私の幸せな結婚2巻【清霞にカミングアウト!美世のゆくえは?】

 

引用:私の幸せな結婚

顎木あくみ先生原作、高坂りと先生作画の「私の幸せな結婚」(2巻)が発売されてから少し経ちました。

小説、マンガ共に人気沸騰中で「次にくるマンガ大賞2020」webマンガ部門で8位に選ばれていますね。

この巻では清霞が美世を思う気持ちが強くなっていく様子が描かれていています。

美世は、久藤家に来て少しずつ自分を取り戻していくのですが、そこへ香耶とばったり出会ってしまい、またもや元気をなくしてしまいます。そんな様子を見ていた清霞は美世を元気づけるために、ある一人の人を招きます。本当に彼女を思っていることが伝わるストーリーです。

美世もそんな清霞に自分の全てを言うのですが果たして清霞の反応はどうなんでしょう。

この巻も裏切らない2人の純愛ラブストーリーとなっています。

主な登場人物

  • 斎森美世(さいもり みよ)…異能者の家系の中で見鬼の才を持たず、実母・澄美を亡くしてからは継母・香乃子とその娘・香耶に毎日のように虐待を受けてきた。久堂家に嫁いで清霞の助けを受けながら徐々に自分を取り戻し「清霞のそばにいたい」と願うようになる。
  • 久堂清霞(くどう きよか)…異能者の中でも実力のある久堂家の息子で、帝国陸軍の対異特務小隊隊長を務める少佐でもある。誰もが振り返るような美しい髪と、男性とは思えぬほどの端麗な顔立ち。美世に次第に惹かれていく。
  • ゆり江(ゆりえ)…清霞が幼い頃から、彼の身の回りの世話をしている。美世のことを清霞の妻として接してくれている
  • 斎森香耶(さいもり かや)…美世の異母妹、香乃子の娘。見鬼の才を持ち、器量も要領も良いが美世を見下している。
  • 辰石幸次(たついし こうじ)…辰石家の次男、美世と香耶の幼なじみ。誰にでも優しく美世のことも陰ながら支えていたが、家の取り決めにより香耶の婚約者となってしまい、美世が久堂家へ嫁意でいってしまったことに後ろ髪を引かれている。
  • 辰石実(たついし みのる)…長男一志と幸次の父親。没落しかかっている辰石家に美世を嫁がせようと企んでいる。
  • 辰石一志(たついしかずし)…異能をもった実の兄
  • 五道(ごどう)…一見、おちゃらけているようにみえるが異能をもつ、清香の側近、よき理解者

あらすじ

引用:私の幸せな結婚

斎森美世は異能の家系に生まれながら、その能力を受け継がなかったため、異母妹から使用人として、とてもひどい扱いを受けていました

実の母は既に他界しているため、彼女の支えとなってくれる人はおらず、いつも一人ぼっちの美世です。しかし、そんな中でも、いつも励ましてくれていた優しい幸次に、ひそかに思いを寄せていました。

ある日、家の取り決めによって、幸次は香耶の婚約者家のとなってしまい、美世のささやかな思いが摘み取られてしまいました。

絶望してしまう美世に更なる家族からの仕打ちが待っていて、既に冷酷無慈悲と噂される久堂家に嫁ぐことになっています。そう、もはや斎森家の邪魔者として嫁に出されてしまうということです。

嫁ぎ先の久堂家の当主清霞は、他の女性と同様、美世も家柄に惹かれて嫁いできたと勘違いして、彼女に冷たく当たります。しかし美世が虐待されていた過去を知り、また真面目でひたむきな彼女の姿をみて改心します。そしてだんだん美世に心惹かれていくのです。

ある日、町に買い物に行った清霞は、美世に上等の着物を仕立ててあげます。そして一緒に小さな櫛を買っておくります。驚いた美世は、清霞にお礼を言いいますが心の中で清霞の存在が大きくなっていました

※作品内容のネタバレを含みます。お気をつけください。

旦那様への贈り物

美世は「言葉で感謝を伝えることも、もちろん重要だけれどこの気持ちを形にしたい」。との思いから、清霞にお返しを考えます。

相談を持ちかけたゆり江の提案で、手作りの『組紐』を作ることにしました。

このことを清霞に内緒にしながら、買い物に行きたいと願い出る美世に対して、清霞は心配して「私が一緒ではいけないのか」。と食い下がりますが結局、渋々承諾しますが、やはり美世のことが心配で買い物当日にお守りを持たせました。

