【ネタバレあり】歴史ファンタジー漫画『黒狼 ヘイラン』新選組・原田左之助は大陸を渡って生きていた?

引用元:アフタヌーン公式サイト

歴史作品のテーマとしてよく取り上げられる新選組。曲者揃いの集団であることから、その隊士たちには信じられないような逸話がたくさん残されています。

切腹しても死ななかったことで有名な十番隊組長・原田左之助(はらださのすけ)には、「上野戦争後、大陸に渡って存命していた」という逸話があるのをご存じでしょうか?

今回はそんな原田左之助の逸話をテーマにし、大陸に渡るだけでなく時代までも超えていたら…?といったファンタジー要素も加えた漫画・『黒狼ヘイラン』について紹介したいと思います!!

 

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注意

以下、作品のネタバレを含みますので、閲覧にはご注意ください

あらすじ

引用元:「アフタヌーン」公式サイト

1868年5月、上野・寛永寺にて薩長率いる新政府軍に相対して死闘を繰り広げていた新撰組の生き残り・原田左之助

銃弾を心臓に受け倒れますが、目が覚めるとそこは40年後の20世紀初頭、中国東北部・満州でした。

左之助は、当時中国で最も凶悪な集団と言われていた『馬賊(ばぞく)』に拾われます。

そして肌身離さず持っていたお守りが、実は中華の秘宝『龍の瞳』であると発覚し、それを狙っていた賊の長・張作霖(ちょうさくりん)と行動を共にすることに…。

キーワード解説

引用元:「アフタヌーン」公式サイト

新撰組

江戸時代末期に、京都の治安維持のため尊攘派志士の弾圧活動をした浪士隊。

新政府軍と旧幕府軍の戦い・戊辰戦争でも幕臣として奮戦しますが敗走が続き、作中に出てくる上野戦争の頃には四散し、翌年には正式に解散しています。

組織は局長・近藤勇を筆頭として、その下に副長、さらにその下に十人の副長助勤を組長とした小隊が編成されています。

幹部の多くは近藤の昔馴染みの者で、本作主人公の左之助もそのうちの一人です。

馬賊

清末期から満州国期まで中国北部で活躍した自衛集団。

広大な平原地帯で生活の要となる馬を用いた遊撃隊で、騎馬の機動力を活かし外部の侵攻から領地を守ったり、日露戦争時には両軍のスパイとしても活躍していました。

作品の舞台になる満州は特にその活動が盛んで、最大都市・奉天付近だけでも大小100以上の馬賊が存在していたとされています。

その実態は堅実的で、治安維持や馬賊同士の協定など活動の全てに請負契約が生じ、時には他馬賊の保険地へ進攻していくこともあります。ほとんどの馬賊が有事の時以外に働く副業を持っていたようです。

組織は「攬把(ランパ)」と呼ばれる首領の下に、より細かな階級や役職が決められそれに応じて報酬も支払われていました。

張作霖は、複数の馬賊を「大馬賊」として束ねる総頭目「総攬把(ツォンランパ)」です。

「龍の瞳」

始皇帝、チンギス・ハーンなど大陸の権力者の元を転々とした「王の証」と呼ばれる宝玉。

炎のように赤く、かつては掌ほどもある宝石でしたが、七つに砕かれ中国大陸各地に分散したとされています。

(…が、どういうわけかその欠片の一つを40年前の日本にいた左之助が祖父の形見として持っていたのです。)

不老不死に永遠の富と名声が手に入ると言われ、欠片のすべてを手に入れた者が中華大陸の王となるとされています。

 

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登場人物

原田左之助(はらださのすけ)

幕末に生きた新選組の殿(しんがり)・十番隊組長を務める槍の名手です。

切腹しても死ななかったことから「死に損ね」の通称を持っています。

幕末最後の戦い・戊辰戦争(上野の戦い)で心臓に被弾するも死に損ね、目が覚めたら40年後の満州にきていました。

中華の秘宝・『龍の瞳』の欠片を飲み込んでしまったことから作霖率いる馬賊と共に行動するようになり、後に「黒狼(ヘイラン)」の二つ名を持つ馬賊として大陸全土に知られるようになっていきます。

