【ネタバレ】映画「パコと魔法の絵本」泣ける!あらすじとネタバレ

https://www.videopass.jp/より引用

「パコと魔法の絵本」は2008年公開の映画です。
長編日本映画として初めて3DのフルCGと実写を駆使した映像は、とても色鮮やかでファンタジー。日本アカデミー賞最優秀美術賞を受賞しています。

出演者は役所広司をはじめ、アヤカ・ウィルソン、妻夫木聡、阿部サダヲ、土屋アンナ、加瀬亮、劇団ひとり、小池栄子、山内圭哉、國村 隼、上川隆也など、俳優陣も主役級の錚々たる顔ぶれです。

嫌われ者の我儘ジジイと一日しか記憶が保てない少女。二人を中心に繰り広げられる物語は「子供が大人に、読んであげたい物語」という本作のキャッチコピーどおり、大人も思わず涙してしまうような感動作となっています。

コロナ再燃で、再び自粛ムードが高まり、ストレスも多い日々。
「泣ける映画」として有名な本作は、簡単なストレス解消法の「涙活」にも適しています。
心温まる本作は、たくさん笑って、たくさん泣いてスッキリしたい方に是非お勧めです。

 

 

 

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 あらすじ

 ある病院での物語

ある日、大きな屋敷で暮らしている青年のもとに、怪しい初老の紳士が探し物のため尋ねて来ました。青年は紳士をクローゼットの奥にしまわれていた大きな仏壇の前へ案内します。

仏壇の中には強面の老人の遺影と、ボロボロの絵本がありました。遺影の老人は青年の父親のおじで、大貫という人物でした。
初老の紳士は懐かしそうに絵本を手に取り、大貫と絵本について語り始めます。

それは、とある風変わりな病院のお話です。
いつもヘラヘラしていて少年のような心を持つドクター浅野や、太ももにドクロと薔薇のタトゥーを入れたヤンキー看護師タマ子。

消防車に轢かれた消防士の滝田、事故の賠償金を吊り上げようと入院を伸ばしているオカマの木之元、可愛がっていたサルに銃で撃たれたヤクザの龍門寺。

名子役のイメージから抜け出せず、薬物依存症で自殺未遂を繰り返す俳優の室町。
そしていつも大貫をからかっている謎の患者堀米。

職員始め、個性的な患者ばかりです。

https://ameblo.jp/より引用

 クソジジイ大貫とパコ

患者の一人、大貫という男の口癖は「お前が私を知っているというだけで腹が立つ」。
周りの入院患者や看護師たちに悪態をつき我儘に振舞います。

甥の浩一や、浩一の嫁で看護師の雅美も手をつけられない傲慢な態度で、みんなからクソじじいと嫌われていました。

シネマカフェより引用

大貫は無一文から苦労して、一人で会社を立ち上げ大企業にまでのし上げた人物でしたが、会議中に心臓発作を起こして入院していました。

傲慢で底意地が悪く周りに当り散らすばかりの大貫でしたが、同じく入院患者のパコという少女と出会います。

パコは、中庭のベンチに座る大貫の隣に座ろうとしますが、大貫はパコが座れないように意地悪をします。それでもパコは気にせず、にこにこ笑顔で絵本を読みあげます。

「ゲロゲーロ!ゲロゲーロ!ガマの王子はわがまま王子。ミズスマシ君やアメンボ家来に今日も意地悪命令を出しています」

それは「ガマ王子対ザリガニ魔人」という絵本でした。

それを見た大貫は本を読んでやると言い、強い生き物が生き残り、弱い生き物はみんな死んでしまうと嘘の話を聞かせます。

それを聞いたパコは笑顔で「ありがとう」と言い、大貫におじさんの名前はと尋ねますが、「お前なんかに覚えられたくないよ」と邪険にし立ち去るのです。

大貫が立ち去った後のベンチには、いつも大貫が愛用している金のライターが落ちていました。パコが気づき、大貫に渡そうとしますが、既に大貫の姿は見えなくなっていました。

