この記事では、テレビ版『トランスポーター ザ・シリーズ』の第2話、『敵からの贈り物』についてご紹介します。
シーズン1の全体像やレギュラーキャストの情報は、下の記事でご紹介しています。合わせてご覧いただければ幸いです。
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さて、第2話の目玉は、これまでうやむやだったフランクの過去が、トランスポーター史上、初めて具体的に描かれるという点です。
しかも、「どんな状況でも活路を切り開く、頼もしいフランク」というイメージを裏切る展開に!
やっぱり映画版とはひと味違う、そんな楽しみが今回も待っていました。
目次
第2話『敵からの贈り物』の基本情報
ストーリーを一言でいうと
過去の作戦でフランクに見捨てられたジミーが、巡ってきた有利な立場を利用して、フランクに仕返しをする物語です。
制作関連の情報
シーズン1 2012年-2013年
(英)Payback /(仏)Frères d’Armes /(独)Vergeltung!
監督:ブラッド・ターナー / ブルース・マクドナルド
ストーリー:アレクサンダー・ルーメリン / ジョーゼフ・マロジ / ポール・ミュリー
台本:ジョーゼフ・マロジ / ポール・ミュリー
アクション監修・振付:シリル・ラファエリ
アクション監修アシスタント・振付:モハメッド・エラチ
監督のブラッド・ターナーは、アシスタント時代も含めると、本話制作当時で、すでに30年以上も経験のあるベテラン監督です。
日本でもおなじみの作品も多数監督しているので、皆さんもどこかでお世話になっているかもしれませんね。
もう一人の監督も同じくベテランの、ブルース・マクドナルド。
ロードムービー『ロードキル』でトロント国際映画祭の Best Canadian Feature Film賞 を受賞した人です。
噂によると、その賞金で「デカいハシシ(大麻製品の一つ)を買う」みたいなことを公言したために、大いに汚名を馳せたという強者のようです。
あらすじ
今回のアバンタイトルも、カーアクションを観て楽しむといった内容ですので、ここでは、本編のストーリーを追っていきたいと思います。
今回はホテル・コンコルド・ベルリンの、エレベーターホールから物語が始まります。
プロローグ
フランクの元戦友ジミーが、ホテルのエレベーターホールでフランクを見かけます。
しかし、電話をしていたフランクはジミーに気づくこともなく立ち去っていきます。ジミーはマフィアのボス、セルゲイと会うためにホテルに来ていたのでした。
セルゲイは、以前のジミーの失態に釘を刺しつつも、ヘロイン調達の仕事をジミーに任せます。そして、代金の運び屋は「アウディにしか乗らないイギリス人」だとジミーに伝えます。
6年前の出来事
ジミーは、フランクがアウディに乗ってホテルに来ていたことを、連れのアデラインから聞きます。
今回の代金の運び屋がフランクだということを察したジミーは、忘れがたいフランクとの過去を、アデラインに話してきかせるのでした。
それは6年前、特殊部隊の仲間、フランク、ジミー、デヴォン、マイルス、デイブの5人で実行した、人身救出作戦での出来事でした。
作戦が失敗し、撤退することになったフランクの部隊ですが、身動きがとれないジミーだけ置き去りにされたのです。
そのことを今も恨んでいるジミーは、巡ってきた有利な状況を利用して、フランクに仕返しをしようと思い立ちます。
濡れ衣を着せられるフランク
取引の日。
フランクはジミーが仕組んだ偽の襲撃を受けて、ブツはおろか、依頼品の現金も奪われてしまいます。
その襲撃には、マイルスやデヴォンも参加していました。
フランクは、自分が殺されなかったことから、襲撃犯に濡れ衣を着せられようとしていることを察します。
ジミーはセルゲイと連絡をとり、運び屋はフランク・マーティンというプロの殺し屋で、仲間もブツも現金も、すべて失ったと、偽りの報告をします。
セルゲイは、ジミーに現金とブツを探し出すように指示します。
取引の場所に現れたフランクを陥れるため、ジミーがライフルで狙撃をするシーンがあります。
