください。

登場人物&キャスト紹介

本項では、アキーム王子や従者のセミなど、主要な登場人物たちを簡単に紹介していきます。

この映画の見どころは、なんといってもエディ・マーフィとアーセニオ・ホールによる一人四役の演じ分け!
ぜひ、キャストに注目して観ることをオススメしたいです。

私の記憶ではエディ・マーフィ演じるアキーム王子の声優は、山寺宏一さんだったのですが、U-NEXTに配信されているバージョンでは声優さんが違うようなので、ご注意を!

 

アキーム王子/演:エディ・マーフィ(CV:谷口節)

ザムンダ国の王位継承者。

誠実で真面目な青年ではあるものの、庶民の生活に関してはかなり世間知らずであり、アメリカでは浮くことも。

武術の達人で、棒術の使い手。

 

セミ/演:アーセニオ・ホール(CV:山寺宏一)

アキームの悪友で、渡米時には世話係としてくっついてきました。
武術の鍛錬では、アキームの相手を務めます。

女好きで、いい加減な性格をしており、彼の行動のせいで、周囲が混乱することもしばしば。

 

リサ・マクドーウェル/演:シャーリー・ヘドリー(CV:鵜飼るみ子)

アキームが、アメリカで恋に落ちた女性。

明るく優しい性格で、バーガーショップを経営する家の娘として、店の事務仕事に精を出しています。

黒人の意識向上集会を企画し、子供たちのために公園の再建募金を募るなど、活動的な面も。

 

ジョッファ国王/演:ジェームズ・アール・ジョーンズ(CV:藤本譲)

アキーム王子の父にして、ザムンダ国の現国王。

息子を溺愛しているものの、伝統を重んじるばかりに、融通が利かないところも。

 

クリオ・マクドーウェル/演:ジョン・エイモス(CV:加藤精三)

リサの父で、マクドナルドにそっくりなバーガーショップを経営する男性。

若い頃は貧乏で、亡くなった妻と一緒に苦労した過去を持っています。

 

エオリオン王妃/演:マッジ・シンクレア(CV:片岡富枝)

アキームの母で、ザムンダ国の現王妃。

しきたりに則って王家へ嫁いできた女性で、息子を深く愛しています。

息子のためであれば、国王である夫にも毅然と意見を言うこともあり、賢く愛情深い性格。

 

オーハ/演:ポール・ベイツ(CV:亀山助清)

王族の側近を務める男性。
アキームの身の回りを仕切り、時にはたしなめることも。

 

パトリス・マクドーウェル/演:アリソン・ディーン(CV:伊倉一恵)

リサの妹。
真面目な姉と比べると奔放で、姉妹仲は良いものの、姉には複雑な感情を抱いている様子。

男性に対してかなり積極的な、肉食女子です。

 

ダリル・ジェンクス/演:エリック・ラ・サール(CV:石塚運昇)

リサの恋人。

父親が整髪料を扱う会社の社長をしており、地元じゃ有名なお金持ち。
貧乏人を、見下した発言をすることも。

 

モーリス/演:ルーイ・アンダーソン(CV:荒川太郎)

マクドーウェル家が営むバーガーショップの店員。

大柄で少しどんくさいですが、アキームとは同僚として、親しくなっていきます。

 

その他、エディ・マーフィが演じるキャラクター

  • 床屋「MY-T-SHARP」の従業員・クラレンス
  • 床屋「MY-T-SHARP」の白人常連客・ソール
  • ランディ・ワトソン巡査

その他、アーセニオ・ホールが演じるキャラクター

  • 床屋「MY-T-SHARP」のヒゲを生やした黒人従業員
  • バーで、アキームとセミが知り合った女性
  • ブラウン神父

 


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『星の王子 ニューヨークへ行く』ネタバレ解説

 

理想の花嫁を求め、大都会ニューヨークの「クイーンズ」へやってきたアキーム王子。

豪華絢爛な「王子」の生活から抜け出し、粗末な部屋で「ただの男」となった彼は、真実の愛をつかめるのか――!?

コメディの名作『星の王子 ニューヨークへ行く』の内容を、じっくり見ていきます。

 

【映画の内容・起】伝説のお風呂シーンといえばここ! 豪華絢爛王子生活

 

【1:ザムンダ王宮での生活】

アフリカにある美しい王国「ザムンダ」では、王族は贅の限りを尽くした生活を送っています。
王位継承者のアキームも、身の回りのことはすべて従者が行っていました。

「今日は21歳の誕生日だ。その記念に、今日は一人でトイレに入ってはいけないかな?」

アキームは、従者であるオーハへ大真面目に頼みました。
庶民が聞けばバカみたいな相談ですが、アキームは真剣そのものです。
オーハの返事はNO。

アキームは、自分でお尻を拭くことさえ許されないのです。

トイレの後は、朝の入浴。
アキームの背中を流しているのは、クレオパトラ風の全裸美女でした。
広々とした浴室には、同じような美女がもう一人、湯につかるアキームの正面に立っています。

