歌舞伎町を舞台にシャーロック・ホームズの世界観が繰り広げるアニメ『歌舞伎町シャーロック』
独特の世界観で起こる様々な怪事件をお馴染みのシャーロックとワトソンのコンビと探偵長屋の面々が解決していきます。
「あの町 この町 日が暮れて かぶく この町 ネオンが灯る
金貨銀貨が 欲しければ 相手出し抜き 謎を解け
集う長屋は 曲者ぞろい 人呼んで 探偵長屋と申します」
あらすじ
斬り裂きジャック
歌舞伎町で探偵を営んでいるシャーロック・ホームズに依頼をするためBARパイプキャットを訪れるジョン・ワトソン。
一方、歌舞伎町では「斬り裂きジャック」の犯行が横行していた。
ワトソンは6人の探偵が集まる探偵長屋の中からシャーロックと会い、依頼を受けてほしいと頼むが、話を聞かれることもなく断られる。
偽斬り裂きジャック犯人確保の折、ワトソンは誤ってシャーロックを轢いてしまう。
それをきっかけにワトソンはシャーロックの助手をするようになる。
シャーロックがワトソンを引き連れ数々の事件を解決していたある日、シャーロックの兄・マイクロフトが探偵長屋に依頼をしに来る。
依頼内容は、モラン區長の盗まれたUSBをアイリーン・アドラーから取り返す。というものだった。
アイリーンのフェイクに見事に騙されながらも、なんとかシャーロックはUSBを手に入れる。
マイクロフトには偽のUSBを引き渡し、USBの中身を確かめようとするが、USBには鍵が掛かっていた。
アイリーンの元に被害者の耳と「メダマカエセ」というメッセージが届き、斬り裂きジャックに狙われていると知る。
斬り裂きジャックは未だにアイリーンのもとにUSBがあると思っており、その一連の行動から、ジャックの正体がUSBに入っているとシャーロックは確信する。
ハドソン夫人の勧めでアイリーンを匿うことになるシャーロック。しかし、すぐさま斬り裂きジャックにより部屋が荒らされる。
シャーロックの指示で別の隠れ家に匿われるアイリーンだったが、斬り裂きジャックに襲われ死んでしまう。(実際には死んでいないが、死んだと見せかけて斬り裂きジャックを炙り出す作戦)
隠れ家の存在は、シャーロックとワトソンとモリアーティしか知らず、アイリーンのもとにすぐさま駆けつけたモリアーティに懐疑心を抱くワトソン。
しかしそのことをシャーロックに話すと、逆にワトソンが斬り裂きジャックと繋がっていると疑われ、見切りをつけられてしまう。
モリアーティが犯人か確認するために、京極に言われてUSBを持ち出すワトソンだったが、京極は斬り裂きジャックに操られており、渡すのを躊躇うワトソンにナイフを突きつける。
シャーロックとモリアーティとアイリーンが駆けつけ、一連の流れがモリアーティの計画だったとワトソンは説明される。
シャーロック達に騙されていたことを知ったワトソンは怒り、シャーロックを殴る。
シャーロックは素直に謝り、モリアーティは謝っているところを初めて見たと驚いた。
斬り裂きジャックの正体がBARパイプキャットの常連・穂刈マキだと突き止めた一同は、逃げ出した穂刈を追い詰める。
斬り裂きジャックに殺されたモリアーティの妹・アレクサンドラは、父親のモラン區長の命令で殺されようとしていたモリアーティの代わりに殺されたことを知り、モリアーティは穂刈マキを殺す。
その時、モリアーティは、自分が一番壊したかったのはアレクサンドラで、それを横取りされて悔しかったのだと自覚する。
ジェームズ・モリアーティの目覚め
ジャック殺しでモリアーティが逮捕されて以降、謎の数字を発して自死する凶悪犯が続出する。
シャーロックは、凶悪犯の自殺はモリアーティが仕組んだことだと気付くが、告発することは出来なかった。
そんなシャーロックにモリアーティは「変わった」と評する。