なんか妙に様になってる気がするジミーなんですが、実は、ジミーを演じるダニエル・ファーザーズは、第38カナダ旅団群のロイヤル・レジャイナ・ライフルズ連隊に所属していた元兵士。しかも、階級は大尉ということで、まったく侮れません。
退役後も、非常勤のインストラクターとして仕事をしているそうなので、ライフルを持つ姿にも、余裕が感じられたわけですね。
踊らされるフランクとセルゲイ
依頼品を失ったフランクは、カーラが受けたという不可解な内容の電話に従って、ホテル・グラシエンヌに向かいます。
ブツはそこにあるということでしたが、指定された部屋には何もありませんでした。
ジミーは人手不足を理由に、フランクの居場所をセルゲイに伝え、セルゲイの手下達をホテル・グラシエンヌに向かわせようとします。
セルゲイもジミーのだらしなさにいい加減に頭にきたようで、フランクを始末したあと、ジミーを連れてくるように部下に指示します。
フランクはホテルでセルゲイの手下たちに襲われますが、アウディに乗り込み、どうにかまいて逃れます。
カーラの調査結果から、ホテル・グラシエンヌの部屋を借りたのが、ジミーだということをフランクは知ります
フランクはバーを営む旧友のサムに会い、ジミーがポツダム市にある隠れ家に潜んでいること聞き出します。
そして、ジミー側ではマイルスが裏切り、フランクがジミーの隠れ家に向かったことをセルゲイに知らせます。セルゲイもまた、手下達をジミーの隠れ家に向かわせるのでした。
・ ・ ・
これで、本話の最終決戦の条件が整いました!
過去に見捨てたことのあるジミーと再会するフランクですが、一体どんなことが起こるのか気になります。
過去の清算
フランクはジミーの隠れ家に侵入し、ジミーと拳を交えます。
拳銃を手にとりフランクに銃口を向けるジミー。そこに、デヴォンやマイルスも加わって、6年前の作戦で起きたことが再び語られます。
しかし、マイルスが説明したデイブの死因が、フランクが知り得た情報と矛盾していることが判明します。
撤退せざる終えない状況に追い込まれたのは、実は、マイルスの内通によるもので、デイブはマイルスによって殺害されていたのでした。
ジミーはマイルスを撃ち殺します。
しかし、それでもフランクへのわだかまりは消えるわけではありませんでした。
銃を下ろさないジミーに対して、フランクは犠牲を最小限にするための仕方のない選択だったと説明します。
ジミーは、たとえ全員が死ぬことになっても、自分なら絶対にフランクを見捨てるようなことはしないと言い切るのでした。
しかし、デヴォンの助けもあり、ジミーは復讐を諦めます。
最後までジミーにはめられるセルゲイ
フランクは依頼品のバッグを取り戻し、その場を後にします。
しかし、セルゲイの手下達に隠れ家が襲われるのをみて、フランクはジミー達を助けに戻ります。
隠れ家で激しい闘いを繰り広げる男達。しかし、最後に生き残ったのはジミーとフランクだけでした。
一方、ホテルにいたセルゲイは、ジミーがリークしていた情報によって、中央情報局管理の下、警察に逮捕されます。
かくして、ジミーは当面の安全を確保し、ブツを持って逃げることに成功したのでした。
ジミーは奪ったセルゲイの金を、襲撃に協力したメンバーに手渡していました。
つまり、フランクがジミーから回収した現金は、相当目減りしていたはずです。
セルゲイが逮捕されなかったら、フランクも相当困ったコトになったはずですね。
登場人物の紹介
では、改めて登場人物達をご紹介致します。
フランク、カーラ、ディーターなど、レギュラー陣の紹介は、下の記事で行いましたので、ここでは割愛したいと思います。
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旧友 ジミー
俳優ダニエル・ファーザーズ
フルネーム:ジミー・リーヴス
イギリス軍の特殊空挺部隊(SAS)に所属していた元兵士。フランクとは同部隊で兄弟のような関係でした。
あらすじでも書きましたが、演じるダニエル・ファーザーズは、軽歩兵連隊に所属していたガチの元兵士です。
また、特殊空挺部隊については、このあと「本話を楽しむためのトリビア」でご紹介したいと思います。
ジミーの連れ アデライン
女優マリーナ・ツェヴァ
ジミーがフランクと出来事を語り聞かせる女性です。
