伏線!声優!音楽!すべてが秀逸!!なアニメ『終わりのセラフ』【ネタバレ有】激推し注目ポイント3選!

私がこの作品と出会ったのは声優さんの豪華さに魅力を感じたのがきっかけでした。

絵もとても綺麗だったのでそれなりに期待して視聴したら完全に期待以上で、視聴後は自然と原作をまとめ買いしちゃってました!

漫画やアニメを多く見ていると、ダークファンタジー作品と出会うことはそんなに珍しいことではないのですが『終わりのセラフ』は、

・登場人物を形成する背景がしっかり作り込まれている
・武器や階級の設定が非常に細かい
・バトル物としてのこだわりをしっかり感じられる

という点が秀逸で、大人が真剣にのめり込める作品になっています!

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今回はアニメならではの私のお気に入りポイントである

①人気声優陣の超絶技巧

②有名音楽プロデューサーによる独特な世界観にマッチしたサウンド

③視聴者を振り落とす勢いで散りばめられる伏線に、続編への期待爆発の最終回

を柱に『終わりのセラフ』をご紹介していきます。

サルワカくん

印象的な回や絶対に見て欲しい場面もまとめた、作品の魅力も声優さんの魅力もギュギュっと詰め込んだ記事です!!

一緒に作品の世界に浸りたいと思いますので、ぜひ最後までお付き合いください!

はじめに…
本記事は、かなり壮大なネタバレがあるということを先にお伝えしておきます!

『終わりのセラフ』はかなり細かな設定がたくさんあるので、事前情報ゼロだとどうしても理解できない点が多々出てきてしまうのです。

というのも、原作漫画以外に多くのスピンオフ作品があり、そこでしか語られていない設定もバンバン絡んできます。

そのため本筋の原作だけでなく、いろんな所からのネタバレが集まってきてしまうということをご理解ください。

 

※スピンオフ作品は既存の作品から派生して制作されたもので、主人公以外の視点で描かれるのが特徴です。※

引用:アニメ『終わりのセラフ』公式サイト

『終わりのセラフ』とは、原作・鏡貴也、漫画・山本ヤマト、コンテ構成・降矢大輔による漫画作品で、2012年10月より『ジャンプスクエア』にて連載されています。

※以下、ネタバレを含みますのご注意ください。

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あらすじ

引用:NBCUniversal Anime/Music YOU TUBEチャンネル

突如蔓延した謎のウイルスによって世界は破滅し、生き残った子どもたちはサングィネムという地下都市で吸血鬼に支配されました。

吸血鬼に血を捧げることで生かされていた子どもたちは、家畜のような扱いを受けており、主人公・百夜優一郎はその扱いに耐えきれず百夜ミカエラら孤児院の仲間と地下都市脱出を試みます。

しかし、優一郎以外の子どもたちは皆吸血鬼に殺され、一人脱出に成功した優一郎は吸血鬼殲滅を誓い日本帝鬼軍・月鬼ノ組(にほんていきぐん・げっきのくみ)へ入隊しました。

登場人物

仲間のためなら猪突猛進!百夜優一郎(ひゃくや ゆういちろう)

引用:アニメ『終わりのセラフ』公式サイト

CV:入野自由

吸血鬼に家畜扱いされ過ごした吸血鬼都市・サングィネムを脱出した主人公の少年です。

孤児院で一緒に育った家族を皆殺しにされ、吸血鬼に激しい憎悪と殺意を抱いています。

脱出したところグレンと出会い、吸血鬼殲滅のため日本帝鬼軍に入隊しました。

初期は協調性にかけ独断専行が目立ちましたが、仲間意識が芽生えてからは本来の優しさが出てくるようになったようです。

とにかくかっこいい!一瀬グレン(いちのせ ぐれん)

