映画「シカゴ」のネタバレ解説!女同士の争いは美しくも恐ろしい?!

映画「シカゴ」は、ブロードウェイで今なお人気を誇るミュージカル作品を基にした映画です。

アカデミー賞では、作品賞を始めとして、6部門を受賞。

ミュージカル映画がなかなかヒットしないという状況を覆し、高い評価を受けました。

 

 

MIRAMAXより引用

 

舞台は、1920年代のアメリカ・シカゴ。

2人の女性がスターダムを巡って、苛烈な争いを繰り広げます。

そこに様々な人間の策略とエゴ、愛情が絡み合い、物語は混沌を深めていきます。

 

“この街では、銃弾1発で有名になれる”

印象深いキャッチコピーの、意味するところとは。

そして、銃弾で得たスキャンダラスな人気の、行き着く先とは。

 

もちろんミュージカル映画としての見どころである、おしゃれで色気たっぷりのナンバーと振付も、必見ですよ。

 


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以下、ネタバレを含む内容となっています。

お気を付けください。

 

あらすじ

シカゴに生きる女たち

ロキシーは、平凡ながらもスターを夢見る主婦でした。

その夢を諦めきれず、コネを得るためにある男性と浮気をします。

 

しかし、口利きをするという約束が嘘だったとわかり、勢いで相手を殺してしまいます。

ロキシーは夫・エイモスに嘘の証言を頼み、殺人の罪から逃れようとしました。

しかし、彼女の浮気を知ったエイモスが警察に全てを話したことで、結局捕まります。

 

一方、ヴェルマはナイトクラブの看板ダンサー。

人気者の彼女でしたが、浮気していた夫と妹を殺害し、逮捕されてしまいます。

 

刑務所内での邂逅

刑務所に送られたロキシーは、そこで囚人たちのトップに立つ、ヴェルマと出会います。

 

ヴェルマは、看守長のママ・モートンの後ろ盾と、殺人の経歴を武器に、再びスターへ返り咲こうとしていました。

 

華やかな立ち位置にいるヴェルマと、どうにかお近づきになりたいロキシー。

しかし、ヴェルマには冷たくあしらわれるだけ。

 

さらにロキシーは、ヴェルマお付きの有能な弁護士・ビリーに弁護を依頼しますが、高すぎる費用を払えるあてもなく、断られてしまうのでした。

 

ロキシーの逆襲

浮気されたにもかかわらず、ロキシーの夫・エイモスは、いまだに彼女を愛し、助けようとしていました。

 

エイモスからロキシーの弁護を依頼され、ビリーはあるアイディアを思いつきます。

「ロキシーの身の上話をでっちあげ、悲劇のヒロインとしてメディアに広めること」

こうして、ロキシーは犯罪者でありながらも、人々から同情と関心を引き寄せていきました。

 

注目を奪われたヴェルマは、怒りと不満を抱えつつ、ロキシーに擦り寄ります。

手を組もう、という誘いに対し、ロキシーはきっぱりと拒否。

今や2人の立場は完全に入れ替わり、ライバルとして争うようになっていきます。

 

加速するスター争い

ロキシーは、人気を維持するために手段を選ばず、平然と嘘もついてみせます。

こうして調子に乗った彼女は、裁判にも自力で勝てるはずだと考え、ビリーと険悪な雰囲気に。

 

しかし、同じ刑務所内で、とある女性囚人が死刑判決を受けます。

ロキシーはこれに恐怖を感じ、改めてビリーのアドバイスを聞き入れるようになりました。

 

法廷バトルの行く末

いよいよ、ロキシーの裁判が始まりました。

ビリーの戦術により、ロキシーの優位で進んでいく裁判。

 

そこに、ヴェルマが検事側の証人として立ちはだかります。

日記を殺人の証拠として提示され、ロキシーは窮地に立たされました。

しかし、その日記こそ、ビリーの勝利への仕込みだったのです。

 

ビリーは、日記がねつ造である、と言葉巧みに主張。

裁判員たちに、ロキシーの潔白さを強く印象付けようとします。

 

判決の時が訪れ、ついにロキシーは無罪を勝ち取りました。

注目が一身に集まることを期待し、有頂天になるロキシーでしたが、運悪く裁判所前で殺人事件が起こります。

 

犯人は女性。メディアの興味は、すぐさまそちらに移ってしまったのです。

 

1人ではなく、2人なら

釈放後、ロキシーは注目を失い、クラブへの売り込みも上手くいかない日々を送っていました。

そこへ、同じく無罪となったものの、人気を取り戻せていないヴェルマが現れます。

 

ヴェルマは、再起のチャンスとして、ユニットの誘いをかけてきました。

以前とは違い、互いに後のない状況に置かれていることは確かです。

 

ロキシーの選んだ答えは、ヴェルマと手を結ぶこと。

 

こうして、「2人の犯罪者」という肩書きを手にしたロキシーとヴェルマを、シカゴの夜が大歓声で迎えるのでした。

 

 

主要登場人物の説明

ロキシー・ハート(レニー・ゼルウィガー)

スターに憧れる、ごく平凡な主婦。浮気相手を殺害したことで、刑務所に送られます。

弁護士・ビリーの助けを借りて、自身の罪を悲劇的な物語へと作り変えます。

ヴェルマには始め相手にされませんでしたが、やがて彼女よりも人気を得るようになりました。

 

ヴェルマ・ケリー(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)

ナイトクラブの元人気ダンサー。

妹と夫の殺人罪に問われ、逮捕されました。

自身のスキャンダルを逆手に取り、もう一度スターに返り咲くことを目論んでいます。

プライドが高く、刑務所で出会ったロキシーと激しく対立していきます。

 

