漫画『BEASTARS』はここが面白い!バトルあり恋愛ありの獣による人間ドラマ!

2016年9月~2020年10月まで週刊少年チャンピオンで連載されていた漫画でコミックスは全22巻が発行されています。

 

『BEASTARS』

 

2019年にはアニメ化もされ、2021年の第2期ではYOASOBIが歌う主題歌「怪物」が大ヒットし世間にも名前が知れ渡った人気漫画です(私も主題歌きっかけで知りました)

 

この『BEASTARS』という漫画ですが、

ジャンルを何と説明すれば良いかの難しい作品です。

 

アニメの公式HPには「動物版ヒューマンドラマ」と書かれています。

動物版?ヒューマンドラマ(動物なのに?)?と一言言われただけではどんな作品か内容が想像できません。

 

ですが、最後まで読めば分かります。

この「動物版ヒューマンドラマ」が表す内容の意味が。

そしてこの漫画の面白さが。

 

私は古本屋の店長としてこれまで少年漫画から少女漫画まであらゆるジャンルの

漫画を読んできましたが、その中でも一風変わった設定の漫画『BEASTARS』について、私の感想も交えながらご紹介していきたいと思います。

 

今回の記事は主にこの肉食獣と草食獣の関係を<バトル><恋愛>という観点での解説です。

 

※以下ネタバレを含みますのでご注意ください。

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<あらすじと設定>

引用:板垣巴留『BEASTARS』特設サイト

中高一貫のエリート学校・チェリートン学園内で、

ある日草食獣アルパカの生徒テムが肉食獣に殺されるという「食殺事件」が起きる。

 

テムと同じく演劇部部員であったハイイロオオカミの少年レゴシは、大型の肉食獣であることに加えて寡黙な性格や意味深な言動が災いし、テム殺しの犯人だと疑いの目を向けられてしまう。

 

幸いこの疑惑はすぐに晴れることとなるが、結局真犯人は見つからないままであり、学園内に生まれた肉食獣と草食獣の確執のようなものが消えることはなかった。

引用:wikipedia

 

これがwikipediaで紹介されているあらすじです。

まず『BEASTARS』の世界観では動物が人間同様に服を着て、言語が話せ、家庭を持ち、子供は学校に通い、大人は会社で働くという生活をしています。

そして『BEASTARS』の世界観では肉食獣と草食獣が同じ社会の中で生活しているのです。

 

本作はこの<肉食獣と草食獣の関係>が物語の大きなカギを握ります。

 

<登場人物の紹介>

レゴシ

種族 – ハイイロオオカミ

引用:まんが王国

本作の主人公。性別はオス。チェリートン学園の高等部2年生で演劇部の美術チームに所属し、照明係を担当。

 

大柄な体格や高い戦闘能力に見合わず、弱者や秩序を重んじる繊細で心優しい性格。

普段は非常に寡黙かつ不器用で目立つことを嫌っているため、他者とのコミュニケーションが得意ではない。

 

それもあって幼馴染であるジャックや701号室のルームメイトなど一部の友人・知人を除いて、周囲からは近寄りがたい変わった動物だと思われています。

 

とある出来事をきっかけに同じ学園のドワーフ種のウサギであるハルに好意を持ち、

恋仲になります。

 

ルイ

種族 – アカシカ

引用:まんが王国

チェリートン学園の高等部3年生。性別はオス。演劇部の花形役者で、役者チームのリーダーを務める学園のカリスマ的存在。

 

ホーンズ財閥の御曹司で、普段は気位高く振る舞い、失敗を重ねる者や未熟な考えの持ち主には辛辣な言動を崩しません。

 

裏市で活動する犯罪組織・シシ組にハルが誘拐された騒動を機に一時期学園を長らく休学し、シシ組のボスとして勢力拡大の原動力となるなど学園外でもリーダーとしての能力が発揮されるようなカリスマリーダーキャラ。

 

ハル

種族 – ドワーフ種のウサギ

引用:まんが王国

本作のヒロイン。チェリートン学園の高等部3年生で園芸部所属。

 

自分に正直でサッパリした性格。

常に明るく・気丈に振る舞うが、「小型の草食獣」という圧倒的弱者であることへの諦観のようなものを抱いています。

 

「身体を重ねている間だけは対等な存在として扱われている」と感じられるため、性に対して積極的かつ奔放に振る舞っているのですが、そういった行為がきっかけで動物同士の関係で亀裂を作ることも多く、校内では孤立しています。

 

