『呪い子の召使い』1巻ネタバレあり感想。呪いを背負った少女と王子にほのぼのほっこり！

「変わることは勇気が要ります。
でも、この手を引くと決めたから。
あなたが呪いと生きていけるように」

今回紹介するマンガは『呪い子の召使い」です。

引用元：U-NEXT

ファンタジー風の架空の世界。
「不死」の呪いを持った少女が、「毒」の呪いを受けた王子の召使いになるお話です。
手に取ったきっかけは、なんと言っても絵が可愛い！！
「金髪碧眼のひねくれ王子」系キャラが大好きなので、表紙の王子のビジュアルに惹かれて読み始めました。
読んでみれば、もうこの二人が可愛くて可愛くて…！！

マンガを読み続けて30年。
自分でも200ページ以上マンガを書いてしまうくらい、マンガオタクの私が紹介します！

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1 あらすじ
2 『呪い子の召使い』1巻のネタバレあり感想
- 2.1 レネとアルベールの関係性がかわいい！年齢差コンビ好きにおすすめ！
- 2.2 1巻ラストをネタバレ込みで紹介！
3 登場人物
4 『呪い子の召使い』1巻のネタバレ感想ありまとめ
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あらすじ

引用元：U-NEXT

「人より少し頑丈なこと」が取り柄の少女、レネ。
ただ少し「頑丈さ」が過ぎて、周りから気味悪がられることも。
そんな彼女の前に、ギヨームという男が現れる。
レネの「生命力」に目をつけた彼は、彼女を王宮に連れて行く。
そこで言い渡されたのは、離れに幽閉されている第一王子、アルベールの召使いになること。

アルベールは幼少期に「毒の呪い」を受けた「呪い子」。
彼の呪いでこれまで3人の召使いが命を落とし、それ以来幽閉されていたのだった。

触れるだけで死に至る呪い。
内にこもりがちなアルベールに、レネは前向きに接していく。
そんな彼女にもまた、ひとつの秘密があった…。

『呪い子の召使い』1巻のネタバレあり感想

レネとアルベールの関係性がかわいい！年齢差コンビ好きにおすすめ！

『呪い子の召使い』でまず言いたいのは、とにかくレネとアルベールの関係が可愛い！！
ずっと顔がにやけっぱなしでした…！

長い間幽閉されていたこと、そして自分の呪いのことでふさぎ込みがちのアルベール。
そんな彼を、レネが最優先にして動くのが、読み手としてすごく胸にくるんですよね…！

実はレネも、「不死の呪い」を受けた少女。
おかげで彼女はアルベールの毒に倒れることなく、仕えることができるんです。
そんな事情もありながら、レネがアルベールを気にかけるのは、心から彼に寄り添っているから。

第1話。
突然謎の刺客に襲われ、切りつけられるレネ。
それを目撃したアルベールは逆上し、「毒の呪い」が暴走してしまいます。
駆けつけたギヨームにレネは、昏倒した侵入者を連れて外へ逃げて、近づくだけで毒にやられてしまうからと頼みます。
お前はどうするんだ？！　と戸惑うギヨームに、レネは笑顔で返します。

「私はアルベール様のお側に！」

ここ、胸が熱くなりました…！！
誰も近寄りたがらない呪いを持つアルベールに、寄り添うレネ。
ここからの展開も熱くて、一気に二人が大好きになってしまいました！！
幸せになってほしい。

でも、レネも明るいだけじゃありません。
彼女もまた、アルベールの存在に救われているんです。
ここもエモいポイントなので、気になる人はぜひ読んで確かめてほしいです…！！

1巻ラストをネタバレ込みで紹介！

注意

以下、1巻ラストまでのネタバレがあります！

レネが召使いになって、だんだんと前向きになってきたアルベール。

自分が呪いをコントロールできるようになれば、もう誰も自分のせいで死ぬことはない。
第一王子として、人前に出る勇気も持てるかもしれない。
そう信じて、彼は呪いのコントロールを練習し始めます。

そんなとき、アルベールの叔父・オリヴィエが、アルベールとレネを夜会に招きます。
オリヴィエは若い青年で、王の弟として国王をよく助けている人物でした。
尊敬する叔父からの招待を、悩みながらも受けることにします。

しかし、ギヨームは不審に思ってることがありました。
これまで、3人の召使いがアルベールの毒で死んでいます。
けれど、それは本当なのだろうか？
彼らを殺したのはアルベールの毒ではなく、アルベールを陥れるために、他の誰かが手にかけたのではないか？
「この宴、王子を陥れようとする奴が仕掛けてくるかも知れねぇ」
そうレネに伝えます。

また誰かがアルベールの呪いで亡くなるようなことがあれば、アルベールは幽閉では済まなくなるかもしれない。

不安の中、夜会が始まります。
アルベールの使用人として忙しく働くレネ。
そんな彼女にアルベールは、不完全ながらも呪いのコントロールができつつあることを見せます。
レネは喜びます。
しかし、アルベールから差し出されたりんごを食べたとたん、苦しみ倒れこみます。
そこに現れたのはオリヴィエでした。

