【ネタバレあり】長編アニメーション映画『あした世界が終わるとしても』のあらすじを紹介!

2019年公開の長編アニメーション映画『あした世界が終わるとしても』のあらすじとネタバレをご紹介します。

幼い頃に母親を亡くして心を閉ざす真と、彼をずっと見守ってきた幼馴染の琴莉。真の前にある日突然「もう一つの日本」で生きる「もう一人の自分」が現れ、琴莉を狙っていることに気づく。真は琴莉を守るため、世界を守るために戦う決心をする、という恋愛SFアニメーション映画です。

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出典:映画.com

最新のCGアニメーション技術とAIを駆使し、目の動きや細かな動作にもこだわった本作品。主人公の真やジンはかっこよくて、琴莉や登場する女の子のキャラもとってもかわいいのですが、作品の評価は実はイマイチなのです。興行収入も伸びず、こんな映画があったことすら知らない、と言う人もいます。

本当に面白いのでしょうか。見る価値はあるか、ラストの考察など、あらすじとともにご紹介したいと思います。

本作はネタバレも含みますので、ご注意ください。

『あした世界が終わるとしても』公式HP

 

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『あした世界が終わるとしても』のあらすじ

※以下ネタバレを含みますのでご注意ください。

真(しん)と琴莉(ことり)の関係

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真と琴莉は幼馴染で高校生。真の母親は真が幼いころに突然死し、父親と暮らしてきましたが、父親は仕事が忙しくほとんど家にいません。

真の父親は、琴莉の父親が社長の会社で研究員として働いています。仕事ばかりでほとんど家に帰らず、真とほとんど会話もしないため、真のことなど気にも留めていないようです。琴莉だけが、真のことをいつも気にかけてくれています。

琴莉と真は、お互いのことが好きなのですが、お互いに気持ちを伝えられないままです。真に自分の気持ちを気づいてほしい琴莉と、琴莉に「好き」と言い出せない真。しかし真は思い切って琴莉に想いを伝えようとします。

と、ここまでは普通の高校生の恋愛物語。そして、ここから一気にSFの世界へと入っていきます。

「もうひとつの日本」と「もう一人の自分」の存在

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普通の日常を送っていた2人ですが、ある日の帰り道、突然ジンと名乗る青年が真の前に現れ、真に「お前を守る」と告げます。彼は、真の「もう一人の自分」で、「もう一つの日本」から来たのだというのです。

ジンの住むもう一つの日本、「日本公国」では内戦が絶えず、「公女」の琴子の支配による悪政が続いているとのこと。ジンの両親は公女琴子に処刑されたため、「命のリンク」によって、真の両親もなくなったのだそうです。

「命のリンク」とは、2つの世界でお互いの命がリンクしていることで、片方が死ねばもう片方も死ぬ、というものです。

そしてジンがこの日本へやってきた目的は、琴子の「相対」を殺し、琴子による独裁を終わらせて日本を取り戻す、というものでした。

しかし琴子は自分の相対を守るため、そして自分を狙うジンを殺すために、知能搭載遠隔人型兵器「マティック」を送り込んでいました。ミコとリコという名前の女の子でとてもかわいらしいのですが、かなり強者。琴子と「フィックス」(接続)しています。

ジンの話を聞いているうちに、どうやら琴子の相対は琴莉であることに真は気づきます。

ミコは琴莉を見つけ、真とジンの元に近づきます。琴莉を守りたい真と、琴莉を殺したいもう一人の自分、ジン。

琴莉とミコは、ジンの遠隔人型兵器である「アルマ」に殺されかけますが、ミコは衝撃で琴子とのフィックスが切れ、琴莉とフィックスすることになります。

新たに琴莉が「フィクサー」となったミコは、「真を守りたい」という琴莉の気持ちを知り、もう真やジンを襲わなくなりました。そして、平和に解決する方法を考え始めます。

公女琴子の本当の目的

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そのあと真とジンは、諸悪の根源は公女琴子ではなく、彼女に仕えている複数の「公卿」が黒幕だということを知ります。