そんな中、脱獄中の爆弾魔から爆破予告が探偵長屋に届き、爆破されるのはコンサート会場だと推理するシャーロック。
犯人からと思われる怪奇文を解いて爆弾を探す探偵長屋の探偵たちだったが、見つけることは出来ない。
シャーロックはモリアーティに負けを認め、爆弾を止めてほしいと頼む。
モリアーティは仲間になることを条件に、爆弾を止めると言う。
了承しかけるシャーロックだったが、ワトソンがシャーロックを止める。
モリアーティにとってアレクサンドラが良心だったように、シャーロックにとってワトソンが良心なのだと確信するモリアーティ。
爆破は止められず、会場は騒然とする。
主催者のモラン區長とモリアーティは事情聴取の為警察署に赴くことになるが、その前に家に寄ることにする。
モリアーティはモランの書斎で隠し金庫を見つける。
そしてシャーロックに、一度人を殺せば、道徳や良心といったものから開放される。と言ってモランを殺す。
一方、誘拐されたルーシーを助けたければワトソンを殺せと、モリアーティはメアリに脅しをかけていた。
メアリに呼び出されたワトソンは、すぐにモリアーティに指示されたのだと察し、殺されることを了承する。
爆弾魔とモリアーティを追うシャーロックは區庁舎に呼び出される。
死んだように見せかけていたワトソンと合流し、モリアーティを説得しようと意気込む。
シャーロックは、「探偵という生き方を示し、人の心と向き合う喜びを与えてくれたのはお前だった」とモリアーティに語る。
それを聞いてモリアーティはアレクサンドラの「この世界を愛し続けて」という言葉を思い返す。
しかしモリアーティは既に殺戮と破壊にしか楽しみを見い出せなくなっていた。
せめてもの慈悲と思ったのか、シャーロックはモリアーティの首に手をかけるが、「助けて」と言われて手を緩める。
しかし、モリアーティは自分自身がシャーロックの大事なものなのだと気が付き、ビルから身を投げて死んでしまう。
モリアーティはどこへ
ワトソンはシャーロックとモリアーティの間に入ったことで関係を壊してしまったと自分を責めて探偵長屋を飛び出し、シャーロックはショックで今まで以上に変人に、具体的に言うと全裸で生活し心ここに有らずといった風に成り果てていた。
見かねたハドソン夫人がニューヨークにいるアイリーンに連絡をとり、アイリーンが様子を見に来るが、アイリーンは自分ではシャーロックを正気に戻せないと悟る。
そんな時、謎の数字を発して自殺する殺人犯が再び現れ、モリアーティがまだ生きていると思ったシャーロックは飛び出す。
アイリーンはワトソンに会い、シャーロックを助けてほしいと頼むが、意気消沈しているワトソンは断る。
しかし、ワトソンと出会ってからシャーロックは変わったと言われ、シャーロックを自分が変えてしまったことでモリアーティとの関係を壊してしまったが、シャーロックをこの世界に繋ぎ止めたのも自分なのだと気が付き自信を取り戻す。
シャーロックを探して回るワトソンだったが、ワトソンが見つけたのは血塗れた包丁を持って死体の前に佇むシャーロックだった。
話を聞く前にシャーロックは逃げ出してしまう。
ワトソンはシャーロックは殺していないと信じ、長屋の面々にも探してほしいと頼むが、モリアーティが歌舞伎町に落とした影は深く、ほとんど助力は得られない。
それでもシャーロックを探すワトソンは、モラン邸に毎夜明かりが点いていると聞きシャーロックがいるかもしれないと訪れる。
シャーロックはいなかったが、モラン邸で家政婦をしていたカーライルから、モリアーティとアレクサンドラの話を聞く。
アレクサンドラはモリアーティの本性を知っており、それを押し止めることを生きる糧に懸命に生きていたのだと。
そしてモリアーティはこんな自分がアレクサンドラを生かしていたのだと知り、泣きそうな顔で立ち去ったと。
