“朗読劇”が原作? 謎だらけのマンガ「MARS RED」の正体とは?

 

 

あなたはどんなマンガやが好きすか?ジャンルも恋愛もの、バトルもの、スポーツ、サスペンス、SF等ジャンルもさまざまで、挙げたらキリがありません。どれにしようか迷ってしまいますね。

私は歴史に興味があるので、特に歴史上の人物が活躍するものや、架空の国が舞台のファンタジーが好きです。最近では明治や大正時代のものが気になっています。

私が現在、連載を楽しみにしているマンガ「MARS RED」は、大正時代が舞台の物語です。単行本は1巻が発売中ですが、早くもTVアニメ化が決定しています。

しかし内容や原作者など、作品についてまだ知らない人も多いと思います。マンガ「MARS RED」について、まずは単行本1巻の内容からお話しします。

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※以下単行本1巻のネタバレが含まれますので、お気をつけください。

主要登場人物を紹介します。

・栗栖秀太郎

本作の主人公。零機関所属。国内最高位、Aクラスのヴァンパイア。白川葵とその兄とは幼なじみ。

・白瀬葵

栗栖秀太郎の幼なじみ。両親や祖父の死後、兄も戦死。兄の死を共に悲しんだ秀太郎も陸軍の任務中に死亡との知らせが…。しかしそれを信じることができず、新聞記者となり、秀太郎の行方をさがす決意をします。

・前田義信

零機関の指揮官。人類最強の陸軍大佐。中島宗之助は命の恩人。単行本1巻第四夜では胸の痛みに耐える描写もあり、体調が心配です。

・中島宗之助

佐賀県の士族出身の陸軍大将。戦場で前田の命を救い、今は彼の後見人となっています。

・山上徳一

零機関所属。かつてはイギリスにいたこともある陸軍のエリートでしたが、今はランク外のヴァンパイア。前田とは同期入隊ですが、前田の山上に対する態度は高圧的でとても同期に対するものとは思えません。

・タケウチ

零機関所属。Dクラスのヴァンパイア。科学技術部門主任。零機関のヴァンパイアたちは彼の発明に助けられることも多いのです。

・スワ

江戸の昔からのヴァンパイア。ランクはCクラス。まだまだ謎多きキャラクターです。

この物語の“ヴァンパイア”とは

・作中のヴァンパイアには上から6つの等級があります。

・Sクラス     最上位   

・Aクラス          

・Bクラス           

・Cクラス            

・Dクラス             

・ランク外            最下位

 

MEMO

・ヴァンパイアは噛みつくことで上位のものが下位のものをつくるとができます。例えばSクラスに噛まれた者はAクラスの、Cクラスに噛まれたらDクラスのヴァンパイアとなります。

・またヴァンパイアは本能的に自分より格上のヴァンパイアを見分けることができます。ですから、ランク外の山上はどんなランクのヴァンパイアでも見分けられることが出来るのです。

・彼らは死なないし、年を取らない。しかし太陽光に弱く、強い臭いに耐えることが出来ない上に、血液しか摂取できない身体。そんな彼らの弱点を補うのがタケウチが開発する数々のアイテムなのです。

 

「MARS RED」1巻のあらすじを紹介します。

「MARS RED」は、軍に使役されるヴァンパイアのたちの活躍を描く物語です。時は大正時代。目下の彼らの任務は、ヴァンパイアの能力を活かし、諜報特殊任務に従事する事。しかし、任務にあたるなかで次第に浮かび上がる謎がありました。

密かに出回る血清に含まれていた、“ヴァンパイアウイルス”とは? またその血清の出どころは?もうひとつ気になるのは、葵に近づく舞台役者の少年。彼は一体何者なのでしょうか?