そして、湯の中からもう一人全裸の美女が出てきたかと思うと、彼女はアキームに真面目な顔で報告しました。

「おちんのお掃除、済みましてございます」

「おちん」の意味はそのまま…お察しください。
続いて歯磨きです。

口を拭う係、口をゆすぐ水を王子に含ませる係、うがいのために喉を鳴らす係(喉仏をさすって鳴らしています)と、入れ替わり立ち替わり、アキームの歯磨きをサポート。
その後は従者の手で着替えを済ませ、ようやくアキームの身支度が調いました。

今日はアキームの妃となる、婚約者と対面する日でもあります。
しかし、アキームは気乗りしない様子でした。

 

【2:両親、そして友に理想を語るアキーム】

長い長いテーブルの両端に座る、国王夫妻とアキーム。
会話するには、通信機が必要なほどです。
アキームは、父であるジョッファ国王の側の席へ移動すると、自分の考えを話し始めました。

「私も時には自分で料理をしたり、服を着たり、お尻を拭いたりしたいと思うのです。まして妃は、自分で選びたいのです」

従者に世話をしてもらうのは、王族の伝統です。
そしてジョッファ国王は、現妃候補の女性について「その娘は、生まれたときから妃となるべく、話し方も立ち居振る舞いも仕込まれてきた」と説明しました。
王家としてはこれ以上ないほど、妃に相応しい人材が選ばれているのです。

「でももし、その子を愛せなかったら?」

不安げなアキームに、両親は自分たちも不安だったけど今は愛し合い、うまくいっていると語りかけます。
ですが、アキームも譲れません。

「もし結婚するなら、私の身分を愛してくれる人ではなく、人となりを愛してくれる人と」

決められた婚約者は、アキームを王子だと思い、敬うからです。

ここで、アキームの友人であり、お世話係を務めるセミが登場します。
お世話係といっても、他の従者のように、アキームに恭しい態度をとるわけではありません。
アキームとセミの関係は、対等な友人に限りなく近いものです。

日課の武術の鍛錬として、棒術の特訓をするアキームとセミ。
激しく華麗な打ち合いをしつつ、話を聞いたセミは、アキームの主張を批判します。

「とことん君の言うことを聞く女が来るというのに、つまらん主張を持った女がいいってのか!」
「真に妻を愛するなら、妻の意見を尊重するのは当然だろう」

両者の意見と、棍棒がぶつかりました。
セミの一撃で棍棒を失ったアキームは、曲芸じみた連続バク転を決めて、セミの猛攻を避けます。
壁際まで寄ると、追い詰めてきたセミの隙を突いて棍棒を奪い、アキームは白星を上げました。

 

【3:婚約者・イマニ嬢とアキームの旅立ち】

夜になり、王国中で王子の婚約を祝う祭りが、盛大に開催されました。
王宮では、イジ大佐と名乗った男性が、王家の前に立ちます。

「娘を王子に捧げたく、まいりました」

このイジ大佐の娘こそが、ジョッファ国王の認めた、アキームの婚約者でした。

「申し出を受けよう。求婚の儀を始めるが良い」

猿のような奇声を上げながら登場したのは、50人ほどのアフリカンなセクシー衣装をまとった、ダンサー集団でした。
一糸乱れぬ圧巻のダンスが披露され、ダンサーたちによって開かれた通路へ現れたのは、美しく着飾ったイマニ・イジ嬢です。

「二人だけで、話がしたいのだが」

ジョッファ国王の許可を得て、求婚の儀は一時中断。二人は個室へ入りました。

アキームはイマニ嬢に、もし自分たちが結婚するなら、もっとお互いのことをよく知るべきだと言います。
しかし、イマニ嬢は生まれてこの方、王子に尽くすように仕込まれたと返してきました。

例えば、好きなことを尋ねれば「殿下のお好きなことが」と返事をし、どんな音楽が好きかねと訊けば「殿下のお好きな音楽ならなんでも」という具合です。
イマニ嬢は、周囲が言うように、王子の言うことに、とにかく忠実に従うようにと、躾けられてきた娘でした。

アキームの命令とあらば、片足で跳ねながら、オランウータンの鳴き真似もするイマニ嬢。
従順で自分の意思を持たないイマニ嬢は、アキームの理想とは正反対の女性でした。
せめて外遊をして、他の国のことを知りたいというアキームの訴えに、ジョッファ国王は…

「あ、そーか!外国でナニしてきたいというのだな」

「外遊」を曲解し、結婚前のアキームの40日間の旅を認めました。
誤解はあるものの、こうしてアキームの花嫁探しの旅は始まることになります。
アキームは、外遊先をアメリカに決めていました。

