【ネタバレ】「春風のエトランゼ」の感想!映画化もされた「海辺のエトランゼ」の続きとは!

今回は少女漫画も少年漫画も幅広く読む私が大好きな漫画をご紹介いたします!

『春風のエトランゼ』は、紀伊カンナ先生によってonBLUEにて連載中の漫画です。
2020年に『春風のエトランゼ』の前編である駿と実央の出会いを描いた読み切り『海辺のエトランゼ』が映画化し、その後の二人を描く本編にあたる作品。本記事では『春風のエトランゼ』の世界観の魅力をたっぷりお伝えいたします。

春風のエトランゼ特設サイトより引用

注意
以下は4巻までのネタバレ記事です。ネタバレが嫌な方は見ないで下さい。
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「海辺のエトランゼ」からのあらすじとネタバレ

春風のエトランゼ特設サイトより引用

『海辺のエトランゼ』は、沖縄の離島で、ゲイの小説家である橋本駿(はしもと しゅん)が、高校生だった知花実央(ちばな みお)と出会い、結ばれるまでを描いています。そしてその続きに当たる『春風のエトランゼ』は、駿の父親の具合が良くない一報が入ったことで、駿の実家である北海道の函館へ帰るシーンから始まる物語です。

色々なことから逃げ出し、沖縄に行っていた駿でしたが、北海道の実家に帰ってきて小説家として大成していきます。両親や幼馴染の桜子(さくらこ)といった周囲を巻き込みながら、ゲイという周囲の「普通」と違うことで悩みつつも、恋人の実央と幸せに生きていく日常系ボーイズラブストーリーです。

主要登場人物

では初めに物語を彩るキャラクター達をご紹介いたします!

橋本 駿(はしもと しゅん)

春風のエトランゼ特設サイトより引用

本作の主人公。北海道函館出身。1巻時27歳。ゲイの小説家。過去に桜子と婚約をしていましたが、破談。自分が嫌いで卑屈。周囲にあまり期待しておらず何事にもどこか諦めてしまっている節があります。ただ、実央には自身を認めてもらえたことに対して恩を感じています。精神的に弱く格好悪いところがあり、一番人間臭く感じるキャラクターです。

知花 実央(ちばな みお)

春風のエトランゼ特設サイトより引用

沖縄の離島出身。1巻時20歳。フリーター。異性愛者ですが駿の恋人です。幼いころに両親が亡くなっており、天涯孤独の身。純粋に相手を思える素直さがあり、コミュニケーション能力が高くポジティブなので誰とでも友達になっています。ただ、明るい性格の裏にも過去が絡んだ影があり個人的に一番好きなキャラクターです。

桜子(さくらこ)

春風のエトランゼ特設サイトより引用

駿の幼馴染で元婚約者。駿が好きで、駿がゲイということも唯一知って理解してくれていました。駿の実家と家が近いため、婚約破棄後も家族間での付き合いがあり、よく橋本家に顔を出しています。

橋本 ふみ(はしもと ふみ)

春風のエトランゼ特設サイトより引用

ひまわり園という孤児の施設で育ち、駿が沖縄に行っている間に駿の両親が引き取った子供。根は天真爛漫でとても素直な子。桜子が好きで、それが原因で中学生になってからはよく駿を目の仇にしています。

駿と桜子の関係

春風のエトランゼ特設サイトより引用

「春風のエトランゼ」は付き合い始めた橋本駿と知花実央の日常を中心に進むお話です。BL(ボーイズラブ)ということを除けば比較的現実的なストーリーのため、ストーリー自体には劇的な山はありません。買い物をしたり、駿の弟のふみの授業参観に参加したりと言った、1組のカップルを取り巻く平凡な日常がフィーチャーされています。

ですが平凡な日常の中でも、前編である「海辺のエトランゼ」で明かされなかった二人の過去が描かれています。そのため本記事では「海辺のエトランゼ」では深くは明かされなかった二人が出会うまでに起こった駿や実央の過去。そして駿の実家である橋本家について中心に触れていきたいと思います。

駿が実央と出会った沖縄の離島へいったきっかけは、桜子との婚約破棄と現実逃避からでした。

結婚式当日、桜子は駿に「本当に結婚していいのか」と問います。桜子は昔からの付き合いで、駿がゲイだと知っていました。ただ、駿が好きだったため、愛されないとわかっていても親の勧めから結婚の話を進めていました。また駿もゲイという他の人と違っている自分を嫌悪しており、「普通」になりたかったという理由で桜子と結婚を考えていました。