「恨むならアルベールを恨んでくれよ」

一連の事件はオリヴィエの企みでした。
毒はりんごではなく、レネにほどこされた口紅に入っていました。
自分の「呪い」で毒を無効化したレネ、そして駆けつけたアルベールに、彼は語りかけます。

彼は王の弟ですが、妾の子。
国王に世継ぎが生まれたことで、自分は「用なし」とささやかれてきた。
自分も、生まれや環境というどうすることもできない「呪い」を背負っている。
それなのに、守られるのはアルベールだけ。
なんと不公平か。
オリヴィエは自分の境遇を逆恨みしていました。
アルベールを絶望させるために、これまで召使いたちを殺し、4人目の召使いのレネを手にかけようとしたのです。

追いかけてきたギヨーム、そして国王によって、オリヴィエは拘束されます。
しかしオリヴィエは最後のあがきとして、隠し持っていた特別な毒を口に含み、レネに口移しをします。
それは解毒方法はなく、死んでも身体をむしばむ「不治の毒」でした。

消えない毒に苦しむレネ。
お前のそばに居られるものなんていない、と遺しながらオリヴィエは息絶えます。
絶望感におそわれながらも、アルベールはひらめきました。

「毒を止める毒もある…。俺がその毒になればいい」

普通の毒ではアルベールの呪いで「相殺」されてしまう。
だったら、この特別な毒に打ち勝つとすれば自分の呪いしかない。

オリヴィエの発言からたどり着いた答えでした。

俺はもう、誰も守れないと決めつけたりはしない。
これからは守ると決めた。

決意を胸に、アルベールはレネに口づけをします。
目を開け、意識を取り戻したレネを、アルベールは抱きしめました。

こうしてアルベールは幽閉を解かれ、王宮へ戻ることに。
レネとアルベールは王子と召使いとして、新たな日々へ踏み出していきます。

この先も、レネとアルベールのほのぼのした暮らしは続いていきます！
続きはぜひ、読んで確かめてみてくださいっ！

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登場人物

レネ

引用元：U-NEXT

17歳。
生まれながら「不死」の呪いを受けた少女。
呪いにより気味悪がられることにもめげず、明るく前向きな性格。
仕事をクビになり求職中だったところをギヨームに拾われ、アルベールの召使いになる。

とにかく明るくて可愛いレネ。
アルベールとのコンビは、読んでいてめちゃめちゃほっこりしました！
「死なない」呪いを受けているため、けっこうひどい目に遭わされることもしばしば。
切り付けられたり、刺されたり、毒で吐血したり…。
ちょっとここがヒロインとして異色だなぁと思いました！

アルベール

引用元：U-NEXT

グロワール王国第一王子。
本名はアルベール・アンリ・グロワール。
「毒の呪い」を持つ呪い子。
2年前、3人目の召使いが亡くなってから、離れの塔に幽閉されている。

初登場時はすさんだ雰囲気のアルベール。
初対面のレネに「お前もすぐ死ぬ。役立たずは帰れ」とそっけなくします。
でもめちゃめちゃいい子なんです…！！
レネが自分の呪いのせいで死んでしまうかもと思って泣いたり、自分の幽閉が決まったとき「これで誰も殺さなくてすむ」と安堵した顔を見せたり…。
いじましいっ…！
金髪碧眼少年が大好きな私にはたまらなかったです！！
だんだんとレネを心の支えに、そしてほのかな感情も抱くようになります。
レネのちょっとした言動に赤面するのめちゃかわです。
幸せになってほしい…！

ギヨーム

引用元：U-NEXT

レネを雇い、アルベールの召使いとした人物。
王宮に勤め、アルベールのために動く。

レネとアルベールの助けとなる、大人キャラのギヨーム。
ラスト、助けに来てくれた場面は、これまでと違う雰囲気でお！　って驚きました。
巻末の番外編1はギヨームが主人公です。
彼とアルベールの出会いが描かれていて、ギヨームの心情がわかってお気に入りのエピソードです！

オリヴィエ

引用元：U-NEXT

本名はジャン・オリヴィエ・グロワール。
アルベールの叔父で、国王の弟。
都市を統治しながら、常に国王を支えている。
兄や母を亡くしたアルベールを、よく気にかけていた。

一見、完璧な王族のオリヴィエ。
その裏に、鬱屈した気持ちを抱えた黒幕でした。
アルベールを苦しめる悪役ですが、共感できるところもあるな～…と。
完璧を演じながら、自分の存在意義が見つけられず、孤独を感じていた、切ないキャラですね。
個人的にこういうキャラも大好きなので、入れ込んでしまいます…！！
兄である国王ともう少しわかり合えていたら、違う未来もあったのかなぁと想像してしまいます。