 

【映画の内容・承】ラブロマンスは突然に… 王子の大混乱アメリカ生活

 

【1:クイーンズでの生活】

世話係としてセミを引き連れ、アキームはアメリカはニューヨークの、クイーンズ区へと向かいました。
「妃」を探すのに「クイーンズ」という地名は、あまりにお誂え向きです。

本記事の筆者が調べた結果、クイーンズは移民が多い場所で、映画での印象は、言葉を選ばずに表現すれば「汚めの古き良きアメリカの下町」といった感じでした。

ここで登場するのが、この映画の名物キャラクターたちが集う床屋「MY-T-SHARP」
各配役は、上記の登場人物紹介をご覧ください。

軽快なトークを炸裂させる、クラレンスら三人の黒人従業員。
そして上品な服装をした白人常連客のソールは、他の客そっちのけでボクシング談義に夢中です。

自由奔放なクラレンスたちを気に入ったアキームは、床屋の上のアパートを借りることにします。
滞在先を決め、満を持してアキームとセミが花嫁探しに向かったのは、ちょっといかがわしい雰囲気が漂うバーでした。

手っ取り早く多くの女性と出会えるバーですが、そこにいた女性たちは強烈そのもの。
アキームはおろか、女性に慣れたセミでさえ呆気にとられるばかりでした。
特に特徴的なのは、過激な歌詞をラップで歌う双子と、アーセニオ・ホール演じる巨大で不細工な女です。

その後も、クイーンズ中のバーへと赴いたアキームとセミですが、理想的な女性どころか、まともな女性にさえ出会えません。
早くも困り切った二人は、床屋の従業員クラレンスに助言を求めます。

クラレンスは、そもそもバーへ行ったのが間違いで、立派な女性に会いたければ図書館や教会、黒人向けの集会へ行くように勧めました。

 

【2:理想の女性、リサ・マクドーウェルとの出会い】

後日、アキームとセミが向かったのは、クラレンスが特に勧めてきた、黒人の意識向上集会です。
ブラウン神父が司会進行を務め、黒人による運動を全面的に支援したり、応援する集会のようでした。

ドリフ大爆笑のいかりや長介を彷彿とさせる、ブラウン牧師を演じるのは、セミと同じアーセニオ・ホールです。
ブラウン牧師の紹介で現れたのは、これまたエディ・マーフィ演じるランディ・ワトソン巡査。

そして、集会に食べ物を提供していたバーガーショップの経営者、クレオ・マクドーウェルと、その娘たちでした。
集会の企画者の一人でもある、リサ・マクドーウェルは、壇上に上がります。

グレーのスーツに身を包み、機知に富んだ内容で、真摯なスピーチを披露する美しいリサの姿に、アキームは一目で恋に落ちました。

子供たちが遊ぶ公園再建のために、募金を呼びかけるリサ。
リサに心奪われたアキームは、早速セミとともに、マクドーウェル家が営むバーガーショップで働き始めることにしました。

しかし、リサにはすでに恋人が。
社長息子で金持ちのダリルには、リサの父であるクリオも好意的でした。

初めての仕事と、初めての恋。
クラレンスからのアドバイスを受け、アキームはリサにアプローチしつつ、まずはクリオに気に入ってもらおうと奮闘します。

ですが、同僚の白人男性モーリスは「アフリカじゃどうか知らねえけど、ここじゃ金がなけりゃ女はできねえ」と吐き捨てました。
二人の視線の先には、外でダリルとキスを交わすリサの姿があります。

裕福なダリルと、貧乏学生を装っているアキームでは、勝負にならないと思われていました。
王子という身分は明かしたくないものの、なんとかダリルに対抗したいアキームは、リサに匿名で贈り物をすることにします。

「ダリル以外の崇拝者より」というメッセージカードを添え、アキームがリサに贈ったのは、五十万ドルのイヤリングでした。

 

【映画の内容・転】恋の四角関係発生! 強力なライバルに王子は大苦戦

 

【1:バスケットの試合とバーガーショップでのハプニング】

ある日アキームは、リサとダリル、そしてリサの妹パトリスと一緒に、バスケットの試合を観に行くことになりました。
形としては、ダブルデートです。

アキームにとって、観衆に交じってバスケット観戦するのは、初めてのことでした。
席順はパトリス、アキーム、リサ、ダリルです。
アキームに興味津々、というより、魅力的な男性に積極的なパトリスは、アキームが膝にかけた上着の下に手を差し入れ、セクハラまがいの接触を試みました。

パトリスはリサの妹で、おまけにスケベは嫌いではないアキームは、まさぐってくる手を振り払うことができません。
ダリルも、アキームのことを貧乏人だと思って、小馬鹿にしてきます。