モラン邸から出たワトソンは、區庁舎に向かうシャーロックを見つける。
シャーロックはマイクロフトの罠におびき出され、警察に囲まれる。
ワトソンの懸命な呼びかけに応えた探偵長屋のメンバーとアイリーンのおかげで、なんとか警察の包囲網を突破するシャーロックとワトソン。
モリアーティのメッセージに気づいたシャーロックは、モリアーティの秘密基地へとたどり着く。
シャーロックとワトソンは部屋に閉じ込められ、謎解きをする。
しかしやはりモリアーティは居らず、残されたモリアーティの指示に従いシャーロックは推理落語を始める。
シャーロックは、アレクサンドラの代わりに自分がモリアーティを導いてあげていられれば、もっと時間があれば、殺人鬼にはならずにすんだかもしれないと後悔を語る。
モリアーティの遺書を見た二人は涙を流したのだった。
登場人物の説明
シャーロック・ホームズ
従来のシャーロック・ホームズと同じように探偵をしている。
極度の変人で、報酬には興味がなく、事件に興味が湧くかどうかで依頼を受ける。
落語が趣味で、事件を推理する時や解説する時には落語を繰り広げる。
落語グッズ収集にも目がない。
落語家を目指していたが、師匠から見切りを付けられ、落ち込んでいたところ、モリアーティと出会う。
偏食が激しく、ワトソンが引くような食い合わせをする。(炒飯に桃缶かけ等)
ジョン・H・ワトソン
ウエストの大学病院で医師をしていたが、モリアーティの妹・アレクサンドラを司法解剖をした時に超小型の発振器を見つける。そのことを上司に話した日から身に危険を感じ、イーストへ行きシャーロックに依頼を頼もうとする。が、シャーロックを車で轢いてしまったことをきっかけに助手をするようになる。
根っからの善人であり、困っている人は見逃せない。涙脆くてお人好しすぎるが故に、あまり人に心を許さないシャーロックが心を許す数少ない人間の一人になった。
人が良すぎるのが災いし、周りの人間関係を崩壊させてきた。そのことに負い目を感じている。
ジェームズ・モリアーティ(ジェームズ・モラン)
探偵ではないが、シャーロックの部屋とパイプキャットによく出入りしている高校生。
シャーロックと似たもの同士で親友と語る。
歌舞伎町の悪がき達の集い、遊撃隊の隊長をしている。
モラン區長の実の息子。双子の妹にアレクサンドラを持っていたが、斬り裂きジャックに殺される。
幼少期、好奇心で母親を殺している。
自分のことを「穴の空いたティーポットで、良心や道徳で満たそうとしても次々に流れ出てしまう」と評する。
アイリーン・アドラー
シャーロックも一枚食わせられる程のやり手。
アレクサンドラの家庭教師だった。アレクサンドラの死を不審に思い、USBを盗み出す。
歌舞伎町生まれで母親は死亡、父親は蒸発しており、天涯孤独。一時期ハドソン夫人が面倒を見ていた。
ハドソン夫人
BAR『パイプキャット』や探偵長屋が入っているビル『NYAU HOUSE』のオーナー。パイプキャットの店主でもある。
面倒見がよく、探偵長屋及び歌舞伎町の母のような存在。太い人脈のある歌舞伎町の中心人物。
毎話ごとに髪の色や服が変わり、オシャレ屋である。
しかしどう見ても男、もといオカマであるが、「ぎっくり腰とかじゃないのよ。あの日なの」と語るシーンがある。一体どの日なんだ。
パイプという猫を飼っている。
京極冬人
探偵長屋の探偵の一人
探偵業で大儲けをしてウエストへ行くことが夢。
しかしプライドや私情が邪魔をしてあまり活躍できない。
BARの常連の穂刈マキにぞっこんだが、マキが女性だと思い込んでいる上に、マキの正体は斬り裂きジャックで、犯行に利用されるという顛末。
その後一ヶ月間部屋に引きこもり、酷い錯乱状態に陥り入院した。
幼少期は病弱で入院生活だった。
ルーシー・モーンスタン
探偵長屋の探偵の一人。メアリの姉。