引用:アニメ『終わりのセラフ』公式サイト

CV:中村悠一

日本帝鬼軍・月鬼ノ組の中佐でグレン隊では自ら隊長も務める総指揮官です。

優たちが通う研修教室の教官も担当しています。

圧倒的な実力を持ち、月鬼ノ組のメンバーを家族と呼ぶ仲間思いな人物ですが、絶対的存在の柊家に対し反感があるのか暗躍している様子が見受けられます。

小柄な隊長!戦うヒロイン!柊シノア(ひいらぎ しのあ)

引用:アニメ『終わりのセラフ』公式サイト

CV:早見沙織

グレン中佐の部下で優が所属するシノア隊の隊長です。

上司であるグレンの指示で優の監視役を務めています。

日本帝鬼軍の元帥・柊天利(ひいらぎ てんり)を父に持つ名家の生まれですが、家庭環境は複雑で父とは会ったことがないようです。姉の真昼(まひる)は既に亡くなっています。

溢れ出る弟感!早乙女与一(さおとめ よいち)

引用:アニメ『終わりのセラフ』公式サイト

CV:岡本信彦

シノア隊の隊員で、弓矢を使用し後方からの援護を得意としています。

吸血鬼に姉を殺された過去があり復讐を誓い日本帝鬼軍への入隊を志願しました。

気弱な性格ですが、仲間思いで心優しく実は勇敢な少年です。

ツンデレ堅物!?君月士方(きみづき しほう)

引用:アニメ『終わりのセラフ』公式サイト

CV:石川界人

シノア隊の隊員で、戦闘には双剣を使用しています。

双剣術は達人級で優と並びシノア隊の前線に立つ戦闘員です。

日本帝鬼軍で出世すれば、不治の病にかかっている妹の未来(みらい)に治療を受けさせることが出来ると考え入隊を志願しました。

スタイル抜群!強気な美少女。三宮三葉(さんぐう みつば)

引用:アニメ『終わりのセラフ』公式サイト

CV:井口裕香

13歳から日本帝鬼軍に所属するエリートで、柊家に続く名家の生まれです。

シノア隊所属になった際自分が隊長でないことに反発しましたが、シノアとは昔からの知り合いで、同じ隊になってからは互いに認め合っています。

過去に自分の身勝手な行動のせいで仲間を失ったことがあり、それ以来チームワークを重視しているようです。

中性的で色っぽい!百夜ミカエラ(ひゃくや みかえら)

引用:アニメ『終わりのセラフ』公式サイト

CV:小野賢章

「ミカ」と呼ばれ、優とは家族として同じ孤児院で過ごした過去を持ちます。

サングィネムを脱出する際に死んだと思われていましたが、不本意ながら吸血鬼化され生かされていました。

吸血鬼化したからと言って仲間意識が芽生えることはなく自らにも嫌悪感を抱いていますが、人間に利用される優を救出したいという強い意志のもと吸血鬼側の存在として動きます。

妖艶な危険因子!フェリド・バートリー

引用:アニメ『終わりのセラフ』公式サイト

CV:櫻井孝宏

始祖の血を継ぐ第七位始祖の貴族で、サングィネム脱出の際、優以外の孤児院の子どもたちを皆殺しにした張本人です。

部下であるミカからは過去の行いを許されることはなく、未だに敵意を向けられています。

吸血鬼の貴族という立場でありながら裏では人間と手を組んでいたりと怪しい男です。

高圧的なロリ女王!クルル・ツェペシ

引用:アニメ『終わりのセラフ』公式サイト

CV:悠木碧

絶対的な権力を持つ第三位始祖の上流貴族で、サングィネムの女王です。

瀕死のミカに自らの血を分け与え吸血鬼として復活させました。それ以来4年間ミカに血を与え続け我が子のように溺愛しています。

戦闘能力はとても高く、第七位始祖のフェリドを軽く凌駕するほどです。

能ある鷹は爪を隠す!クローリー・ユースフォード

引用:アニメ『終わりのセラフ』公式サイト

CV:鈴村健一

フェリド派閥に在籍する第十三位始祖の貴族で、名古屋地区の統治を担当しています。

十三位始祖でありながらもフェリドに匹敵するほどの実力者で、シノア隊との攻防では非常に高い戦闘能力を見せつけました。

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①声優が豪華すぎる

『終わりのセラフ』は本当にキャスティングが絶妙で声優陣が豪華すぎて驚きました!