リサと接近するどころか、ダリルの他にパトリスという障害まで現れ、悪戦苦闘するアキームに、さらなる事件が。

パトリスから逃げるように、アキームがトイレへ立ったときのことです。
突然感激した様子の男性が、アキームの前で平伏しました。
ザムンダ国の国民が、偶然試合を観に来ていたのです。

王子と会えて感激しきりの男性に、周りはドン引き。
足早に立ち去ろうとするアキームですが、男性は追いすがってきます。

「どうか…どうか!お願いです…ご一緒に一枚だけ撮らせてください!」

王子として、国民からの願いを、無碍に断るわけにはいきません。
この異常な様子を、リサとダリルに目撃されてしまいますが、アキームは男性と写真を撮ることに。

不審がるリサたちに、アキームは「トイレで会った人達ですよ」といって、はぐらかします。
ですが、このときからリサの目には、アキームが特別な影響力を持った人物に見えるようになっていきました。

バスケット観戦の後日。
リサはダリルと一緒に、職場でもあるバーガーショップで、お茶をしていました。
リサは、権力者ゆえに横暴なところがあるダリルとの付き合いに、疲れを感じている様子です。

ダリルが席を外すと、リサは働くアキームの姿を見つけ、笑顔で声をかけてきました。
ダリルの失言の数々や、下っ端仕事でも誇らしげにこなしていくアキームの態度が、リサには気になっていたのです。

「飛ぶことを学ぶためには、まず立って歩かねばならない。最初から飛ぶことはならぬ」

アキームは、ニーチェの言葉を引用し、より大いなる仕事を学ぶために、モップがけという簡単で単調な仕事にも誠実に向き合っている、とリサに語りました。
その知的で誠実な返しに、リサはダリルにはない魅力を、アキームに感じます。

アキームとリサが会話を楽しんでいると、バーガーショップになんと強盗が!
この強盗は、おそらく当時は駆けだしだったのであろう、名優サミュエル・L・ジャクソンが演じています。

銃を持っている強盗に、人々は怯えていました。
その中で、アキームとセミだけは、冷静に状況を見極めます。

強盗の意識がレジに集中している間に、アキームはモップからヘッドを外し、柄だけの状態にします。
当然セミも、アキームのやろうとしていることに気づいていました。
ちなみにダリルは、真っ先に身を隠しています。

武道の達人である二人は、あっさり強盗を撃退しました。
強盗は長年、バーガーショップを悩ませていた常習犯だったのです。
アキームたちの働きに感心したクリオは、後日日曜の夜に自宅でやるパーティーへ、二人を招待することにしました。

 

【2:アキームとリサ、進展した夜】

パーティー当日。
アキームとセミは招待客ではなく、客人をもてなすボーイ役として、呼ばれただけでした。

マクドーウェル邸で、バーテンとして働くアキームに、ダリルが声をかけます。
ダリルはザムンダ国の男性と同じように、女性に対して支配的な考えを持っていました。

「女は、決して認めないだろうが、心の中じゃ男に、命令されたがってる」

ダリルの視線の先には、ブラウン神父と談笑するリサの姿があります。
ダリルはクリオに、リサが自分のプロポーズを受けたと嘘をついていました。

ダリルの嘘を信じたクリオは、パーティーでリサとダリルの婚約についてを発表します。
当然婚約の話を知らないリサは、喜ぶどころか険しい顔つきに変わりました。
ダリルを呼び出し、怒りを露わにします。

リサはダリルと父親によって、無理矢理婚約させられたと、感じていました。
恋人であるダリルに触られることさえ拒み、邸宅を飛び出したリサは、薄着のままで庭のブランコに腰を下ろします。

追ってきたアキームに、リサは抱えていた不満を爆発させました。

「プレッシャーをかけられて(結婚を)するのが嫌なの。それが父でも、ダリルでも」
「その気持ち、わかりますよ」

アキームはリサの言葉に、深く頷きます。
何せ、親に決められた相手との結婚が嫌で、アメリカまで来ているアキームには、リサの気持ちが痛いほどよくわかりました。

「僕の国でも、よく親が結婚相手を決めますが、そんなことで結婚すべきじゃない」
「そうよね。ダリルなんかと結婚なんて、とても考えられない」

二人は、はっきりとお互いの意見を言い合います。
リサの中では、ダリルへの愛想が尽きた代わりに、優しく話を聞いてくれたアキームへの好感度が一気に上がりました。

アキームとリサの関係が、やっと大きく一歩進展した夜となったのです。

 

【映画の内容・結】王子、帰国! アキーム王子とリサの恋の行方は!?