よく男性に間違われる。男顔負けに強い。
12年前に母親が亡くなり父親は蒸発したため、メアリと離ればなれになりかけたが、メアリと共に歌舞伎町に逃げ、以来二人で暮らしてきた。
たった一人の家族のメアリを大切にしている。メアリに言い寄ってくる男はとりあえず潰しておく。
面倒くさがりなメアリが率先して料理をするほどに料理が下手。
メアリ・モーンスタン
探偵長屋の探偵の一人。ルーシーの妹。
可愛らしいが歌舞伎町の女性らしくしたたかでちゃっかり者である。
自分に利がないことには基本的に首を出さず傍観しているが、ルーシーが実直で正義感な性格なため根っからの悪女というわけでもない。
ルーシー同様、姉を大切にしている。が、時々ルーシーも騙すこともある。
ミッシェル・ベルモント
探偵長屋の探偵の一人。
元警察官だったが、ギャンブルにハマり汚職に手を染めるようになり恨みを買い、妻と娘を狙われ、娘は負傷し離婚することになり、懲戒免職になる。
小林寅太郎
探偵長屋の探偵の一人。
嘘をつく時しゃくれる癖がありすぐにバレる。
元は金子組にいたが取り立てしていた漫画家を逃したため破門になった。
人情に厚く、ほだされやすい。
マイクロフト・ホームズ
シャーロックの兄で、モラン區長の第一秘書官。
基本的にポーカーフェイスの為わかりにくいが、極度のブラコンで、シャーロックの部屋に盗聴器を仕込んでいたりする。そのためシャーロックからは酷く嫌われている。
アレクサンドラ・モラン
モリアーティの妹。
病弱で家から出ることはほとんど無かったが、初めて家を抜け出してイーストへ行こうとした日に斬り裂きジャックによって殺される。
モリアーティの心が欠落していることに気が付き、モリアーティを押し止めるていた。病弱な彼女にとってそれは生きる糧になっていた。
わかりにくい点を解説
新宿區
ウエストサイドとイーストサイドに別れており、間には線路と壁がある。
往来するには壁を通らなくてはいけない。
ウエストは上流階級の住処。イーストは庶民の街に大別されている。
歌舞伎町はイースト内でも一際治安が悪い。
考察・感想
歌舞伎町×シャーロック・ホームズの世界観が独特で、キャラクターも歌舞伎町風になっていたり、原作にはないキャラや設定で、新しいシャーロック・ホームズだと思います。
むしろ、シャーロック・ホームズの名前を冠した全く別の作品とも言えますが、それ故にシャーロック・ホームズ作品を見たことがない人でも楽しめる作品だと言えます。
しかし、やはり所々にシャーロック・ホームズの面影があり、シャーロック・ホームズファンにとっても考察のしがいがある作品なのではないでしょうか。
この作品で何より独特なのが、モリアーティのアプローチの仕方です。
モリアーティといえば、原作では犯罪界のナポレオンとシャーロックが評する程に、計画的で悪辣で残忍な人間ですが、ここでは普通の、ちょっと生意気な高校生なんですよね。
それがアレクサンドラという良心を失ってから、原作に近い”ジェームズ・モリアーティ”になっていくところが見所の一つでもあります。
そして、毎話ごとの推理と話のテンポが良くて、話を個々に見ても楽しめる作品だと思います。
あらすじには載せきれませんでしたが、探偵長屋の探偵たち個々に焦点が当たる話がそれぞれあり、それがあったからこそ最後に結束を見せたところも見所です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。『歌舞伎町シャーロック』は全24話と少々長いですが、それだけに見ごたえがあり、長期休暇に視聴するのにうってつけだと思います。
是非興味を持って貰えれば幸いです。
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