今回は私が絶対に見て欲しいと思ったシーンをいくつかご紹介したいと思います。

入野自由さん・岡本信彦さんの豹変シーンは必見!

引用:アニメ『終わりのセラフ』公式サイト

~百夜優一郎役 入野自由さん編~

まずこの作品を見て第一に思ったのが、入野自由さんと小野賢章さんが演じる12歳の優とミカが可愛すぎ!ということでした。(笑)

第1話は幼少期の回想だったので、その少年らしい幼さと可愛さにどっぷりと浸れましたが、12歳を演じるのは大変だったことでしょう。

実際に幼いころから役者として活躍されているお二方が演じられたからこそ、抵抗なくこの世界観に入り込むことが出来たと思います!

それでは本筋に戻って、優の印象的なシーンは11話『幼馴染のサイカイ』での発狂です。

この優の叫びを紹介するにあたって、事前知識としての<終わりのセラフ実験>について触れておきたいと思います。

優やミカが被検体となっていた<終わりのセラフ実験>とは。
まず結論から書きますが、セラフとは天使であり、優は【終わりのセラフ】をその身に宿しています。11話での優の暴走はセラフ(=天使)が覚醒し、終わりのセラフへと変容していく途中の姿です。

この世界での主な種族は4つあり、下から人間→吸血鬼→鬼→天使となっています。

自らも鬼化するかもしれないリスクを負ってまで鬼と契約し吸血鬼と戦う人間にとって、鬼以上の強さを持つ天使を支配できればこんなに心強いことはありません。

人間は昔から【終わりのセラフ】を宿すものを探し、覚醒させるための実験・研究を重ねていました。

優はこの<終わりのセラフ実験>の優秀な被検体の一人でした。

優とミカは10話ラストになってようやく再会しますが、【ミカが吸血鬼として生きていることを知らない優が斬りつけた吸血鬼がミカだった】という最悪の再会になってしまいました。

優を人間から救い出したい一心でこれまで動いてきたミカは、何とか優を奪取して逃げ出します。しかしそのタイミングで、優はグレンが用意した薬の服用が原因で人為的に覚醒してしまいます。

強制的に覚醒させられたことにより暴走する優の発狂は、見ていて本当に苦しくなるものでした。

左目からは血のような赤い液体を流し、右の背中からは禍々しい黒い翼のような物体が生え、どんどん壊れていく優を描いたシーンは映像だけでも強烈なインパクトです。そこに入野さんの迫真の演技が加わり、見ていた私は気付けば無意識に顔をしかめていました。

この時の優は自身の中に【終わりのセラフ】が宿っていることを知らないので、覚醒していく中に恐怖や戸惑いの感情も混ざっていたと思います。

自らの意思に反して、強制的に【人間でも鬼でもない得体のしれない何か】に変容していく最中の優の発狂は鬼気迫るもので、個人的に間違いなくトップクラスで記憶に残るシーンの一つでした。

入野さんの喉が張り裂けるんじゃないかと、本気で心配になりました。

優は作中何度も叫んだり暴走したりというシーンがありますが、この11話『幼馴染のサイカイ』での発狂は断トツで優の苦しさが伝わってくる場面でした。

 

~早乙女与一役 岡本信彦さん編~

岡本信彦さんといえば、『ハイキュー!!』の西谷夕のようなハキハキとした男らしい役や、『暗殺教室』の赤羽業のような飄々としつつも少し暴力的なキャラクターを担当することが多い印象でした。

一方、早乙女与一は気弱な心優しい少年で、これまでの岡本さんのイメージにはあまりいないキャラクターだったので個人的にとても楽しみにしていました!