ビリー・フリン(リチャード・ギア)

女性を弁護させれば負けなし、と言われている敏腕弁護士。

巧みな話術と戦略を用い、依頼主への同情心を集めることに長けています。

 

メイトロン・“ママ”・モートン(クイーン・ラティファ)

ロキシーとヴェルマが入ることとなった刑務所の、女性看守長。

謝礼を渡せば様々に便宜を図ってくれる、裏ボスのような存在です。

 

エイモス・ハート(ジョン・C・ライリー)

ロキシーの夫です。

浮気されてもなおロキシーを愛しており、裁判費用を工面するなど、彼女のために奔走します。

 


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物語のカギとなる、殺人事件と裁判を解説

ロキシーの罪と罰

映画の冒頭にある、ロキシーがヴェルマのステージを見ているシーン。

そこから伝わってくるのは、ロキシーのスターに対する強い憧れです。

 

自分も大きな舞台に立ち、歌い、踊り、拍手喝采を浴びたい。

 

とはいえ、ロキシーはごく普通の主婦でしかありません。

クラブのダンサーや歌手になるなんて、程遠い夢で終わるはずでした。

 

そんなロキシーに近づいてきたのが、音楽業界にツテがある、という男性。

彼に気に入ってもらい、自分を売り込んでもらえたとしたら。

諦めるしかなかった夢も、実現できるかもしれない。

 

一気に膨らんだ期待が、ロキシーの運命を大きく変えました。

騙されていたと知って激昂し、男性を殺害してしまうロキシー。

軽率な行動をしていたとはいえ、流石に同情してしまいます。

 

しかし、このスキャンダルまでも利用して、ロキシーはなおも華やかな世界を目指そうとします。

底知れないハングリー精神と承認欲求は、実に恐ろしいと感じます。

 

自分の罪を省みなかったロキシーにとって、最大の罰。

それは、人々の関心がいとも簡単に別のスキャンダルへと移り変わったことだといえます。

 

ロキシー裁判の見どころ

ロキシーの裁判で、検察側の証拠として提示されたのが、日記帳です。

 

これはママ・モートンのもとに、匿名で送られてきたものでした。

ロキシーが浮気相手に対して殺意を持っていて、反省もしていない、と思われる内容。

無実を訴えるロキシーにとっては、致命的な物証でした。

 

このままであれば、ロキシーは死刑になってしまったでしょう。

 

追い詰められたところで、ビリーはしっかりと勝利への布石を用意していました。

彼は、日記の文面に法律用語が多用されていることを指摘。

 

一般人であるロキシーに、法律の知識などあるとは思えません。

つまり、日記は検察側がねつ造したものなのではないか、という主張に繋げたのです。

 

一度、裁判員や民衆にロキシーのマイナスイメージを抱かせ、それを鮮やかにひっくり返す。

ロキシーは、極悪非道の女から、情状酌量の余地ある女性へと、転身を遂げます。

 

ロキシーを勝利させた、この劇的な展開。

全てはビリーの作戦通りでした。

そう、日記をでっちあげ、ママ・モートンに送り付けたのは、他ならぬ彼だったのです。

 

観客も騙しきるビリーの手腕には、驚かされること、間違いありません。

 

2人の女が得たものとは

「シカゴ」の主人公は、2人の女性です。

ロキシーとヴェルマ。

 

当初はファンとスターのように、2人の立ち位置には大きな差がありました。

しかし物語が進むにつれ、ロキシーはのし上がるための方法を学び、大胆に実践していきます。

 

恐れ知らずに突き進むロキシーによって、ヴェルマは追い落とされ、焦り、苛立つばかり。

その姿には、かつての輝きを見ることはできません。

ただ、簡単には引き下がらないところが、ヴェルマらしい強かさを表しています。

 

ライバル同士でありながら、2人には大きな共通点がありました。

 

「私を見て」という、果てのない欲望。

有名になることを望み、そのためならなりふり構わないスタンス。

 

ここが、ストーリーの魅力をさらに広げてくれています。

 

他方で、男性陣も重要な役割を果たしています。

 

エイモスは作品中でただ一人、愛情を原動力に行動しています。

彼の苦労は報われず終わってしまうのですが、人間の良心を少しでも信じたくなる存在でした。

 

対照的に、主人公たちを弁護したビリーは、どこまでも自分の利益を追求しています。

彼にとって報酬さえあれば、クライアントの事情も、正義も悪も、何一つ知ったことではないのです。

 

ロキシーとヴェルマでさえ、ビリーの掌で踊らされていたと言っても、過言ではないかもしれません。

 

シカゴという街は、犯罪さえもエンターテインメントに書き換え、大衆を沸き立たせます。

 

1発の銃弾から始まった女同士の争いは、それぞれをひと時のスターへと押し上げました。

 

人気という名の蜜。

その味を覚えてしまったがために、2人は永遠に満たされることのない欲望の世界で、ショーを繰り広げていくのでしょう。

 

まとめ

映画「シカゴ」は、罪を犯した人間が正しく裁かれることもなく、むしろ表舞台に返り咲く展開を迎えます。

その皮肉な物語によって、対立する女性2人の美しさ、恐ろしさが際立っています。

 

加えて、セクシーなダンスとミュージカル曲が、目と耳の両方を楽しませてくれます。

 

「シカゴ」がヒットした理由は、ミュージカルにあまり馴染みのない層も入り込みやすい演出と脚本にあったのではないでしょうか。

 

 

ロキシーとヴェルマのステージが気になる方へ。

ぜひ観客席からじっくりと御覧ください。

 


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