ゲストスターとしてはクレジットされていませんでしたが、男ばかりでは寂しいのでご紹介します。
それに、ジミーとのベッドシーンで、少なからず本話の見どころも提供してくれたアデラインです。
演じるマリーナ・ツェヴァ(Marina Tseva)は、ウクライナのキエフ生まれ、カナダ育ちの女優とのこと。
残念ながら日本ではあまり知られていないようで、名前のカタカナ表記をどうするかさえ迷ってしまいました。
露わとなった乳房も魅力的ですが、かわいらしい商売女といった趣のアデラインを、印象的に演じていたと思います。
マフィアのボス セルゲイ
俳優マーク・イヴァニール
フルネーム:セルゲイ・ザロフ
ジミーにヘロインの調達を依頼します。
演じるマーク・イヴァニールも、マリーナ・ツェヴァと同じウクライナ生まれのようです。
こちらは、チェルニウツィー市出身とのことで、映画『ブラックスワン』や『ジュピター』などで人気の女優、ミラ・クニスと同郷です。
映画、テレビ、ビデオゲームと数多くの作品に出演しているのが印象的な俳優です。IMDbによると、本話放送時の2012年だけで、少なくとも10作品にクレジットされています。
本話ではジミーを信頼したばっかりに、踏んだり蹴ったりの目に遭うセルゲイを淡々と演じていました。
ホームページもあるのが嬉しいところです。第一話のレイチェル・スカーステンほどではないにしろ、デモリールが豊富にアップされています!
ホームページはこちらです。
https://markivanir.com/
今回のアバンの魅力
今回のアバンタイトルの見どころは2つです!
まずは、なんといっても『The Hireシリーズ』のガイ・リッチー監督編『Star』を彷彿とさせるカーアクションが必見です。
『Star』ではクライヴ・オーエンがBMWを運転し、高飛車な態度のマドンナをバックシートで転がしまくってました。
それを真似たのが、映画『トランスポーター』でのフランクと強盗3人組のシーンですね。
そして本話では、タクシーと勘違いして乗り込んできた横柄な若者ビジネスマンを、フランクが転がしまくる展開になっています。
空き地を使って、男をぎゃふんといわせるためだけのドライビングなのですが、逆に道路のような制約がない分、テンポの良い超絶ドライビングの応酬になっていて単純に楽しいです。
0-100km/h加速が5.1秒のアウディA8ということもあり、迫力があります。
日本車ではチューンを施したフェアレディZが同じぐらいの加速性能を持つ車ですので、アウディA8の加速はバカに出来ませんね。
ところで、今回転がりまくったのはジェイミー・スピルチャックという俳優です。
マドンナに比べると、さすがに負けてしまいますが、それでも加速していく車の中でそわそわしていくシーンは見ていて楽しいです。
人気ドラマ『SUITS』を観ている人も多いのではないかと思いますが、シーズン1でハーバード大学の同窓会に出席したマークを、同窓ではないと看破していたのが、この人でした。
・ ・ ・
さて、もうひとつの見どころはカーラとフランクのやりとりです。
二人のやりとりを日本風に置き換えてみると、ちょっと面白いんです。
カーラは、アバンでの仕事でつかうフランクの偽名を「ミスター・スミス」ということにしていました。これは、ありきたりな名前「ジョン・スミス」を指す言葉でもあります。
日本風に言えば「今回のあなたの名前は、山田太郎さんよ」というワケです。
フランクも「冗談だろ?」と文句をつけたくなるわけですね。
最後はしっかりオチもつけて、ますます充実したアバンでした。
各国のタイトルを比較してみよう
各国で放送された「ザ・シリーズ」ですが、各国ではどんなタイトルをつけているのかを、ここで確認してみましょう。
本話の日本語タイトルは「敵からの贈り物」でした。実はこのタイトルの意味がよく分からないんです。
贈り物と言えば、セルゲイのお金とブツを手に入れたジミーの視点かと思います。
しかし、騙しはしましたが、ジミーから見てセルゲイは敵ではなく、仕事をもらった相手です。
今回のジミーの敵は、どう考えてもフランクだと思うのですが、そのフランクがジミーに何か塩を送ったわけでもないですし・・・
それとも、フランクがビシュケクの仕事で得たという、治安当局の資料のことでしょうか?