第一夜『遠すぎる夜』

・新聞記者の葵は、東京で起きている連続殺人を取材してました。

・ある夜、取材中に“人ではない何か”に襲われたところを“ある人たち”に助けられます。

・格闘中に聞き覚えのある声を聞いた葵は、その中に幼なじみの秀太郎がいたのではないかと思うのでした。秀太郎は軍の任務中に死亡したと知らされていたのですが…。

第二夜『零機関』

・秀太郎は、シベリアで軍の任務中にヴァンパイアに噛まれ、自らもヴァンパイアになっていました。

・同じようにヴァンパイアとなった者たちと一緒に“零機関(ぜろきかん)”に配属され、市中に潜む危険なヴァンパイアの捜索等にあたるよう命じられます。

第三夜『凌雲閣』

・人の血液を摂取しなければ生きてゆけないヴァンパイア。隠れ潜むヴァンパイアと密かに血清を取引する者がいると知った零機関は、ヴァンパイアを見つけ出し、売血屋を突き止める任務にあたるのですが…。見つかったのは運び屋だけでした。

・帝国劇場の近くで、葵は以前助けてもらった人たち(実は零機関の面々。)を偶然見かけます。あの日のことを思い出し、彼らに秀太郎を知らないかと尋ねます。

秀太郎もその場にいましたが、ヴァンパイアとして生きていることを知られてはいけないと、そっと身を隠し、その様子を見守るのでした。

・帝国劇場前にはそんな彼らを見つめる少年がいました。彼の瞳には少年らしからぬ光が宿っていました。

第四夜『夢枕作戦』

・陸軍上層部と中島がヴァンパイアを“金剛鉄兵”として対戦利用しようと画策していることが明らかになります。

・任務中に突然ヴァンパイアになった秀太郎と山上。家族には死亡したと伝えられているため、会うことが出来ません。

しかしどうしても妻に会い最後の別れをしたい山上のために、秀太郎が考えたのが“夢枕作戦”。山上は妻に会うために、闇夜に紛れて自宅に向かいます。

そして秀太郎も葵に別れを告げにいくのでした。

・一方零機関には、帝国劇場に出演中の役者の中に最高ランク(=Sクラス)のヴァンパイアがいるとの情報が入ります。

単行本1巻で一番好きなのは第四夜の『夢枕作戦』です

特に山上が妻の富子と屋根の上で会話するシーンが大好きです。寄り添う二人の後ろ姿に夫婦仲の良さがにじみ出ています。本当に素敵な場面です。

秀太郎が葵に別れを告げるシーンは悲しくて、切なくて。2人とも「好き」という言葉は使わないのですが、互いを思う気持ちがあふれていて、胸が苦しくなりました

葵に「秀太郎はヴァンパイアだけど生きているよ」と教えてあげたいです。

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「MARS RED」の情報をもっと知りたい!

 

どこで連載してるの?

『月刊コミックガーデン』2019年12月号(2019年11月発売)から隔月で連載しています単行本1巻は、2020年6月にマックガーデンから発売されています。

原作者は誰?

原作者は、劇作家で舞台演出家の藤沢文翁(ふじさわ ぶんおう)。日本の音楽朗読劇の第一人者です。2009年に「HYPNAGOGIA」(ヒプナゴギア)を上演して以降、現在に至るまで数多くの作品を世に送り出しています。

イギリスで学んだ朗読劇の技法を独自に改良したスタイルの朗読劇は「藤沢朗読劇」と呼ばれ、多くのファンに支持されています。

漫画を担当しているのは誰?

漫画を描いているのは、「曇天に笑う」「泡沫に笑う」「煉獄に笑う」の唐々煙(からからけむり)です。

「MARS RED」単行本1巻の表紙裏によると「初めにMARS REDに関わらせてもらったのは、2015年朗読劇のビジュアルデザインの仕事でした。」と書かれています。その頃からマンガ化の話は進んでいたようです。

原作になっている朗読劇について

このマンガの原作にあたる音楽朗読劇「MARS RED」は、2013年に初演。2015年に再演されています。その後2017年には前日譚とも言うべき作品「MARS RED~THE BLACK PRINCE~」が上演されるなど、数ある藤沢朗読劇の中でも人気のある作品のひとつとなっています。

TVアニメ化決定!アニメの情報について知りたい!