シネマカフェより引用

翌日、大貫は愛用のライターが無いことに気づきます。イライラしながら大貫は花壇の花を荒らしはじめ、他の患者たちが止めるのも聞きません。

イライラが収まらない大貫はいつものベンチに向かいますが、そこにはパコが座っていました。

大貫がベンチを横取りして意地悪く昨日の話をしますが、パコは大貫のことを覚えていないと言うのです。

「お前が私を知っているというだけで腹が立つ」が口癖の大貫は肩透かしを食らい、さらにイライラします。

そして大貫が葉巻に火をつけようとしたとき、パコはポケットから金色のライターを差し出しました。

パコがライターを盗んだと思い込んだ大貫はカッとなりパコの頬を思い切り打ち、パコは泣き出してしまうのでした。

 

 一日の記憶

パコは7歳の誕生日の前日に両親とともに交通事故に遭い、パコだけが生き残りました。
生きているのが奇跡という状態のパコは、後遺症で一日分の記憶しか保てません。

夜眠り朝目覚めると前日の出来事はすべて忘れ、誕生日の朝まで記憶が戻っているのでした。

翌日、やはり大貫のことを覚えていないパコは、いつものように絵本を読み始めます。

「意地悪ばかりのガマ王子。今日もいっぱい暴れたぞ。だけど全然楽しくない」
「みんなをいっぱい困らせた。だけど全然嬉しくない」
「大きな大きなお池の国で、わがまま王子は一人きり」

そんな本読むのはやめろ。新しいのを買ってやるという大貫でしたが、パコは断ります。
その本は誕生日にママがくれた本で、朝起きたら枕元に置いてあった。だから毎日読むのだと。

絵本の最後には「おたんじょうび おめでとう。毎日読んでね。ママより」と書かれていました。

パコの病気を知り、いたたまれなくなった大貫は思わずパコの頬に優しく触れます。
するとパコは「大貫、昨日もパコのほっぺたに触ったよね」と言いました。

reikorin.blog113.fc2.com/より引用

記憶がないはずのパコでしたが大貫が触れたことを憶えていたのです。
大貫は生まれて初めて大きな声をあげて涙を流し、パコに何かしてあげたいと強く思いました。

「お前が私を知っているというだけで腹が立つ」が口癖の大貫は、パコの心に残りたいと願ったのです。

それから大貫は毎日パコに「おじさんのこと知っているか」と話しかけるようになりました。「知らない」とパコが言うと大貫はパコの頬に触れます。

するとパコは「昨日もパコのほっぺた触ったよね」と。「おじさんは大貫だ」とパコに自分の名前を教え、絵本を読んで聞かせるようになりました。

それは院内で毎日見られる光景となったのです。

映画.comより引用

 サマークリスマス

※以下はネタバレ記事です。ネタバレが嫌な方は見ないで下さい。

その病院では夏にサマークリスマスという催しがあり、劇をすることになっていました。
大貫はパコのために患者や職員総出で「ガマ王子対ザリガニ魔人」の劇をしたいと提案します。

今まで大貫に散々いやな目に遭わされてきた患者たちは、大貫の提案にしぶる者もいましたが頭を下げる大貫を見て、パコのためにとみんなやる気を出します。

劇の出演者は、主人公のガマ王子は消防士の滝田。
ガマ王子の母ガマ姫は、オカマの木之元。

ミズスマシ君はヤクザの龍門寺。
アメンボ家来は大貫の甥で、気の弱い浩一。

メダカちゃんはヤンキー看護師のタマ子。
タニシ役はドクター浅野。

沼エビの魔女には浩一の嫁で看護師の雅美。
ザリガニ魔人は、薬物依存症の俳優の室町。
そしていつも大貫をからかっている謎の患者堀米はヤゴに決まりました。

しかし、ザリガニ魔人なのに可愛らしい演技しかできないと自棄を起こした室町が病室の窓から飛び降り自殺をしようとし、止めに入った滝田が巻き込まれ大怪我を負ってしまいます。