そんな与一の注目すべき場面はやはり6話『新しいカゾク』です!

ここでまた事前に触れておきたいのが鬼呪装備(きじゅそうび)についてです。

鬼呪装備を使えるようになるには。
鬼呪装備とは鬼を武器の中に封じ込める<鬼呪>という呪法を用いて作られたもので、人間が吸血鬼に対抗できる唯一の武器です。

鬼呪装備を使用するには、中に封じられている鬼と契約をしなくてはならず、相当強い精神力を持っていないと飲み込まれ自らも鬼と化してしまうので注意が必要でした。

そのかわり、契約に成功すれば人間の7倍以上の身体能力を得ることができ、戦闘力が爆発的に上がります。

さらに鬼呪装備には等級があり、グレン・優・与一・君月が契約しているものは黒鬼シリーズという最も等級の高い武器です。

心の弱さが原因で契約に失敗し鬼に体を乗っ取られてしまうシーンでは、鬼化することで与一とは全くの別人格になっていました。

一般的な鬼でイメージする残虐で猟奇的なタイプではなく、攻撃を楽しんでいる様子が嗜虐心の強さに繋がり、異常な精神状態が見えてきてめちゃめちゃ怖いんです!

「なんでそんなに笑顔なの?」「なんでそんなに幸せそうに死ねって言うの?」と怯えながら見ていましたが、岡本さんが完全にはまり役でした!

攻撃的なのに乱暴なだけでなく、無邪気に戦闘を楽しんでいたり殺意を持った攻撃に興奮しているところに、狂気をはらんだ異常性が表現されています。

また、なんとか自力で人間に戻った直後泣きながら優に抱き着く場面では、一瞬で弟感溢れるいつもの与一に戻っていました。

あの穏やかで少し気弱な与一から、異常思考な鬼と化す驚きの幅の広さ!必見です!!

余談ですが…
黒鬼シリーズとの契約に挑戦できるのは人体実験の被験者のみです。

さらにそこから契約に成功するかはその人の精神力次第になってくるので、優・与一・君月がかなり特別な存在であることは間違いありません。

作中では触れられていない3人の過去が気になります!!

最後まで悟らせなかった!中村悠一さんが演じた二重人格者!

引用:アニメ『終わりのセラフ』公式サイト

一瀬グレンを演じた中村悠一さんの注目すべき場面は、やはり相反する二つの人格の繊細な演じ分けではないでしょうか。

強くてかっこいい役に定評のある中村さんですが、グレンもまさしくそのタイプのキャラクターです。

月鬼ノ組の指揮官という上の立場でありながら、自らも前線に立ち部下と共に戦う姿は頼れる上司そのもので、圧倒的な強さを誇っているというのも一目置かれる点だと思います。

クールに見えつつも熱い一面があり仲間思い。部下からの信頼を得ていますし、優がとても懐いている所を見ると潜在的なカリスマ性があるのでしょう。

そんなグレンは影の主人公と言えるほど裏で一枚噛んでいることが多く、主人公の優よりも物語の渦中にいる人物です。

グレンの二重人格に触れる前にまず、物語の起点となった【謎のウィルスによる世界の破滅】についてまとめておきたいと思います。

世界の破滅はグレンによって引き起こされていた。
物語は【突然大人たちが苦しみ死んでいく中クルルが現れ、当時8歳の優やミカが逃げ回るも不本意ながらクルルの配下である吸血鬼によって保護される。】というスタートを切りました。

ここだけ見ると、クルルが13歳以下の子どもだけを支配下に置くために謎のウィルスを撒き散らしたようにも見えますが、実のところこれは当時16歳のグレンによって引き起こされたものでした。

アニメでグレン隊の隊員として登場する柊深夜(ひいらぎ しんや)・五士典人(ごし のりと)・十条美十(じゅうじょう みと)・花依小百合(はなより さゆり)・雪見時雨(ゆきみ しぐれ)は実は過去の戦いで一度亡くなっていました。