しかし結婚式当日、桜子に問われた駿は、両親に今まで伝えていなかった性愛の対象についてカミングアウトします。そして本当の気持ちを優先して結婚破棄をし、桜子を残して沖縄へ向かいました。

この過去に関して、黙っていれば桜子は結婚できたはずです。ただ、本当に駿を好きだったからこそ、最後の最後に質問したのだと思います。もしそのまま結婚していたら、一見普通の夫婦になれていますが、駿は幸せになれないと考えたのではないでしょうか。

実央の過去

春風のエトランゼ特設サイトより引用

次に沖縄の離島で駿と出会うことになる実央について触れていきたいと思います。

実央は高校生の時に駿と出会い、20歳の時に初めて沖縄を出ます。
二人が出会った当初、実央の父親は幼いころに海での遭難で亡くなっており、母親も病気で亡くなっていました。ひとりになった実央は、毎日海の地平線を見つめ、死ぬことを考えていたようです。ただそんな心情を知らない駿は、実央の海を見つめ、たそがれているように見えたその姿が気になり、ナンパをしました。声掛けのきっかけはくだらないですが、そのことで実央は死なずにすみました。

だから実央は、異性愛者でありながら生かしてくれた駿に恩を感じています。
性別に関係なく、駿という人を好きになっているようです。
それも、ただ適当に駿の気持ちにこたえるのではなく、おかまバーに通いゲイの考えを聞いて3年かけて考えました。重い決断だとわかっていたからこそ、しっかりと考えて結論付けているのだと思います。

駿と実央がお互い出会えていなかったら、きっとどちらも不幸になっていました。出会えてよかったと思います。

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人と違うこと

 

春風のエトランゼ特設サイトより引用

駿は実央と出会うまで他人と違うことを気にしていました。それは、ゲイということで学生時代、好きだった同級生に拒絶された過去があったからです。また、異端なものとして奇異な目で見られることが多かったため、人と違うということを恐れていました。

だからこそ、実央と出会い、受け入れてくれる存在が出来たことは駿の中で本当に大きかったと思われます。

とは言え、駿を筆頭に駿の実家である橋本家は皆、少しずつ一般的な目線で見ると普通と違うように描かれていると感じました。タイトルのエトランゼとはフランス語で「見知らぬ人,異邦人」という意味です。そこから私はタイトルの指す「異邦人」は、他人と溶け込むことができない駿達、作中で言う「普通じゃない人」を指すのかなと思っています。
そしてだからこそ、この作品に「人と違っても良いんだよ」という多様性のテーマを感じています。
そのため最後にその多様性の象徴のような橋本家についてみていきたいと思います。

橋本家

春風のエトランゼ特設サイトより引用

駿は元々両親と駿の3人家族。ただ、駿と実央が実家に戻ると両親のほかに知らない子供が一人増えていました。増えていた子供はふみという男の子。駿が実家をあけていた間に父親が孤児の集まるひまわり園から引き取ってきた子供でした。

ふみにとっての普通は家族がいること。
やっと普通になれたふみにとって、同性が好きという普通じゃないことを肯定している駿や実央の存在は理解できない存在だったはずです。ただそれでも、ふみにとっては憧れの家族。なおかつ根は素直ないい子なのですぐ受け入れていました。

また、駿が戻ってくると父親はうつ病になって休職中でした。そして駿が連れ込んだ赤の他人である実央の存在と、ゲイである駿。すべてを許容する懐の広すぎる母親。

「普通」とは違う環境でも、幸せに生きていくことはできるということを感じさせてくれる家族だと思います。

私も人と違うことを気にすることはありますが、一人ひとり違うのは当たり前です。だからこそ、すべてを肯定しろとまではいかないですが、異なる人を許せる世の中になってほしいなと思います。

「春風のエトランゼ」の感想!まとめ

ここまで『春風のエトランゼ』 の4巻までのネタバレをお伝えして参りました!

本作はBL作品でありながらも心情が丁寧に描かれる爽やかな作品です。また、メインの駿や実央だけではなく彼らを取り巻く周囲の人間模様も丁寧に描かれています。

私はこの作品はBLが好きな人はもちろん、少し苦手意識を持っている方も読んでいただきたいなと思っています。少しずつLGBTQIAに理解が進んできた世の中ですが、まだまだ認められにくい部分があると思います。だからこそ同性愛が当たり前じゃない世界を描くBLである本作を多くの人に読んで欲しいなと思います。

ぜひこの期に読み始めてみてはいかがでしょうか。

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