主役ができない滝田の代わりに大貫がガマ王子をやることになりました。

 絵本の結末

映画.comより引用

サマークリスマス当日。院内全てを舞台にした「ガマ王子対ザリガニ魔人」の劇が始まります。
ガマの王子はわがまま王子。家来のアメンボやミズスマシ君に威張り散らし、皆をいじめていました。思い通りにならないと怒ったガマ王子はみんなの家も壊してしまいます。

そこへザリガニ魔人がやってきて、みんなを食べてしまいました。独りきりになり、自分の愚かさに気づいたガマ王子はザリガニ魔人に戦いを挑みます。

「だけど強いよザリガニ魔人。もうじき僕は死んじゃうよ」
物語のクライマックスで大貫は心臓の発作を起こして倒れてしまいます。

大貫は心配して駆け寄るパコのために、力を振り絞って演じます。

「ガマ王子が死んだあと雨がいっぱい降りました。お空のみんなが泣いているのか雨がいっぱい降りました」

「ガマ王子の死んだあと雨がいっぱい降りました。カエルがとっても大好きな雨がいっぱい降りました」

「ガマ王子が死んだあとお池に生えた水草から可愛い可愛い黄色いお花が今年もそっと咲きました」

「大きな大きなお池に咲いた、小さな小さな黄色いお花。大きな大きなお池で起こった、小さな小さなカエルのお話」

最後まで演じきった大貫はパコの頬に触れそっと目を閉じたのです。

foster-land.cocolog-nifty.comより引用

 

 心に残った大貫

倒れた大貫はそのまま死んでしまったかと思われましたが、本当にただの発作だったため少し休んだら回復しました。

しかし間もなくしてパコが危篤の状態になりました。パコは医学で予想がつく余命をとっくに超えており、ついにその命が尽きようとしていたのです。

無菌テントに囲われたベッドに横たわるパコを見て、激しく動揺する大貫。テントを開けてパコの頬に触れようとしますが、他の患者やドクター浅野に止められます。

「頼むよ。ほっぺに触ってやらないと、この子には私が誰かわからないんだ」
「私はこの子の心にいたいんだよ」

懇願する大貫の想いとは裏腹に、パコは静かに息を引き取りました。

悲しみと、どうにもならない怒りに駆られた大貫は「この絵本はパコと一緒に読む本だ。こんなものいらん」と絵本を破ってしまいます。

そして大貫は亡くなったパコの頬にそっと触れ「お誕生日だね」と優しく声を掛けるのでした。

「お前が私を知っているというだけで腹が立つ」そう言っていた大貫は、パコの心に残ろうと必死になっているうちに、みんなの心に残ったのだと大貫の話を語り終えた初老の紳士。

続けて、自分が描いた絵本より大貫の話が美しくて悔しいと言います。驚いた青年が絵本の作者を確認すると、そこには堀米の名前がありました。
怪しい初老の紳士は謎の患者堀米でした。

大貫が破った絵本は、そのことを忘れないようにとみんなで1ページずつ分けたが、こんなもの無くても決して忘れやしないと、堀米は絵本に最後のページを戻します。

そして、その絵本は世界一幸せな本だと言って帰っていくのでした。

prcm.jp/より引用

まとめ

 

本作は全国8都市で公開された後藤ひろひと原作の舞台「MIDSUMMER CAROL ガマ王子 vs ザリガニ魔人」が原作となっています。

そして「下妻物語」や「嫌われ松子の一生」などの監督を手がける中島哲也によって、新たな解釈のもと映像化されました。

個性強めのキャラクターが多く、一見コミカルにガチャガチャと物語が進んで行くため、初めは苦手な印象を持つ人もいるかもしれません。

しかし、嫌われ者のクソジジイ大貫とガマ王子の絵本がリンクするように展開されるストーリーが、観る者をグイグイ惹きつけていきます。
大貫が涙の止め方をドクターに問う場面は、本当に涙がとまりませんでした。

わかりやすい展開と思わせて意外な伏線回収もあり、笑いと涙で展開される物語は、
まさに「子供が大人に、読んであげたい物語」のキャッチフレーズ通り、大人のための優しい物語です。

涙、必至の本作で、是非たくさん笑って、たくさん泣いて下さい。
スッキリとあったかい気持ちになりましょう!