 

【1:ついに、リサと想いが通じ合ったアキーム】

パーティーの夜以降、アキームとリサは一緒にいることが増えていました。

「あたし、みんなが期待してるから彼と付き合ってるのかもねぇ。わかる?」

金持ちのダリルとの交際は、誰もがうらやむことです。
特に、娘に貧乏の苦労を味わわせたくないクリオは、ダリルとの付き合いを後押ししてくるのでした。
ですが、リサにはもはや、自分が本当にダリルのことを愛していたかさえ、わかりません。

一方、労働者のような生活に飽き飽きしていたセミは、アキームと一緒に暮らしている部屋を、豪華な造りに改造するなど、暴走していました。
アキームは、王子であることが発覚するのを恐れ、セミがこれ以上何かをしでかさないように、有り金を全部巻き上げてしまいます。

不満げなセミを置いて、アキームはリサと食事へ行くことになりました。
川辺の道を、楽しそうに歩くアキームとリサ。
その様子は、まるで仲睦まじい恋人同士のデートでした。

道すがらアキームは、セミから取り上げた大金を、路傍にいた二人のホームレスに、ぽんっとあげてしまいます。
実はこの二人にも、仕掛けがありました。
この二人のホームレスは、同監督作品『大逆転』の劇中にて破産した、元大金持ちのデューク兄弟と同じ役者です。

レストランで、二人きりの時間を過ごすアキームとリサ。
良い雰囲気になってきた二人の元へ、デューク兄弟と思しきホームレスが、窓越しにお礼を言ってきます。
楽しいハプニングに、リサは「あなたって、誰にでも影響力があるのね」と、アキームを褒めました。

「あなたには、内面の輝きを感じるの。何よりも美しい輝き…王様のような」

知らずに正体を言い当てたリサの発言に、アキームは思わず大笑いします。
リサも冗談として受け取られた、と判断して「お国では何をしてたの?」と、質問を変えました。

家の手伝いで羊飼いを、と答えたアキームに、リサは意外そうな反応を示します。
ニーチェの言葉を引用し、普段から品の良いアキームの発言が、羊飼いのイメージと結びつかなかったのでした。

「アキーム…貧乏ってことは恥じゃないわ。金持ちが良いならあたし、ダリルと付き合っ…」

思わず、リサは言葉に詰まりました。
お金も何も持っていない「ただのアキーム」を、リサはいつの間にか愛していたのです。

レストランにはロマンチックな音楽が流れはじめ、アキームはリサをダンスに誘いました。
リサは、アキームにぴったりと身を寄せ、二人はチークダンスを踊ります。

アキームはリサに、誠実な言葉をかけ続けました。
二人は見つめ合い、初めてのキスを交わします。
真っ直ぐなアキームの言葉に、リサは胸を打たれたのでした。

ようやく両思いとなったアキームとリサですが、幸せは長く続きません。
アキームにお金を取り上げられたセミが、ジョッファ国王へ電報を打ったからです。
内容は、滞在費が尽きたから送金してほしい、といったものでした。
依頼した送金金額は、なんと百万ドル!

さらに、水面下でハプニングは続きます。
部屋に戻ってきたセミを出迎えたのは、アキームに会いに来たパトリスでした。
想像していた生活と見合わない、豪華な部屋を見たパトリスは、アキームの正体に疑問を感じます。
さすがのセミも、アキームが王子だとバラすわけにはいきません。

まさか修羅場が待ち受けていると思わず、有頂天で帰宅するアキーム。
扉を開けると、セミとパトリスが熱いキスをしながら、寝転んでいました。

セミを「王子様」と呼ぶパトリスに、アキームは困惑します。
なんとセミは、立場を逆転させてパトリスに事情を説明し、難を逃れていたのでした。

 

【2:発覚したアキームとセミの嘘】

リサと想いが通じ合い、初デートに浮かれるアキーム。
しかし、終焉のエンジン音…じゃなかった、足音は着実に近づいていました。
セミから連絡を受け取った、国王夫妻が心配して、仰々しくクイーンズへと訪れたのです。

アキームがいた部屋の痕跡から、王子がバーガーショップで働いていることを知ったジョッファ国王は、怒ります。
王子が庶民に交じって労働するなど、ザムンダ国では考えられません。

ジョッファ国王たちが向かったのは、マクドーウェル家が営むバーガーショップでした。
クリオがちょうど、執務室で最近リサとうまくいっていないダリルを、電話で自宅へ招待していたところです。

クリオは、今のリサの気持ちがどうであれ、金持ちの息子であるダリルとの縁を切りたくないと、考えていました。
しかし、来店したザムンダ国の王家と対面するなり、考えが変わります。

社長息子であるダリルよりも、王子であるアキームのほうが金持ちなことは、一目瞭然でした。
クリオはさらなる玉の輿を狙い、アキームを探すジョッファ国王に協力することにします。

リサを連れてデートから帰ってきたアキームは、道に散らばったバラの花びらを見て、ザムンダ国の人間が来たことを悟りました。
部屋の扉には王族に見つかって、ホテルへ連れて行かれたセミからの、書き置きもあります。

