「跪いて愛を問う」ネタバレ。BLマンガの新しい扉がひらく!?

「跪いて(ひざまずいて)愛を問う」はDom/Subユニバース作品として、2020年10月に発売された山田ノノノ先生の作品です。

腐女子歴20年以上の私がオススメする、最近普通のBL作品では満足できなくなってきた人、より刺激的な作品を求めている人に読んでほしい一冊です。Dom/Subユニバース作品で新しい世界の扉をひらいてみませんか?

注意
以下よりネタバレを含みますので御注意ください。

「まんが王国」なら「跪いて愛を問う」が無料で読める!

『まんが王国』なら『鬼滅の刃』「呪術廻戦」など大人気作品を含め、3,000作品以上が常時ラインナップ。気になっていた漫画も、手軽に読めちゃいますね。

そもそもDom/Subってなに?

Dom/Subユニバースとは海外の二次創作から始まったもので、SMプレイによく例えられます。という事は痛い表現が多いのではと心配する人もいると思いますが、そこには愛がたくさん詰まっているのです。

この作品には魅力的な世界感を演出するような、設定や専門用語があります。

大まかな用語を理解して作品を読むと、よりこの世界感に浸れるので解説していきましょう。

第二の性

男女の性のほかに、第二の性がある世界です。この第二の性は検査をして分かります。

Dom(ドム)・Sub(サブ)・Normal(ノーマル)・switch(スイッチ)

第二の性には4種類ありますが、作品によって使用される性が違います。

Dom(ドム)

SMで例えるならSの「支配する側」の性です。支配欲が強く、コマンドを使ってSubを支配していきます。Subの事を守ってあげたい、信頼されたいという欲求が強い特徴があります。

Sub(サブ)

SMで例えるならMの「支配される側」の性です。よく勘違いされるのは暴力を喜ぶと思われがちなところですが、身体を痛めつける支配だけではなく、構ってほしい、褒めてほしい、尽くしたいという欲求が強い特徴があります。

Normal(ノーマル)

例えるなら私たちのような人の事です。DomでもSubでもなく、支配への欲求が薄い事が特徴です。この性を持つ人は、特に抑制剤やお仕置きなどのプレイは必要ありません。

コマンド

DomがSubを従わせる時に使う言霊のようなものです。ここではよく使用されるコマンドをご紹介します。

MEMO

・kneel(ニール):お座り

・come(カム):来い

・stay(ステイ):待て

・strip(ストリップ):服を脱げ

・present(プレゼント):見せて

Subはコマンドの意味が分からなくても勝手に身体が理解して、その行動をしてしまいます。これが本能ですね!

この他にもたくさんコマンドはあるので、知ると面白いですよ。

Subスペース

お仕置きなどのプレイ中に、Subが完全にDomの支配下に入った状態のこと。よく例えられるのが、お酒に酔ったようなフワフワした感じです。この状態はSubがDomの事を信頼していないと入らない状態です。

Subドロップ

Subスペースとは反対の言葉で、Domとの信頼関係が築けていないと陥る状態のこと。身体の震えや恐怖に飲まれ、疲労感や虚無感などを覚えてしまいます。重症になると気を失ってしまうこともあります。

抑制剤

Dom/Subの第二の性を持っている人で、パートナーがいない人が飲む薬。欲求が満たされないと、不眠症になったり暴力的になったりと精神や肉体に影響があるため、その症状を抑えるために服用します。

あらすじ

新書館公式ホームページより引用

「人を支配したいDom」と「人に支配されたいSub」の第二の性が存在する世界の物語。Sub専用倶楽部で働く佐山正己と、学校に転校してきた伊達悠生が出会います。

Sub専用倶楽部

Dom/Subともにパートナーとプレイをしないと精神や身体に支障をきたします。しかしSubはその特性上パートナーを見つける事が難しいため、Sub専用倶楽部でプレイを行い、自分の欲求を解消しています。

そこでNormalとして働いているのが、高校生の正己です。

正己が仕事の帰り道で1人の男から声を掛けられますが、相手にせずにお店の名刺を渡してさっさとその場を後にしました。

なんで高校生がそんなお店で働いているのか、気になりますよね。そして声をかけてきた男とはいったい誰なのでしょうか。

再会

昨日の声をかけてきた男が、正己のクラスにイギリスからの転校生としてやって来ました。

それが悠生です。2人は再会を果たしますが、正己はSub専用俱楽部で働いている事を悠生に知られているため頭が痛い。

学校には秘密で働いているので、口止めしようとすると交換条件を出されます。

「秘密にする代わりに、俺と友達になって」

実はこの2人、小学校が同じだったようですが、その事を正己が覚えていなかったのが悠生はショックだったようです。

「ともだちって」と正己は笑います。

このシーンでは、本当に正己がキレイに笑っているので、画力の魅力に引き込まれるワンシーンとなっています。

拒絶

悠生は正己にSub専用俱楽部で働いていて大丈夫なのか確認します。

なぜかって…。

だって正己はSubでしょう?

今まで自分の事をNormalだと思って生きてきた正己は気分を害して、強く拒絶します。

なぜ拒絶したかと言うと、正己の過去と関係があります。正己はSubを底辺だと思っているので、同じにされて本当にイヤだったようです。

自分をNormalだと思っていた正己は、抑制剤も飲んでいないので禁断症状も出てきていました。そのことに気づいた悠生は抑制剤を飲むように渡しますが、それも拒否されてしまいます。

イラ立った悠生がこの後お仕置きプレイをしますが、何かが満たされていく正己は本当にカワイイです!とても愛に溢れているプレイ内容でした。

「まんが王国」なら「跪いて愛を問う」が無料で読める!