一応、そのおかげでマイルスの嘘を暴けたので、かつての敵(治安当局)からの贈り物と言えないこともありませんね。
もしそうだとしても、それはそれで、超分かりづらいです!
そんな、もやもや感のある日本語タイトルですので、ここは他国版のタイトルに期待したいところです。
では、見てみましょう。
英語「Payback」
意味:仕返し、報復
仏語「Frères d’Armes」
意味:戦友
独語「Vergeltung!」
意味:報い、仕返し、復讐
第1話はバラバラなタイトルでしたが、今回は似たようなのもありますね。
英語版はいうまでもなく、ジミーの仕返しのことですね。
ドイツ語版も「仕返し」とも訳せますが、「報い」という意味もあるようでした。
そう捉えると、フランクが過去にした判断の「報い」ともとれますし、さらには最後に逮捕されたセルゲイの「報い」ともとれます。
より深い意味合いを帯びているタイトルかもしれません。
フランス語版の「Frères d’Armes」は、映画『バンド・オブ・ブラザース』の仏語タイトルともなった「戦友」という意味の言葉です。
そういえば、本話でもフランクとジミーの関係を「ブラザー」という言葉で表現していました。
いずれにしろ、どれも日本語版よりわかりやすいですね。本話の最後の展開を考えると、私は「戦友」に一票です。
本編の見どころ
では、今回の本編の見どころをご紹介します。
仲間を見捨てたフランクの過去
冒頭でも書きましたが、今回はなんといっても、フランクの過去が具体的に描かれた作品という点が魅力です。
しかも、私達のフランク像を覆すような「仲間を見捨てた」過去でしたね。
そんなフランクとジミーが再会して対峙する場面は目が離せません。
ジミーが「俺は全滅してもお前を見捨てない!」と言い切るシーンは、見捨てたフランクとの対比も効いていて、観れば観るほど見応えがあります!
カーチェイスはオフロード!バギー vs ATV
今回はフランクもバギーに乗り換えて、オフロードでカーチェイスを繰り広げます。
しかし、アバンタイトルのアウディを使った豪快なカーアクションに比べると、スピード感に物足りなさを感じるかもしれません。
トランスポーターファンなほど、高級車を使っての贅沢なカーアクションに慣れ親しんでいると思いますので、そんな舌の肥えた人には、もしかしたら、イマイチかも?です。
ちなみに「バギー」という言葉ですが、日本では、フランクが乗っているバギーも、追いかける方のバギーも、「バギー」と呼んでいます。
しかし、海外では、フランクが乗っている方が「バギー」で、追いかける方は「ATV」と呼ばれています。
自動車由来がバギーで、オートバイ由来がATVといった感じですね。
こちらがバギーです。
そして、こちらはATV(日本ではバギー)です。
ATVは「All-Terrain Vehicle」の頭字語で、「全地形対応の乗り物」という意味です。確かに、そんな感じがしますね。
今回のセクシーショットはジミーのお尻
今回は、アデラインのおっぱいにも、ついつい目が行っていまいます。
ですが、迫力という観点では、ジミーの白いお尻に軍配が上がるかと思います。
演じるダニエル・ファーザーズは、元兵士という以外にも、ラグビーやロデオの一種目「ブル・ライディング」をやっていた人物。
樽のような胴回りとヒップの迫力は、伊達ではないようです。
ちなみにブル・ライディングはこんな感じのものです。
ジミーが拳銃を持つシーンでは、まるで拳銃に重さがないかのように軽々と持っていて、ちょっとおもちゃっぽく見えました(実際おもちゃなんでしょうけど・・・)。こんなので鍛えた体なら、当然だったのかもしれません。
本話を楽しむためのトリビア
「フランクの過去」これまではどう描かれた?