そして、琴子の目的とは、公卿の圧力から日本公国を開放し、本当の日本を取り戻すというもの。つまり、ジンと琴子の目指すところは同じだったのです。

そのころ世間では、連続通り魔殺人が横行していましたが、これは全て琴子が送ったリコの仕業でした。リコが殺したのは全て公卿の「相対」で、琴子が公卿の圧政を終わらせるために秘密裏に指示したものでした。

ジンが琴莉を襲うのをやめれば、琴子もジンを襲わない。そうわかったジンはしぶしぶ休戦。リコとミコも、あっさり戦いをやめます。

しかし、すべてがうまくいくと思った矢先、公卿たちが琴子の企みを知ることとなり、琴子は処刑されることとなります。

琴子の死。それはつまり、琴莉の死をも意味していました。

公女リコの誕生と「もうひとつの日本」の侵略

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琴莉の命も、もう一つの日本での琴子の死によって絶たれることとなってしまいました。フィクサーを失ったリコは、琴子の処刑現場にちょうど居合わせたことで、公卿から公女に任命されてしまいます。公女リコの誕生です。

真は、琴莉の死にひどくショックを受けていました。自分の母親が死んだとき、父親が死んだとき、いつも側にいたのは琴莉。だから自分は立ち直って前に進むことができた。その琴莉を失って絶望のどん底に突き落とされてしまったのです。

自分の娘がそのもう一つの日本の公卿たちに殺されたことを知った琴莉の父親は、万が一に備えて防衛を強化し、戦う覚悟を決めます。

しかしすでに日本公国は、ゾンビのような新型の知能搭載兵器「アルマティック」を送り込んできており、日本への侵略を始めていました。日本公国は日本政府を抹殺し、この日本をも征服しようとしていたのです。

日本の防衛軍だけでは限界に達していた日本。彼らの新型兵器と互角に戦えるのは、ジンたちだけです。

ミコは自分のフィクサーであった琴莉が亡くなり、真とかろうじてフィックスしていますが、ミコが戦力を発揮できるのは、真に「戦う」という強い意志があるかどうかにかかっていました。

日本が襲われピンチになっていても、まだ絶望の底から這い上がることができないままの真。しかし、夢とも空想ともいえる世界で真は琴莉に、「真のいる世界を守りたかった。諦めないで。」と告げられたことで、戦う意欲を遂に呼び起こします。

真の父親の想いと真の決意

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ついに、公女リコが日本に送り込んだアルマティックたちを制圧した真たち。

怒ったリコは、自分の国に爆弾を落として何十万の死者を出すなど、もうハチャメチャです。そんなリコの暴走を止めるため、真たちは日本公国へ向かうこととなります。

そして真は琴莉の父親から、琴莉の身体がそのままの状態で保存されているという衝撃の事実を明かされます。父親は娘の死を受け入れることができなかったのです。

そして同時に、真の父親が研究していたものは命のリンクを経つ技術だと聞かされます。それは、いつ起こるかわからない突然死から自分の息子を守るためだったのです。

真は父親の思いを胸に、この日本と世界を守るため戦う決心をします。

「日本」を守るために立ち向かう真とジン

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真とジンはそれぞれに、知能搭載兵器とフィクサーとの回線を切るための弾丸が入った銃を渡されます。弾丸は真とジンにそれぞれ一つずつ。つまり、リコと公卿のフィックスを切断するチャンスは2回です。

真たちが日本公国へ転送し、リコのいる部屋に向かった真たちですが、リコは公卿全員とフィックスしているため、それだけに意志の力も強く太刀打ちできません。

真は弾を放ちますが、リコのシールドを全く突き抜けることができません。

「もう一つの弾にかける。」そう真は決心し、ジンも賛同します。そして、2人の心は一体となります。

激しい戦闘が繰り広げられます。ミコが遂にリコのシールドを崩し、一瞬の隙間ができ、そこにジンが弾を放とうとします。リコがそれを阻止しようとジンを跳ねのけ気を取られた瞬間、真が別の角度から弾を放ちます。