グレンが彼らを蘇生させ禁忌を犯したことにより【終わりのセラフ】が覚醒し天罰が発動、その結果8年前の世界崩壊へと繋がったのでした。

作中では、13歳以上の大人は皆死亡したようにも見えますが、正確には鬼呪を宿していない大人が亡くなるというものなので、日本帝鬼軍の鬼呪装備持ちは生き残っています。(ちなみに13歳以下の子どもが何故死なないのかは、まだ明らかになっていません)

 

ここで見落としてはいけないポイントは、グレンが【死者を蘇生させれば禁忌を犯すことになり、その結果天罰が起き世界は崩壊する】ということを理解しながらも深夜たちを蘇らせたことです。

さらにこの蘇生は完全なものではなく、蘇生された者の余命は10年、そして蘇生された本人が自身の蘇りに気付けばその瞬間塵になって消えてしまうという条件付きで、危ない橋を渡る以外の何物でもありませんでした。

それでも、人類や世界よりも【仲間】が大切だったグレンは、それが他者を巻き込む危険なもので、なおかつ蘇生した仲間たちとの時間が一時的なものであったとしても、世界を破滅させ仲間を蘇らせるという選択をしたのでしょう。

それではいよいよグレンの二重人格について見ていきます。

核心に触れたのは23話『傲慢なアイ』で、グレンが尋問を受ける様子を見ながら話すフェリドとクローリーの会話でした。

この時フェリドはグレンのことを、生成り(なまなり)という【鬼になる直前の状態】だと説明しています。

生成りになると二つの人格が行ったり来たりするそうで、グレンの場合は元々の人格である【部下や仲間を救いたい理想主義者】と、もう一つは【野望のためなら仲間のことも簡単に裏切る完璧主義者】です。

これを理解した上で見ると、人間らしいモードと一瞬相手を切り捨てるような冷たさを含んだ冷酷モードの微妙な差が感じられます。

裏で暗躍している描写は何度かありましたが、グレンの場合自己犠牲が伴うのはしっくりくるのですが、仲間を裏切るのはどこか違和感を感じていました。

しかし、二つの人格が存在するとなれば納得です。

11話で優が暴走するきっかけは、グレンが用意した薬を飲んだことでした。

仲間思いのグレンらしくないこの行動は恐らくもう一つの人格によるものだったのでしょう。

そして是非見て欲しいのが23話・24話です。

帝鬼軍の行き先を尋問されるグレンは人格が変わる直前までずっと、あえて吸血鬼からの暴力にギリギリまで耐えてから罠である<新宿>を告げようとしていますが、人格が変わると急に<名古屋空港>と告げています。

これまで別人格が出てくるのは一瞬でしたが、この時は元々の人格を戻すことが出来なくなっていたようです。

その後、ある計画の為に敵も味方も関係なく無双状態で斬りつけていくグレンは完全に別人になっていました。

グレンの行動を理解できず責め立てる優を前に涙する姿や、深夜と対峙した時にはすでに意識がはっきりしていない様子など、本当はグレン本人が誰よりも受け入れがたいはずなのに飲み込まれてしまっているのが見ていて本当につらかったです。

君月と優を刺し、血に染まった剣を見て泣きながら笑うグレンには恐怖を感じますが、それ以上に胸が締め付けられます。

中村さんの演技で凄いなと思うところが、別人格ではありながらも一人の人物として成立させていたところです。もう一つの人格が瞬間的に顔を覗かせるような繊細な表現が抜群で、完全にミスリードされました!

櫻井孝宏さん・悠木碧さん・鈴村健一さんの圧倒的吸血鬼感!

引用:アニメ『終わりのセラフ』公式サイト

このお三方の吸血鬼の演技はリアルすぎて、本当に吸血鬼なんじゃないかと思ってしまう程でした!