本話では、イギリス軍の特殊空挺部隊(後述)に所属していたという設定のフランクでした。
では、これまでのトランスポーターで、フランクの従軍経験がどう描かれてきたのか、ちょっとまとめてみたいと思います。
映画『トランスポーター』
「ブロンズスターメダルを授与された米軍の兵士」
ヒロインのライが、米軍の認識票(ドッグタグ)や勲章(ブロンズスターメダル)を手に取っていました。また、画面では確認できませんでしたが、小道具として「ARMED FORCES THE UNITED STATES」と書かれたIDカードが作られています。
たとえIDカードが見えなかったとしても、ドッグタグは米軍も採用している長方形タイプでした。なので、まん丸な円形タイプを採用している、イギリス軍でないことだけは確かです。
映画『トランスポーター2』
「精鋭特殊部隊の隊長を5年務めた、偵察と掃討作戦のスペシャリスト」
連邦保安官がジェファーソンに説明する場面で、フランクの過去に言及されてました。ただ、どの国の兵士だったのか、その明確な説明はありませんでした。
映画『トランスポーター3 アンリミテッド』
特に描写なし
こうしてみると、その時々の状況で、いいように設定してきた感じに思えてきます。
特殊空挺部隊(SAS)って?
イギリス陸軍の特殊部隊、「The Special Air Service」のことです。
「空挺部隊」という言葉は、空中から敵陣地に侵入する「地上部隊」のことですので、空軍ではなく、陸軍の部隊になります。
ただ現在は、空挺部隊のみならず、海挺部隊、偵察部隊、山岳部隊に分かれて、破壊工作以外にも、要人警護を行ったり、本話のように人身の救出作戦も行う部隊だそうです。
なんか一般的な用語に聞こえますが、「特殊空挺部隊」というだけで、まずはイギリスの特殊空挺部隊を指すというところが、その部隊のすごさを物語っていますね。
参考 特殊空挺部隊ウィキペディア徽章はこれです。
リボンに書かれた言葉「Who Dares Wins」は「思い切って挑む者が勝利する」という感じでしょうか。
SASの選抜試験では、200名が参加して、大部分がすぐに脱落するそうです。
フランク、ジミー、デヴォン、マイルス、デイブの5人は、鍛えられた兵士の中でも、さらに上をいくタフで優秀な人間だったんですね。
・ ・ ・
『トランスポーター』シリーズは、単純にフランクのアクションやドライビングが楽しい作品でもありました。
しかし、こうして過去の部隊が具体化してくると、フランクのイメージがまた変わって来ます。
これまでのように、あまりリアルに想像出来ない方が、娯楽作品としては良かったという考え方もありそうですね。
ビシュケクってどこ?
フランクがマイルスの嘘を暴くことができたのは、ビシュケクでの仕事のおかげでした。ビシュケクとはキルギス共和国の首都です。
写真に見える美しい山脈(アラタウ山脈?天山山脈?)が、中央アジアっぽさを感じさせます。
中央アジアなので、フランスからはかなり遠いですね。Googleマップでは、ニースから6,500km、車で78時間ということです。
フランクは2年前のその仕事で、「旧情報部」の資料の中からデイブの写真を見つけたと言っていました。
ということは、ルール3「荷物は開けない」があるので、そのときはまだ特殊部隊にいたということでしょうか?