当初、ルイとは恋仲でしたが、レゴシと出会い、付き合いを重ねていくうちに惹かれ始めていき、食殺の危機から救われたことでさらに距離が縮まっていきました。

 

リズ

種族 – ヒグマ

高等部2年で音響チームに所属

引用:まんが王国

普段は温和で大人しく「ハチミツ好きの優しいクマさん」として認知されており、演劇部内での存在感はあまりなく、体格を活かした力仕事に従事している場面が多いです。

 

筋力抑制剤の副作用に加えて、ハチミツでは押さえられないほど筋力や食殺衝動の制御ができなくなっている深刻な悩みを抱えており、これが後の大事件を招くきっかけとなってしまいます。

 

<超重要!レゴシとリズの決戦>

 

『BEASTARS』のバトルを語る上で欠かせない戦いが

“主人公レゴシと友人リズとの決戦”です。

 

何故この戦いが重要ポイントなのか、

そして何が見どころなのか。

それは戦うことになった理由がカギです。

 

あらすじでも少し触れていますが、

レゴシ・リズが通う学園内で草食獣アルパカの生徒テムが

肉食獣に殺されるという「食殺事件」が起きてしまいます。

 

“事件”とあるように、『BEASTARS』の世界内においても

人間世界同様に動物が動物を殺すことは罪であり、事件となります。

 

この事件以降、学園内にも「やっぱり肉食獣と草食獣が共に暮らすことは無理だ」「肉食獣は恐ろしい生き物だ」という考えが草食獣中心に広がり、

学園内の肉食獣と草食獣の確執のようなものは広がることになるのです。

 

そして、誰もが犯人は誰か分からず、

このままこの状況が続くと思っていたそんなある時、

レゴシは同じ演劇部の仲間であるヒグマのリズにこう問います。

 

「あの日テムを食ったのはお前だよね?」

 

レゴシは様々な状況から犯人はリズだと気付いてしまったのです。

※リズがテムを食べた理由(正確に言うと食べてしまった理由)も存在するのですが、これについては是非本編で確認して下さい

 

自分が犯人であるとバレてしまいレゴシを殺そうとするリズ、

そしてリズの暴走を止め、罪を認めさせようとするレゴシ。

 

バトルはこうして始まりを迎えました。

 

〔バトルのポイント〕

ではこのバトルの見どころは何かというと私は以下の3点かと思っています。

MEMO
  1. レゴシが修行の末強くなる
  2. レゴシが肉食獣として初めて食べる肉。それは尊敬する先輩ルイの足だった
  3. 肉食獣と草食獣の関係性

 

ではまず①の修行についてですが、

これまでののほほんとした学園漫画シーンから変わり、

レゴシがリズの決闘に備え、強くなるために最強パンダであるゴウヒン師匠と

修行し、強くなっていくという少年漫画の王道パターンが組み込まれています。

 

少年漫画鉄板の“主人公が修行して戻ってくるパターン”がちゃんと入っています!

 

ですが、他の少年漫画と違うのは、

レゴシ自体は戦闘を好み、生物最強を目指している訳ではなく、

自身の信じる生き方を生き抜く、そこに待ち構える障害を乗り越えるために強くなる必要性を感じている点です。

 

これは②にも関係するのですが、

レゴシは肉植獣オオカミ種でありながら、

肉は食べない志を持っています。

 

そんなレゴシがリズ戦において、

窮地に立たされた時、

演劇部の先輩であったアカシカ種のルイに促され、

ルイの足を食べるよう迫られるのです。

 

これまでのレゴシなら決して食べることはなかったはずですが、

それも乗り越えないといけない自らの障害だと捉えたのでしょう。

レゴシは信念を変え、ルイの足を食べることになったのです。

 

そして見どころ③の肉食獣と草食獣の関係性。

これは『BEASTARS』全体を通して表現されている大きなテーマです。

 

レゴシも肉食獣として本能を抑えきれず『草食獣を食べてしまいたい』と思うこともあります。

 

でも肉食獣と草食獣が共に暮らす社会をこのまま構築していく為には

我慢しないといけないと自らを抑え込んでいるのです。

 

だからこそレゴシはリズに向かって言うのです。

 

「生物は理解し尊敬しあって初めて血肉になるんだ!」と

 

こうしたただ強いものを決めるというバトルではなく、

“共存”という理想の姿をレゴシ・リズは双方の解釈で捉え、

結果バトルが生まれた、というのも『BEASTARS』という漫画ならではと思いました。

 

<バトルを見て思ったこと>

 