三人とも不気味で威圧的な吸血鬼なんですが、それぞれに個性があり素晴らしかったので、完全な個人的趣味によるおすすめシーンをご紹介します!

櫻井孝宏さん編
14話『交錯するカンケイ』急降下がえぐいフェリド・バートリー

常にヘラヘラして退屈を嫌うフェリドの変人っぷりは吸血鬼界でも有名で、派閥は持っているものの信頼のおける間柄の人物や理解者は皆無の異端児です。

普段からふざけたような立ち振る舞いで周りをイラつかせ、それを楽しむ歪んだ性格の持ち主なので、かなり長い付き合いとなる唯一距離の近いクローリーからも友人とは思われていません。

そんなフェリドの迫力が溢れた場面が、上位始祖会で【終わりのセラフ】の存在を上に報告し、クルルの立場を陥れようとした結果激怒されるシーンです。

激怒するクルルもなかなかの迫力でフェリドに迫っていましたが全く効いておらず、わざとらしく同じ秘密を持つ自分たちは共犯者であり仲間だとしイニシアチブを握ろうとします。

ここまではいつものフェリドですが、この直後の「手を握れよ、クルル・ツェペシ。」というセリフは脅迫めいた雰囲気があり、瞬間的にフェリドには誰も逆らえないと悟ってしまう程の迫力がありました。

その後何もなかったかのようにいつものフェリドに戻っているので、本当に一瞬の出来事でしたが、あの緩急を瞬時に出せる櫻井さん!圧巻です!!

悠木碧さん編
23話『傲慢なアイ』静かに爆ギレするクルル・ツェペシ

14話でフェリドに激怒するシーンと迷いましたが、淡々と怒っているクルルの方がよりゾッとしたので23話を選びました。

ロリ少女のような見た目で可愛いと話題になったクルルですが、上位始祖というだけありフェリドやクローリーよりも格段に強い戦闘力を持つ高圧的な女王です。

唯一ミカにだけは優しく接している描写があり、ミカの前以外では常に威厳を保つクルルとのギャップもまた彼女の魅力の一つになっているんだと思います。

そんな彼女はあんなに可愛い見た目をしていながら、怒らせたら本当に怖いです!

23話では、別人格となったグレンに対して過去に交わした何らかの契約への違反について問いただしていましたが、苛立ちを抑えきることが出来ない様子でした。

決して声を荒らげたり、暴力を振るうわけではないのに、溢れる苛立ちや怒りに静かに声を震わせ淡々と追い詰めていく悠木さんのお芝居が凄くリアルで、14話よりも圧倒的に恐怖を感じました。

鈴村健一さん編
19話『深夜とグレン』階級に見合わない強さを持つクローリー・ユースフォード

名古屋決戦編では吸血鬼サイドのメインとしてほぼ一人で月鬼ノ組約100人と渡り合い、主力の戦力も難なく退けています。

深夜とグレンはコンビを組み応戦しますが、「他の貴族と格が違う」とクローリーの強さを実感していました。

吸血鬼の強さを決める条件はいくつかありますが、その中の一つに【誰に吸血鬼にされたか(=誰が親か)】というものがあり、親の強さの5~6階級程下の強さになるそうです。

なので第七位始祖のフェリドによって吸血鬼にされたとするクローリーは十三位始祖ということになっていますが、桁外れの実力は親を偽装したことによって生じた矛盾でした。

クローリーにとってフェリドは親ではなく兄弟で、同じ親を持つ二人は同等の強さを持っていますが、あえてその事は伏せているのでここにもまたフェリドの企みが隠れていそうです。

そういった理由から階級以上の強さを持つクローリーとの戦闘が始まったのが19話で、ここからしばらくの間クローリー無双となります。

やはり他の貴族とは別格の強さで、グレンたちを圧倒するクローリーは、楽しさを発見して遊んでいるようにも見えました。

鈴村さんはクローリーを演じるにあたり、フェリドと被らないミステリアスな演技を意識したそうで、見事に差別化されていたと思います。

めんどくさいと言いつつも交戦的だったり、信頼はしていないもののフェリドの命令には忠実だったりと、きちんと意思があるようです。

常に余裕をもって交戦している中でも、グレンの攻撃の威力が上がったことに反応を示したシーンでは、その微妙な感情の動きを鈴村さんがうまく汲み取って表現されていました。