「MARS RED」は2021年4月よりTVアニメの放送が開始すると発表されています。

監督は「からくりサーカス」で演出を担当した羽多野浩平。シリーズ構成、脚本は「BLOOD+」の藤咲淳一。アニメーション制作は「劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- 前編 Wandering; Agateram」のSIGNAL.MD。音響監督は原作者の藤沢文翁。音楽を担当するのは、藤沢朗読劇で音楽監督をつとめる村中俊之です。

キャストのうち、前田義信役の諏訪部順一、タケウチ役の石田彰、スワ役の鈴村健一は、原作にあたる音楽朗読劇「MARS RED」の公演でもそれぞれ同じ役を演じた経験があります。

アニメーションに藤沢朗読劇の手法が取り入れられたら、一体何が生まれるのでしょうか。本当に楽しみです

MARS RED 公式プロジェクトポータルサイト (marsred-pj.net)

 

朗読劇がマンガやアニメになって思うこと

私が藤沢朗読劇に出会ったのは、2018年。その後も公演がある度に何らかのかたちで鑑賞をしています。「MARS RED」のマンガ連載が始まった頃、私はこの作品の2013年の公演を収録したDVDを見ました。

藤沢朗読劇ではその特有の技法により「頭の中に突如物語の世界が出現する」ということですが、私もそれを身をもって体験しました。同じ舞台を見てもそれぞれの頭の中に描く光景は千差万別。見ている人と同じ数だけ、物語の世界が広がります。

一方、マンガではどうしてもイメージがひとつにが定まってしまいます。漫画を担当した唐々煙は単行本1巻の表紙裏で「中にはビジュアルが固定化されるという複雑な思いをされた方もいらっしゃるでしょう」と書いています。

しかし、私はそれをマイナスと考えてはいません。確かにマンガである場面を見たとき、マンガのカットは私が朗読劇を見て思い浮かべていた脳内の映像とは違っていました。

しかし、今まで決して見ることが出来なかった他の人の頭の中を覗き見したように感じ、面白い!と思いました。TVアニメになれば、また違う人の頭の中を覗き見することになります。私はそれが楽しみでしかたがありません。

同じ場面でも人によって思い浮かべる映像が違うのが、朗読劇の魅力。姿かたちを得たキャラクターたちが紙の上で動き出すのがマンガの魅力。さらに連続した動きや音声がつくのがアニメの魅力です。朗読劇、マンガ、アニメそれぞれの良さで「MARS RED」の世界を味わいたいです。

 

まとめ

・「MARS RED」は、大正時代に軍に使役されるヴァンパイアのたちの活躍を描く物語です。

・『月刊コミックガーデン』2019年12月号(2019年11月発売)から隔月で連載しています。単行本1巻は、2020年6月にマックガーデンから発売されています。

・原作者は、劇作家で舞台演出家の藤沢文翁(ふじさわ ぶんおう)。漫画を描いているのは、「曇天に笑う」「泡沫に笑う」「煉獄に笑う」の唐々煙(からからけむり)です。

・このマンガの原作にあたる音楽朗読劇「MARS RED」は、2013年に初演。2015年に再演されています。数ある藤沢朗読劇の中でも人気のある作品のひとつとなっています。

・「MARS RED」は2021年4月よりTVアニメの放送が開始すると発表されています。アニメーションに藤沢朗読劇の手法が取り入れられたら、一体何が生まれるのでしょうか。本当に楽しみです。

・朗読劇、マンガ、アニメそれぞれの良さで「MARS RED」の世界を味わいたいです。

・唐々煙の作品とはTVアニメ「曇天に笑う」で出会いました。確か2018年だったと思います。すっかりはまってしまい、勢いで単行本も読みました。その後「泡沫に笑う」と「煉獄に笑う」も続けて読んでいます。

ストーリーも絵も私の好みなのですが、特に作中で描かれる笑顔や泣き顔がとても好きです。「MARS RED」でもキャラクターたちの素敵な表情にたくさん出会えて嬉しいです。

「MARS RED」は朗読劇が原作なので、まずはそこから当たらなくてはと思いがちですが、初めて出会う方にはマンガから入るのもおすすめです。唐々煙が描くマンガによって、キャラクターや作品の魅力がより一層引き出されていると思うからです。

マンガでは原作の朗読劇にはなかったストーリーやキャラクターも描かれるようです。原作を知っている方も知らない方もぜひ読んで欲しいです。アニメが気になっているという方もまずは単行本から読んでみてはいかがでしょうか。

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