ネトフリ限定公開「泣きたい私は猫をかぶる」のネタバレ記事 閲覧注意

Netflixで限定公開されている、アニメーション映画『泣きたい私は猫をかぶる』

公式サイト:https://nakineko-movie.com/

普段は明るくふるまっているけれど、本当は素直になれない少女が成長していく物語。

複雑な家庭環境と恋がテーマになっていて、人と向き合うことの大切さを教えてくれます。

 

猫が沢山出てくるので、猫好きの方にもおススメの作品です。

その通称”泣き猫”をネタバレを含めながらご紹介したいと思います。

 

以下の内容はネタバレを含みます。閲覧の際にはお気を付けください。

あらすじ

なんだか悲しくなってきたよ

夏祭りの日、ムゲは母親に会い、再婚を父に言い含めてほしいと詰め寄られる。

ムゲは断り、脇道に逸れる。そこで猫店主と会い、人間が被り一回転すると猫になるお面を貰う。

 

その夜、ムゲは好きな同級生・日之出と出会う。

そこで一緒に雨宿りをして夢のような時間を過ごしたムゲ。

しかし、ムゲは猫の姿で、日之出はムゲと認識していなかった。

 

それから、ムゲは学校で日之出でに猛アタックをかけていたが、あまりにしつこすぎる様に日之出からは無視をされていた。

 

日之出に冷たくあしらわていると知っているムゲだったが、学校から帰ると猫に変身して会いに行くのだった。

猫になったムゲは「太郎」と呼ばれ、学校とは打って変わって甘やかされていた。

 

ある日、渡り廊下で日之出の悪口を聞いたムゲは、腹が立って大声で文句を言い、その場から飛び降りてしまう。

下にあった木のおかげでかすり傷で済むものの、更に文句を言おうとするムゲ。そこに一部始終を見ていた日之出が止めに入る。

 

飛び降りた時にお弁当がこぼれ出てしまったムゲに、責任を感じた日之出が自分のお弁当を分けると提案する。

喜びのあまり、屋上から味の感想を大声でムゲは叫んだ。

 

 

それをきっかけに、ムゲは日ノ出と距離が近くなったように思った。

 

その日も猫になって日之出に会いに行ったのだが、日之出は家庭の問題と将来の夢で悩んでいた。

力になりたいと思うムゲだったが、猫の姿では何も出来ず、かと言って人間になっても力になれないことに葛藤する。

 

そこで、手紙を書いて気持ちを伝えようとするが、同級生の男子に手紙を奪われ、からかわれてしまう。

一緒にからかわれて心に余裕の無かった日之出は、はっきりとムゲに「大嫌いだ」と言ってしまう。

 

美代はもういいや

失恋のショックから家で泣いていたムゲに、同居している父の再婚相手・薫が部屋に来る。

笑顔を取り繕って接していたムゲに「無理して笑わないでほしい」と言うのだが、笑顔を取り繕うのはムゲなりの配慮で、それを否定されたムゲは家を飛び出す。

 

日之出にも否定され、家にも居場所がないムゲは、日ノ出と雨宿りしたあの場所で一人で泣く。

 

その頃、日之出はムゲの手紙を読み、ムゲを思い返して、実はムゲに励まされていたのだと自覚し、太郎と同じ匂いのする彼女を好きになり始めていることに気がつく。

 

翌日まで猫の姿で日之出の部屋にいたムゲは、人間でいることを諦めてしまい、人間の面が剥がれ落ちる。

すかさず猫店主が人間の面を奪い、ムゲは人間に戻れなくなってしまう。

 

その頃日ノ出とムゲの親友の頼子は、学校に来たムゲの家族により、ムゲが行方不明だと知る。

頼子は日ノ出達に、ムゲの母親が出ていった当時のことを語った。ムゲは辛いことを表に出さないが、本当は傷付いているのだと。

日ノ出と頼子は、学校を抜け出してムゲを探しに行く。

 

その頃、ムゲの父親と薫は家に帰り、家に来ていたムゲの実の母親と薫で女の戦いを勃発させていた。

 

家出したムゲを探す人々。

その様子を猫の姿で眺めるムゲは、自分は思っているより大切にされていることを知る。

 

しかし、ムゲは段々と猫に近づき、人の言葉が分からなくなる。

 

人間に戻りたいの!