その頃、辰石幸次は自分の家の空気が悪いことを感じています。そして、自分の中で香耶との結婚に葛藤していることにきづいていました。しかし、為す術もなく自分が斎森家に入るしかない。そこで、美世を近くで守るという意思を固めるしかないのでした。

お店では、美世とゆり江が清霞の組紐の糸をどれにしようかと見ています。清霞の髪の色に合う紐を一生懸命探している他愛のない時間が美世にとっては幸せでした。

無事に紐を買い終えると、ゆり江が塩を買い忘れたことに気づき、買い物に戻ってしまいます。なんとなく不安に思いながら一人で待っていた美世は、偶然にも香耶と幸次に会ってしまうのでした。

嫌いなのは…

町でばったり会った香耶は、久堂家で見捨てられていないか、と美世を嘲笑ってこう言いました。美世は、何も言い返すことができず、泣きそうになるのを堪えているところにゆり江が戻ってきて「久堂家清霞の未来の奥様だ」と言って美世を庇ってくれました。

その頃清霞は斎森家に足を運んで今回の結婚で、心から美世に謝るのなら結納金を多めに払うことを申し出ます。

それに対して父、斎森真一は焦ります。というのも、今の斎森家には、強力な異能を持つ人がおらず、幸次でさえも、斎森家を継ぐ程の力を持っておらず、衰退の一途をたどっていたからです。

そんな落ち目な時に久堂家からの結納金は貴重なものでしたが美世に謝るという交換条件には「考えさせてほしい」。と言ってその場を濁します。

そして丁度、町から帰った香耶は、帰り際の清霞とすれ違い、その美貌に見入ってしまうのでした。

引用:私の幸せな結婚

「泣かない婚約者」

清霞が家に帰ると、そこには朝とは大違いで元気のない美世が、出迎えていますが結局、何があったのかも言わず自分の部屋に下がってしまいました。

清霞はあまり深刻に考えないように、何か言いたいことがあればいつでも聞く、と伝えたのですか美世は返事をしたきりその後、一週間も顔を合わすことなくふさぎ込んでいるのでした。

美世は耶に会ってから、「自分はダメな人間なので清霞には釣り合わない」と思うようになってしまっています。

そんな時、斎森家の女中として使え、幼い美世の唯一の見方になってくれた「花」が来てくれました。美世をかばい斎森家から追い出されて、不幸になるどころか彼女は結婚して、子供がいました。

しかし、花は斎森家から追いだされた時に、美世の力になれなかったことを悔やんで、合わせる顔がないと思っていた事を詫びるのですが、悲しい気持ちでいっぱいだった美世は、自分が思い悩んでいることを泣いて、訴えるのでした。

実は花が、ここへ来られたのは、美世を心配している清霞から手紙をもらったからだったのですがそのことを美世に話し始めます。そして今度こそ、どんな結果になったとしても、美世を助けると言って勇気付けてくれました

一人で悩んで泣いていた美世は、そんな花に背中を押され、清霞に打ち明けます。

自分は異能がないこと、教養もなく使用人として働かされていたこと、名家の娘らしいことは何一つできなくて本来なら清霞の相手にはふさわしくないこと。

分かっていたけれど、追い出されるのが怖くて言えなかったことを打ち明けました。

そして、清霞が死ねといえば自分は死ぬし、出ていけといえば出ていくと言い、感謝の気持ちを込めて作った組紐を、清霞に差し出します。

どのくらい時が経ったのか、ふと清霞は「いつまでそうしているつもりだ。お前に出て行ってもらっては困る」と言い美世を抱き寄せます。

見上げるとそこには照れた顔の清霞が。

 

びっくりしてしまう美世ですが、許してもらえるならここにいたいと言い、自分が作った紐組を使って清霞の髪を結います。

大事に使わせてもらう。美世。」といって初めて名前で呼ぶのでした。

 

