原作小説のファンがご案内! アニメ「精霊の守り人」 の3つの魅力

アニメの原作は、マンガだったり、小説だったりといろいろですね。原作がマンガの場合、マンガで描かれているものが、そのまま動くのだろうと想像できます。しかし小説の場合、想像どおりではなかった。そんな経験をしたことはありませんか。

アニメ『精霊の守り人(せいれいのもりびと)』は、ファンタジー小説が原作。この作品には、現実には存在しない場所に住む人々や、想像上の生き物が登場します。それがアニメになったとき、それがどのように表現されるか気になって仕方がありませんでした。

けれど、初めてこのアニメを見たとき、小説の中の世界がそのまま動いているように見えたのでとても嬉しいかったことを覚えています。これから原作小説も大好きな私が、アニメ『精霊の守り人』の魅力を3つご紹介しましょう。


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※以下作品のネタバレがありますので、ご注意ください

主な登場人物を紹介します

 

バルサ
短槍を使う女用心棒。年齢は30歳。北方のカンバル王国の出身。幼い頃、父が王家の陰謀の真相を知っていたために、命を奪われてしまいます。バルサにも命の危険が迫りますが、父の友人のジクロに助けられ、一緒に暮らすことになります。カンバル最強の武人だったジグロは、バルサの武人の才を見抜き、短槍(たんそう)の技を教えこみます。

彼女が「短槍使いのバルサ」の通り名を持つ凄腕であるのはそのためです。

チャグム
新ヨゴ皇国の第二皇子。年齢は11歳。ある日突然、100年に一度だけ産卵するといわれる「水の精霊」に卵を産み付けられます。

「水の精霊」とはその昔、建国の祖トルガル帝が退治したと伝わる「水妖」ではないか。そう考えた父帝に疎まれ命を狙われることになるのです。

タンダ
新ヨゴ皇国建国前からこの地に住む民、ヤクーの祖母を持つ薬草師。年齢は28歳。トロガイのもとで、呪術師となるために修行中。

バルサとは幼馴染みで、傷を何度も縫って治療しています。戦うことから逃れられないバルサのことがいつも心配でなりません。

トロガイ
ヤクーの呪術師。年齢不詳。その呪術の腕により「ナユグ」と呼ばれる精霊たちの世界と通じる能力を持っています。かなり歳を重ねているようですが、動きは機敏でそれを全く感じさせません。

ジクロ
バルサの養父。カンバル最強の武人で王家の武術指南でした。しかし、王家の陰謀の真相を知っていたことで命を奪われた、バルサの父の生前の頼みを聞き入れ、バルサを助けて出国することになります。

カンバル国王から反逆者とみなされたジグロは、王が放った刺客から逃れながらバルサを育てます。逃亡中にジクロが倒した8人の刺客は、全てカンバルで一緒に修練に明け暮れた友でした。この物語が始まる時点では、すでにジグロは病死しています。

シュガ
新ヨゴ皇国の「星ノ宮」に仕える星読博士。年齢は20歳。若年ながら「星ノ宮一の英才」といわれるほどの人物。

チャグムのことを心から思っていて、教育係を務めています。新ヨゴ皇国に伝わる「天道」を極めているだけでなく、ヤクーに伝わる伝承や呪術にも関心を示しています。

『精霊の守り人』の世界とは

この物語の舞台、新ヨゴ皇国は、南方のヨゴ皇国から海を渡り、ナヨロ半島を目指して移住してきたヨゴ人と、ナヨロ半島でそれ以前から穏やかに過ごしてきたヤクーの民で構成される国です。北方にはカンバル王国。西方にはロタ王国があります。

異なる文化を持つヨゴ人とヤクーの民は、大きな争いもなく平和な国家を築いてきたようです。長い年月を経て、ヨゴ人とヤクーの混血が進むことで、ヤクー独自の習慣や伝承が少しずつ失われていく様子もうかがえます。