数日後、学校にはムゲの姿があった。しかしその正体は、ムゲの顔を借りた、薫の飼い猫のきなこだった。

きなこの目的は、薫を幸せにするために薫の子供になることだった。

 

猫店主から、次の夏祭りの日(今日)ムゲは完全に猫になると予告される。

ムゲはどうにか人間に戻ろうと猫店主を追いかけ、猫だけが行ける猫島へと行く。

 

人間ではきなこの代わりにはなれないことに気がついたきなこは、日之出と共に猫島へ行く。

日ノ出が自由に動けるようにお面をはめたところに、猫店主の罠にかかり閉じ込められてしまう。

 

ムゲは猫店主を探す内に、猫店主に猫にされ寿命を奪われた人々の集まる酒場へ訪れる。

そこへ猫店主が現れ連れ去られかけるが、常連客に助けられて日之出を助けに向かう。

 

無事合流して、きなこはムゲに人間の面を返すが、幸せな将来を想像できないムゲは人間に戻れない。

 

再び猫店主が現れ、連れ去られるムゲ。

追いかける日之出の姿を見て、帰らなければという思いを強くし猫店主から逃げ出すが、すぐに捕まえられ、寿命を奪われかける。

 

必死に抵抗するムゲと日之出。そこへ、酒場の常連達ときなこが現れ、猫店主を抑え込む。

 

ムゲは人間に戻って、家族や周りの人間と向き合って、人として生きることを選んだのだった。

登場人物の説明

笹木美代(ムゲ)

「無限大謎人間」からムゲというあだ名で呼ばれている。

母親が小学生の時に家から出て行き、父親と父の再婚相手の薫と生活をしている。

猫店主に貰った仮面を付けて一回転することによって猫になれる。

気丈夫な性格だが、学校では変人として扱われ、家では新しい家庭を疎遠にしている。

 

日之出賢人

ムゲの同級生。

祖父が陶工をしており、将来は後を継ぎたいと思っているが、家計が苦しく閉めることになる。

 

猫店主

猫になりたい人間には猫の顔を、人間になりたい猫には人間の顔を渡し、人間から寿命を奪う。

言葉巧みに人の心を惑わし、人間を猫にしようとする。

 

深瀬頼子

ムゲの小学生からの親友。

 

水谷薫

ムゲの父親と結婚予定。

難しい年頃のムゲと歩み寄ろうとするが、ムゲは壁を作って避けてしまっている。

きなこという猫を学生の頃から飼っている。

 

きなこ

薫の猫。

薫を幸せにしてあげる為に、ムゲになり変わり薫の子供として生活しようとするが、自分を探す薫を見て考えを改める。

 

わかりにくい点を解説

ムゲの家庭

ムゲは小学生の時母親が家を出て行き、母親に捨てられた子供として学校でいじめられていた。

考察

現代の子供は対立することを避ける傾向があるそうですが、ムゲは家族と、家族になろうとする人と対立することを避けるあまり、人と向き合うことをしてこなかったんですよね。

 

それはムゲだけのせいじゃなくて、ムゲを残して家を出ていった母親や、その後のムゲの心に寄り添えなかった父親のせいでもあると思うんですよね。

 

実際にムゲは、薫の優しい言葉ではなく、日之出の棘のある言葉を求めていました。

これは、自己肯定の低い人にはよくあることで、自己肯定感の基礎の多くは家庭で築かれるものです。

 

そして日之出を始めとした学校の周囲の人間も、無限大謎人間と呼ぶことで、ムゲを理解しようとしていなかったし、ムゲも明るく振る舞って、正に”猫を被る”ことで自分を守っていたんですね。

感想

なんと言っても、背景がとても丁寧に、立体的に作られていて、どのシーンを切り取っても綺麗なんですよね。

立体的に作られていることで、自然と画面に引き寄せられるような感覚があります。

 

主題歌と挿入曲は今流行りの、ヨルシカさんの「花と亡霊」。何を隠そう、筆者はヨルシカさんのファンで、YouTubeにMVが配信された時から絶対に泣き猫を見ようと決心していました。

優しい歌声が、悲しいムゲの心に寄り添うようで、物語をグッと良くします。

 

声優さんも豪華で、主人公であるムゲ役の志田未来さんは女優としてはもちろん、『借りぐらしのアリエッティ』でアリエッティ役を演じたこともあるくらいに、声優としても申し分ない実力を持っています。

 

日之出役の花江夏樹さんは、今大流行中の『鬼滅の刃』竈門炭治郎役を始めとした数々の役を務める超人気声優で、YouTuberとしても人気です。

 

それだけではなく、たった数回しか話さないような登場人物に超人気声優があてがわれていたり、もちろん主要人物達も声優界の大御所だらけです。

 

劇場公開ではなく、Netflixの限定公開なのが不思議なくらいに、手間暇と熱意の入った作品です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

タイトル通り、かわいい猫からブサ猫まで、様々な猫が出てくるので、猫好きな方にもおすすめの作品です。

是非、ご覧いただければと思います。