「お礼の宴」

しばらくして美世は五道にお礼をしたいと言い出します。

驚いた清霞でしたが、人を避けていた美世が変化したことを喜んで、五道を家に招くことにします。

出迎えた美世は、清霞によって仕立ててもらった着物を着ています。表情も顔色もよく着物も映えて見えます。五道がいるのに。(笑)美世に清霞は「きれいだな。よく似合っている」。と言って出迎えた時から2人は幸せそうです。

美世が感謝を込めて作った食事は、どれもおいしいものばかり。五道はもう感激しっぱなしです。和気あいあいとした雰囲気で五道は存分に楽しんで帰りました。

その晩、悪夢にうなされる美世を発見する清霞。聞けば、ここの家に来てから毎晩自分の亡き母の形見が、目の前で義母と妹によって燃やされる夢を見る、と言います。

そして、彼女の部屋に入る前に清霞は、異能の気配を察知していたのです。

これはいったいどういうことなのでしょう。

 

「嫉妬と焦燥」

何でも姉より上でなければ気がすまない耶は異能を使って美世を見てみると、美世は清霞と仲良く幸せそうに、笑っているのです。美世が幸せで笑っていることは、彼女にとってあり得ないことで、許せないことだったのです。

引用:私の幸せな結婚

そして、居ても立ってもいられなくなり、幸次に久堂の妻にふさわしいのは自分なので、美世と自分を婚約者として交換することを持ちかけますが、幸次はそんな言葉におくびにも出さず義父、真一の許可を取ったのかととがめます。

思い通りに行かない耶は、頭にきて幸次の父のもとに助けを求めて出て行ってしまいます。

一方、仕事で帰れずにいた清霞のために、美世はゆり江と一緒にお弁当を届けることにしました。

清霞は、帰り道を心配して「お守りは持ってきたのか」。と尋ねます。「はい」。といった美世でしたが実はこの時、お守りを家に忘れてきていました。

それが、後になって、大変なことになるのです。

「それぞれの思惑」

美世は清霞にお弁当を届けた帰り道、何者かに連れ去られてしまいます。

ゆき江が、すぐさま清霞のところに戻り美世が、連れ去られたことを告げていると、幸次が清霞の助けを借りに来ます。

実は耶が、父、実(みのる)のところに婚約者を交換してほしいと頼みに行くとなんと、それを了承しているのです。幸次が父に対して、反対するも相手にされません。

実(みのる)は、斎森家が、美世の価値に気付いて、囲い込まないよう彼女を孤立させていたというのです。

激昂する幸次で父の力に、かなうわけもなく閉じ込められてしまいました。

臆病者で、意気地なしであることを痛感する幸次でしたが、兄一志(かずし)に助けてもらい、清霞のもとに来たのです。

そうは言うものの、幸次は、美世が清霞によって更なる悲しみや、孤独を味わうことになるのではないかと心配しています。

もし、この男が美世を見捨てたなら、美世を殺して自分も死のうとさえ考えていたのです。

しかしそんな考えなど取り越し苦労でした。

斎森家に着いた清霞が、自らの異能を使って門を吹っ飛ばし、本気で怒っている様子を幸次は、目の当たりにするのでした。

2巻の見どころ

なんといっても、あんなに虐げられて心を閉ざしていた美世が、清霞によって変化を遂げていくところでしょう。

そのハイライトともいえるのが、異能がないことをカミングアウトする美世を清霞が受け入れるところではないでしょうか。

清霞の庭の、杮落としの音が聞こえてくるぐらいまで、あの2人のシーンを細かく妄想できちゃいます。

 

まとめ

斎森家も辰石家も共に、自分の家のために美世を利用しようとしていました。さらに、勝手気ままで姉よりも上でなければいけないと、教えられてきた耶も引き続き美世への虐待は変わらないんでしょう。

さらに微妙に気になるのが、幸次の兄、一志(かずし)です。あの手の人は、実は恐ろしいんですよね。

しかし美世と清霞の今後が、なんといっても気になります。

まだまだ越えなくてはならない障害が、一山も二山もあります。美世、大丈夫か。何なら私が助太刀するけど。と陰ながら思っております。(笑)

恋愛ものにあまり手を出さなかった私ですが、知人の猛烈な勧めで結局はまっていったシンデレラストーリー×和風ファンタジーです。続きが気になりますね。