まずそもそも、このリズというキャラクターは初登場の時から非常に影が薄く、

完全にモブキャラでした。

 

そんなモブキャラのリズでも肉食獣の本能に逆らえず間違った考えの基、

食殺を行ったシーンは本当にぞっとしました。

 

そしてそんなリズの本性に気付いたレゴシとの一騎打ちはリズ優勢ではあるものの、

ここまでに重ねてきたレゴシの様々な経験や仲間の助けがきっと勝敗を分けたのでしょう。

 

レゴシもリズも互いに信念がぶつかり合い、戦いあう姿。

これは獣の世界であると共に“人間の世界”を見事に表現した印象的なシーンだと思います。

 

他にも肉食獣と草食獣のハーフであるメロンとレゴシとの決闘も

互いの信念がぶつかり合う面白い内容なので是非本編でチェックしてみて下さい。

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<異属種交際!レゴシとハル>

引用:まんが王国

では次に『BEASTARS』が描く恋愛について解説します。

 

『BEASTARS』の恋愛を語る上で欠かせない関係が

“レゴシとハルとの関係”です。

 

レゴシ・ハルの紹介部分で記載したように2人は恋仲であり、

作中でも二人の恋愛について描かれています。

 

前述の通りハルは、元々学園のカリスマである“ルイ”と付き合っていました。

 

しかし、レゴシとはとある出来事をきっかけにして出会い、

次第に二人は惹かれ合っていきます(ルイとは自然消滅のような形で別れて

います)。

 

この関係にも多くの障害が付きまとうのです。

 

それは“異属種婚”です。

 

『BEASTARS』の世界の共存はまだまだ発展途上であり、

やはり異属種婚は犯罪や子供の問題など様々な観点から難しい状況でした。

 

そんな事はレゴシ・ハルの二人も理解しており、

二人は悩むことになります。特にレゴシは。

 

何故ならレゴシの祖父はコモドオオトカゲ(爬虫類)であり、

レゴシの母親はオオカミとトカゲのハーフとして身体に鱗が出るという

症状が表れ、幼きレゴシがこのことを知って絶望するのを恐れて自殺してしまいます。

 

このような過去を抱えたレゴシだからこそなおさらです。

 

そんなレゴシとハルですが、最終話にて

最終的に二人が選んだ結論は「一生異種族交流していく」という事が描かれています。

 

それは、『BEASTARS』の世界が目指している理想形であるような気がしました。

 

<恋愛を見て思ったこと>

 

最初はハルが大嫌いでした。

自分の存在を確認するために身体を重ねるとか有り得ないなと思いました。

 

だけど、ハルはレゴシと出会って変わったのです。

 

自分を大事な存在として認めてくれ、身体どころかキスすらも大事にする、

これまでハルが見てきた肉食獣とは全く違っていたのだと思います。

 

レゴシはハルを必死で守ろうとしていました。

肉食獣としての本能を抑えてまでも。

 

しかもこの恋の先に待つのは異属種婚という社会的に高い壁です。

だけどレゴシは物語の最終回においてもハルと共に生きていく道を選びます。

 

外国人との結婚、歳の差婚、同性婚。人間世界においても

こうした困難の先にある幸せを掴む構図ってあるよなあと思わされました。

<まとめ>

引用:板垣巴留『BEASTARS』特設サイト

ここまで読んで下さってありがとうございます。

改めてこの漫画の面白さをお伝えすると、

バトル部分の、

MEMO

・レゴシは強くなりたい訳では無く、共存いう信念のために戦う

・信念を貫くために必要なら、肉を食べないという自らの思想も変える

・弱肉強食という厳しい世界の中でそれぞれの立場からの信念がぶつかり合う

という姿には胸が熱くなりました。

 

また恋愛部分では、

MEMO

・初めて弱者ではなく対等な立場として大切に接してくれるレゴシの存在に触れ、考え方が変わるハル

・ハルと一緒にいるためにレゴシは本能を抑えなくてはならず、それは決して簡単なことではない

・さらに、社会的に高い壁があることを理解していながら異属種婚を選ぶ

そんな二人の恋愛を本気で応援したくなります。

 

『BEASTARS』では弱肉強食の世界で生きる動物視点で描かれていますが、どれも私たち人間社会にも共通しているんですよね!

なるほど!まさに「動物版ヒューマンドラマ」!!

 

爽快なストーリーでありながらどこか考えさせられる、

そんな深みのある作品です。

 

男女年齢問わず楽しめる作品だと思いますので是非読んでみてください!

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