数々の修羅場をくぐってきたため野性的な部分があり、作霖曰く「本能のまま生きる獣」。

粗暴な性格ですが、新撰組として命を張って闘ってきた自負と強い信念があります。

張作霖(ちょうさくりん)

20世紀初頭・満州で名の知れた大馬賊の頭目。「白虎王(バイフーワン)」の二つ名を持っています。

獣医(主に馬の)でもあり、持ち前の医療知識を活かして左之助の傷の縫合も行いました。

配下たちに分け隔てなく接する懐の深い人物で、大人から子どもまで多くの仲間に慕われています。

小柄で整った顔立ちの外見ですが、敵を襲撃する時はとても冷酷。銃の腕も一流で、左之助の持っていた『龍の瞳』の欠片に連続で銃弾三発を当てることが出来ます。

戦場に死に行く左之助に対し「魂を俺に賭けろ」と生きる理由を与え、仲間として迎えるようになりました。

『龍の瞳』の欠片を集め、中華大陸の王になる野心を抱いています。

湯玉麟(とうぎょくりん)

作霖の義兄弟であり、組織の中でも頼れる兄貴分。「黄公牛(ファンゴンニウ)」の二つ名を持っています。

作霖たちが根城としている町では副業として肉屋を営んでいますが、暇さえあれば鍛錬に勤しんでるようです。

そのせいか屈強な体つきで、ブフ(モンゴル相撲)では左之助と占山が二人でかかっても見事圧勝を納めます。

自分の干児(カンアル:手下)を殺した馬占山を憎む私情を押し殺し、筆頭者として早くから受け入れる心の広さを持っています。

張作相(ちょうさくそう)

作霖の義兄弟であり、誰より作霖を崇拝している狙撃手。「紫鷹(ズーイン)」の二つ名を持っています。

組織の中で唯一読み書きができる要員で、町では副業として子どもたちの私塾を開いています。

作霖に気に入られてる左之助に敵意を剝き出しにしていますが、左之助と共に殿を務めたときには、見事な連携で追手の足を阻みました。

隻眼でありながら長距離用のウィンチェスターを使いこなし、300m先の標的も撃ち抜くことができます。

チャン・チンホイ

作霖率いる大馬賊の副頭目。「好緑熊(ハオリイション)」の二つ名を持つ大男です。

町では副業として、娘のミンミンと共に「好好豆腐料理店」を営んでいます。

「好(ハオ)」が口癖(…というか、好しか言っていない)。

トカゲ

作霖が束ねる大馬賊の中に属される一馬賊の包頭(パオトウ:小隊長)。

ロシア人と満州人の混血児で茶色い髪と青い目ち、サングラスを掛けています。

金寿山の元に押城(ヤァチョン:襲撃)した際には、いちばんに敵地に乗り込む決死隊を作り、自らもその先頭に立ちました。

気さくな性格ですが、実は人や物事を冷静に見定める慎重派。単純な左之助とは絶妙なコンビネーションを発揮します。

金寿山(きんじゅさん)

作霖と対立する南満州を束ねる大馬賊の総攬把。二つ名は「万福王(ワンフーワン)」です。

もとは作霖と義兄弟の契りを交わし、その勢力も含む千を超える馬賊を引き連れた義勇軍として日清・日露戦争にも参戦しました。

勢力を付ける中で盗賊化し、満州を独裁しようと目論み、作霖の持つ『龍の瞳』を狙います。

が、その根底にあったのは自身の嗜好欲求の対象である作霖に対する醜い妬みでした。

馬占山(ばせんざん)

仕事の確実性から「灰豹(フイバイ)」の二つ名を持つ馬賊浪人。

日清戦争で日本軍に襲撃された村の孤児でもあり、日本人に強い執念を持ちます。

作霖の保険地を襲撃した後、契約切れとなり一旦は金寿山の組織を離れますが、左之助の存在を聞き付け再び戦地へ戻ってきました。

左之助は新選組の中で兄弟のように慕いながらも自らの手で粛正した藤堂平助の面影を感じるらしく、生きたまま自分の下に置くことを作霖に申し出ています。

綾野昌代(あやのまさよ)