いや、それよりも気になることが・・・
キルギス共和国は1991年にソビエト連邦から独立した国です(当初はキルギスタン共和国として独立)。なので「旧情報部」というと、ソビエト連邦時代の情報部だと思っちゃいます。
その旧情報部に関する資料にデイブの写真があったということは、フランク達の作戦はソ連崩壊前の話になっちゃいますね。
さらに、6年前の出来事だとジミーが言っていたので、そうなると、本話も90年代の話になってしまいます。
90年代の話なら、アウディA8もまだこんな顔つきじゃないとおかしいはずですね。
ここは、あんまり考えすぎない方がよさそうです・・・。
観た後も楽しんじゃおう!舌の肥えた自分に喝!バギー体験
さて、観た後も、作品にちなんだことで楽しもうというプランをご紹介します。
「本編の見どころ」でもご紹介しましたが、本話の「カーチェイス」はオフロードのバギーでした。
これまで、BMW、アウディ、さらにはランボルギーニも投入して、かっ飛んだシーンを作りあげてきた『トランスポーター』シリーズだけに、バギーでも空中戦が繰り広げられるぐらいの迫力がほしかったところではないでしょうか?
そんな謙虚さを忘れてしまった自分に喝を入れるためにも、本物のバギーで「いかに撮影が大変なものか」を体験してみるのも一興です。
大人はもちろん、小学生でも運転を楽しめるバギー体験サービスもありますので、ご家族で出かける際のプランとしても楽しそうです。
そこら中にあるわけではないのが、難点ですが・・・。
日本全国の四輪バギー体験・ツアー
https://activityjapan.com/search/buggy/
まとめ
最後まで読んで下さいまして、ありがとうございます!
では、第2話「敵からの贈り物」について、ざっとおさらいしていきましょう。
制作関連
● 二人のベテラン監督がタッグを組んで制作した回
● 日本語タイトルの「敵からの贈り物」は、その捉え方が難しい
ストーリー
● 過去の作戦でフランクに見捨てられたジミーが、フランクに仕返しをする物語
キャスト
● ジミーを演じたダニエル・ファーザーズは、ラグビーやブル・ライディングを好む、カナダ陸軍の大尉だった
● セルゲイを演じたマーク・イヴァニールは、テレビからビデオゲームまで、かなり多くの作品に携わっている
● アデラインを演じたマリーナ・ツェヴァは、日本語の情報がまったくないので、カタカナ表記は本ブログ独自のもの
アバンタイトル
● 『The Hire』シリーズの『Star』編をモチーフにしたカーアクションが面白い
● フランクの偽名は、日本制作なら「山田太郎」だったはず
本編の見どころ
● トランスポーター史上、はじめて具体化されたフランクの過去が目玉
● セクシーショットは、インパクトという点で、アデラインよりもジミーに軍配
トリビア
● ステイサム版のフランクは元アメリカ陸軍所属、一方、ヴァンス版は元イギリス陸軍所属
● 特殊空挺部隊(SAS)は実在する特殊部隊で、本作のように人身救出も行うことがある
● オートバイから派生したバギーは、海外では「ATV(全地形対応車)」という
● ビシュケクは、イギリスからもフランスからも遠く離れた、中央アジアのキルギス共和国の首都
です。
第1話のお色気路線が踏襲されるのかと思っていましたが、その期待は裏切られ、今回は男達がメインの物語でした!
一筋縄ではいかなそうなシリーズ展開に、逆に期待感が高まります。
関連作品
(1)『トランスポーター』
映画『トランスポーター』シリーズの第一作目、フランク役はジェイソン・ステイサム
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(2)『トランスポーター2』
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アクションシーンはもちろん、BMW735iとアウディA8の比較や、タルコニ警部の料理話まで、映画の魅力をたっぷりお伝えします。
(3)『トランスポーター3 アンリミテッド』
映画『トランスポーター2』の続編、フランク役はジェイソン・ステイサム
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(4)『トランスポーター ザ・シリーズ ニューミッション』
TVドラマ、シーズン2、フランク役はクリス・ヴァンス
(5)『トランスポーター イグニション』
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(6)『The Hireシリーズ』
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