『新ヨゴ建国正史』によると、ナナイ聖導師の導きでヨゴ皇国からやってきた建国の祖トルガル帝は、ヤクーの子どもに宿った水妖を退治してこの地を清めます。そして水の恵みをもたらした「天ノ神の加護を受けた天子」として帝を名乗ったと伝えられています。

星をよむことで天ノ神の声を聞いたナナイ聖導師は、星ノ宮で天ノ神をまつる星読博士を育てます。そしてそのなかからもっとも優れたものを最高位の聖導師とし、代々帝を補佐し国を導く制度を作りました。チャグムの父帝を補佐する聖導師はヒビ・トナンです。

あらすじ

新ヨゴ皇国には、この世「サグ」と平行して存在する目に見えない世界「ナユグ」があるといわれています。
「ナユグ」に住む「水の精霊」の卵を産みつけられたチャグムは、穢れを宿したと疎まれ父帝から命を狙われることになります。刺客の罠にはまり、絶体絶命のところを女用心棒のバルサに救われたのです。

密かに宮に招かれたバルサは二ノ妃から息子チャグムを守って欲しいと託され、それを引き受けます。

チャグムに宿った「水の精霊」は、100年に1度「サグ」の子どもの体内に卵を産むと伝えられています。古い記録から100年前にもチャグムと同様に「水の精霊」を宿した子どもがいたことがわかりました。

100年前「水の精霊」が卵を産んだ頃、天には大干ばつを示す「乾ノ相(かわきのそう)」が現れました。今回も天には同じ相が現れています。「水の精霊」と大干ばつにはどんな繋がりがあるのでしょうか。

星読博士のシュガは、100年前の出来事および今回の出来事は、建国正史が伝える水妖を退治したトルガル帝の物語と関係があると考えました。しかし100年前の出来事と建国正史に書かれていることには食い違いがあり、建国正史の記述に疑念を抱くのでした。

同じように考えた聖導師は、帝の命(めい)に従い、チャグムに刺客を差し向ける一方で、シュガにナナイ聖導師の手記を読むことを許します。
それは聖導師しか知らない星ノ宮の秘倉に眠る極秘のものでした。これを読み解けば、チャグムに宿った「水の精霊」の正体を知ることができ、大干ばつとの関わりもわかるのではないかと考えたからです。

シュガはナナイ聖導師の手記から「建国正史」には書かれなかった水妖退治の真相を知ることになります。

一方、ヤクーの呪術師トロガイと弟子のタンダはヤクーの村や「ナユグ」の水の民をたずね歩きます。そして、100年前に「水の精霊」の卵を宿した子どものを襲った恐ろしい魔物がいたことを知ります。

子どもを襲った魔物は「ナユグ」に住むラルンガ。子どもに宿った「水の精霊」の卵を食べようと狙っていることがわかりました。しかし、100年前に「水の精霊」の卵を宿した子どもはラルンガにその身を切り裂かれてしまったということです。

バルサは帝の刺客や「水の精霊」の卵を狙う「ナユグ」の魔物ラルンガからチャグムを守りきることができるのでしょうか。
そして新ヨゴ皇国は大干ばつの危機を脱することが出来るのでしょうか。


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魅力① 原作者と制作スタッフ

『精霊の守り人』は全26話。2007年4月8日 NHK-BS2にて放送。2008年4月5日(土)9:00~ NHK教育テレビにて再放送されました。その後も何度か再放送をしています。

原作者について

小説『精霊の守り人』の作者はファンタジー小説を数多く手掛ける、上橋菜穂子(うえはし なほこ)。『精霊の守り人』にはじまる、10巻+外伝3巻の代表作「守り人」シリーズは、国内外から高い評価を得ています。そのほか『孤笛のかなた』『獣の奏者』『鹿の王』などが幅広い年齢層に人気です。