満州の最大都市・奉天に拠点を置く日本の新聞社に勤める新人ジャアナリスト。

大財閥のご令嬢で海外留学の経験もあり、知識力・探求心・弁才にも秀でています。

左之助が満州に来て初めて会った日本人で、それ以降仕事の傍らで左之助について独自調査を続けます。

原田左之助が時代を超えた真の意味とは…

引用元:「アフタヌーン」公式サイト

幕末の狼「新選組」の生き残り・原田左之助

新選組として時代に逆行するかたちで幕末を生き抜いてきた左之助。

生まれ落ちた身分や消したい過去に抗い未来を切り開こうと生きてきた彼は、一心不乱に生きる中で多くのものを失ってきました。

いつしか必死になって生きる意味すら見失い、決死の覚悟で戦いに挑む反面、自身の死をもって自分が殺してきた者にあがなう機会を探すようになっていきます。

『龍の瞳』と『原田左之助』という男

ようやくその生を終えられると思いきや40年後の満州で目覚めるだけでなく、左之助には不思議な点がいくつかありました。

中華の秘宝・『龍の瞳』を持っていたことはもちろん、何故か目覚めた瞬間から現地の言葉を使いこなせていたこと、『龍の瞳』を託した祖父の「皇帝の忠臣になり国に報いる」という言葉…。

作霖らと共に行動する中で、左之助は馬賊として生まれた天命を受け止めその生を全うしようとする彼らの気概に触れ、徐々に変化していきます。

そして自分も馬賊として作霖たちと共に生きていこうと覚悟を決めたとき、数々の不思議の原因が明らかになります。

金寿山との戦いで武功を立て攬把になることを認められた左之助は、奉天の人々に崇められる女神「娘々(ニャンニャン)」から『龍の瞳』と自身の正体を告げられました。

大陸の王が代々手にしてきた宝石『龍の瞳』の本質は、狂乱と崩壊を呼び起こす厄災そのもの。

血を求め続ける石の力を止めるべく、生まれ落ちた命…それが左之助だったのです。

左之助の命は幾度も時代の中で転生し、『龍の瞳』の力を手にする者を討伐する使命を担っていました。

つまり、もし作霖が欠片を全て集め中華の王になったとすれば、左之助は作霖の命を奪わなくてはなりません。

『抗い続ける男』の生きざま

作霖と共に生きていく決意をした矢先に知らされた自身の宿命に左之助は戸惑います。

しかし、40年の時を超え異国の地にきたことに強い因果を感じ、天命に抗ってでも再び得た守るべきものを守りぬく決意をします。

左之助の決意を受け、作霖もまた自身の命を左之助に賭ける覚悟を示し、二人は生死を共にする義兄弟の契りを交わしました。

持って生まれた使命に抗うことを決めた左之助は、自身の体に『龍の瞳』の欠片がある噂を大陸に流し残りの欠片を集めるという強気な一手を打って出たのでした…!!

感想

作画の迫力に惹かれて読んでみたのですが、あっという間にハマってしまいました!!

馬賊という言葉はこの作品で初めて知ったというくらい歴史の知識が浅かったにも関わらず、馬賊初心者(笑)の左之助が主人公でいてくれたおかげでサクサク読むことができました。

さらに左之助は本当に単純な性格なので(褒めてます)感情移入しやすかったですし、左之助が惹かれる作霖たち馬賊の人の魅力がよく伝わってくるんです!

作霖のカリスマ性はもちろんのこと、玉麟・作相・トカゲも男らしくてとってもカッコいいです!!!!

戦いに身を投じる男たちばかりが出てきますが、国や時代が変わるとこんなにも命のかけ方が変わってくるのか…というのが痛感できる作品でした!

まとめ

引用元:「アフタヌーン」公式サイト

新撰組十番隊長・原田左之助と大馬賊の頭目・張作霖。

時代を超えて実在の人物を繋いだ歴史ファンタジーは、大迫力のアクションだけでなく、幕末志士と満州馬賊それぞれの人生観をリアルに描き起こした胸アツな作品でした!!

時代の流れに抗い続けた幕末の狼・新撰組から、運命に抗い『黒狼』の二つ名で中華を駆けまわる馬賊となった左之助の生きざま。

そして、侍と馬賊…戦いに生涯を捧げる男たちの共通点・相違点に、ぜひ注目してみてください!!

 

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