『まんが王国』なら『鬼滅の刃』「呪術廻戦」など大人気作品を含め、3,000作品以上が常時ラインナップ。気になっていた漫画も、手軽に読めちゃいますね。

登場人物

まんが王国「跪いて愛を問う」無料試し読みより引用

この作品は、主人公の2人を押さえておけば楽しく読める作品なので、紹介していきたいと思います。

佐山正己(さやままさき)

生活のためにSub専用俱楽部で働く高校生。今までNormalとして生きてきたが、悠生との出会いで自分がSubであることを知る。悠生とは小学校が同じだったが、そのことをなぜか正己は覚えていない。

伊達悠生(だてゆうせい)

正己の学校に転校してくる。第二の性はDomで本能的に正己がSubであることを見抜く。小学生の時に正己と出会っており、現在は運命の相手と言って口説いている。

読めばハマる人続出!見どころと感想

まんが王国「跪いて愛を問う」無料試し読みより引用

特殊な設定ではありますが、特殊だからこそキャラクターの細かい心情が描かれた作品となっています。細かい表現まで作りこまれている作品なので、読んで損はなし!

心理描写まで細かく絵で表現

表紙は正己の白い肌と背景が真っ赤で目を引くこと間違いなしです。表紙だけだと正己がSubなのと疑いたくなるような表情をしています。

しかし内容を読み進めていくと、悠生にDomとして支配され、Subとしての本能を受け入れてどんどん表情がトロっとかわいくなっていく変化が、文字がなくても分かるように表現されています。

そして、コマンドを使用され支配下に入っている時の手の置き位置などにも注目してください!無意識にきちんと命令を聞いていることが分かるように表現されています。

読み返すたびに新しい発見がありますよ。

正己の家庭環境が壮絶

なぜ高校生なのにSub専用俱楽部で働いているのか疑問に思った人もいるのではないでしょうか。それは正己の母親が出て行ってしまい、生活費も振り込まれないような環境だからです。

正己の母親はSubで、Domの男に暴力を振るわれたり、Domの命令に従ったりといいように扱われていました。その光景を幼い頃から見て育った正己は、自然とSubを嫌悪するようになり、自分はあんなふうにはならないと思っていたようです。

風邪をひいても看病してもらえず、産まなければよかったとまで言われています。

そんな環境で育ったらSubを嫌悪して、なかなか現実を受け入れられないのには納得がいきますよね。

悠生が正己を手なずけるまで

Subに嫌悪感がある正己に「Dom/Subは対等」で、主従関係があるのはお互いか望んだ時だけだと悠生は言います。コマンドも正己の許可なしには、勝手に使わないと約束してくれました。

悠生はその約束を忠実に守り、正己に放課後は勉強を教えて餌付けまで始めてしまいます。もちろん欲求を満たすためにプレイも行いますが…。

時間を共有することによって正己の警戒心は徐々に解けていき、初めの頃のツンツンした正己から、トロトロかわいい正己になっていきます。この過程が最高に見どころです!

正己は悠生の手が特に好きで、この手に触られると何も考えられなくなるほど気持ちよくなってしまいます。手があると自分から撫でてもらいにいったり、舐めたりするほどに…。

悠生の手が好きな理由は、風邪を引いたときに一度だけ母親に撫でてもらった事があると、意識が朦朧としていたので、確かな記憶ではないようですが。

正己の母親がそんなことするのかな?

2人には正己の知らない秘密が隠されているようです。

最後に明かされる真実

正己がSubである事が、お客さんによりSub俱楽部で働いている同僚のDomにバレてしまう事件が発生してしまいました。そのDomから「死ね」と死を教唆する禁止されたコマンドを言われてしまいます。

そこに助けに現れたのは悠生です。お客さんは今まで自分を痛めつけていた正己が許せず、悪意をもって俱楽部のDomに告げ口しました。正己は最近Subになった事をお客さんに教えますが…。

そんなことはありえない、正己は誰に守られていたのか。

その時、死のコマンドがフラッシュバックしてSubドロップに陥ってしまう正己ですが、そこで悠生から一つの真実が明かされます。

初めて会った小学生の時に、風邪で薬も飲めないほど弱って倒れていた正己。悠生は必死で「生きろ」と言い続けて撫でていたこと。

悠生は小学生で幼く、まだDomとしての自覚はありませんでしたが、無意識に正己に生きろと命令をしていたのです!

その時に気持ちがよくて正己はSubスペースに入っていました。だから今まで他のDomは平気で、Normalとして生きてこれたんですね。

離れていても、正己が覚えていなくても、悠生は正己の事をずっと守っていた事が分かり、深い愛が感じられます。また数々の疑問も解決してスッキリしました。

まとめ

今までのBL作品とは違う、Dom/Subユニバース作品は最近増えてきていますが、まだ冊数としては少ないような気がします。まだ数が少ない中でDom/Sub設定を十分に生かしながら、2人の成長がじっくり読める作品です。

・正己と悠生の再会

・Subである事を拒絶する正己

・じっくり距離を縮めていく悠生

・2人の過去と真実

最後に正己の母親が出てきたりとトラブルも発生しますが、終わりまで読むと胸が温かくなり、涙なしでは読めない作品です。

もちろん2人のラブラブシーンもたくさんあります。

本当に細かい心理描写が描かれていますので、Dom/Subユニバース入門としても、楽しくBL作品を読みたい人にもオススメの1冊になっています。

自分がこの世界で生きていたらと妄想しながら読んでみてください!

「まんが王国」なら「跪いて愛を問う」が無料で読める!

『まんが王国』なら『鬼滅の刃』「呪術廻戦」など大人気作品を含め、3,000作品以上が常時ラインナップ。気になっていた漫画も、手軽に読めちゃいますね。