部屋に来たがるリサを押しとどめ、アキームはリサを自宅へ送ることにしました。
しかし、マクドーウェル邸では、クリオが待ち受けています。
帰ろうとするアキームを、クリオが強引に引き留めていると、マクドーウェル邸に来客を知らせるインターフォンが響きました。

嬉々としてクリオが玄関へ向かうと、立っていたのは大きな花束を抱えたダリルです。
昼間、自分で呼び出したことを忘れているクリオは、ダリルをあの手この手で追い返そうとしました。

「リサはもうお前が嫌だと言ってるんだよ。それがわからんとは、お前も鈍いなぁ!」
「うちへ来いと言ったじゃないですか!」

クリオは、ダリルの(珍しく至極まっとうな)言い分を、完全に無視して、玄関をぴしゃりと閉めます。
ジョッファ国王が来るまで、なんとかアキームに取り入りたいクリオですが、ダリルもそうは問屋が卸しません。
今度はインターフォンではなく、玄関を激しく叩きます。

音は居間まで響いているので、無視はできません。
こけつまろびつしつつ、再度玄関へ向かうクリオ。
完全に挙動不審です。

明らかに様子がおかしい父と、どこか落ち着かないアキーム。
帰ると言い張るアキームに、何かで気を悪くしたのでは、とリサは心配になります。

「時が来たら何もかも話すけど、今夜は帰る」

頑なに立ち去ろうとするアキームを引き留められず、結局リサはその背中を見送りました。

アキームが帰ったと知って焦る父に、リサは詰め寄りました。
リサからすれば、父は金持ちのダリルとの交際を続けてほしくて、貧乏学生で羊飼いというアキームとの関係は、面白くなかったはずです。

「あの男はな、大金持ちなんだよ!」

クリオは証拠として、オーハから渡されたザムンダ国の貨幣を、娘に見せました。
貨幣には、王子姿のアキームが描かれています。
アキームの正体が、大金持ちの王子様だと知ったリサは、彼に騙されていたのだと、ショックを受けました。

マクドーウェル邸での事態を知らないアキームは、セミの書き置きにあったホテルへと急ぎます。
部屋に飛び込むと、セミはお風呂係の全裸美女に身体を洗ってもらっているところでした。

ジョッファ国王たちは、クリオからの報告を受け、マクドーウェル邸へ向かった後です。
アキームはセミを伴い、ジョッファ国王たちの後を追うことにしました。

「アキームはどこだ」

アキームと入れ違いで、マクドーウェル邸に来たジョッファ国王たちは、王子の姿を探します。
クリオの反応から、ジョッファ国王はリサに、アキームの行き先を尋ねることにしました。
アキームとリサの関係を嘲笑うように、ジョッファ国王はリサに言います。

「で、ザムンダにいる妻のことは話したのかな?」

ジョッファ国王の認識では「アキームはアメリカへ、結婚前に女遊びするためにやってきた」ということに、なったままでした。

 

【3:アキームとリサ、そして親たちの決断】

居間でクリオとエオリオン王妃が和やかに話していると、ただならぬ様子のリサが、大雨の降る外へ出て行ってしまいました。
ジョッファ国王の発言で、リサがショックを受けたことは明白です。

「あの程度の娘と寝ているわけがない」

リサを軽んじたジョッファ国王の発言に、さすがのクリオも黙っていられませんでした。
剣呑な気配をまとったクリオに、ジョッファ国王はいつものように金で解決しようとします。

「言っとくが俺の娘は金じゃ買えん!」

クリオは激怒します。
エオリオン王妃は、傲慢なジョッファ国王の行動を非難し、クリオに詫びるようにたしなめました。
ですが、ジョッファ国王も自分の意見を曲げません。
自分よりも身分が下の人間に頭を下げることは、王としてのプライドが許さないのです。

「身分がどうしたっていうんだい!ここはアメリカなんだぞ、あと一言でもリサの悪口を言ってみな!テメェのケツを嫌ってほど蹴り上げてやっからな!」

身分も権力も恐れず、怯まないクリオは、自由の国アメリカを生きる男らしく、堂々とした宣言をします。

そこへ、騒ぎを聞きつけたパトリスが、降りてきました。
ここで厄介なのは、パトリスが王子だと思っているのは、アキームではなくセミなのです。

話がこじれる直前に、アキームはセミを伴い、マクドーウェル邸に戻ってきました。
アキームは、渡米してきた頃のように、王子らしい立派な装いをしています。
本物の王子はセミではなく、アキームであると気づいたパトリスは、姉と同じようにショックを受けました。

アキームに騙されていた、と考えているリサ。
セミに騙されていた、パトリス。
奇しくも姉妹は、アキームとセミによって騙され、傷ついたことになったのです。

パトリスも立ち去った一悶着の後、アキームはリサの居場所を、クリオに尋ねます。
ジョッファ国王に追い払われたと聞き、アキームは父が何か余計なことを吹き込んだのだと察しました。