そう、ジンの1発の弾は真の銃に入れられていたのです。真が放った球はまっすぐにリコにつき進み、リコと公卿のフィックスが切断され、ドームは崩れ去れました。

そして真には最後の試練が残されています。命のリンクを経つことです。ミコと、初期化されて元に戻ったリコの協力により、命のリンクを真と共に断つことに成功しました。

命のリンクが切れ、平穏を取り戻した日本。真とジンも、またそれぞれの日本でそれぞれの人生を歩みます。そしてジンは、「これからも、俺はお前だからな」と言って真に別れを告げます。

最後は、新宿駅で待ち合わせした琴莉に真が、「好きだ」と伝える場面でこの映画は終わります。

主要登場人物の紹介

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真(しん)

内気で友達も少なく、自分の言いたいことをはっきり言えない。両親を亡くしたことで更に心を閉ざしてしまっている。一人称は「僕」で、常に自信がない様子。戦争を知らない世界で生まれ、何かを変えたいと思いながらも何も変えられない、そんな今時の高校生。父親は「命のリンク」を絶つ技術を開発した。

ジン

もう一つの日本、日本公国で生きる真の「相対」。アルマという遠隔人型兵器を操る。一人称は「俺」で、自信に満ち溢れ、クール。ジンは、自分で動いて何かを変えていかなければ生きていけない世界にいて、真とは正反対の環境にいる。ジンの両親は、2つの世界の移動技術や遠隔人型兵器を開発した。

琴莉(ことり)

真の幼なじみ。父親は泉重工の社長。真のことが好きで、いつも真のことを守りたいと思っている。後にミコのフィクサーとなる。うつむき加減の上目遣いがかわいい。

琴子(ことこ)

日本公国の公女。周りの公卿に操られており、冷酷非道な公女の像を押し付けられているが、実は心が優しく誠実で、日本を独裁から解き放って変えたいと思っている。

ミコ

妹のリコとともに生み出された知能搭載遠隔人型兵器マティック。フィクサーは琴子だったが、のちに琴莉となり、そして最後は真となる。

リコ

リコが姉の知能搭載遠隔人型兵器。フィクサーは琴子であったが、琴子の死後は公卿全員がフィクサーとなり、公女として祭り上げられてしまう。

 

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『明日世界が終わるとしても』の分かりにくい点を解説

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「相対世界」とは

第2次世界大戦中に日本が秘密裏に物質転送の技術の研究を行っていましたが、転送実験は失敗におわってしまいます。その時に次元に歪みが生じ、世界は2つに分裂してまいました。それが、「相対世界」です。

そして、それぞれの日本は、それぞれの日本で異なる歴史を歩むこととなり、戦争を忘れつつある平和な日本と、内戦が続く日本公国という、まったく違う世界が存在することとなってしまいました。

実は、Huluで「ソウタイセカイ」という、本映画の元となる短編エピソードが2話作られていますが、映画版とは設定が違っており、別物となっております。

このHulu版の3話目を作ろうという段階で映画の話が来たため、設定を見直して映画版では一から作り変えたようです。

「フィクサー」とは

知能搭載遠隔人型兵器がフィックスしている相手のことで、フィクサーとフィックスすると、精神回路がつながって、自分の思い通りに遠隔人型兵器を動かすことができます。

個人的には、コントローラーを使わなくても脳波で動かすことのできる、ゲームのキャラクターみたいなものかな、と思っています。

ラストの考察と感想

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ラストで琴莉は生き返った!?