②澤野弘之さんが手掛ける音楽がかっこよすぎる

引用:アニメ『終わりのセラフ』公式サイト

『終わりのセラフ』では、ここぞという時に本当にかっこいい曲がかかり、これ以上ないほど戦況やダークな世界観にピッタリで思わず聞き入ってしまいます。

私は1話で地下を脱出する直前、フェリドに優以外の子どもたちが皆殺しにされるシーンでかかる曲に聞き惚れてしまいました。

脱出目前までの緊張と期待から一変して、絶望と悲愴感でいっぱいのサウンドが優とミカどちらにも寄り添っています。

それ以降どのシーンでもついつい曲に耳を傾けてしまうようになり、調べてみると音楽プロデュースは澤野弘之さんが担当されているとのことで納得でした。

澤野さんは、『進撃の巨人』や『機動戦士ガンダムUC』などの大ヒットアニメだけでなく、映画・ドラマと様々なジャンルで作曲・編曲を手掛けています。

1クールのOP・EDも担当されていて、それぞれの旋律を主題にアレンジを加えた劇伴がかっこよすぎて痺れました!

戦闘時にかかる疾走感溢れるサウンドの中に悲愴感が紛れ込む旋律は、『終わりのセラフ』特有のダークファンタジーの世界観そのもので、澤野サウンドがより深くまで作品に引き込んでくれます!

悲しみや残酷さ含んだ戦闘曲は必聴です!!

③怒涛の展開すぎる

12話 内通者はグレン?

引用:アニメ『終わりのセラフ』公式サイト

1話では優が地下から脱出してくるのを待ち伏せしていたようで、「予言通りだ。日本を壊滅させた百夜実験場の被検体の一人が現れた。」と初登場から意味深な発言をし、人体実験について何か知っている様子でした。

また鬼との契約に失敗した与一に「またベッドの下で仲間が死ぬのを見てるつもりか!」と怒鳴りますが、与一は日本帝鬼軍に入隊した理由を殺された姉の仇としか言っていなかったのに、グレンが当時の詳細を知っているのも謎です。

さらに、優たちが持つ鬼呪装備はみんな緑なのに対しグレンが持つ<真昼ノ夜>(まひるのよ)は赤というのも引っ掛かります。赤は吸血鬼が持つ武器の色で、こういった細かな点からグレン黒幕説が濃厚になったのでしょう。

そして、12話のラストではフェリドが「パートナー君」と呼ぶ人間と密会し吸血鬼側の情報を渡していました。

ここまでの登場人物とそれぞれの言動から浮かび上がるのはどうしてもグレンで、フェリドとグレンの関係を疑ってしまいますが、個人的にこれはミスディレクションであってほしいと思っています。

24話 最終回という名のスタートライン

引用:アニメ『終わりのセラフ』公式サイト

23話・24話と怒涛の展開が続き、正直初見でこの流れについていける人はいないと思います。

それほど急展開で情報が多すぎるのです!

ここで明らかになる新事実のひとつに、君月の妹である未来もまた、優と同じく終わりのセラフの被検体となっていたことがあります。

未来はこれまで不治の病にかかっているという情報だけでしたが、ここにきて突然終わりのセラフを宿す被検体ということが判明し、半強制的に覚醒しました。

未来の中にいる終わりのセラフが覚醒したことにより<悪魔アバドン>が現れ、この場でこれに対応できるのは優の中にいる終わりのセラフだけ。優はアバドンから仲間を守るため自身の中にいるセラフを覚醒させ<塩の王>となる。という超展開は、あまりにもすごいスピードで駆け抜けすぎていて、原作や設定を整理しながら何度か見返さないと絶対に追いつけません!!