リサと一緒でないと帰国しない、と断言するアキームに、エオリオン王妃は、息子が本当にリサを愛していることに確信を得ます。

「だったらすぐに追いかけるのよ」

エオリオン王妃は、母親らしくアキームの背中を押しました。
アキームはすぐさま、リサを探しに行きます。

そしてパトリスのところには、リサに振られ、ずぶ濡れになったダリルが飛び込んできたところでした。
打算的なパトリスは、傷心したダリルの身体を品定めするように見ると、優しく濡れた服を脱がせ始めます。
二人のことは、このシーンを最後に描かれません。

地下鉄に入っていくリサを追い、アキームは発車直前の電車に乗り込みました。
リサは追いついてきたアキームに、プレゼントされたイヤリングを投げて返すと「あなたなんか大っ嫌い!」と叫んで、車両を移ります。

「リサ、お願いだ。愛してる」

アキームの愛の告白も、今のリサには届きません。
アキームは必死に、自分がアメリカへ来たのは女遊びのためではなく、花嫁を見つけに来たのだと説明しました。

そして、その相手としてリサを見つけたと、切々と訴えかけます。
リサが引っかかっているのは、ジョッファ国王の言葉よりも、アキームが一度も身分を言わなかったことでした。

「僕は君が愛した男だ。王子だってことは関係ないだろ」

「じゃあ、言ってくれ。羊飼いの僕を愛したんじゃないって。そしたら僕も諦める」

羊飼いを自称したアキームこそが、アキームが見てほしかった自分の姿でした。
羊飼いではないアキーム=王子のアキームとなります。

「…うまくいきっこないわ、世界が違う。王子様とハンバーガー屋の娘よ?」
「王位継承権なんか、捨てたっていいんだ!」

戸惑うリサに強く言い切ると、アキームは車両中の乗客に呼びかけました。

「私は王位継承権を放棄する!もはやザムンダの王子にあらず!私は王子の地位を捨てる!」

自分の覚悟を、アキームはリサに示したのでした。
アキームはリサと一緒になるためなら、何を捨てても構わない覚悟を決めています。
しかしリサは、その重さをまだ受け止めきれません。

「王位になんか未練はないんだ!僕が愛してるのは君だ…結婚してくれ」

アキームは切々と訴えますが、王子との結婚も、王子に国を捨てさせることも、リサには難しい問題でした。
リサは電車から降りると、足早にその場を立ち去ります。
ここでアキームの恋は終わったのでした。

ついに、王子が帰国する日がやってきます。
車内では国王夫妻が、夫婦喧嘩の真っ只中でした。
エオリオン王妃は、リサがアキームの求婚を断ったのは、ジョッファ国王のせいだと考えていたからです。

「イエスと言ったとしても、やはり結婚はできんよ。しきたりに反する」

しきたりを重んずるジョッファ国王の発言に、それまで同じようにしきたりを大切にしてきたエオリオン王妃は「誰が決めたか、バカなしきたり」と言い切りました。

「どうすりゃ変わるんだ」

両親とも、考えているのは息子の幸せです。
その前に立ちはだかるしきたりに、ジョッファ国王も苦悩していました。
すると、エオリオン王妃はあっさりと、夫に言い放ちます。

「あなたがお手盛りで」

「お手盛り」とは、自分の権力を使って、都合が良いように取り計らうことです。
要するに「あなた王様なんだから、息子のためにしきたりくらいどうにかしなさいよ」ということですね。

リサと会わないまま、ザムンダ国に戻ったアキームは、旅立つ前にジョッファ国王が言ったとおり、結婚式を挙げることになりました。
花嫁の顔は、ベールに包まれていて見えません。

薄紅色の豪奢なウェディングドレスをまとった花嫁が、優雅にアキームの隣へ並び立ちます。
アキームがベールを上げると、そこにあったのはイマニ嬢の顔ではなく、喜びに満ちたリサの顔でした。

ジョッファ国王はエオリオン王妃の助言を聞き入れ、息子のために古いしきたりを変えたのです。

こうしてアキームとリサは、ザムンダ国で結婚することができました。
結婚パレードの道中、国民からの大歓声で包まれながら、リサはアキームに訊きます。

「あなた、あたしのためにこれを捨てようとしたわけ?」
「ああ、そうだとも。なんなら今また放棄してもいい」

国民に慕われ、敬われ、豪華絢爛な生活を送る王族の地位を、自分のためにあっさり捨てるというアキームに、リサは思わずいたずらっぽく笑います。

「嘘ばっかり!」

リサは、アキームが嘘をつくと、知っていました。
アキームも否定せず、笑っています。

最後、意味深に目線を交わしたクリオと王妃のカットで、物語は幕を下ろしました。
ですが実はこの後も、まだ少しだけ続きがあります。

キャスト紹介の映像の後、床屋「MY-T-SHARP」の日常の一コマが描かれるのです。
そこでは、白人の常連客・ソールが小話を披露していました。

小話のジョークについて「おわかりかな?」と、意味深に繰り返すソール。
ソールだけは、ここでキャストのクレジットが出ません。

「こんな小話、誰が喜ぶかってんだ」

ソールの皮肉るようなこの言葉で、映画は終わるのでした。

 