ラストで琴莉は生き返ったのでしょうか。ラストの考察をしてみたいと思います。

最後新宿駅で待ち合わせしている場面で、琴莉に真が告白します。つまり、琴莉は生き返っていたということをほのめかしています。

しかし、なぜ生き返ったのでしょうか。「命のリンク」を絶ったことで、身体が液体保存されていた琴莉は生き返ったと考えられますが、それまでの説明や過程が描かれておらず、突然生きた琴莉が現れたことになります。

私は、最後琴莉の顔と体の4分の一ほどとしか映っていないことから、生き返ったかどうかをわざとはっきりさせないことで、視聴者にその後を想像させているのではないかと考えます。

もしかしたら琴莉は生き返っておらず、真の妄想、または「告白していたら」という「タラれば」の話の可能性もあります。

評価は賛否両論

この映画は、どのサイトを見ても評価がまずますで、賛否両論です。

評価がイマイチな原因としては、

・展開が速すぎてついていけない。
・タイトルが合っていない。
・最後に琴莉だけが生き返るのは、自己中心的すぎる。

などが挙げられます。

これだけ酷評が多い中、なかなか「面白かった」と言いにくい状況なのですが、すこし考察と弁明をしてみたいと思います。

①「展開が速すぎてついていけない」について

確かに、展開は速いです。1時間30分弱の映画でよくもここまで盛り込んだな、という印象です。

作中では、ジンがすんなり琴莉を襲うのをやめたり、敵のミコとリコがあっさり戦いを諦めて味方になったりしたため、このスピード感について行けない、スト―リーがよくわからない、という人が多かったのではないでしょうか。

しかし、ミコとリコは高知能を備えたアンドロイドですから、情報処理能力が高くて状況判断も素早いのでしょう。無駄なことは避けるようにできています。

先ほどHuluで短編エピソードを配信していると書きましたが、映画にしないでこのままエピソードをゆっくり続けてった方が、もう少し主人公の心情も掘り下げることができてよかったかな、と思いました。

けれども、私としては、戦闘シーンもかっこいいし、展開の速さがテンポよくて、むしろだらだらとエピソードが続くよりもいいかな、と思いました。

②「タイトルが合っていない」について

これには私も同感です。

ジャケットを見ると、2人の恋愛物語なのかなと想像させるような絵とタイトルで、SF映画だと示すようなヒントはひとつも見当たりません。

それはそれで監督の狙いなのかもしれませんので、ジャケットの絵については100歩譲るとしても、「あした世界が終わるとしても」というタイトルが本作の内容とあまり合っていないのは、なかなか致命的です。

櫻木優平監督には、「あした世界が終わるとしても」の文の続きを想像してもらいたかったという意図があったようです。ですが、昨今の「セカイ系」ブームにあやかっただけ、という印象を拭えません。

また、あるインタビューで櫻木監督は「描きたかったのは、同じ遺伝子を持っていても環境によって人の性格や生き様は変わるということ」と言っていました。

ですので、もっと大きなメッセージを1つにしぼって、その流れでストーリーを展開し、タイトルもその想いをくんだようなものにすればよかったかな、と思いました。

③「最後に琴莉だけが生き返るのは、自己中心的すぎる。」について
作中では何人もの罪のない人の命が奪われたうえ、リコの暴挙で何十万という死者を出したにも関わらず、死体を液体保存されていた琴莉だけが生き返ったという自己中心的なエンディングに、違和感を持った人が多かったようです。

更に、どのように生き返ったのか、その過程がまったく示されていないため、突然の生き返りに戸惑った視聴者もいたようです。

しかし、先ほども書きましたが、琴莉が生き返ったかどうか、はっきり示されていないことは事実です。

こうした過程を示さないことで、視聴者に想像の余地を残しているのだと思われますが、殆どの視聴者が「琴莉が生き返った」と考える中、自己中心的な終わり方だという意見が多く出てくる結果となってしまったのは、当然と言えば当然でしょうか。

しかし、ここで琴莉が生き返らなかったら、それはそれでブーイングを受けていたのではないかとも思います。

まとめ

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評価の別れた「あした世界が終わるとしても」ですが、私は、展開の速さも奇想天外な展開も気にならなかった上、ストーリーもわかりやすくて楽しめました。SF初心者、異世界、パラレルワールド好きの方にはおすすめの映画です。

個人的には、「2」を出して、名誉挽回してほしいなと願うばかりです。

 

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