さらに吸血鬼サイドでも不穏な動きがあり、フェリドとクローリーがクルルを襲撃するという反逆に出ます。

そしてフェリドは、【終わりのセラフ実験に関与した裏切り者】であるクルルから指揮権を奪い、その後クルルと同じく第三位始祖のレスト・カーを日本に招いていました。

クルルとレスト・カーは権力争いをしていたので、クルルの配下だったフェリドがレスト・カー側に寝返ったのかそれ以外の狙いがあるのか、とにかく怪しいキャラクターなのでフェリドの目的が全く読めません。

また、凄惨な戦いを終えた人間サイドですが、舞台は急に4か月後に飛びます。

そこでグレンは、何故か優が幼いころ吸血鬼に支配されながら住んでいたサングィネムに拠点を置いていました。

日本帝鬼軍を離脱した優たちは、人体実験の被検体となっている未来と、突如相反することになってしまったグレンを救出しようと、苦い思い出しかない地下都市へと再び向かいます。

その道中、突然優は海に入っていき「雨が降ってきたよ」という謎の言動を残し物語は幕を閉じるのですが、視聴直後は正直混乱しかありませんでした。

新情報が多すぎるのに充分な説明が全くされず、これまでの謎もほとんど解決されないまま終了してしまったからです!

どうしても消化不良感は否めませんが、これまで数多くの伏線が散りばめられてきた『終わりのセラフ』なので、終盤のこの流れは続編への伏線としか考えられません!

ここまでの内容を整理・考察しつつ続編を待つという楽しみ方まで用意されていた気分になりました。この終わり方は最終回という名のスタートラインです!なぜなら本編はここからなのですから!

感想

引用:アニメ『終わりのセラフ』公式サイト

設定が細かくてとにかく難しい!!というのが正直な感想です!(笑)

こんなに頭を使いながらアニメを見たのは本当に久しぶりで、何度も止めたり戻ったりして原作や考察片手に追いまくってしまいました!!(笑)

追っても追っても、追いきれない程の情報量は圧巻です。

個人的に細部まで徹底的にこだわりぬいたキャラ設定や、交錯する過去や背景のあるストーリーは大好きなのでめちゃめちゃ楽しかったです!!

あとは吸血鬼や鬼・天使と戦うという思い切りファンタジーに振り切った非現実的な世界観が、より没頭できるポイントでした。

本当はもっともっと作品のネタバレや考察を書きたかったんですが、今回はアニメを見て感じた魅力についてまとめたかったので、また別の機会があればそちらで…。

終盤は「かなりの猛スピードで駆け抜けたな~」という印象で、まだまだ回収できていない伏線がたくさんあり、多くの謎を残したまま終わるというあの強気な着地。

ここまで攻め攻めなアニメ、久しぶりに出会いました!!(笑)

繰り返し見ても理解しきれない部分があったり、見るたび新たな発見があったりと本当に魅力いっぱいの作品です!

「作り込まれた原作を絶対に無駄にしない!」という制作サイドの気迫が画面からひしひしと伝わってきて、熱量の強さに脱帽しました。

今後の展開も気になりますが、とりあえずもう一回見直してきたいと思います!(笑)

まとめ

引用:NBCUniversal Anime/Music YOU TUBEチャンネル

今回は私の主観全開で選んだ激推しポイントを主軸に、アニメ『終わりのセラフ』を紹介させていただきました!

・声優陣の迫真の演技が想像以上で、キャラクターから目が離せなくなる

・ストーリーの展開にマッチしたサウンドが、作品の世界観をより立体的に構築してくれる

・多くの謎を残したままの幕引きに、続編への興味が駆り立てられる

どこを取ってもどっぷり引き込まれる。そんな作品でした!

声優ファン・澤野サウンドファン・考察好きな方などいろんな人に是非見て欲しい作品です!絶対にハマりますよ!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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