筆者的名場面トップ3を大紹介

 

大ヒット作なので、名シーンは千差万別意見がわかれると思います。
特にエディ・マーフィとアーセニオ・ホールの変化ぶりは、本当にすごい!
そこで、本記事では筆者のオススメする、上記のシーンを除いた、名場面トップ3を紹介させてください。

 

  1. 娘を想う、クレオの宣戦布告
  2. 結婚式のパレード
  3. 男のロマン!入浴シーン

 

まずは3位から、語っていきたいと思います。

 

【3位 男のロマン!入浴シーン】

筆者がこの映画を見たのは子供の頃ですが、幼心にザムンダ国の描写は、度肝を抜かれっぱなしでした。

特に、冒頭のアキームの入浴シーンでは、計三人の美女が映っているのですが、二人は豊満な胸を一切隠すことなくさらけ出しており、一人は見事なヒップを披露しています。
今の時代だったら、全年齢対象の作品としては、難しいシーンなのではないでしょうか。

お湯の中から現れた、裸でスタイル抜群の美女が「おちんのお掃除、済みましてございます」と、涼しげな顔で言うのは、大人になった今、子供にはちょっと見せづらいシーンにも感じます。
吹き替える声優さん次第ではここの台詞も変わり、さらに過激な台詞になっていることも…。

すごすぎるぞ、ザムンダ国!全年齢対象映画のはずなんだけどな!

表題にも書きましたが、全国の夢見る男性陣は必見のシーンといえます。

 

【2位 結婚式のパレード】

リサは、結婚式で初めて「王子」としてのアキームを知りました。

アキームが自分のために、捨てようとしていたものを目の当たりにして、「嘘ばっかり!」と、自然体で言い返します。
そんなリサの言葉に、バレたか、とでも言わんばかりに心から笑い出すアキーム。

「王子様」に戻ってもアキームは、リサの前ではただのアキームでいられるのだ、と思えるシーンです。

「王子」にもはっきりと自分の意見を告げるリサは、まさにアキームの理想の女性でしょう。
とはいえ、筆者はこの作品、ハッピーエンドと言い切れません。

イマニ嬢どうしたんだろうか…という点と、リサが懸念していた「身分(文化)の違い」があまり払拭されていないからです。
このあたりは、続編で解消されると信じましょう。

 

【1位 娘を想う、クレオの宣戦布告】

娘を玉の輿に乗せるために奔走する、お茶目な父親として描かれるクレオ。
特に、マクドーウェル邸でのダリルへの掌返しは、音楽やクレオの動きがコミカルなことから、ずっと大好きなシーンです。

クレオは、80年代のアメリカ人らしく、資本主義的な顔を持っていました。
しかし、クリオは肝心なところは履き違えません。
その姿は、エオリオン王妃の心をも打ちました。

クレオと接することで、身分という価値観に囚われていたのは、高い地位にいるジョッファ国王やエオリオン王妃の方ということが、浮き彫りになります。

本当に大切なものを守るためなら、どんなことでもする。
そこにお金は、大きな問題にならない。

クリオを見て、エオリオン王妃も、しきたりに縛られてきた自分の生き方を、少し改めたのではないでしょうか。

 

まとめ

 

笑えてドキドキできて、ちょっと考えさせられる名作『星の王子 ニューヨークへ行く』を、紹介してきました。

何も考えずに楽しめる映画でもあるのですが、下記のようなテーマも、背景に負っているのではないでしょうか。

「お金で買えるものと、お金で買えないものの価値の違い」

資本主義の世界では、もはや普遍的なテーマと言えるでしょう。
貧富の差や、アフリカへのイメージ、お金の価値観に対する風刺が効いていて、大人になってから見ると、グサリと刺さってくる場面も多いです。
…というよりも色んな意味で、ドキッとする映画でもありますが。

惜しげもなく晒されるヌードや、アメリカ映画らしい過激な下ネタは、今の時代で子供に見せるのは、ちょっとだけ抵抗があるのも事実です。

…が、面白いことには違いありません!
軽快で独特のテンポで描かれる、最高のエンタメ作品です。

何度でも言いたい、一人四役をこなすエディ・マーフィとアーセニオ・ホールの、特殊メイクを駆使した化けっぷりや、脇を固める豪華な役者陣などなど!
見どころ溢れる『星の王子 ニューヨークへ行く』でした。



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