制作スタッフについて

アニメーション制作は、『PSYCHO-PASS サイコパス』や『銀河英雄伝説 Die Neue These』のプロダクション I.G。上橋菜穂子原作の作品では、TVアニメ『獣の奏者エリン』、制作中のアニメーション映画『鹿の王』も手掛けています。
脚本、監督は、TVアニメ『東のエデン』などの神山健治によるものです。

Production I.G|精霊の守り人 (production-ig.co.jp)

魅力② バルサとチャグムを支えるタンダ

チャグムは母と別れる時には泣いていましたが、その後はバルサの仲間たちとの交流の中で、皇子という生い立ちとは関係なく、ひとりの少年としてたくましく成長していきます。なかでも、チャグムを連れ出して初めてバルサが頼った、たのまれ屋のトーヤとサヤは、年齢が近いからかすぐに打ち解けることができました。

チャグムはバルサとの生活のなかで、民の生活を実体験で学んでいきます。この生活のなかで培った経験がチャグムの今後の人生に大きな影響を与えていくことになるのです。

バルサを見守るタンダ

チャグムを守るため一緒に暮らすようになったバルサは自分が養父であるジクロと暮らしていた頃に思いをはせます。バルサはジクロが地位を捨て、国を捨てて育ててくれたこと。自分のせいで、8人の友を手にかけるという罪を背負わせてしまったこと。その事でずっと苦しんでいました。だから自分は8人の命を助けようと病の床にあったジクロに誓ったのでした。

バルサはジクロの死後も用心棒の仕事を続け、たくさんの人を助けてきましたが、同時にたくさんの人を傷つけてきました。武術を知るものは戦うことを運命づけられてしまうのでしょう。ジクロに武術を教わってから今に至るまでバルサの前から戦いが消えることはありませんでした。

幼い頃からタンダはそんなバルサを見続けてきました。そしてタンダはバルサが傷を負うたびに治療をし、バルサのために薬草師としての腕を上げてきました。タンダの心は常にバルサを思っています。

タンダはバルサに戦いを忘れて穏やかに暮らしてほしいと望んでいますが、バルサが決してそうしないこともわかっています。バルサのすべてを受け止めて優しくあたたかい眼差しを向け続けているのです。

その眼差しにバルサはきっと気づいているのでしょう。用心棒の仕事で新ヨゴ皇国を離れても、必ずタンダのもとを訪れるのはそこがバルサが一番安らげる場所だからだと思います。

チャグムを見守るタンダ

チャグムに宿る水の精霊は、時折「帰りたい」と囁いたり、どこかへ連れていこうとしたりしてチャグムを翻弄します。ついにはチャグムに「ナユグ」の風景を見せてくるようになります。自分の身体が自分でないものに乗っ取られたようになることで次第にチャグムは不安や苛立ちを感じるようになるのです。

そんなチャグムをタンダがたくましく支えます。普段なら優しく穏やかなタンダですがこのような時はやはり「ナユグ」や精霊が見える呪術師なのだなあと実感します。

重い過去を背負いながら生きるバルサを助けたい。重い未来を背負わされたチャグムを救いたい。そう思って優しく支えるタンダのあたたかさが胸を打ちます。

メインキャラクターとしてしっかりと強く立っているバルサとチャグムを、傍らでふんわりとそして時折しっかりと包み込むタンダはとても魅力的です。

魅力③ 小説の世界をより深く、より鮮やかに再現

アニメオリジナルの描きかたでより深く再現

アニメ『精霊の守り人』は、原作の小説の内容をそのままアニメにしているものではありません。小説を読んでからTVアニメを見た人は少し「あれ?」と思うかもしれません。しかし見続けていると「こうだったのかも」と思えてくるのが不思議です。きっと原作では描かれなかったキャラクターのもうひとつの姿をより丁寧に描いているからかなのでしょう。

例えば、小説ではあまり出番のないチャグムの兄で皇太子のサグム。病弱な彼が弟チャグムを心から心配する様子はなんとも痛々しく、苦しくなります。帝もアニメではサグムだけでなくチャグムにも父として慈しみの心を持っているのではと思われるシーンもありました。

なんとかチャグムを救いたいと建国正史の謎を解こうと奮闘するシュガの心の動きも原作より深く表現されています。私はアニメを見てシュガがもっと好きになりました。

また、このアニメには、アニメオリジナルの話がいくつかあります。10話では、トーヤとたのまれ屋の修行に出たチャグムが見せた賢さに驚きました。12話では、バルサがチャグムに親としてどう接すればよいか悩む様子が微笑ましいです。13話ではバルサの過去を知る武人が旅人を巻き込んで戦いを挑んできます。バルサが戦いから逃れられない運命にあることを色濃く描いている話だと思います。

アニメオリジナルの話を挟んだことで、より深く彼らを理解できるようになったと感じました。

小説のイメージをより鮮やかに再現

格闘シーンは、私の大好きなシーンのひとつです。原作でも細かく書かれていて、読んだだけでバルサや相手の動きを思い浮かべることができるところが不思議です。アニメでは実際に動いてくれるので、リアルな動きがわかり迫力満点!見ごたえのあるアクションシーンは、プロダクションIGだからこそだと思います。

また、ラルンガやヨナ・ロ・ガイ(水の民)など「ナユグ」の生き物は実際に目にした人はいないので、想像で描くしかないのですが、これが私が想像していたものと酷似していてびっくりしました。感じ方には個人差があるのでなんとも言えませんが、私はいい、と思いました!

わたしが想像していたものが、アニメになったことでより鮮やかに目の前に現れてとても嬉しかったです。

アニメ『精霊の守り人』にはアニメオリジナルの魅力がいっぱい詰まっています。これから出会うあなたにもぜひ感じて欲しいです。

まとめ

・『精霊の守り人』の舞台は架空の国、新ヨゴ皇国です。「水の精霊」の卵を産みつけられた皇子チャグムと、皇子を守り助ける女用心棒バルサをめぐる物語です。

・作者はファンタジー小説を数多く手掛ける、上橋菜穂子(うえはし なほこ)です。

・アニメーション制作は、『PSYCHO-PASS サイコパス』や『銀河英雄伝説 Die Neue These』のプロダクション I.G。脚本、監督は、TVアニメ『東のエデン』などの神山健治です。

・メインキャラクターとしてしっかりと強く立っているバルサとチャグムを、傍らでふんわりとそして時折しっかりと包み込むタンダはとても魅力的です。

・アニメ『精霊の守り人』にはアニメオリジナルの魅力がいっぱい詰まっています。これから出会うあなたにもぜひ感じて欲しいです。

わたしがこの小説に出会ったのは12年か13年くらい前のこと。本屋で平積みになっていたのを見つけました。今思えば、ちょうどTVアニメが放送されていた頃になります。
TVアニメにはいつ出会ったか記憶が定かではありませんが、小説を読み終えてからなので、さらに後のことなのかもしれません。

物語の中に出てくる新ヨゴ皇国は架空の国ですが、その文化や習慣などが本当にある国のように描かれています。物語の核となる、建国正史の記述やヤクーの伝承が語られる場面も実にリアル。文化人類学者でもある作者、上橋菜穂子ならではの書きぶりが素晴らしいです。

見たことのない世界のお話で少し難しいかなと思っても、しっかりわかるのは、作者が「子どもが読んでも、大人が読んでも面白い物語」を書いているからなのです。

私は『精霊の守り人』を読み終えたあと、当時小学生だった娘に「面白いよ」とすすめました。娘もこの物語を気に入り、その後ふたりで「守り人」シリーズを通読しました。

小学生の娘と一緒に読んで語り合える小説は当時なかなか無かったので、とても楽しかったことを覚えています。

小説もおすすめですが、アニメーションで描かれる新ヨゴ皇国の美しい風景と迫力のアクションシーンをぜひ堪能して欲しいです。あなたもアニメ『精霊の守り人』をきっかけに「守り人」シリーズを楽しんでみませんか。


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